怪異の力で生きる道   作:牧葉

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三話:怪異の力と学校

私は、竜次さんの家で住むことになった。日曜日、竜爺(竜次さん)に昨日よりも怪異について、詳しいことを教えてもらうことにした。どうやら、怪異の能力にも種類があるらしく、『神格(しんかく)』、『伝説格』、『妖怪格』、『霊格』の4つがあるらしい。例で挙げると竜爺は『水神』で神格、莉音さんは『人魚』で妖怪格、私は『きさらぎ駅』で伝説格。霊格は、悪霊や神霊を憑依させたり、その力を使うことが出来る。神格は神の、妖怪格は妖怪の能力を使うことが出来る。伝説格は簡単に言えば人間から伝説とされているもの。都市伝説や偉人等の能力が使える。しかも伝説格は能力持ちを殺した場合や手懐けた怪異の能力を使うことが出来るらしい。……伝説格だけ強すぎない?能力持ち以外にもそのまま怪異として存在してる奴も居るらしいので、一応いつでも警戒するように言われた。私の『きさらぎ駅』に関しては莉音さんが色々調べてくれている。そこからもう少しだけ教えてもらった後、明日の学校の準備をした。って言ってもそこまで何もすることないんだけど…。色々していると、気付けばもう13時になっていた。ガラララと扉が開いて、莉音さんが家に来た。私の能力について調べたことを教えに来てくれたらしい。

 

「ま(莉音)ず、きさらぎ駅についてだ。きさらぎ駅は2000年代初頭にネットに書き込まれた話の怪異だ。内容は分かりにくいが擬似的な()の世の様なものだと思う。夜鈴、きさらぎって漢字でどう書く?」

 

「きさらぎ?えっと……如月…とか?」

 

「ま(莉音)ぁ、そうだよな。じゃあこれは何て読む?」

 

そういって莉音さんは鬼と書かれた紙を見せてきた。

 

「おにとか、きとか?」

 

「そ(莉音)うだな。だが、これできさらぎとも呼ぶらしい。つまりだ、きさらぎ駅は鬼が作った空間、もしくは鬼そのものだと考えられる。」

 

「………なるほど」

 

正直そんなに分かってないけど分かった風に言う。

 

「一(莉音)回外に出てみろ。」

 

そう言われ莉音さんと一緒に家を出る。人気のない路地裏に入ると急に莉音さんが振り返った。

 

「よ(莉音)し!ここで能力を使ってみろ。」

 

「え?今ですか!?」

 

「そ(莉音)りゃそうだろ。ほら!」

 

「えーと……きさらぎ駅!」

 

………。何も起きない…。え?何で何も起きないの?

 

「あ(莉音)~。夜鈴!きさらぎ駅の前に言霊を入れろ!言霊がないとどんな能力か分かりにくくて使えないことが多い。言霊はどんな能力か分かる言葉だったら何でも言い。」

 

「………じゃあ」

 

「呑み込め『きさらぎ駅』」

 

そう言うと、家にいた時にイザナミの前で起きたように空間が変わった。夜の森にポツンと駅がある。

 

「ふ(莉音)ーん。此処がきさらぎ駅の中か」

 

「ほ(莉音)ら、攻撃してみろ」

 

「攻撃…!?」

 

「あ(莉音)ぁ、どんな力を持っているのか、知っていて損はないだろう?」

 

「……分かり……ました…。」

 

攻撃をする…そう覚悟を持つと、頭に文字が浮かんできた。『操車(そうしゃ)』、『亡者の手』、『亡者の嘆き』。この三つが、私の力?

 

「えっと……いきますよ?」

 

「こ(莉音)い」

 

すぅーと息を吸って、「操車」と言った。その瞬間、莉音さんまで線路が引かれた。そして……莉音さんに電車が走っていった。

 

「あっ!!」

 

当たった、と思ったが、莉音さんは電車が当たる寸前、右に飛んで避けた。

 

「良かった……。!!」

 

避けたので怪我は無いと思っていたが、莉音さんは左腕が千切れていた。

 

「うっ!」

 

莉音さんを…みれない……。グロすぎる…。吐き気が……!

 

「お(莉音)い」

 

「え?」

 

莉音さんの方を見てみると……腕が元に戻っている。

 

「昨(莉音)日言っただろ。私は人魚の異能者だ。」

 

「…なるほど」

 

腕を再生させた…ということかな?

 

「電(莉音)車の操作か……。他には何か?」

 

「他には…二つ程」

 

「な(莉音)らその二つ、私に使ってみろ」

 

「…分かりました。………『亡者の手』!」

 

すると黒い人間の手のようなものが、地から出てきた。それは、莉音さんの腕や脚、身体を掴んだ。少し莉音さんがピクッと動いた。くすぐったいのかな?

 

「…『亡者の嘆き』」

 

動きを封じている状態でもう一つの力を使った。

 

「…(莉音)うぁ…。う…!」

 

『亡者の嘆き』を使うと、莉音さんが苦しみだした。

 

「…(莉音)もう…いい」

 

「わ、分かりました!」

 

そうして二つの力を止めると、莉音さんが能力の予想を解説し始めた。

 

「お(莉音)そらくだが、『亡者の手』は操車と同じ様に地面から生えた手を操作する異能だろう。そして、『亡者の嘆き』は体感した限り死者の、怒り・憎しみ・助けの声を対象者に聴かせる能力だろう。だからこそ精神が弱いと簡単に壊れるだろうな。」

 

「なるほど……。」

 

そうすると、『亡者の嘆き』は危険かな。

 

「さ(莉音)!能力も見ることが出来たし、帰るか」

 

「はい!」

 

家に帰って直ぐ、汗を落とすためにお風呂に入った。もう20時だったので夕食を直ぐ食べ、明日の高校の準備をして眠りについた。

 

 

翌朝、朝食を食べ荷物を持って、「行ってきます!」と大声で言った。今日は入学式と連絡だけなので早く帰れる予定だ。電車で高校の近くまで行って、10分くらい歩いていると、学校についた。クラスを見て教室に荷物を置いた後、体育館に行った。少し長めの話を聞いて、教室に戻ってじぶんの席に座ると、横の方から「ねぇ!」という元気な声が聞こえた。誰かと話してるのかな?

 

「ね(???)ぇってば!」

 

身体を揺さぶられた。え?

 

「……私?」

 

驚きながら隣を見ると、肩にかかるくらいの蒼くて綺麗な髪を、後ろで1つに束ねている女の子がいた。

 

「そ(???)う!君!」

 

「…えと……誰?」

 

「私(???)天神(てんじん)三咲(みさき)!」

 

「君(三咲)は?」

 

「……私は…」

 

………中学まで、私は神代の姓を名乗っていた、が2人が死んでしまった今、神代か元の姓を名乗るか迷った。悩んだ結果私は……

 

「私は、鬼咲夜鈴」

 

「オ(三咲)ッケー!夜鈴ね!」

 

「…それで…何か用?」

 

「い(三咲)やー、夜鈴の髪、白色で珍しいなーって思って!」

 

君の髪色も珍しい気がするけど。

 

「それだけ?」

 

「そ(三咲)れだけ!じゃあ、またね!」

 

そう言うとその子、天神さんは走って違う子の所へ行った。……変な子だったな。

それから、少しして学校初日は終わった。家に帰ると莉音さんがいて、また特訓することになった。今日は竜爺も加わり、一緒に訓練に付き合ってくれた。それが終わってお風呂に入ってご飯を食べて、寝る。起きてまた学校に行って、帰る。そんな日々を続けて1年経った。

1年が経つのは速く、少し驚いていた。私の実力は、少しずつだけど上がっていった。…異能だけでなく身体能力も上がった。理由は竜爺……じゃなく、莉音さんが鍛えてくれた。莉音さん……小さくて可愛いのに…以外と強くて…。莉音さん曰く、

 

「再(莉音)生だけでは自分の身を守れないからな。世界を回って様々な武術を習って全部覚えた。」

 

とのこと。最初に聞いた瞬間どんな生活送ってたんだって…思った。まぁ、だから私もある程度強くなった…と思う。学校は…まぁ、何もなかったんだけど……無事に進級はできて高2になった。うちの高校、クラス替えがなくて、何も変わらなかったけど。今は6月、少し暑くなってきた。学校から帰ると、急に竜爺に呼ばれた。そして、こんなことを言われた。

 

「急に呼んですまんな。……明(竜爺)日、とある怪異を仲間にする。」

 

そんな、一言を。

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今回は説明を最初にいれたんですが、長々となりすみません!この説明は、この先の話では知っている前提で作るので、長い!と思っても出来るだけ読んでもらいたいです!

では!

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