呪詛師になる?俺を見てまだそんなことが言えるのか? 作:Wi-Fi
東京に来てからいろいろありましたがそろそろ中学生活が終わろうとしている、そのはずなのに俺はいまだ京都で活動している。
別にずっと京都にいるわけではなく、1.2週間ほど京都に来て数ヵ月後また呼ばれてを繰り返している。
禪院家への恩は返し終わっているのだが、関西方面の依頼が急に増えたのだ。
今までは中学生だった事を考慮され、関東圏内だけだったのが京都に行った事実にこじつけて関西圏内も活動圏内にされてしまった。
と言うか、ただの上層部の嫌がらせだ。そろそろ一人くらい減ってもいいんじゃね? 減らすか?
「きみも大変だね。旦那様」
「その呼び方やめてくださいって何度も言ってるじゃないですか。冥さん」
今まで正規の呪術師でなくとも一人で任務を受ける事を出来たのは、近辺でのみと言う条件で見逃して貰っていたのが大きかった。なので流石に遠征ではダメだった。なら来させないでくれ。
そのため今回は冥さんに同行して貰っている。呼び名については一応許嫁と言うことで変えたが旦那様はやめてほしい。この前一度だけ憂憂と会ったけど本気で殺されるかと思った。多分原作の年齢だったら本気で危なかったかもしれない。
「そろそろ君も正式な呪術師だね、東京の方に通うのかい?」
「はい、そんなに変わる事はないと思いますけど」
「それにしても入学早々昇級試験とは大変だね」
「へ?」
まったくもって聞いてない。あり得るのかそんな異例。
「ちなみに推薦者だれですか?」
「私と禪院家当主様だよ。君の先生に頼まれてね」
「いくら貰ったんですか」
「失礼だね。先行投資だよ、君の階級が上がれば私へ流れる金額も増えるだろう?」
なるほど、理由は納得した。けどあの髭親父は何を考えてやがる、段階踏ませろこのやろう。
「お、呪霊見つけたよ」
「方向距離角度を教えてください」
「まぁまぁ距離あるよ」
「相手が止まってるなら問題ないです」
とりあえずさっさと火星で祓って夜蛾先生を問い詰めてやる。
● ● ● ● ●
結局どうにもならないまま入学当日になってしまった。昇級試験はこれかららしく、今日はクラスメイトとの顔合わせである。
「失礼しまーす」
教室に入るが誰もいない、席があるので同級生ゼロではないらしい、席が3つしかないのはいまだに慣れないな。
とりあえず窓際に座って待っていると廊下から足音が聞こえる。音が軽いから夜蛾先生じゃないな。女性?
「あの、1年生の教室ってここであってますか?」
入ってきたのは茶色のショートボブが印象的な小柄な女の子だった。制服はあまり改造してない黒い制服。
「はい、合ってますよ。俺も一年生なんで同級生ですね」
「そうなんですね!! よろしくお願いします!!」
席から立ち挨拶をする。少し慌て気味だが良識のありそうな子そうだ。けどなんか見覚えあるんだよな
「私、天野鏡香って言います。神奈川から来ました」
「え、天野さん!?」
昔呪霊から助けたクラスメイトか!! なんで気づかなかったんだ、言われれば昔からそこまで変わってない。
「あの占星です、占星誠也。覚えてますかね」
「え、あ!! すごい、身長高くなってて気付かなかった!!」
確かに昔に比べて今の身長は170後半はあるから気付かなくてもしかたないか。俺も名前言われるまで気付かなかったし。
「制服、スーツみたいだね。カスタム?」
「うん、どうかな?」
「似合ってる!!」
黒手袋に合う服を考えていたらスーツになっていた。もっと戦闘服っぽいものも考えたが街中を歩くことも考えてやめた。それにしても
「結局なったんだね。呪術師」
「うん、結局あの日が忘れられなくて。私に始めてなりたいものが出来たんだ」
「そっか」
残念だけど、ここまで来たらもう止められない。止めたところで罪悪感でに引っ張られて生きていく事になると思う。なら
「なら一緒に強くなりましょう」
「はい!! よろしくお願いします!!」
この子が死なない未来を作るしかない
「あと一人いるっぽいんだけど」
「そろそろ集合時間だよね?」
あと5分くらいで集合時間になるけど大丈夫かな。
「もう集合してるか?」
「夜蛾先生、まだ2人しか来てないです」
「あぁ多分そんなことだろうと思ってたから大丈夫だ」
家が遠いとかかな?。あとは荷物が多いとかかもしれない。
「あいつは重度の方向音痴なんだ」
「え」
「一応、窓に探して貰っているからある程度したら来るはずだ」
「窓の人かわいそう」
確実に職務内容に含まれてないことさせられてる。
「夜蛾さん捕まえてきましたー」
「ごべん゛な゛ざい゛~」
マスクでわかりずらいけど多分顔が涙でベタベタになっている男子が窓に手を引かれ教室に入ってくる。
服装は制服にフードを着けたパーカーのような形、背は猫背でわかりずらいが160後半から170前半くらいだと思う。
「あ゛の゛、ぢごぐじで、ごめ゛ん゛な゛ざい゛……」
「大丈夫ですよ、とりあえず涙拭きましょう?」
「あ、俺ティッシュ箱でありますよ」
「ありがどう……」
色々とあったけれどクラスメイトが全員集まった。
「今日から君らの担任を勤める夜蛾正道だよろしく頼む」
「わーい知ってるー」
「……とりあえず自己紹介から始めるか。まず占星お前からだ」
廊下側に座ってる彼からだと思ったけど、まだ少し泣いててしゃべれないからか。うむ、最初にボケると後のハードルが高くなってしまうし、無難にいくか。
「えっと占星誠也です。好きな物は休日、嫌いな物は上層部です。呪術歴はまぁまぁ長いです。よろしくお願いします」
ありきたりな箇条書き自己紹介にしてみた。途中で先生に睨まれたけど知らん、事実だし。
「次は私ですね!! 天野鏡香です!! 好きな物はお菓子、嫌いな物は辛い物。呪術は初心者です。よろしくお願いします!!」
とにかく元気な女の子って感じだけど、この子後先考えない感じはなおってなさそう。大丈夫かな?
「あの、
元気がなさげだが、丁寧で良識がありそうだ。クラスメイトに恵まれてるかもしれん。
「これから命を預けることもある相手だ。交流を深める事を忘れるな」
「先生ー顔怖いー」
「占星、少し黙れ」
普通に怒られた。なんだよちょっと空気を良くしようと思っただけなのに。
「授業は明日から始まる、今日は高専内の案内と今後の方針がメインだ。行くぞ」
まぁ初日からハードな授業はきついしね。
「それと、占星。最初の授業は基礎ばかりだからな、お前は昇級のための任務を入れておいた」
「マジかよ」
高専に来ても任務だらけなのは変わらないらしい。
さらっと始まりました。高専編!!
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