廃人トリップ   作:オキシゲドン

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どうも!
最近サファリで捕まえたメタモンと間違えて6Vメタ様逃がしたオキシゲドンです。

では本編どうぞー


2話 『旅の道連れ』

〜ハクダンシティ〜

 

「さて、ジムの方向はっと」

 

俺は無事にハクダンシティへと辿り着いていた。

え?道中はどうしたかって?

ミアレシティからこの町までは一直線、しかも草むらに入る必要も無いのだ。

当然カットだ。

 

「この看板…」

 

『リーダー ビオラ

笑顔を 見逃さない カメラガール』

 

毎回思うのだがこのキャッチコピーは誰が考えているのだろうか?

ジム審査委員会みたいなのがいるのだろうか?

 

「そこのあなた!」

 

さて、初のジム戦だ。パーティー的には楽勝とはいえ何が起こるか分からない。気合いを入れて行かねば。

 

「ちょっと、止まってったら!」

 

いきなり肩を掴まれて驚きながら振り返ると、そこにはどこか見覚えのある人が立っていた。

 

「ジムに挑むつもりならまだ無理よ」

 

「え?どうしてですか?」

 

「あの子、写真を取りに出かけると中々帰って来ないのよ。まぁ数日前に出て行ったから明日には帰ってくると思うわ」

 

あちゃー、タイミングが悪い。

ゲームの影響でジムリーダーは常にジムにいるもんだと思っていたが、確かにゲーム内でもジムリーダーをジム以外の場所で見かける事もあった。

 

「そうなんですか…」

 

「えぇ、妹がごめんなさい。あ、私の名前はパンジーよ。よろしくね」

 

「パンジーさんですか、俺は佐藤って言います。よろしく」

 

「そうだ!お詫びに私が特訓して上げるわ!」

 

特訓…?ジム戦と何が関係あるのだろうか?

 

「あの子の使う戦法を突破する為には強風の中を突き進まなきゃいけないの」

 

「そうなんですか」

 

ふむ、ならパーティーを少し変える必要が出てくるか?軽いポケモンとかは論外だろうしな。

 

「じゃあお願いします」

 

「任せて!広場はこっちよ」

 

俺はパンジーさんに連れられて広場へと移動した。

 

★☆★☆

 

「じゃあルールは1vs1で良いわよね?」

 

「構いませんよ」

 

さて、ゲームでは序盤に登場するだけ、バトルも無しというキャラだったので手持ちが楽しみだ。

妹と同じ様に虫タイプを使うのかな?

 

「私はこの子よ!」

 

そう言ってボールから出して来たのは『オンバーン』だった。

予想外に強いモンスターがきた。

このモンスターはドラゴンタイプの中でも優秀な素早さを持つが、特殊火力は今ひとつという種族値だったはずだ。

俺が選ぶポケモンは…。

 

「いけっ!『マニューラ』!」

 

ボールから空中に飛び出したマニューラは回転しながら落下し、スタッと着地した。

このマニューラは陽気の攻撃力・素早さ特化だ。

それに、襷を持たせてあるので負ける事は無いだろう。と思っていると。

 

「あら、それは気合いの襷ね?」

 

「知ってるんですか?」

 

「これでもルポライターをやっててね?ジム戦ではアイテムの使用は禁止されてるから後で外しておくのよ?」

 

ほう、アイテムの使用は禁止されているのか。しらずに行っていたら門前返しを食らっていたな。

これが分かっただけでもこのバトルをやってもらった意味があるというものだ。

感謝しつつ、ことわって襷を外す。

 

「さぁ、始めましょうか!」

 

オンバーンが空中に飛び上がり、気合い十分と言わんばかりに鳴き声を上げる。

それに対してマニューラは構えを取ってはいるが、リラックスした感じだ。

多分あのオンバーンは頑張りやかなんかなのだろう。控えめでも臆病でもなさそうだし一安心かな。

 

「オンバーン!暴風よ!」

 

オンバーンが羽を動かすと、俺では立っていられないくらいの風が巻き起こる。

 

「マニューラ!れいとうパンチで叩き落としてやれ!」

 

マニューラの爪が青く光り、オンバーンの方へ向かおうとする。

突然パンジーさんが話しかけて来た。

 

「この強風の中、空中にいるオンバーンに当てる事が出来るかしら?」

 

その言葉でハッとし、マニューラを見ると、一歩ずつ進んではいるが確かに空中まで行くのは無理であろう事が想像出来た。

 

「マニューラ!作戦変更だ!氷の礫を打ち出せ!」

 

攻撃に特化しているからか、強風の中でもオンバーンに向かって飛んで行く氷の礫。

だが、その攻撃は避けられてしまう。

 

(氷の礫の命中は100…だがあのオンバーンは避けた。やはりゲームとは何もかもが違う)

 

「あなたのマニューラ、れいとうパンチといい氷の礫といい、珍しい技を覚えているのね。後で取材させて?」

 

「はぁ、構いませんが」

 

「ありがとう!じゃあ仕切り直しね。暴風よ!」

 

くっ何か方法は…。

バッグの中から何故か入っていたポケモン図鑑を取り出してマニューラに翳してみる。すると

 

マニューラ Lv80 ♀

特性:わるいてぐせ

 

電光石火

だましうち

凍える風

みだれひっかき

悪巧み

メタルクロー

つめとぎ

なげつける

いやなおと

つじぎり

よこどり

おしおき

悪の波動

 

れいとうパンチ

氷の礫

猫騙し

つららおとし

 

…これはマニューラのステータスか?何故か表示されているのは名前、性別、特性、技だけだ。詳細なステータス数値がない。

技が一段下がっているのは遺伝技だろう。そして技が4つだけじゃないということはすべて使えるということか?…試してみるかちはある。

 

「マニューラ!まだいけるな!」

 

声をかけるとこちらに向けて手を振るマニューラ。カッコいい!惚れちまうぜ!

 

「つららおとし!」

 

指示すると、マニューラが手を上に上げて力をためる様な仕草をする。

すると突然オンバーンの頭上につららが発生して落下する。

オンバーンは急いで避けようとして横に移動しようとするが、避けきれずに翼につららが当たってしまった。

その影響で地面へと落下してくる。

 

つららおとしはゲームの中でこいつの技に入れた記憶は無い。ならばいままで覚えた技すべてを使えるということだろう。

ならあの技を使って、飛び上がる前に詰め寄れる!

 

「マニューラ、電光石火で詰め寄ってかられいとうパンチ!」

 

「オンバーン!もう一回飛び上がって!」

 

オンバーンは飛び上がろうとしているが、つららの当たりどころが良かったのか浮き上がるのに時間がかかっていた。

マニューラが光り、目にも留まらぬ早さで接近した後、アッパーの要領でれいとうパンチを食らわせた。

加速していたので威力も上がっていたのだろう。オンバーンの巨体が空に浮き上がった。

 

「落ちて来た所にもう一回れいとうパンチ!」

 

落ちて来たオンバーンにれいとうパンチを打ち込むマニューラ。

オンバーンがズザザーと滑って行き、もう立ち上がる気配はなかった。

 

「負けちゃったわね」

 

ありがとうと言いながらオンバーンをボールに戻すパンジーさん。

 

「いえ、参考になりました」

 

こちらもマニューラに感謝を言ってからボールに戻す。

 

「どうだった?何か見えた?」

 

「はい!とても参考になりました。」

 

「それは良かったわ。じゃあ約束通り取材をさせてね。」

 

取材かぁ、こっちの世界ではもちろん前世でも受けた事など無い。緊張するなぁ。

 

「じゃあまずポケモンセンターに行きましょ。」

 

「はい。マニューラを回復してあげたいですし」

 

ポケモンセンターは近くなので、すぐに辿り着く。

ポケモンの治療には少し時間がかかるみたいなので、その間にポケモンセンターの部屋を一室借りて取材するようだ。

 

「じゃあまずは自己紹介からしましょうか。私の名前はパンジー。ポケモンルポライターをやってるわ」

 

「佐藤 海です。あるポケモンに会う為に旅をしています」

 

お互いに改めて自己紹介をする。

 

「じゃあ年齢と出身を教えて。あと好きなポケモンも!」

 

「年齢は18、好きなポケモンは…フラージェスですかね」

 

「へぇー珍しいわね、フラージェスとは」

 

「一番最初に捕まえたポケモンがフラエッテなんです。その最終進化なので」

 

「成る程ね」

 

簡単なプロフィール作成の為にいくつか質問を受け、治療が終わった俺たちは、また広場へと戻っていた。

 

「じゃあ最後に手持ちポケモンの紹介をしてちょうだい。あ!珍しい技があったらその映像も取らせて!」

 

「わかりました。全員出てこい!」

 

6個全てのボールを上へ投げる。

そこから出て来たのは、ファイアロー・フラージェス・フシギバナ・ゲッコウガそしてマニューラとトゲキッスだ。

前半の4匹はいわゆる旅パとよばれるポケモンたちだ。ジムや気分によって残りに引きを入れ替える予定だ。

 

「トゲキッスはこの地方では珍しいわね。」

 

「そうなんですか」

 

一通り全部のポケモンの映像を撮り終えたようだ。

 

「じゃあ珍しい技はある?あ、つららおとしとこおりの礫とれいとうパンチはもう映像を取ってあるからやらなくて良いわ」

 

「じゃあ一つだけ」

 

マニューラのもう一つの遺伝技、猫騙しを見せる事にする。

トゲキッスにも悪巧みがあるが、見た目がまるで変わらない事が容易に想像できるのでそっちは無しだ。

 

「マニューラ、猫騙し」

 

指示するのと同時に、マニューラが手を打ち鳴らす。

 

「きゃっ!」

 

いきなりの事に驚き、パンジーさんがカワイイ悲鳴を上げる。

 

「あはは」

 

「もう、先に言ってよね!」

 

「すいません」

 

そうこうしているうちに、夕方になってしまった。

 

「もうこんな時間なのね。じゃあ最後に一つだけ。あなたが探しているポケモンって何?」

 

「それも書くんですか?」

 

「違うわ。お礼に情報を持ってたら教えてあげようと思ったのよ。」

 

「そう言う事ですか・パルキアとディアルガですよ」

 

「…え?」

 

いきなり伝説級のポケモンの名前を告げられて思わず聞き返す。

 

「伝説級のポケモン達じゃない!その二匹を見つけてどうするつもりなの?」

 

「それは秘密で」

 

さすがに異世界に行く為ですとは言えない。

というか行った所で信じてくれないだろう。

 

「…分かった。じゃああなたの旅に協力してあげる!」

 

「え?」

 

「良いじゃない!伝説級のポケモン達よ!その映像が撮れればビッグニュースよ!」

 

いきなりの事態に今度は俺がついていけない。

 

「ちょ、ちょっと!仕事はどうするんですか!」

 

「あら忘れたの?私の仕事はルポライターよ。珍しいポケモンや技なんかを映像に撮れれば良いの。闇雲に町を回るよりあなたと居た方がずっと効率的だと思うのだけれど?」

 

「…危険ですよ?」

 

「女性の一人旅よりは安全でしょ?」

 

悟った。パンジーさんは何が何でも着いてくる気だ。

 

「分かりました。そこまで言うのなら着いて来ても構いません」

 

「やった!これからよろしくね!佐藤君♪あ、私の事はパンジーで良いわよ?長い付き合いになるでしょうし」

 

「じゃあ俺も海で構いません」

 

こうして一人旅だと思っていた俺の旅にパンジーさんがついてくる事になった。

まぁその事はおいといて取り敢えずは明日のジム戦だ。

ここで負けたら計画がいきなり破綻する。

いちおう念には念を入れてガチパで行くか。





いかがでしたか?
あ、念の為に言っておきますが、この物語は『ゲーム基準』で作らせて頂きます。
サトシはいませんので悪しからず。あ、XY主人公はいますのでご安心下さい。

こんなポケモン使ってーと言う要望が有れば一言下さい。
出来うる限り使って行きます。

ではでは
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