呪詛師になる?俺を見てまだそんなことが言えるのか?   作:Wi-Fi

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第24話

 

「着きましたよっと、飛行機って肩凝るな」

 

 どうもどうも、占星でございます。今回、私は日本を飛び出してとある部族の神様になる予定らしいです。

 

 わかるよ「は? なにいってんの?」って感じでしょ。俺もそう思ったから……

 

 てか、まだここから移動するの? 車で2.3時間? ふざけんなよマジで

 

 ● ● ● ● ●

 

「年末にすまない、お前に指名の任務だ」

「謝るならやすみをくだせぇー」

 

 毎年恒例サンタとトナカイ乱獲大会で休みなかったんですよ、休みをくださいわりとガチで

 

「そうしてやりたいが、かなり緊急でな」

「珍しいですね……」

「海外で管理されていた呪霊の行方が消えた」

「海外!?」

 

 なんで国外なの。もしかして天元様が仕事サボってるんじゃねーの許せねぇ俺もサボりたい。

 

「けど呪霊が消えたなら良いじゃないですか」

「いや、あえて管理できる呪霊を手元に置いておくことで低級呪霊を民家に寄せないようにしていたらしい」

「その呪霊が祓われたせいで少しずつ呪霊が寄ってきたと」

「元々海外では呪いの影響は少ない、最低限の自衛で十分だったんだ。それが裏目に出た結果だな」

 

 けど、

 

「だが問題はそこじゃないんだ」

「というと?」

「その呪霊は祓われたんじゃない、消えたんだ。なんの前触れもなく、残穢の反応もなく」

 

 俺の依頼は消えた呪霊の捜索とその影響で増えた低級の呪霊の対処、後ついでにそっちに逃げたと思われる呪詛師の対処だとさ。

 

 正直当事者で何とかしてほしい話だったがそうにもいかないらしくしぶしぶ依頼を受けた。

 

 今回、規模が広いからか俺の他に索敵のために他の呪術師も現地でごうりゅうするそうだ。

 

「なるほど、ちなみに協力要請ってことだと思うんですけど期間の方は……」

「あぁそれなんだが……」

 

 まぁかなり時間がかかりそうな内容だ。最悪2か月とかは覚悟しておかないいけない。

 

「半年だ」

「なんですって?」

 

 ● ● ● ● ●

 

 てことで車に揺られて移動中です。道民呪術師はどんだけの金額積んだんだよだよ。準一級を半年拘束するって……

 

 そんな難しくないな……

 

 今回の騒動の原因だが、ひとつだけ思い当たる奴がいる。てかそいつくらいしか俺には思い付かない。

 

「十中八九アイツ(メロンパン)のせいだろ」

 

 残穢や残骸がないなら祓われてない。なら呪霊そのものが自分から移動したか移動させられたかの二択になる。

 

 元々監視下にあった呪霊だ、その目を掻い潜れるやつなんて限られてくる。

 

 さらに言えばそのどっかの誰かさんは何千年も前から呪霊ットモンスターし続けてるらしい。人の仕事増やしてんじゃねーよ、バーカバーカ(脳死)

 

 とりあえず、いまの状態から復帰して、土地の呪いが安定するまでは俺は拘束される。

 

「勘弁しろよ、半年後って次の一年入ってくるじゃんか」

 

 元々そんなに計画が出来上がってた訳ではないが、予想より大きく逸れてしまった。ホントにマジでなにもありませんように!! 

 

「すいませーん、遅くなりましたー」

 

 車からめちゃめちゃ手を振ってる補助監督さん。恥ずかしいから無視してやろーかな。

 

 クルマのなかで依頼の詳細を聞く。飛行機の中で書類を読んだがいまいちよくわからん。

 

「この、一般市民からの信仰の肩代わりってどういうことですか?」

「えーっと、今回失踪した呪霊って神聖の強い呪霊でかなり信仰されてたんですよ。だから呪霊が消えた事実が広まるのは少しマズくて、人口が少ない海外の村な割に見えてる人も少なくないらしいです」

「つまり、その呪霊のかわりに信仰を受けろってこと? 無茶言うなよ」

「けど、そんなこと出来るの占星さんくらいなんですよー。今回失踪したの星に関連する呪霊ですしー」

 

 だから今回俺が選ばれたのか。事前に聞かされてた内容よりかなりハードじゃないかい? 

 

 夜蛾先生あとで鬼電してやる。

 

 ● ● ● ● ●

 

 数時間後、村についてからは衣装を着せられよくわかんない衣装と儀式を行って、御披露目やパーティー? を行ってやっと解放された。

 

「これじゃ仕事どころじゃないっすよ」

「仕方ないさ、これも依頼の内なんだろう?」

「その内容を聞かされてなかったですけどね、冥さん」

 

 何と索敵担当は冥さんだった。ホントにいくら積んだんだよこの村は、この規模を考えるともしかしたら国全体が絡んでる可能性はなくはない。

 

 まぁ呪術について詳しく知っている政府関係者は海外には全くいない。ゼロではないだろうがゼロに等しいしかいない。大前提として日本国内ですらマイノリティーなんだから。

 

「で、どうですか? 何か見つかりました?」

「いや、ここまで見つからないと逆に怪しいね」

「やっぱ、誰かが手を加えてるんですかね」

 

 クソメロンパンを問い詰めることは確定した。

 

「そういえばカラスってどうやって用意したんですか?」

「申し訳ないけど、そこはあまり触れないでほしいね」

「……呪術師って結構なんでもありですよね」

 

 呪術界の闇にまた触れた気がする。呪具とかも持ってきてるみたいだし、もはや呪術規定>法律なのかもしれない。

 

「君こそ、いくら呪術師でも神様扱いされるなんて稀だよ」

「ゼロじゃないんですね」

「信仰が強いかったり狭い村だとたまに見るね」

 

 昔は占いで政治を進めてたくらいだしおかしくはないか。俺自身占い師の家系だし。

 

 けど、そんなのどうだって良い。はよ日本に帰りたいし、まだ2.3日しかいないが日本のご飯が食べたい。

 

 一応神様扱いの時は変装しているとはいえ、バレたらマズいので仕事以外であまり外にも出れない。はっきり言ってしんどい

 

「はよ仕事を終わらせるしかないですね」

「一番早く帰る方法は消えた呪霊をすぐに見つけるしかないね」

「そうですね、いくら期限が長いとはいえ証拠がなくならない内に探したいですね」

「君は当分の間こっちにいなければいけなくなるからね」

「冥さんもでしょ?」

「あれ、聞いてないのかい? 私は捜索のみの依頼だから何も見つからない場合1.2週間で帰るよ」

「なんですって?」

 

 この人は無慈悲にも俺を置いて日本に帰国するらしい。俺もつれてってください

 

「そういえばこっちに来てることは同期にはちゃんと言ってきたのかい?」

「……えっと」

 

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁ!! 私も行きたいぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

「あ、天野さん! お仕事だからね?」

「海外行きたい!!!!!!!!!!!!」

「えっと……ほら! 代わりにスイーツ食べに行こ?」

「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「俺に同期なんていません」

「色々あったみたいだね」

 

 とりあえずお土産は買って帰らなければ、忘れでもすれば殺される。

 

「けど、本当にいいのかい? この業界では半年も間が空けば二度と会えなくなっているかもしれないよ」

「あーその心配はあんまりしてないです」

「へぇ、少し意外だね」

 

 少なくとも簡単に死ぬような二人ではないと思ってる。涙が前に死にかけてからずっと訓練詰めてたし、それに……

 

「あいつらは、俺よりよっぽど才能がありますから」

 

 ● ● ● ● ●

 

「る、涙くん?」

 

 2005年2月☆日

 

「に、逃げて……」

 

 ・高専1年生、空井涙・天野鏡香の二名が2級任務に派遣

 ・任務中、想定外の生得領域を発見その後二名の行方が不明。現在1級術師による捜索中

 

 

 




投稿の方時間が空いてしまいましてすいませんでした。
日常回?をもう少し書きたかったのですが、全く書けなくなってしまい急に話の方向を変えました。

次回から涙くん鏡香さんパートになります。

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