呪詛師になる?俺を見てまだそんなことが言えるのか?   作:Wi-Fi

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五条悟が思ったより強くて次の回の執筆が進んでません
Q黒縄・天逆鉾・展延なしで覚醒前五条悟と戦う方法

ダラダラしないよう少なくとも1週間以内に投稿するとここに戒めときます。






第26話

 

 昔から疑問に思うことは少なくなかった。呪術師とは本当に尊敬すべき生き物なのか。

 

 この国に来てから、呪術師のあり方について考えることが多くなった。ここは日本に比べ、呪術についてオープンなことが多かった。

 

 非術師は術師を敬い尊み、存在する意義を理解していた。永住してもいいかもしれない、なんて考えることもあった。

 

「けどそんなうまくいかないもんだな」

『■? ■■……』

(何か言ったか? 日本語は苦手なんだ……)

『いや、何でも』

 

 運転手が声をかけてくる。名前は……なんでもいいか。

 

 俺がこの国に来てから大きく変わったのは、非術師ではなく呪術師の方だった。

 

『■……■■ww』

(それにしても、見えてない奴は思ったよりバカなんだな……なんたって適当言っても全部信じるんだからなww)

 

 今まで特級呪霊によって実害が少なかった地域での呪霊の発生を対処してきたのはその9割が俺の仕事だった。

 

 けれど、その手柄をまるで自分の手柄のように言い始める者が出始めた。

 

 確かになにもしてないわけじゃない。非術師ではつとまらない仕事をこなしてもらっているのは確かだ。けれど、結局は見えているだけでしていることはそこまで偉そうに出来るものではない。

 

『また適当言ったのか……やめろと言ったはずだが……』

『■■ww』

(どうせ見えてないんだから変わらねぇーよww)

 

 結局は日本の呪術師となにも変わらない。俺という力を手に入れた呪術師は非術師を食い物とし、偉そうにふんぞり返る。

 

「化け物みたいだな」

 

 言葉は勉強しているはずなのに、いつからか呪術師(コイツら)が何を喋っているのかわからなくなり始めた。

 

「あー俺もその一人か」

『■■』

(日本語やめろって)

 

 友人や先輩の顔を思い浮かべ呪術師はそんな奴らだけじゃないと自分に言い聞かせる。

 

『そろそろ帰りたいって言ったんだ』

『■■?』

(おいおいホームシックか?)

 

 準一級呪術師の占星誠也。その肩書きが気持ち悪くて仕方がないのはきっと気のせいだ。

 

「何で呪術師になんてなったんだっけ?」

 

 もう、自分の目的すらあやふやだった。

 

 ● ● ● ● ●

 

 2005年8月◇日 

 東京都立呪術高等専門学校 校庭

 

 

「なぁ俺たち体育って必要?」

「確かに体術は出来るけど、定期的に体を動かす事は必要だと思うよ」

 

 悟がダルそうに花壇の端に座っていた。確かに元々才能があり、術式でも圧倒的な強化が出来ると授業は退屈で億劫なものになるのはよくわかる。

 

「暇なら天野先輩にハンデありで挑んで来たらいいじゃないか」

「ふざけんな」

 

 ノッてる時の先輩は厄介だから悟も術式なしではやりたがらない。気持ちはわかる。

 

「本人に聞こえる距離でハンデ戦の話しないでよ」

「お、鏡香じゃん。お互い術式禁止で勝負しようぜ」

「ふざけんな」

「悟、試合は公平にやらなくちゃ」

「フォローになってないよ、それ」

 

 空井先輩は確か今日は任務で1日出払っているので教室でサボってる硝子を覗いたメンバーが校庭に集まっていた。

 

「そういや歌姫先輩も任務報告で今日こっちに来るって」

「歌姫ボコたっておもしろくねぇよ」

「ボコられる前提で話進めてんじゃねぇよ!!」

 

 さっきからタイミングよく先輩が現れる。いつも叫んでいるけど商売道具なんだからもう少し大切に扱ったらいいのに。

 

「悟、本人の前で言う内容じゃないよ」

「陰口ならいいのかよ」

「否定しないあたり事実だとは思ってるんだね」

「夏油アンタねぇ!!」

 

 口を滑らせたらしい。後半はほぼ揚げ足取りだろ。

 

「2年生3人に比べてこのクズ共は」

「3人?歌姫ついに数も数えられなくなったの?」

「ふざけんな!!3人で合ってるわ!!」

 

 天野先輩いわく何でも海外に遠征している同期が一人いるらしい。天野先輩と空井先輩以外に先輩がいる何て知らなかった。確かに先輩たちの学年は人が少ないと思ったけど。

 

「始めて聞きました」

「下手に名前だしてハードル上げてほしくないって、本人に口止めされてて」

「なにそれチキンじゃん」

 

 悟ほど厳しいことは言わないが、先輩たちの同期で海外にいるなんて少し期待したが、予防線を引いてるあたりそうでもないのかもしれない。

 

「アンタらよりよっぽどいい子よ」

「少なくとも私や涙くんより強いよ」

「てことは歌姫より強いのか」

「一言多いんだよ!!」

 

 2年生は私たちより強くはないがこの数ヶ月ほどで急激に力をつけたそれなりの実力者だ。その先輩が保証してくれる相手と思うと下がったハードルが少し戻った。

 

「時期的にそろそろ帰ってくる頃よね」

「あれ? 歌姫先輩聞いてないの? 数日前にメールで帰ってくるって言ってたよ。今日」

「なにそれ、聞いてないんだけど!!」

 

 先輩への態度は私たちとあまり変わらないらしい。

 

「そろそろ着く時間だと思うんだけど」

「あ゛ーやっと着いたー。やっぱ飛行機嫌いだわー」

 

 噂をすれば少し離れた方からスーツケースの音と男性の声聞こえてくる。ちょうどその先輩とやらが到着したらしい。

 

「おかえり、思ったより遅かったねー」

「結局、想定より1か月くらい期間が延びたからな。その分の金額ふっかけてやる」

「アンタそういうとこ冥さんに似てきたわよね」

 

 身長は180前後、スーツに黒の手袋という時期外れな格好をしている。私もよく言われるが、なんとも胡散臭い見た目だ。顔は先輩たちが影になってよく見えない。だけどあの手袋をみているとどうしてもあの人を思い出す。

 

「てか()()!! あんた私だけメールしてなかったでしょ!!」

「あー聞こえなーい。それはそうと悪いね先輩、先に挨拶する奴がいるんだ」

「ちょっと待ちなさいよ!!」

 

 待て今誰の名前を呼んだ?一瞬思考が停止する。ギャアギャアいう先輩も隣で声をかけてくる親友の声も遠くなるような感覚になる。

 

「おーいたいた、任務とかじゃなくてよかったわ、探す手間が省けた」

 

 驚きで口が閉じない。多分他の人からみたらアホみたいな顔をしていると思う。

 

「よっ傑!! 久しぶり!!」

「せ、先輩!?」

 

● ● ● ● ●

 

 久しぶりに顔を合わせた後輩に声をかける。昔からでかいと思ってたけどにしてもでかくないか?俺より高いから180代なのは確かだろ。

 

「よっ傑!! 久しぶり!!」

「せ、先輩!?」

 

 まぁそりゃそんな反応になるか……一般人だと思ってた先輩が高専生だとは思わなかったろうし

 

「何で高専に?」

「そりゃ、呪術師だからに決まってんだろ」

「じゃあ海外にいた先輩って……」

 

 ちょ、質問が多い多い。気持ちはわかるけどあいにく口はひとつしか持ち合わせがない。それと隣にいるお前の親友がすごい視線でこっちみてくるから何とかしてほしい。

 

「傑、知り合い?」

「あぁごめんごめん、俺占星誠也。よろしく」

「は? 俺は傑に聞いてるんだけど」

「さ、悟……」

 

 見てわかるほどの敵意が、まぁ確かにぽっと出で親友と仲良くしてる奴が出てきたらそうなるのも無理ない……無理ないのか? 

 

「とりあえず荷物だけ置いてくるから、自己紹介とかは後にしようか」

「なら手伝いますよ、疲れてるでしょ」

 

 傑くん、君は俺の荷物より先に隣のお子さんを落ち着けてくれないかな? 今にも襲いかかって来そうなんだけども! 

 

「……いいじゃん行ってこいよ、なんか話があるんだろ……」

「じ、じゃあお言葉に甘えて……」

 

 とにかくこの場から離れるために自分の部屋に向かう。あんまり騒ぎにならないといいけどなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……気に入らねぇ」

 





記憶や目的がどんどんぐちゃぐちゃになってますね。

体術レベル順(作者のイメージです)
原作 術式あり五条>>夏油≧五条
うち 術式あり五条>>術式あり天野≧夏油>五条>天野
占星の影響で夏油の体術レベルが少し上がっています
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