呪詛師になる?俺を見てまだそんなことが言えるのか? 作:Wi-Fi
ガッツリ戦闘シーンから逃げ気味でしたが書いてやりましたよ!!
もう一人の作者
よくやった俺!!じゃあこの後何日分か書き置きできるよな
(´・ω・`) へぇ?
「なぁ」
「どうしたんだい、
「あのセンパイが傑のこと名前呼びしてるのって、わざと呼ばせてるらしいじゃん」
「あぁ昔の罰ゲームでね」
「何でわざわざ罰ゲームまで使ったんだよ、なんからしくねぇ」
「……あの人は、初めてあった時からどこか掴み所がなくてね、いつでも消えてしまえるように準備しているみたいだった」
「まさか、そのときから準備してたってことか?」
「そんなことはないと思う。いや、そうじゃないと思いたいかな。そんな先輩に近づいてみたかったんだよ」
「メンヘラ彼女かよ」
「……ただの好奇心だよ」
「……まぁ
「その最強に、私はまだ含まれてるのかい?」
「当たり前だろ、俺たち片方だけじゃ、アイツは止まらない」
「そうだね、
「あ、やっべ」
● ● ● ● ●
本日は快晴、てか暑過ぎるくらいなんですけど。今日も課題の呪霊狩りでございます。
相手は二級の上層レベル、窓の人にも怪我人が出てるレベルらしい。俺小学生やで
場所は事故が多発して封鎖されている浜辺、夏休み最初の海がこれです。呪術師になるのやめようかな。
海を眺めながら歩いていると足元が揺れ、強い呪力を感知する。
「下か」
言ってみたい言葉ランキングを消費しながらバックステップで距離をとる。砂に足を取られて動きづらい。
「ぼ、ぼぐも゛ぉよ゛ぉぐぅぅぅぅ」
「ならせめて砂じゃなくて海で泳げばいいのに」
魚に手足生やして四足歩行にしたみたいなヤツが地面から這い出てくる。泳ぐなら座標間違えてますよ。
「焼き魚にしてやりますわ」
「ギョギョギョ」
おいやめろ、ギリギリだぞそれ。とりあえず衛星を2つ挟むように放ち逃げ場を制限する。
「"具現・
左右の逃げ道を塞ぎ、高火力で吹き飛ばす。最近はこの手で決まる相手ばかりだったが
「うそ、飛んだ」
文字通り飛んだ。蛙のように地面を蹴り上げ、背中? 部分のヒレが羽のように広がり滑空している。
けどそれなら動きは読めるし避けられない。
「"
火星を引き戻し、狙いを定める。速度はあまり早くない、進行方向の少し前あたりで
「"流星"」
軌道もタイミングも完璧だったはずのその星は、難なく避けられてしまった。
「羽ばたくのかよ」
トビウオのような羽に騙された。あいつは飛んでる。羽を動かし、空気をとらえている。
「何の呪霊だよ、オマエ」
予測ができない、それがこの魚呪霊の強みだ。
呪霊の形状は基本的にめちゃくちゃな構造をしている。けれど、それでも人間のイメージの延長線とも言えるその姿からなら、ある程度の動きが読めるのだ。が、コイツにそれはない。
「ない訳じゃない、けどすぐには読めない」
時間を掛ければガス欠を起こすのは俺が先、なら残った手は近接に持ち込んで触れる。
多分コイツも近接タイプ、下手に寄ればやられる。星雲の常時発動はまだ無理、使えばボロが出る。
呪力強化を掛け直し、魚呪霊の着地と同時に距離を縮める。側面にフックをいれようとすると、魚呪霊は大きく後ろに下がる。
「マジか、バレてら」
無駄に勘が良いらしく触れられたら不味いのがバレてる。とにかくやりづらい。
水星で固めてから、いや近づきながらじゃ自爆になる。いくら効果範囲が広くても遠距離から当てる自信ないし。
「あんまり離れると潜られる」
それが一番困る、只でさえ当たらないのに視界外では打つ手がなくなる。
地中でも空中でも、移動する時に一瞬の隙ができる。そこを狙うために寄っておきたい。
もう一度、先ほどと同じように踏み込む。魚呪霊が気づいて下がる前に逃げ場をなくす。
「"具現・
衛星の生成できるギリギリの距離で三ケ所配置し、魚呪霊を俺を含めた四方向から囲う。
「"引"」
四方向からの同時攻撃、回避するなら上か下。飛ぶのも掘るのも隙ができる。そんな想定だっが、攻撃はすべて空振る。
「消えた?」
いや沈んだんだ。気付くまでの一瞬の間に背中に強い衝撃が走る。
「クッソ」
無理やり後方に蹴りを入れる。当たらなくとも距離が取りたかった。だが今度は側頭部を踏みつけられるように蹴られる。
理解が追い付かない。事前に穴があったわけでもないし、体が急に変形したわけでもない。なのに砂浜にあのスピードで潜るのは無理がある。
「ウザイ!!」
左肩を噛みつかれ両腕を掴まれ拘束される。噛まれた部分から呪力を流そうとするとバレたのか距離を取られる。
体勢を立て直そうとすると寄られ、また鋭い攻撃が来る。予想通りの近接タイプ、息を整える暇がない。
「"具現・
自爆覚悟の冷気でお互いを吹き飛ばし、氷壁で距離を取る。ついでに噛まれた傷口を氷で止血する。
見誤った、あれは術式持ちの準1級だ。あらゆる空間を泳ぐとかそんな感じだろう。一見、自身の肉体を使ったように見えるから窓の人たちも間違えたのだろう。
わざわざ砂浜で泳いでいたのは水も砂も空気もコイツにとっては大差ないから。どこだって障害物に関係なく自由に通り抜けられる術式。かなり便利な術式だ。
「やべ、止血が遅かった」
頭がクラクラする。なったことないけど多分これ貧血の症状だろ。
呪霊は氷を平泳ぎのように通り抜けてくる。こんな状況だがちょっとおもろい。
術式も便利でゴリラ力も高い。その上感まで冴えている。さっきは準一級といったけれど最悪1級レベルだ。自分が何級か把握してないからよくわからないけど
「も゛っどぉお゛よ゛ぉぐぅぅぅぅ」
「なら一人で遊んでろよ」
ただ当てただけじゃ祓えない。先ほど掴まれたとき確信した。表面が鱗で硬くなっている。衛星では当てても貫き切れないかもしれない。
近接では機動力も防御力も圧倒的だ。もう下手に近寄れない。
唯一付け入れるのは知能だ。基本的に勘が良いだけでそこまでIQは高くない。
危ない気がするから避ける、いけそうだから近づく。やっている行動はシンプルでそこにあの姿と術式が合わさって厄介に見えているだけだ。
だから、何度も同じ追い込み方をしているのに引っ掛かる。特級でもない限り呪霊なんてこんなもんだ。
「"具現・衛星" "
今度も先ほどと同じように衛星で囲む、唯一違うのは魚呪霊の上に惑星を配置する。これで今度の逃げ道は下だけになる。
「"流星"」
惑星を抜いた四方向からの攻撃、魚呪霊は上の惑星が落ちてきていない事に気付かず下へ逃げる。
「"引"」
攻撃が来る前に上の惑星に引っ張られ宙吊りになるように星に立つ。
多分アイツは地中にいる時は目の代わりに無意識で呪力感知を使ってる。じゃないと初手で出会ったときや、二回目に地中にいた時、視覚なしであんなにも正確な攻撃はできない。
打ち出した衛星をひとつだけ待機させ餌として取っておく。
呪力感知に集中し位置を掴む。だんだんと餌に近づく呪力の塊を見つけ、引を解除しその上に落下する。
砂浜が波のように揺れ魚呪霊の顔が出て来た瞬間そのまま手を突くように触れる。
「"付与・火星"」
逃げられないよう一瞬で終わらせるために一気に温度を上げる。触れている左手の感覚がなくなり始め、止血に使っていた氷はいつのまにか溶けきっている。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
「焼き魚にするっていったろ」
呪霊は付与された高温に耐えられず、崩れていく。これじゃ焼き魚じゃないなくて炭だな。
「終わったぁぁぁ」
そのまま仰向けで大の字になる。ダメージが思ったよりらしく、痛いのか熱いのか寒いのかもうよくわかんないとこまで来ている。
焼けた左手を見てみる、一応大体の輪郭は留めているが超グロい。呪力強化で内側は守られたらしい、痛くてやらんが多分動きはする。
血を失いすぎたから意識が薄くなってボーッとする。窓の人遅い……
「何してるの」
「ふへ?」
親方、目の前に女の子が!? なんで? 帳は下ろしてたはず。てことは祓った後に入ってきたのか、それとも元々巻き込まれてたのか。
「えっとなに?」
「いや、こんなところで倒れてるなんて事件かなって」
「まぁ一応事件といえば事件」
「なにそれウケる」
え? ウケるの、この状況で。マジか覚えとこ。
「はい、終わったよ」
「へ?」
「手、少しは楽になった?」
自分の左手を見る、でろでろだった皮膚が少しだけ戻っている。
「君、名前は?」
「ナンパ?」
「なめんな、9年後出直せ」
「何でそんな中途半端なの」
「勘」
「ふーん、お兄さん面白いね。バイバイ」
何だったんだ、今の子。妖精かなんかか? けどこの世界での妖精って呪霊に近いよな。ほなちゃうか……
貧血は全く直ってないので意識が薄れていく。窓の人達が見えたので大丈夫だろう。もう限界なので難しい事は後で考えよ……
見返してて、夏油が名前呼びして欲しかった理由を書いてねぇと思い書きました。
別にはやく五条が書きたかったとかじゃないです本当に全然そんなんじゃないですマジで。