呪詛師になる?俺を見てまだそんなことが言えるのか?   作:Wi-Fi

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思いの外たくさんの方に見て頂いてびびっています。
ありがとうございます


第4話

 

 悲報、ターゲットとの出会い速すぎてワロタ(全く笑えない)

 

 いや待て、落ち着いて考えろ。今のうちから親密度を上げておけば堕ちたときのダメージがでかくなるのでは? 

 

 ダメージがでかくなる→呪詛師への恨みが強くなる→堕ちづらくなる  QED

 

 いける!! 問題は下手に呪術に触れるのが早いと猿嫌いが早めに発症する可能性があること。予定が崩れるのだけは避けたい。

 

 呪霊が見えるのをバレないように仲良くなる。簡単に言ってるが見えるものを無視し続けるのは結構難しい。

 

 大袈裟? だったらお前ら目の前に飛んでるハエ無視し続けられるのか!? ん!? (大袈裟)

 

 あの後クラブに入会して基礎をいくつか教えて貰ったのだがこれが結構タメになった。今までどれだけ呪力強化頼りだったか思い知らされた。

 

「先輩、軽くどうですか?」

「お前と打って軽くで済んだことないから嫌だ」

 

 こちらの意図など知るはずもなく夏油が喋りかけてくる。

 

「先輩相手だと加減が入らないので」

「お前今日何人殺った」

「……」

「目をそらすな」

 

 コイツ、この年から問題児だったのかよ。まぁアレの親友になるような奴だし。呪術師にまともな奴はいない。

 

「はぁ今日終わったら相手してやる」

「珍しいですね、先輩がアッチで乗ってくれるなんて」

「今日はなんでもありの気分なんだよ」

 

 アッチと言うのは、前に夏油がキッズ向けがぬるいと言い始めたのでクラブ終わりに近くの公園で軽くスパーリングをしたのが始まりだった。

 

 最初は軽く相手をしていたのがどちらもノッてきてしまい、ほぼなんでもありの打ち合いになってしまったのだ。

 

 反省も後悔もしてる。てかコイツ強すぎるんだよ。年下の癖にリーチが変わらんのも意味わからねぇし。

 

「勝ったときの約束覚えてます?」

「あぁ20本ランだろ」

「違いますよ。何ですかその体育会系の罰ゲーム」

 

 スポーツマンの罰ゲームといったら買い出しかランメニューのどっちかだろ。それが嫌で高校は部活やめたけど。

 

「私の事を名前で呼ぶこと。忘れないでください」

「メンヘラ彼女かよ」

「ぶっとばしますよ」

「出来ないくせにw」

「ア゛?」

 

 ほら、素が出てるよ優等生君。あぁこれは確かにクズの片鱗がチラチラしてますわ。

 

 ちなみに、夏油が敬語になっているのは前回の罰ゲームで俺が適当に命令したからである。

 

 ● ● ● ● ●

 

 場所は俺らの中でお馴染みになっている近くの公園の砂場。ある程度広さがあって寝技も危なくなく場外がわかりやすい。

 

 足がとられるけど筋トレだと思えばまぁ許容範囲である。

 

「一応ルール確認」

「毎回いります? これ」

「一応って言ってるだろ」

「目潰し、金的なしで場外か降参で負け」

「あと武器、飛び道具、毒霧な」

「小学生のスパーリングで使う奴います?」

 

 いるんだよ、喧嘩売ってくる中学生の雑ヤンキーみたいなのが。流石に体格が負けているので呪力強化を少し使わせて貰ったが。一応死んでないしバレてないからセーフ。

 

「ほらやるぞ」

「そういえば今回私が負けたらどうしたら良いですか?」

「あー決めてなかった。ジュース一本」

「後輩にたかるんですか?」

「罰ゲームの意味知らんのか」

 

 逆に年下への罰ゲームってセーフラインわからなくて難しいんだよ。ほんとにランメニューにしてやろうかな。

 

「まぁ今回こそ勝つので関係ないですけど」

「寝言は寝て聞け」

「言わせてくださいよ」

 

 結局俺が勝ったので砂場の後片付けを全部やらせた。

 

 ● ● ● ● ●

 

 俺の術式は強いようでものすごく使い勝手が悪い。まず基本的に器用貧乏である。

 

 超下位互換無下限である引力、縛りを科した状態ですらコントロールが難しい。精密にやろうとするとかなりの集中力がいる。

 

 五条悟って人間じゃない説あるよね。六眼が便利すぎる。俺も欲しい。

 

 次に超下位互換星の怒り(ボンバイエ)である質量の付与。なぜ下位互換かと言うと九十九由基の術式は、一定の質量までなら本人に影響がない。

 

 それに比べ俺の星の質量の付与はバッチリ影響するのだ。式神なら問題ないが自分の体に付与したら重さで潰れて動けない。

 

 九十九由基って人間じゃない可能性あるよね。出力がおかしすぎる。俺も欲しい(二度目)。

 

 ということで一つ目の問題のために、もう一人の特級術師の術式を真似できないか挑戦してみようのコーナー。パチパチ

 

 今回選ばれたのは夏油傑君です。理由は簡単!! 模倣(コピー)はどう考えても俺の術式じゃ無理だからです。以上!! 

 

 まぁ真似すると言っても限界がある。

 目標は同時操作できる星を増やすこと。もうひとつは自動(オートマ)の式神を作ること、九十九由基の凰輪(ガルダ)みたいなやつね。

 

 完全自立は傀儡操術が使えない俺には無理なので、ある程度の命令で稼働してくれるくらいがベストだ。

 

 これに関しては呪核を事前に作っておき、中に命令に対しての行動を入力しておけばなんとかなるんじゃないかと思っている。

 

 今まではあえて不完全な式神を術式で無理やり使っていたのを、一度完成させてから運用させるイメージだ。

 

 これはうまくいったんじゃ……

 

 

 

 

 失敗しました。呪核のプログラムと術式を詰め込んだら許容量を越えたらしく弾け飛んだ。更に多くの呪力を使い誤魔化すことも考えたが、ただでさえ呪詛師墜ちをすることを強制することで無理やり底上げしてやっと運用しているのだ。これ以上は無理がある。

 

 あれ、もしかして呪詛師に墜ちたら呪力総量とか呪力出力とか戻るのか俺……

 さて! 次の問題点に移ろう(現実逃避)

 

 次の問題は結界術である。

 ハッキリ言おう。俺に結界術のセンスはない!!! 

 

 理由はもうわかっていて、ない物を区切る感覚がいまいち掴めないのだ。範囲を事前に設定することで帳までは張ることが出来た。だがそこで止まっているのだ。

 

 呪術の基礎も基礎で俺の結界術は進歩がない。本当に呪術のセンスがないな俺。

 

 最悪、反転術式や領域展開はまだしも、黒閃や簡易領域すら無理な可能性がある。詰んだか俺。

 

 つまり今俺に出来ることは、一番可能性の高い運ゲーである黒閃を狙うために近接を鍛えること。術式を近接にも生かす方法を考えること。つまりゴリラ化である。

 

 結界より黒閃の方が確率高いの俺くらいじゃないか? 割とマジで

 

 ● ● ● ● ●

 

 どうも時間が経ちまして、まだ11歳ですが小学校6年生になりました。今年で小学校は最後ですね。ほとんど呪いについてばかりだったのであまり思い出はない。

 

 てかマジで思い出がない!! おかしい!! 友達は普通にいた。学校行事も夜蛾先生から言われしぶしぶ出た。前世チートで勉強も悪くない。だが呪いについての方が印象が強すぎて学校の思い出はない!! 

 

 フフッ少シダケド悲シクナテキタヨ……

 そんなこたぁどうでもいいんだよ!! 

 

 近況報告である!! 

 まず()とのスパーリングだが一戦だけ負けてしまった。呪霊を祓ってきた後の疲れている時にたまたまあってしまい、油断をしてたら良いのを顔面に貰ってしまった。

 

 次の日にお返しはしっかりしておきましたけれども……

 

 次に術式に関してだがほぼ進歩はない、てか基本進歩がない。操作が難し過ぎるのが悪い、どっかに六眼落ちてねぇーかなー

 

 だが近接に織り混ぜる方法は少しずつ制作途中である。今日は夜蛾先生に相手になって貰い、試運転ということだ。

 

「行きます! "具現・星雲(ネビュラ)"」

 

 淡い光りを放つ極小の星を、約半径10mほどの範囲にばら蒔く。

 

 この星を多く同時に作るために二つの縛りを利用している。

 

 一つ目、直接的に何にも干渉できない変わりに何にも干渉されない。

 こうすることで物理的要素や呪力などで壊されることはなくなるし、干渉してこないので動作の邪魔にもならない。

 

 二つ目、任意で移動できない代わりに大きさに関係なく形状を維持すること。

 あまりに小さすぎる星は維持が難しいので、縛りを利用し自動で形状を維持している。

 

「先生、行きますよ」

「来い」

「"引"」

 

 踏み出すと同時に先生の奥に配置した星を起動し加速をする

 

「なるほど。だが直線すぎるな」

「それはどうでしょう!」

 

 避けられカウンターを入れられるので関節をそれぞれ別の星で引き加速を止めずに避ける。

 

 とにかく加速を止めずに近接を続ける。

 

 右ストレートを加速させ、回避をするため加速させ、蹴りを加速させ、避けられたので追撃を加速させ、バックステップを加速させ距離をとる、

 

 肘、拳、腿、頭、背中、腕、全身、脚、肘、肩、加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引引 あ、やべぇ当たる

 

 一瞬だけ意識が乱れ、引と身体の動きがズレる。

 

「フン!!」

 

 先生の拳がきれいに俺の鳩尾にめり込む。

 

「ゴッ」

「終わりにするぞ」

「ばい゛」

 

 失敗した。後半どんどん脳処理が追い付かなくなり体の動きが乱れ始めた。最後の方はプログラムミスったロボットのように手足がチグハグになっていた。

 

「まず引く方向がズレていて攻撃の威力がきれいに伝わっていない」

「はい」

「次に引く力が強すぎて手足に負担が掛かっている、後半手足が痺れていたろう」

「ハイ」

「最後に前の動きがキャンセルしきれていないからか別の方向に体が引かれチグハグになっている」

「ハイ」

 

 結局、無下限のパクりを使ったのだが、下位互換のうえに使いこなせなかった。難しいよこれ。

 

「だが発想は悪くないな」

「ゴフッ」

 

 多分今日一ダメージが入りました。先生、ごめんなさいこれパクリなんです。

 

「実戦ではまだ使えないが、呪力効率も悪くないし、鍛えようでは十分武器になる」

「つまり?」

「使いこなせるまで実戦では封印だ」

「ですよね」

 

 1年での成長は0に近かったのであった。




術式に対して主人公の伸び代が無さすぎて作者もたまに困ってます。
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