廃人トリップ   作:オキシゲドン

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すいません、予約投稿の時間ミスってました…



7話

「ついたー!」

 

先を歩いていたセレナちゃんが走り出す。

 

「こけんなよー」

 

パンジーと俺はそれを歩いて追う。翌日の夕方くらい、ようやく目的地のコボクタウンが見えた。

障害物も何もない道でこれだと洞窟なんかがあると3日程度はかかると見た方が良いか。

 

「まずはポケモンセンターに行きましょ。部屋が空いてるか確認しないと」

 

「小さい町みたいだからな。満員という事はないだろう」

 

無事にポケモンセンターを見つけた。やはりゲームの時とは町の中の様子が少し違う。カフェの様な店があったり八百屋があったり。

 

「…なんか揉めてるみたいよ?」

 

「ん?」

 

町並みを眺めながら歩いていると、パンジーがポケモンセンターの方に何かを見つけたようだ。

 

「本当ですね」

 

「ちょっと距離を開けて様子を見ようか」

 

俺たちは声がギリギリ聞こえる位置で耳を澄ませる。

 

「だから!橋にポケモンがいて通れないんだよ!」

 

「すみませんが、私たちでは対処出来かねない問題ですので…」

 

「じゃあどうしろって言うんだよ!」

 

なにやら男がジョーイさんに文句を言ってるようだ。橋…ポケモン…まぁカビゴンのイベントだろうな。

 

「橋が通れないのか」

 

「うーん、とりあえず休んだら様子を見に行ってみましょうか」

 

俺たちはポケモンセンターに近づいて行く。

 

「すまん、入れてくれ」

 

「あ?あぁすまんな」

 

意外な事に男は素直に道をあけてくれた。ついでに落ち着きを取り戻したのか、ジョーイさんに謝って去って行った。

 

「あ、すいません。ポケモンの回復でしょうか?」

 

「あぁ、あと部屋の確認をしたい」

 

「運がよろしいですね。丁度あと一部屋余っていますよ。今ポケモンによる事故が発生していまして、足止めを食ってしまっているトレーナーさんが一杯いるんですよ。ポケモンは…ちょっとお待ち下さいね。」

 

そう言ってジョーイさんは奥に引っ込んでしまった。3人分だからトレーが足りなかったのだろうか。

 

「一部屋か…」

 

「余ってただけでも儲け物と考えましょう」

 

「そうですよ」

 

ちなみにポケモンセンターの貸し部屋はトレーナーなら無料で使える4人部屋だ。

 

「お待たせしました。こちらのトレーにモンスターボールを置いて下さい」

 

俺たちは指示にしたがってボールを置く。

 

「あら?このボール…見た事無いわね」

 

「あぁ、とある地方のボール職人に作って貰ったボールなんだ。ラブラブボールって呼ばれてるよ」

 

パンジーが指差したのはサーナイトの入っているボールだ。ここに来る途中にも使ったのだが、ラブラブボールの色はピンクと白。モンスターボールと見間違えたとでも思ったのだろう。

 

「へー、なんだかオシャレですね」

 

「というか、あなた他の地方にも行った事があるの?」

 

「いや、友人に少し分けてもらったんだ」

 

「へー」

 

友人の話しをされたらなんて答えよう?と考えているとジョーイさんが戻って来た。

 

「お預かりしたポケモン達は元気になりました」

 

両手に一つずつと、後ろにいるラッキーが一つトレーを持っていた。

 

「ありがとうございます」

 

余談だが、今俺たちの手持ちは俺が6、パンジーが3、セレナちゃんが2なので間違える事は無い。

 

「まだ暗くなるにはちょっと時間があるし、橋を見に行きましょうか」

 

「そうですね」

 

「でもポケモンによる事故なんて危ないんじゃ…」

 

「大丈夫さ」

 

カビゴンが寝ているというのは果たして事故なのだろうか?

 

「橋に行くのでしたらこの町を西の方へ出ると良いですよ」

 

「ありがとうございます」

 

ジョーイさんが橋への行き方を教えてくれた。

 

★☆★☆

 

「なにこれ…」

 

セレナちゃんが絶句しているのが分かる。

 

「大きいわね」

 

図鑑によると、カビゴンの大きさは通常2m程、だがこのカビゴンどうみても2.5mくらいあるんですけど

 

「カビゴンは普通の大きさで体重が400kgくらいだ。軽く見積もってもこの個体は500kgくらいか」

 

「そりゃあ動かせない訳だ」

 

橋の前に陣取って動かないカビゴンを見ながら対策を考える。

ポケモンの笛のイベント…こなすべきか否か。正直、サナちゃんとセレナちゃんに思い出ができるくらいしかメリットが無い。

 

「あれ?セレナじゃないか」

 

「この声は…カルム!」

 

後ろを振り返ると、カルムと愉快な仲間達3人、それに見た事のない男性がいた。

 

「セレナ、そこは危ないからこっちに来てな」

 

「危ない?」

 

「じゃあカビゴンを起こすよ」

 

男…多分ショボンヌ城の城主は笛を吹き始めた。俺たちは後ろに下がっておく。

 

「綺麗…」

 

セレナちゃんがそう言うのも頷ける。確かに良い音色だ。

 

「そろそろ目を覚ますぞ」

 

そう言って男は後ろに下がった。次の瞬間、カビゴンの目が開き、こちらを向いた。

 

「ウォォォォォン!」

 

「あれ?なんか怒こってない?」

 

「すまない、久しぶりに吹いたから少し怒らせたのかもしれない」

 

「話してる場合じゃないわよ!」

 

ズシンズシン言わせながらこちらに歩いてくるカビゴン。

 

「行ってこい!」

 

俺がボールから出したのはメタグロス。

 

「コメットパンチ!」

 

「ウォォォォ!」

 

相手のカビゴンがメタグロスに向かって倒れ込んでくる。のしかかりか!

 

「俺のメタグロスにそんな技が効くか!」

 

メタグロスのコメットパンチがカビゴンに当たり、逆にカビゴンを押し返す。

 

「すごい…あのカビゴンを押し返した。」

 

相手のレベルは…

 

カビゴン ♂ Lv25

特性:あついしぼう

 

たいあたり

まるくなる

ドわすれ

したでなめる

なしくずし

あくび

のしかかり

 

まぁこんなもんだろう。

 

「ウォォォン…」

 

弱って来て冷静になったのか大人しくなるカビゴン。

 

「たっく、余計な世話を…」

 

「もう大丈夫みたいだね」

 

そう言って男性(ショボンヌ城城主)はコボクタウンの方へ去って行った。

 

「じゃあなカビゴン、お前ももうこんなとこ来んなよ?」

 

カビゴンにすごいきずぐすりを吹きかけ、なでてやる。

 

「ウォン」

 

カビゴンはひとなきすると、懐から何かを取り出して置いて去って行った。

…どこに持ってた?

 

「なんでしょうね、アレ?」

 

セレナちゃんが近づいて拾い上げる。

 

「食べかけの…リンゴ?汚いし捨てちゃいましょうか?」

 

「待て、それは食べ残しっていう道具だ。結構貴重な物だぞ」

 

「そうなんですか!?」

 

食べかけのリンゴがポケモンの道具とは思わなかったのだろう。驚いて見つめるセレナちゃん。

 

「俺はもう持ってるからセレナちゃんが持ってな」

 

「え、ありがとうございます!」

 

嬉しそうに鞄に食べ残しを仕舞うセレナちゃん。

 

「じゃあポケモンセンターに戻ろうか。もう暗くなる」

 

「分かりました!」

 

「あ、貴方たちは部屋取れた?」

 

「はい。運良く一部屋取れました」

 

カルム君たちも無事に部屋が取れていたようだ。

 

「じゃあ僕たちはこれで」

 

「またねー!」

 

手を振りながらさって行くカルム君達。

 

「じゃあ、俺たちも行こう」

 

「そうですね」

 

そしてポケモンセンター

 

「次は…コウジンタウンにつくまでは戦闘系のイベントは無いはず」

 

PCの前で手持ちについて悩んでいる。俺のポケモンのレベルは対戦に使ってた奴らは大体60前後。

技の為にそれ以上の奴らもいるが、大体準伝なので使用は控える。

 

「イベント?何かあるの?」

 

そう言って声を掛けて来たのはパンジーだ。

 

「いえ、何でもないですよ」

 

「また隠し事?ま、良いけどね」

 

…折角だしパンジーに聞いてみるか。

 

「パンジーは見たいポケモンとかいないのか?俺はパルキアとディアルガだが」

 

「うーん、そうね…全ての始まりのポケモン『アルセウス』ね」

 

「ディアルガとパルキアを生み出したとされているポケモンですね」

 

「あら、そうなの?名前くらいしか聞いた事なかったわ」

 

伝説ポケモン達は全員どっかいっちゃったからなぁ。…2体持ってたポケモンとかはこの世界でも二匹存在しているのだろうか。

 

「よし、この3匹だ」

 

「あら、また珍しいポケモンを使うのね」

 

「珍しいのか?」

 

俺が選んだのは、ニョロトノ・カブトプス・ラグラージだ。

 

「進化するのに特殊なアイテムが必要なニョロトノ、化石モンスターのカブトプス、ホウエン地方のラグラージ。少なくともこの地方じゃメジャーなポケモンでは無いわね」

 

「手持ちも決まったし俺は寝るよ」

 

「私も戻るわ」

 

☆★☆★

 

次の日、俺たちは改めて7番道路を歩いていた。

 

「おーいそこのお前さん!」

 

「ん?」

 

「おぬしから預かっていたポケモンが卵を持っていたんじゃ。どうじゃ?欲しいじゃろ?」

 

…育て屋に預けてたポケモン…なんだっけ

 

「うーん、そうだ。セレナちゃん、折角だから君に上げるよ」

 

「え?そんなもらってばっかり!」

 

「良い経験になると思うんだ。遠慮はしなくていいよ」

 

「…じゃあありがたく貰っておきます」

 

「うん」

 

育て屋さんからポケモンを返してもらってボックスに入れておく。

 

「なんのポケモンの卵なんですか?」

 

「お楽しみだよ」

 

「二人とも行くわよ?」

 

次のイベントは…地繋ぎの洞窟を抜けて図鑑をパワーアップした後についに彼奴らか。

 




どうでしたか?
これでセレナの手持ちは3匹まで確定…以外とスペースが無いんですよねぇ…6匹って

ではではー
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