呪詛師になる?俺を見てまだそんなことが言えるのか?   作:Wi-Fi

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今週の呪術すごかったですね
何がって言うとえーっとあのあれがその…
すごかったですね


第23話

 

 高専に入学してから3か月ほど過ぎた。

 今日は珍しく誰も任務もなく学校で授業を受けて同期をボコb(ゲフンゲフン指導してあげて休日なのかよくわからない一日を過ごしていた。

 

 とりあえず体育も終わり校庭で適当にしゃべっている。日向ぼっこってたまにはいいよね。

 

「今日の夕飯なんだろ」

「学食は基本うまいからなんでもいいや」

「…占星くん苦手なものとか無さそうだもんね」

 

 実際嫌いなものは特に思い付かないし。好きなものは飴ってパッと出てくるんだけど、最近糖尿病が心配です。

 

「ふーん、私はねピーマンがダメ。苦いじゃん」

「ぽいわー」

「もう、どういう意味!!」

 

 いや、別に失礼な意味じゃないよ。全然子供舌とか思ってないし。

 

「…僕は油っぽいお肉とかあんまり食べれないな」

「あーぽいぽい」

「さっきからぽいしか言わないね」

 

 いや、なんか似合うと言うか。元々量食べれるイメージないし。

 

「あ、今日焼き魚だってー。先輩からメール来た」

「…わざわざ聞いたの?」

「コミュ力」

 

 焼き魚か、なんかしばらく食べてないな。アジの開きとか結構好き、お米が異常なほど進む。

 

「お腹空いたし早めにいかない?」

「ここの寮母さんって利用者少ないのにいつでもご飯出してくれるよな」

「…たしか、ここを拠点にしてる呪術師も利用してるからだったと思う」

 

 涙ってなんかみんなが知らない豆知識色々知ってるよな。俺結構通ってるけど知らなかった。興味がなかったのもあるけど。

 

「それじゃ行きましょー」

 

 とりあえず3人で寮に向かう。メニューを考えてくれるのはホントにありがたい。食堂とかだと基本なんでもいいからいつも同じの頼みがちになるんだよね。

 

 寮母さんからご飯をもらい席に集まる。メインの焼き魚にご飯とワカメと豆腐の味噌汁。あと漬け物と煮物。THE和食って感じ。

 

「「いただきます」」

 

 ふたりが食べ始めたので自分も食べようと箸を持ったとき、魚を見てふと脳裏に記憶がよみがえる。

 

 海辺で出会った四足歩行の化け物を。

 

 あ、やばい

 

 記憶が一気にフラッシュバックする。左手がなぜかズキズキと痛む。あの日の出来事は自分で思っていた以上にトラウマになっていたらしい。

 

「…どうしたの?」

 

 涙が俺の動きが止まったことに違和感を感じたらしい。落ち着け、大丈夫。これはただの魚……

 

「いや、なんでもないよ。醤油取ってくれない?」

 

 とりあえず誤魔化せたみたいで、渡してくれた魚に醤油をかける。手が少し震えてる。左手の痛みが増してる気がする。

 

 違う、これは幻痛に近い。アイツより強い呪霊も相手してきた。今さら思い出すな。大丈夫だ、痛いのも熱いのも怖いのも慣れただろ。だから、だから……

 

「あ、無理だ」

 

 箸を捨てて立ち上がってしまう。急に動き出した俺に二人が驚いて固まる。

 

「え? どうしたの?」

「う、占星くん?」

「ごめん、逃げる」

「ちょっとどう言うこと!!」

 

 逃げようとしたが手首を捕まれて逃げ出せない。ちょっホントに辞めてください、しんどいッス。

 

「マジで大丈夫なんで離してもらえると助かります」

「いやどう見ても大丈夫じゃないでしょ!!」

「あ、もしかして何かしらの術式が……」

 

 違うから、ホント違うから。マジで離してください!! 

 

 ● ● ● ● ●

 

「「トラウマで魚が食べれない?」」

「スッーハイ」

 

 結局、避難した後に全てを離した。自分でもなんでとは思ったよ。

 

「け、けどお寿司は食べれてたよね?」

「いや、原型が残ってなければ行けるみたいで……」

 

 あれを思い出しそうなフォルムじゃなければ行けると思う。刺身とかつみれとかなら全然食べれる。

 

「じゃあ水族館とか行けないね」

「やべ、想像しちまった」

 

 水族館を想像したときに全部手足が映えてる魚が頭をよぎる。そんなわけ無いとわかっていても止められない。

 

「…大丈夫?」

「ちょっと気持ち悪い」

 

 本格的に魚がダメになってしまったらしい。

「その時って任務先浜辺だったんだよね、海とか平気なの」

「海は平気だと思う、あの後も何度も行ってるし」

 

 湘南の方、江ノ島とかにたまに行ってたし。あれ? 

 

「そういや、しらすは食える」

「そうなの?」

 

 何度か食べた記憶がある。そんな話をしてると涙がちょっと取りに行ってくると言って部屋に走る。

 

「どうしたんだろ」

「魚じゃないことを祈る」

「本当に嫌なんだね……」

 

 嫌だよ、なんか今までと見方が変わってしまった。今日夢に見そう。

 

「…お待たせ、占星くんこれなら食べれるんじゃない?」

 

 出されたのは煮干しだった。なんてそんなん持ってるの? おやつか何かなんですか? 袋から取り出してみるが、意外といける。いただきます。

 

「うん、意外とうまい。てか食える」

「多分、小魚は平気なんだよ。呪霊を連想しないから」

 

 なるほど、元々原型がなければ食べれない訳じゃないし。前はむしろ魚は食べるの好きな方だった。

 

「完璧超人占星の意外な弱点」

「俺は完璧ではないだろ」

「…超人は否定しないんだ」

 

 揚げ足を取らないでくれよ、俺が完璧ならどこぞのGLGはもう神とかになっちゃうでしょ。

 

「とりあえず部屋でインスタント麺でも食べてるわ」

「野菜も取るんだよ」

 

 なんか、母親面してる奴がいる。そのくらいわかってるよ(食べるとは言ってない)

 

 後日、魚型の呪霊の群れから爆速で逃げ回る準一級術師が発見された。

 

 ● ● ● ● ●

 

「ねぇ二人とも」

「どうした無鉄砲系女子」

「よし後で術式ありでしばく」

 

 教室でダラダラしてると鏡香がなにか思い付いたような顔をしてた。なんか、発言に遠慮が無くなってきたな。術式ありで近接は本気でやらんと死ぬよ俺。

 

「どうしたの、天野さん」

「水族館行きたい!!」

「オイコラちょっと待て」

 

 この前の惨劇を忘れたのか? 任務先で呪霊の見た目になれるまで数十分走り続けた男がここにいるんだけど。

 

「流石にそんな暇無いんじゃないかな」

「涙くんや、ツッコミ所そこなの?」

 

 絶対そこじゃないしこっちを見なさい涙くん。笑いをこらえるのに必死なのはわかるけど一回説教させろ。

 

「なんで水族館?」

「この前話に出てきたから」

「だとしたらちゃんとイカれてるな」

 

 あの話のなかであー水族館行きたいなーとはならんやろ、むしろ避けろよ。人の気持ちがわかる子になりなさい。

 

「せめて、動物園とか。百歩譲って海とか」

「そんな暇ないじゃん」

「OK、しばく表でろ」

 

 術式ありで臨時授業をしたら先生に怒られた。俺悪くないのに怒られる率高くない? 

 

 あと、補助監督さんの報告で格下相手に逃げ惑ってたのがバレて夜蛾先生命令で水族館でリハビリさせられた。

 

 訓練の結果、祓うのには問題ないくらいにまでは慣れた。

 

「けど、二度と水族館には行かない!! 絶対に!!」

 




ちなみに涙の式神はグロい感じがしないからセーフらしいです。

昨日は投稿の方なくてすいません。
また、明日も投稿の方お休みさせていただきます。

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