医者でコメンテーターのクトゥルフ神話   作:柳瀬塔矢

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このシリーズ初のKP作成シナリオです。

人数2~4人
ロスト率、低
後遺症、中以上
職業指定、医療従事者、探偵、トライブメンバー、狂信者(なお、トライブメンバーと狂信者は技能の振り方のみで構わない)

なおやってみた感じ目星聞き耳あれば良さそうでした


『アイ』って何ですか?

 

あの悪夢から数日後、いつもの様に仕事(今日はシフトが入ってますわ)の準備をしていると院長から電話が来ましたの。

 

「・・・ごきげんよう。早朝なら何の御用でしょうか?」

 

「あぁ、こんな時間にかけて申し訳ない。どうしても聞いておきたいことがあってな」

 

「一体何ですの?」

 

「それがだね、今日来る予定の紫月君がまだ来ていないのだよ、君ならよくシフトが重なっていることがあるから何か知らないかとね?」

 

紫月・・・井上紫月は私の同僚で確かに私とはシフトが被ることが多々ありますが・・・

 

「いえ、こちらに連絡は来ておりませんわ」

 

「そうか……何か分かったらこちらからも連絡する。そっちも何かわかり次第連絡してもらってもいいかな?」

 

「分かりましたわ」

 

「あぁ、かたじけない」

 

そして通話が切れると同時、郵便受けから何かが入った音がしましたの。その封筒はここの住所のみが書いてありましたわ

 

「桜花さん、何来てたの?」

 

と香澄が覗き込んできましたわ。

 

「こんな封筒が来てましたわ・・・」

 

と香澄にも封筒を見せると

 

「ふぅん、開けてみたら?なんか面白そうじゃん」

 

と。まぁ香澄に会った時(doll開始時)や賢者の石事件(美しく咲く花のように開始時)と比べたら全然平和でしょうか。

 

封筒の中には

 

 

 

皆様方、お元気でしょうか?本日はこちらを読んでいただき、ありがとうございます。何故?と思われますが、そこは気にしないでいただけると幸いです。それよりも、皆様方にはこちらの手紙をお持ち頂き、指定の場所まで来てください。

 

 

 

と言う中身が書かれてましたわ。まぁこう言う書き方だと他にもこの封筒が届いている方がいる、と見ていいでしょうね。まぁ幸いに地図に指定されてる商店街はここから近いものですし向かいましょうか。あ、院長には事情を話したら有給にしてくれましたわ。普通に助かりました。

 

指定の場所・・・「ヴィガー商店」に着くと見知った顔が居ましたわ。

 

「あら、傘音観さんじゃありませんの。ご機嫌よう。」

 

「ありゃ、桜花さんも手紙貰ったの?」

 

と、どうやらここには私含めて四人が呼ばれていたみたいですわね。しかしまぁ私からすれば先日と同じ【どうでもいい方】なので会話はスルーしてまして何を言ってるかは分かりませんがどうやら全員偶然呼ばれたみたいですわね。

 

商店の中からは男女の声がしますわ。そして鍵もかかって無いことですしすぐに入りましたの。

 

中に入ると、かなり乱雑に置かれたヤカンのような兜や鎧などが目に入りましたわ。どうやら表に出ないようなお店のようですわね。そして、その奥にはどうやらさっき聞いた声の主らしき人が見えるましたわ。

 

「アンタ……コレをどこで……」

 

「そんなのはどうでもいいでしょ?奥さんにはもう頼んであるから、任せたよ♪」

 

・・・あれ?紫月ってこんな方でしたっけ?まぁそれでも声も姿も紫月そのものなので紫月なのでしょうが。

 

「あら発見」

 

「……?って2人共!?何でここに?」

 

「あら紫月さん、ご機嫌よう」

 

「あ、どうも……ってそういうことじゃなくって、何でこの店にいるの?」

 

「あ~…依頼?の一環という感じですかね…?」←探偵っぽいので私の中では探偵呼びしますわね。もう片方の方は暫定的に男としましょうか

 

「てか全員いるんかい……」

 

「まあ手紙もらったので」

 

と傘音観さんが手紙見せましたわ

 

「手紙……そういう事か……」

 

手紙を見せた途端、急に表情が険しくなりましたの。

 

「封筒にここに来るように書かれてましたので。あと病院に連絡しなさいな。院長から連絡来てないって連絡来ましたよ?」

 

「あ〜その件は後でするよ、それよりも、店主にはもう話は通してるから、じゃ!」

 

と言い、そそくさとその場を後にしようとしましたので

 

「こら」

 

拳を寸止めで止めましたの。したらば紫月は戸惑ってますがなんでなのかご存知でない・・・?

 

「こらこら、危ないですよ」

 

と探偵が諌めてきますがここで別れるわけにはいかないんですわ。

 

「……?な、何?」

 

「とりあえず院長に連絡しますからここで待機、タクシーで向かって事情話しなさいな」

 

「……それは、無理……かな」

 

「それは何故ですの?」

 

「それは……君たちには関係の無い事だよ」

 

「ここに呼ばれてここに貴方がいる。ならば関係なんて出来てますのよ?」

 

「それは……」

 

「私に隠し事が通じると思いまして?さぁ、吐きなさいな」

 

「……ゴメン!」

 

と言った途端、彼女は目の前から消えましたわ。・・・この感じ、また私何かに巻き込まれましたね?今回は紫月さんを取り戻そうって感じですかねぇ・・・うげぇ

 

「……えぇ?」←店長

 

「き、消えた!?」←男

 

「うげぇ・・・二回目ぇ・・・」←私

 

「……俺の目がおかしくなったのか?」←探偵

 

「店長も驚いてるのか……」←傘音観

 

「っと、アンタらこの店に何の用だい?見たところ知り合いのようだが」

 

「人が消える事象は元々あるものですしそりゃあ起きても当然ではあるのですが一般人ができると言われるとそれは無理だと言わざるを得ないものが有りますし・・・となると何かの団体が裏にいる・・・?めんどくさくなりそうですわ・・・」

 

「おーおー、何か言ってますわ〜」

 

あっ、声に出してしまってましたか・・・

 

「この手紙をもらってここに来いと言われたので」

 

と答えたのは傘音観さんですわ。流石私が集中した時に会話のクッションになってくれるだけはありますわね。

 

「……なるほどな」

 

「店長さんは何か知りませんか?」

 

「・・・あぁ、ならまずはここについて教えてもらっても宜しくて?」

 

「ならちょいと待ってな、持ってくる」

 

と店長は奥に消えていきましたわ。持ってくるって何を?まぁこの店の説明になるであろう一品だとは思いますがこの様相からして骨董品屋か非現実(これまでの遭遇した経験から目を逸らして)なところだと武器屋でも有りえますわね。

 

「持ってくる?」

 

その後少ししたら六個の宝石を持ってきましたわ

 

「石・・・?宝石・・・、いや、賢者の石?だとしたら何でここに・・・?いや、そもそも確定はしてませんか・・・」

 

と同様してしまいましたわ。少しフラッシュバックしたことも相まって一個だけ割ってしまいましたの。

 

「うわやばいどうしましょうこれが推定でもアレだとしても割ったって事は元には戻りませんし戻す手段はまだ見つけてませんし・・・いや集めればまだ何とかなるかもですがそれにはかなりの時間が必要・・・いますぐには何も出来ない・・・!?」

 

「安心しろって嬢ちゃん、この魔法石は誰でも扱えるってだけだから、替えが効くから安心しろ〜?」

 

「・・・今なんて?」

 

えぇ、その言葉は今私が最も欲しい言葉。あの時失った命を取り戻す方法。その一端を担っているように聞こえましたわ。

 

「扱える?魔法石が?本当に?」

 

「それに、この世界にはこの石を作る素材が無いからな」

 

「・・・ならこれも治せます!?」

 

とあの時の賢者の石の本体とその破片を店主に見せましたわ。この際周りからどう見られようとも構いませんわ。

 

「???なんか異世界で作ったみたいに聞こえますね」

 

「……それは〜専門外だな。まぁ、似たようなもんだよ、で、魔法石ってのはな?」

 

「無理ですか・・・まぁそんな奇跡みたいな事有りませんものね・・・」

 

少しばかりショックですわ。でもまぁあんな大それた事ができる人材がこんな辺鄙な所にいる訳ですもんね。今回の事は諦めてとりあえず目の前のことに集中する事にしますわ

 

「1度使用すると砕けてなくなる代わりにその石に秘められた魔法を習得できるって代物なんだがその魔法にどんなコストを払うかは習得しないと分からないんだよ。あとこの石から手に入れられるのは一人につき一個までだな。なんか人の魔力が云々カンヌンって話だったぞ」

 

今ここにある5個の魔法石、それぞれはこんな感じだ」

 

【スプリーム】、【ダイバ】、【フィール】、【バレッツ】、【カテドラル】の五つとのこと。恐らく名称元は【究極】、【悪逆】、【感知】、【弾丸】、【司教座】でしょうね

 

「好きなのを一つ選びな、今回はサービスだ!」

 

「ならカテドラルで。司教座の意味名は使える盤面もありそうですし」

 

「OK!カテドラルな!」

 

「じゃあ私はバレッツにしようかな。戦闘に使えそうだし」

 

「じゃあ俺はスプリームにしますか」

 

と決まっていきましたわ。スプリームにしたのは探偵ですわね。

 

私の石は・・・は?いやいや、それ有りですの?

 

簡単に言語化すると使用するには今以上の何かの力・・・魔法を使用するための力なので魔力と名付けましょうか。その魔力と正気度をコストに使用する感じですわね。80%ほどの確率で味方と判別できる方が一人生き返るっぽいですが・・・マジで言ってます?これこそ今私が欲しいですわ。

 

「おっし、終わったな、そういやさっきの客人からアンタら宛に手紙だとよ」

 

とそんな私の同様なんて知った事かと店長は話を進めますわ。ぶっちゃけ助かりますわ。待ってたら何時間も経ちますもの。手紙は以下の内容原文そのままですわ。

 

 

 

やぁ、皆これを読んでるってことは用が済んだようだね、実は〜少し大切な用があってしばらく職場に行けないんだ、その件はまだ話せてないし、何なら話す気すらない。理由は〜ここには書けないから略させて貰うね♪取り敢えず、君たちに手紙を送った張本人に会おうと思ってるんだけど、これを読み終えた時に爆発音がするからそこに向かってみたら面白いものが見れるよ♪

 

 

 

ふざけてるか何かですわね。

 

「これは一度暴力案件ですわね・・・!」

 

流石になにか深刻な理由が無いとこれは許されませんわ。と、その時タイミングを測ったかのように爆発音が聞こえてきましたの。

 

その爆発現場に向かうとそこから離れる紫月の様な方が居ましたが・・・あ、追加で爆発しましたね!?えぇ・・・まぁなんかケモ耳のような物が少し見えましたので一般通過獣人として処理しておきましょうか。そして浅ましくも(まぁ合理的だし納得はしてますが爆破現場を漁るのはなぁ・・・ってなってますわ)現場を漁っているそこな探偵に進捗を聞いてみますわ。

 

「何か見つけたんですの?」

 

「あぁ、ラピスラズリの指輪をな・・・しかもなんだ?強欲的な気配も強いんだよこれ」

 

ラピスラズリ・・・ですか・・・しかも変な気配・・・今の人生に満足してるが他の世界の扉を開きたかった・・・?

 

「まぁ今は後回しですわね」

 

すると近くで更に爆発しましたわ。

 

「!?」

 

流石にこのタイミングでの爆破は想定外ですの。浅いですが全員怪我を負ってしまいましたわ。簡単な裂傷や軽い火傷ですが放置できる訳もなく病院送りですわ。

 

「有休消化日に職場に向かうってかなりのブラックですわね」

 

と軽いジョークを放つと傘音観さんも乗ってきましたわ。

 

「有休消化日を酢に変えておいたのさ!」

 

あー・・・東映版のスパイダーマンでしたっけ・・・?あやふやですわ・・・

 

まぁ全員軽い怪我なのですぐに処置は終わりこれからどうしよう、と玄関の自動ドアを開けると私達を待っていたかのような女性が声をかけてきましたわ。その女性はピンクの髪と瞳をしておりましたわ。

 

皆さん、お怪我の具合はどうです?」

 

「この程度なら問題ないですわね」

 

「大したことないよ。そっちこそ調子はどう?」

 

「??えーと初めまして、お嬢さん。…あの初対面かと思うんですが…?」

 

「うん、僕たちは大丈夫だよ。お嬢ちゃんはどうしたの?」

 

「あ!忘れてました!初めまして、私は藤堂アリナと申します。紫月ちゃんがお世話になってます!それで、紫月ちゃんが見当たらないんですけど、どうしたんです?」

 

「さあ?なんか消えちゃった」

 

「消え……?あぁ、あの事まだ話してなかったんだ」

 

「それが…俺たちも探してる最中で…」

 

「あのこと?」

 

「おや、何か隠し事でも?」

 

「はい、実は彼女、幻術師の末孫に当たるらしくって、だからその力で皆さんから離れたのかと。探してるのでしたら私も手伝いますよ!」

 

「幻術師?」

 

「……ますますファンタジー染みてきましたね…」

 

「おっ神話体験ぽくなってきたな()」

 

「あー・・・(思案)あー・・・?(推察)あー・・・(実体験)あー・・・なるほど」

 

「はい、詳しくは知らないんですけど、紫月ちゃんのお母さんが幻術師の末裔らしくって、その血を濃く引き継いだって話してました」

 

「ふむ…行方の手がかりはあるんですか?」

 

「いえ……今はまだ、ですが何となくですけど心当たりが1箇所」

 

「なら今回はその血を狙う・・・理由は不明として、とりあえず狙われたって認識で良いんですかね?」

 

「ん〜その可能性はおそらく低いかと」

 

「爆破の理由が今それくらいしか思いつかなかったので・・・」

 

狙われてないなら理由が思いつきませんわね・・・

 

「…あ、この手紙について何か知らない?差出人とか」

 

「手紙?さあ?私には分かりません、ですけど何となくですが紫月ちゃんの文字癖と似ているような……?」

 

「とりあえず姿を消した理由は置いといて、その心当たりとやらを教えていただけますか?」

 

「はい、良いですよ、その代わり私も同行しますけどね!」

 

「まあ頭数は多い方が便利だしいいか…」

 

「僕もかまいません」

 

「よろしくお願いしますね、アリナさん」

 

「えぇ、数は力ですわ」

 

「はい!ありがとうございます!では、これから向かいましょうか!」

 

貴方達はアリナに着いていく。駅に向かい、電車に乗り、しばらくすると海が見えてくる。そして電車が止まる。しっかしまぁここまで明確に竹林と海に挟まれてるってなかなかない土地ですわね・・・

 

ここはどこ?」

 

「ここは、私と紫月ちゃんの故郷である、新ヶ崎(にいがさき)って街です。」

 

「確か、こっちに……着いてきてください」

 

「はい」

 

「了解」

 

「えぇ、土地勘がある方が導いてくれると助かりますわ」

 

「はーい」

 

暫く歩くととある場所で立ち止まりましたの。そこは、竹林でしたわ。その中で交差する形で生えている竹の前に私達は居ますの。

 

「ここです、少しお待ちください」

 

そう言うと彼女は詠唱を始める。その言葉は明確な言語の羅列をしていましたが該当言語に宛てもなく・・・恐らくラテン語辺りが近い・・・?まぁ古代語だったら分かりませんが。まぁとにかく詠唱が終わると交差する竹が光だし、門が出来上がりましたの

 

「……この先に、もしかしたら紫月ちゃんが」

 

「…魔法?魔術?」

 

「では、行きましょう、皆さん」

 

「魔法を知ってる身からすると魔術なのではと思いますが・・・」

 

本当の魔法って賢者の石の時の黒猫某がやったあの槍とかだと思うんですよね。アレと比べたらこったはまだ理路整然としてるので・・・

 

「…紫月、恋人も居るのに何やってるの……バカ」

 

「え?恋人おんの?」

 

「…彼女、恋人いたんですね」

 

「え、居ますよ?何なら女の子ですし」

 

「おっ百合か?」

 

「ああ、男性苦手でしたからねぇ」

 

って話してる貴方がその【男性】なの気付いて言ってますの?

 

「あら、皆さんご存知で無かった?(マウント)」

 

「ご存じなかった…」

 

「いつも聞いてて口の中が甘くて仕方ないんですよ〜」

 

「多分話を聞いてなかった」

 

「まぁ人を愛せるうちは人たらしめると思うので私は素直に聞くだけでしたけどね」

 

まぁそれでも愛しすぎていた香澄のお父様や賢者の石の屋敷の主人は人では無いと思ってますが。そこまで語る必要はないでしょう。

 

「さて、こんな所で油を売っている暇はありません!行きましょう!」

 

「そうですね、気を付けていきましょうか」

 

「ですわね」

 

私たちが門の中に入ると景色が一変しましたわ。まぁ寝て起きたら異空間だった事もあるので全然納得できる範疇ですわね。

 

そこは、彼岸花が咲き誇り、まるで死人を誘っているようにも見えますわ。そこに、2人の影がいましたの

 

1人はこちらに気づいたのか「あらあら」とでも言うように手を口の近くに近づけている。もう1人は首を傾げこちらに振り向く、そして私達を見ると驚きと困惑の表情をしていましたの

 

そう、その驚いている人……それは紫月だ

 

「なん……で?」

 

「し〜づ〜き〜さ〜ん〜?」

 

若干私も苛ついてましたわ。私達を呼ぶ為にあんなことをしでかしていたのだから。しかしそう言う懸念は次の一幕で無くなりましたわ、

 

「あらあら、紫月、私に会いに来たと思ったら、今度はお友達まで連れて来て、フフ、嬉しいわ」

 

「黙れッ!」

 

「だれだおまえ?」

 

「・・・っと、何か想像以上に厄介事の雰囲気がいたしますわ」

 

「あら……そうね、初めまして、私は彼女……井上紫月の母である、井上詩織と申します」

 

『誰が……アンタを母親だと言った……思ったと思う!』

 

「……もしや、我々に手紙を出したのは貴女では?」

 

「父さんだって……アンタのせいでッ!」

 

「えぇ、あの手紙は私が書いたものです」

 

「なら街中の紫月さんも貴方ですわね?確証は有りませんが。」

 

「なぜ俺たちに送った?」

 

「……」

 

「……何をしてほしいの?」

 

「それは……いつも仲良くしている人達が貴方方だった……それだけの話です。そして……私からは言える事は一つ、この子を支えてあげて欲しい、それだけです」

 

「アンタは母親面するんじゃねぇ!」

 

・・・あー、これアレですか。親の愛の一方通行的な。だとしたら幾つか謎が解けましたわ。と言うかこれ紫月に加勢しましょうか。これまで狂った父親の例を二件ほど見て思ったのですわ。「これ親の愛を分からせる必要なんてどこにもないじゃないか」と。だから今回は勝手に私だけが満足して紫月にも薄っぺらい満足をしてもらって終わろうかなと。そう思いましたわ。

 

それでいざ戦闘が始まってみて思いましたわ。「こういう争いの場において平均程度しか動けない人はかなり遅い」って。香澄に会った時も、賢者の石の時も、一応雪山の時も。周りには私よりも早い人しかいませんでしたわ*1

 

まぁ適当に加勢して向こうに着いた傘音観さんと探偵の方に紫月の説得を・・・の前に気絶させる方が良さそうですわね。今は言葉に反応しなさそうですわ。うぅ・・・ではどうしましょう・・・と悩んでいたら何か眠気がしてきました・・・これって抗えないタイプですわ・・・スヤァ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

起きたらそこは浜辺でしたわ(川端康成感)

 

「ふわぁ・・・一体何があった・・・いえ、大体分かりましたわ」

 

「紫月さん…貴女のお母さんは…」

 

と未だに名前も知らない男が・・・本当になんで今の今までお互い名乗ってないんでしょうね???まぁこの言い方的にあの方は亡くなられた・・・いや、元々亡くなっていたが今回残留思念として現れたから役目を遂げた・・・?

 

「知ってる……」

 

と紫月は私達から背を向けたままですわ。・・・こう言うの見ると【あの時】を思い出すからあんまり気分がいい物ではないんですよね・・・

 

「紫月。帰ろうよ。院長が心配してた」

 

なので私は拳骨をしましたの。(以下原文まま。名称記載)

 

井上 紫月:「ッ!?イッテェッ!?」

 

井上 紫月 : 「な、何するんだよ!」

 

野上 桜花 : 「馬鹿なんですの?貴方は認めなくても貴方への愛情は確かにあった。ならそれを認めなくては貴方自身が潰れてしまいますわ」

 

井上 紫月 : 「それは……分かるけどよ……」

 

井上 紫月 : 「僕は……詩織……母さんに愛されてたのは分かってる……けどよ」

 

徐々にこえが震えていく

 

暁ハル : 「じゃあそれで充分だろ。少なくとも、俺よりは」

 

野上 桜花 : 「貴方があの方を母親と認めるかはどうでも良いのです。しかし受けた愛だけは認めなくてはなりません」

 

野上 桜花 : 「何か貴方に不都合なことをしたのなら怒って結構。悲しいことしたのならば泣けば良い。今だけは感情の抑圧はやめなさいな」

 

暁ハル (あかつき はる) : 「こちとら両親と喧嘩して別居中だかんな?愛情も何もないからな?それに比べりゃ、母親から愛されてるって、くそ幸せなことだぞ」

 

井上 紫月 : 「アンタらには分からねぇヨッ!この目のせいで普段から怪物呼ばわり、母さんに聞いても教えてくれねぇしよォッ!」

 

野上 桜花 : 「だったら何だってんだよ!」

 

井上 紫月 : 「ッ!」

 

野上 桜花 : 「そんなんどうでも良いだろうがっ!教えてくれなかったのはてめぇが知る必要ねぇからだろうがっ!」

 

井上 紫月 : 「違うんだよ……野上……違うんだよ」

 

井上 紫月 : 「なぜ教えてくれなかったのか……違うんだ、教えたくなかったんだよ、母さんが」

 

野上 桜花 : 「なら全部吐けや。じゃねーとこっちは何も言えねぇ・・・はぁまたこの口調出たし・・・」

 

睦月 桜子郎 : 「俺たちは…あなたたち母娘のことを何も知りません。これからいくらでも時間はあります。…いつでも聞きますよ、話してください」

 

井上 紫月 : 「……僕さ、本当は、この町の出身じゃ無かったんだ」

 

アリナ : 「……え?」

 

井上 紫月 : 「僕さ、今は井上だって言ってるけど、旧姓があるんだってさ、母さんの遺してくれた本に書いてあったんだ」

 

井上 紫月 : 「この目……青い方の目……こっちの持ち主が本当の親父なんだってよ、今の親父は義父に過ぎないってさ」

 

井上 紫月 : 「その本当の親父がクッソゴミらしくって、僕を産んでからすぐその人から去って、今の親父と出会ったんだってよ……」

 

井上 紫月 : 「けど、幸せな時間なんて、そう長くは続かないものなんだよな」

 

井上 紫月 : 「母さんは不慮の事故で亡くなったって聞いてから親父の様子がおかしくなっていったんだ」

 

井上 紫月 : 「酒を浴びるように飲むし、何かあればすぐ自殺行為に及ぶし」

 

井上 紫月 : 「挙句の果て、そのまま死んじまったんだ……」

 

井上 紫月 : 「なぁ……愛って……なんなんだ?」

 

野上 桜花 : 「貴方が恋人に向けているもの、貴方が最後にあの方から貰ったもの・・・ですかね?」

 

紫月の両目から雫が留まることを知らないかのように流れている、次から次へと流れ、まるで止まることを忘れたかのようだった

 

野上 桜花 : 「簡単に定義出来ませんわ。感情論になりますし。しかし愛とは何か、それについては貴方もすでに触れているはず・・・だと思いたいですわ」

 

まぁ泣くのもしょうがない・・・目の前で自分のせいで消えたのだから泣いて当然。ならば私がやるべき事はただただ抱きしめてあげる事。安心させてあげるのがまず前提ですわ。

 

 

 

夕暮れに照らされ、私の右手に紫月の母親である詩織の指輪が照らし出されて鈍く光っている……紫月も、満更では無い表情で眠っている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の話になりますが。最後紫月を抱きしめたことにより彼女が私に惚れましたの。まぁ彼女自身同性愛者ではありますし男性不信・・・いや、男性恐怖症・・・?知人以外には恐怖症なんでしょうか・・・?まぁそんな感じなので私も適当に受け流していく、そんな生活になりましたの。お陰で家では香澄、仕事場の内の片方では紫月といつもの日常がさらに騒がしくなりましたわ。ですがいつか私が目的を達成した時目を覚ます【彼女】にすぐに紹介できる人が増えたのはとても良いこと。そう考えることにしましたわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、それとそれと。全然この事件に関係無いですがこれまで少しずつ調査してた事がありまして。賢者の石の時に黒猫を名乗った方が居ましたがあの方国に所属してるスパイでしたのね。十年ほど前のヨーロッパの大規模核爆発(なおそのシナリオをこのシリーズに載せるつもりは無い)の際の監視カメラに映っていましたの。まぁあの謎の槍も魔法だと今なら分かりますし世界にはあの様な方が複数名いるって考えるとかなり地球もファンタジー・・・いや、寝て起きたら異空間とか魚人とか体くっつけたら治るとかいかにもなホラーの館とか幽霊とかの時点でそもそもかなりファンタジーですわね・・・!あとは身体を構成している宝石とか悪夢が現実に侵食する(宝石の時の事件では悪夢に取り込まれた人が悪夢の中で全員死ぬと現実でも死ぬ事が雑誌記者から言われていた)とかも有りましたね・・・!今回はそう考えると現術師とやらしか居ませんでした(詩織はケモ耳だったし爆発現場にはケモ耳の遺骨も有ったが詩織の描写は抜けてるし現場の調査の結果を共有しなかった)ね。まぁ幻術師とやらがどこまで出来た存在なのか気にはなりますが【賢者の石を直す】という目的からは脱線する調査。

 

おっと話を戻しましょう。どうやらその黒猫が所属している組織ならばもしかしたらこの賢者の石を治す事ができる可能性が高い、と言う事が分かりましたの。なので日常を過ごしつつ彼女達と遭遇できる日が来ることを祈るしか有りませんわ。まぁこっちはこっちで独自に解決方法を探しますが。方法は示されてない以上ある程度解釈広げれば行けるはずですわ。例えば今回魔法石で手に入れた【カテドラル】なんかでも蘇生が出来そうなんですよね。魔力が足りないのですぐにどうこうできると言う訳では有りませんがもし魔力の当てが・・・あっ有りますわね。この指輪、必要量の5/4・・・120%の魔力持ってますわ!?なら今すぐにでも試したいですわね・・・!

*1:
これでもDEX12なので本当は平均(3d6/2=9)よりかは高い為平均以上の速さではある。ただ今回は18が三人、17が一人の盤面なのでこう感じている。賢者の石の時の黒猫はDEXの概念無いチートキャラだってわかったのはつい最近。




KP:ヒトガタ様
他PC:傘音観奈弥 (かさねみ なや)、睦月 桜子郎 (むつき おうじろう)、暁ハル (あかつき はる)
他PL(オープンチャット上の名称及び敬称略なのでご了承下さい):みんなの友人まき、クソ雑魚涙腺ミミ子、暁
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