廃人トリップ   作:オキシゲドン

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どうも!
今回はセレナちゃんの2番目の手持ちが登場します。


6話 初めての授業

俺たちはミアレシティから5番道路に足を進めたのだが…

 

「ガウッ!」

 

出た瞬間いきなり飛んで来たルカリオにセレナちゃんが押し倒されていた。

くっ、頑張れルカリオ!もう少しで見え…

 

「すいませーん!」

 

と良い所で道の向こうからローラースケートを履いた女の子が来た。

 

「こらルカリオ!いきなりどうしたの?」

 

少女が叱るとルカリオは大人しく少女の後ろへと戻って行った。

 

「ごめんなさい!私のルカリオが…」

 

「い、いえ!こっちも怪我をした訳じゃないので」

 

何も言わずに見ていると、パンジーが少女に話しかけた。

 

「あなたは確かジムリーダーのコルニちゃんよね」

 

「あ、はい!シャラシティでジムリーダーやってます。コルニです!」

 

さすがパンジー、ジムリーダーくらいなら知ってるか。

 

「俺はサトウだ」

 

「私はセレナ。私と同じ位の年なのにジムリーダー!?すごいんだね、コルニ!」

 

「あはは、私なんてまだまだだよー」

 

と空気が和んできた所で、何故かルカリオが俺に向かって『グルルルル』と威嚇し始めた。

 

「ちょと、ルカリオ!」

 

いきなりのことにビックリして思わず後ずさる。

 

「もう、今日は本当にどうしちゃったの?」

 

すると何故かルカリオは手振りで何かを伝え始めた。

 

「サトウさんが…ない?」

 

俺を指差した後で頭の上で×マークを作るルカリオ。

 

「もう、ごめんね。今日は調子がわるいみたい。シャラシティに来たらジムに寄ってね!」

 

「じゃあねー」と走り去って行くルカリオとコルニ。

 

「ふぅ、びっくりした。」

 

「じゃあ改めて出発!」

 

それにしてもなんでルカリオは俺の事をあんなに警戒していたんだ…。

もやもやする頭を振って意識を切り替えて先に歩いている二人へ走って行く。

 

「うーん、歩いてるとき暇ですね」

 

「じゃあ俺がポケモンについての話しをしてあげよう」

 

「あら?急にどうしたの?」

 

首を傾げるパンジーに「一応、師匠だし」とかえしつつ、一番基礎的な部分から教えて行く事にする。

 

「そもそもポケモンの技は大まかに3種類に分けられる。分かるか?」

 

パンジーさんは分かっている様なのでセレナちゃんに問いかける。

 

「攻撃する技とそれ以外じゃないんですか?」

 

「うん、それでもまぁ戦えるんだけどね。ポケモンの技は、物理攻撃技、特殊攻撃技、変化技の3種類に分けられるんだ」

 

「へー」と頷きながら手帳にメモを取って行くセレナちゃん。

 

「だから、ポケモンに応じて技を変える事が必要になってくる。例えば…」

 

俺はボールから2匹のポケモンを出す。

 

「メタグロスとサーナイトね」

 

すかさずパンジーが解説をしてくれる。

 

「この二体はそれぞれ特殊と物理に特化した二体だ。メタグロスはメタルクロー、サーナイトはサイコキネシスで道の横の木に攻撃してくれ」

 

メタグロスは右側お木にクローを、サーナイトはその場で左側の木をサイコキネシスで浮かせる。

 

「このように、物理攻撃技は基本的に相手に近づかないと当たらないが、特殊攻撃技は距離が空いていても使えるという事を覚えておくと良い」

 

それぞれをボールに戻しながら言う。

 

「へー、じゃあ私のフォッコは特殊寄りの方なんですね!」

 

「そういうことだ」

 

…正直、3値(努力値、個体値、種族値)を教えたいところだが、この世界で高個体値なんか粘ろうとすると生態系が確実に崩壊する気がするので教えない。そもそも、そんな値が存在する根拠もない。

と、ここでパンジーも話に加わってくる。

 

「当然、防御側の方にも物理防御力と特殊防御力があるのよ」

 

「なるほど!…でもどうやって見分けたら良いんですか?」

 

「うーん、物理防御力が高いポケモンは見た目からして堅そうだよ。特殊防御力が高いポケモンは…直感としか言えんな」

 

考えてみれば特防が高いポケモンの共通事項ってないよなぁ。フラージェス、フシギバナ、ヌメルゴン…うん分からん。

 

「あとは…またの機会だな」

 

「えー、なんでですかー」

 

「前を見て見なさい」

 

パンジーに言われ、セレナちゃんが目線を俺から前に向ける。

 

「ズルッグ…ですね」

 

そこには群れバトルでお馴染みのズルッグがいた。こいつは群れバトルでしか出現しないはずなんだが…群れからはぐれたのか…?

だがこいつのタイプは悪・格闘。将来的に見ても炎・エスパーのマフォクシーの苦手な岩、悪、ゴーストを半減してくれる。ちょうどいい機会だからお手並み拝見させてもらおう。

 

「セレナちゃんはまだ手持ちが一匹なんだろう?どうだい捕まえてみたら」

 

「わ、わたしですか!?」

 

いきなり指名されて驚いた様子のセレナちゃん。

 

「わかりました!みててくださいね!」

 

自身のフォッコをボールから出したセレナちゃん。ズルッグも目を細めてやる気十分だ。

 

「そいつは攻撃力が高い!気を付けろよ!」

 

「わかりました!取り敢えず様子見の『ひのこ』!」

 

フォッコが口から『ひのこ』を吐く。ズルッグは避けようとせずにそれを真正面から受け止めた。

何故だ?避けようと思えば避けれる位置だったはずだ。

 

「ぐるっ!」

 

ズルッグはひのこを受け止めながらフォッコに走り寄る。そして手が黒く光り始めた。

 

「フォッコ避けて!」

 

素早さはズルッグより高いのでフォッコはそれを避ける。気になったので俺はズルッグに図鑑を翳す。

 

ズルッグ Lv23 ♀

じしんかじょう

 

にらみつける

けたぐり

すなかけ

だましうち

ずつき

いばる

かわらわり

しっぺがえし

 

レベルたけぇ!?

この辺に出るのってレベル10代とかじゃありませんでしたっけ?

でもこれで分かった。さっきのアレは『しっぺがえし』だろう。いまのフォッコじゃあ普通は耐えられない。

というかあのフォッコは何レベくらいだ?

 

フォッコ Lv16 ♂

もうか

 

ひっかく

しっぽをふる

ひのこ

とおぼえ

ニトロチャージ

 

レベル差7か…ちょっとキツいな。

俺はバッグからあるものを取り出す。

 

「セレナちゃん。授業の続きだけど、ポケモンには能力変化と呼ばれるものがある」

 

「能力変化…?」

 

フォッコに避ける様に命令しながら俺の話しを聞くセレナちゃん。

 

「そう、それが上がると有利になって下がると不利になってしまう」

 

「それはどうやったら変化するんですか?」

 

「ポケモンの技や特性かな。たとえばいま相手にしているズルッグの特性『じしんかじょう』は、相手のポケモンを倒すたびに自分の攻撃の能力変化を上昇させる効果がある」

 

「成る程」

 

俺の話しを聞いてる間もフォッコから目を離さないセレナちゃん。

 

「そこで、コレを使ってみると良い」

 

「これは…?」

 

いま俺がセレナちゃんに渡したのはスペシャルアップ。与えたポケモンの特殊攻撃力を上げる効果のあるカプセルだ。

 

「フォッコ!」

 

セレナちゃんがカプセルをフォッコの方に投げると、フォッコはそれをジャンプでキャッチし飲み込む。

 

「ひのこ!」

 

スペシャルアップの効果か、さっきより1,5倍くらいの勢いでひのこを吐くフォッコ。

能力変化の変化率もゲームと大体同じのようだ。

 

「ぐぐっ!」

 

ズルッグも苦しそうな声を上げている。

 

「いまよ!モンスターボール!」

 

セレナちゃんが投げたボールは見事にズルッグに当たり、ズルッグはボールへと吸い込まれる。

点滅しながら5回ぐらぐらして、動きを止めた。

 

「や、やったー!」

 

「おめでとう」

 

「初めて自分でゲットしたポケモンね。大事にするのよ?」

 

「はい!」

 

胸に抱えて大事そうにするセレナちゃん。

 

「じゃあもうひと頑張り歩いちゃいましょう」

 

「あぁ、次からはポケモンに乗って移動するか」

 

「ダメですよー、新しい子に出会えないじゃないですかー」

 

そんな感じで次の目的地『コボクタウン』に向けて再び歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?
ズルッグのレベルが異様に高いのは、野生のポケモン同士で争ったり、トレーナーを返り討ちにしたせいとかです。

次回はコボクタウンのお話になると思います。
ではではー
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