だからふたり暮らしが始まった   作:あーふぁ

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10.妹がかわいい時はどんな時?

 シービーのご両親と4日後の日曜日に会うという予定が決まってから、俺は緊張と不安の日が始まっていた。

 自分を泊めてもいいと言ってくれたのはありがたく思うが、失礼のないようにするのはどうすればいいんだと悩んで。

 目上の人に対する礼儀もわからず、ネットや学校の図書室で調べて少しは勉強をしている。

 シービーはというといつもどおりの雰囲気で気楽にやればいいよ、と言ってくれるがシービーの友人だからこそ失礼のないようにしたい。

 

 そう思っていたが日が進むにつれて考えが変わった。

 短期間で礼儀を勉強しても実践練習ができないんだから、変にするよりはシービーの言うとおりにすればいいと決意したのは土曜日だった。

 いつもどおりでいいと言われたし、敬語に気をつければいいだろう。

 それにシービーの実家に行くのは俺が初めてじゃない。

 シンボリルドルフやカツラギエース、マルゼンスキーといったウマ娘の子たちを連れてったこともあると言っていた。

 前例があるから向こうも慣れているはずだ。男の俺が行ったってそう違いはないはず!

 

 シービーのご両親に行く日曜日は、7月上旬のよく晴れた日。

 出かける服はシャツにチノパンを身に着け、見た目の手入れも丁寧にする。

 シービーはいつも着けている白帽子のアクセは外し、緑のリボンとCBと描かれた文字アクセ。服は動きやすそうなパンツスタイルだ。

 朝の9時に家を出て、すげぇ緊張感を持ちながら徒歩でシービーの家に着く。

 

 そこからはあっというまに時間が進んだ。

 それというのも挨拶と感謝の言葉を言ったあとは、緊張が吹っ飛ぶほどの楽しい時間があったから。

 シービーのお父さんは、シービーが小さい頃の失敗話、笑える話や写真を見せてくれた穏やかな時間を過ごせた。

 話のネタにされたシービーは恥ずかしがり、俺と写真の奪い合いをするという普段見ることができない姿を見ることができて実に楽しい。慌てる姿も新鮮でかわいい。

 お昼ご飯はシービーのお母さんが作り、4人一緒にテーブルで食べた。

 ──ここが最大の問題だった。

 

 いつから付き合い始めるの、という恋愛話を始めたから。

 最初俺とシービーは否定したが、シービーのお母さまは笑ったままで理解してくれていない!

 俺の女の子の好みはシービーと違って落ち着いた人なんだ! というのをご両親に言えるわけもなく仲のいい友人というので逃げ切った。

 話がようやく終わったのは午後2時で、シービーは親へ勘違いしたことの説教をするから先に帰ってと言ってくれた。

 

 俺はシービーの両親と会ったことで心が疲れたため、まっすぐ帰らずに寄り道として川沿いの土手を歩くことにする。

 土手は散歩をする年配の方や走る人たちがいて穏やかな雰囲気だ。暑い日差しが照っているが風が吹いていて気持ちよい。

 それにトレセン学園の生徒は来ることがこっちまで来ることはそうそうないとシービーが言っていたし、スカーレットが所属する教官のところでは練習がない日から安心だ。

 自主練をするにしてもこっちまでは来ないだろう

 

 そうしてすっかり気を楽にし、川や歩いている人を見ながらのんびりと歩いていた。

 だが、それがダメだった。

 見晴らしがいいというのに、俺が会いたくない妹のスカーレットと会ってしまったから。

 

「……兄さん」

「……スカーレット」

 

 距離は10mほど。

 お互いに川を見ていたからか、気づくのに時間がかかったらしい。先に気づかれるよりはいいが、こんな心構えができていない状況でどうすればいいんだ。

 予定としては早くても半年後だったんだぞ?

 心構えなしに出会ってしまった緊張、罵倒されるのかと警戒して恐怖が出て来る。

 それと同時に一瞬で強い吐き気がし、急いで口元を押さえる。

 だが、胃から喉元まで上がってきたモノを必死に抑えて吐かずに済んで安心したところでスカーレットを見る。

 

 スカーレットは俺と目が合うと、安心した表情を一瞬浮かべる。

 まるで捨てられた子猫が優しい人に拾われて安心したという幻想を、なぜだか一瞬感じた。

 でもそれはやはり幻想で、首を軽く振ってからはっきりと俺をにらみつけてくる。

 頭に銀色のティアラを身に着けてジャージを着ているスカーレットの様子から察するに偶然の出会い。

 

 5か月ぶりに会うスカーレットはちょっとだけ大人っぽくなっているように思えた。

 トレセン学園のジャージの影響があるかもしれないが、前よりは落ち着いたかもしれない。

 つい最近まで小学6年生だったが、トレセン学園では基本的に寮暮らしだから精神が大人びたんだろう。

 外向けのスカーレットはいい子だからルームメイトの子とも仲良くできていそうだ。

 いや、寮暮らしだからずっと外向けのいい顔はできないか。普段は俺と接するような雑というか、猫かぶりしてない姿になっていそうだ。

 

「兄さんと会えないかなと期待せずに遠くまで来たら、本当に会えるだなんて。ひさしぶりね」

「ああ、そうだな」

 

 軽く挨拶をしてから落ち着こうとしてスカーレットを観察していたが、向こうも俺をじっと観察していたらしく目つきが厳しくなる。

 いったい何を言われるんだと緊張し、胃のあたりを片手で押さえながら次に言われる言葉を待つ。

 

「脚の筋肉が落ちたんじゃないかしら。筋トレやランニングは続けているの?」

「そういうお前はムチムチになったか?」

「なっていないわよ!」

 

 以前より走らなくなった俺の体にこれ以上の文句を言われて吐き気を催さないために、スカーレットが反応しそうな言葉を言う。

 それは思ってた以上に効果が高く、声を荒げて反応してくる。

 でも中学生になったんだから、肉付きはよくなって当然だと思うんだがなぁ。

 

「それは悪かった。ランニングの邪魔をしちゃ悪いから帰るな」

「ダメよ! 私の前からいなくなったことや今までどう暮らしていたかを説明してもらうんだから!」

 

 さりげなく帰ろうとするもダメだった。

 なんとか心に落ち着きを取り戻そうとして軽口を言っているが、もういっぱいいっぱいなんだが?

 スカーレットが1歩近づくことに俺は1歩下がり、それを3度繰り返したあとに俺は反転して全力ダッシュをする。

 逃げ切れるとは思えないが、こんな人がいるところで騒がないだろ。

 人目を気にするスカーレットなら特に!

 

 逃げ出し始めると同時にポケットに手を入れてスマホを取り出し、すぐにシービーへと助けを求める電話をかけようとする。

 が、手ブレを抑えるためにどうしても走るのが遅くなってしまう。

 でもそれがいけなかった。

 すぐに追いついてきたスカーレットがスマホを持つ右手首を掴んできて、バランスが引っ張られた方向に大きく崩れた俺は後ろへと転んで倒れる。

 

「兄さん!」

 

 後頭部が引っ張ってきたスカーレットの体、具体的に言うなら柔らかい胸部分に当たって、大きくなったなぁなんていう感想を持ってしまう。

 妹に対してそう思うのはおかしいが、よく抱き着かれていたから大きさがわかってしまって!

 そんな妹の胸の成長について思ってしまった瞬間、スカーレットにぶつかった位置が悪かったらしく体は土手の下へと放り出されていく。

 手首はスカーレットが掴んでくれているおかげで、落ちるのは止まった。と思ったのも一瞬だけ。スカーレットも一緒にバランスを崩し、掴まれた手首が解放されると視界は斜めになってぐるぐると回転していく。

 つまりは落下。土手をごろごろと転がってしまう。

 転がりを止めようとしたものの、途中で「あ、これは無理なやつだ」とすぐに考えを変えて上手に転がっていく。

 

 視界の回転が止まった時には体のあちこちが痛み、意識がぼぅっとして何も考えられない。

 仰向けになった姿勢で綺麗な青空を見上げるだけ。

 思えば空を見上げたのはずいぶんとひさしぶりじゃないか。

 こうやって寝転んで見上げたのはスカーレットと一緒に遊び疲れて遊んだ、幼稚園ぐらいの時以来のような。

 現実逃避をしていると、走り寄ってくる足音が聞こえてくる。

 

「大丈夫!?」

 

 一緒に暮らしていた時は高圧的な態度が多かったから、こんなふうに心配する声なんて珍しい。

 ……少しの間、離れていたためか感傷的な気持ちになってしまう。

 妹から離れたくて1人暮らしをしたのに、なんでこうなるんだ。

 

「もう放っておいてくれ。俺は静かに暮らしたいんだ。母さんから離れられたっていうのに、なんでお前がこっちに来てるんだよ!」

「それはこっちのセリフよ! 兄さんが私を捨てたから、もっと頑張らなきゃって思って中央を目指したのに!」

「俺が捨てた? お前をか? 俺の自由を奪っておいてよく言う! ずっとお前と一緒にいて苦しかったんだ。趣味もできず、好きでもない陸上に打ち込むしかなくて」

「そんなこと1度も言わなかったじゃない!」

「言えないようにしていただろ! お前は知らないと思うが、母さんは妹に優しくするべきって幼稚園の頃から言ってきて俺は我慢するしかなかったんだ!」

 

 すぐそばまで来ていたスカーレットだが、今までの鬱憤を晴らすかのように俺が一気に言った言葉で1歩足を引く。

 その顔は驚きと怒り、恐怖が混ざっているように思えた。

 そんな様子を見て、このままじゃ以前と同じになると思い変えないといけない。

 何かひどい状態になったとしても、今の俺にはシービーがいる。

 シービーになぐさめてもらえばいいし、シービー家に住むことだってできる。

 

「……悪かった。久しぶりにあって驚いたんだよ。体はこのまま休んでいたらよくなる」

「そう、それならいいわ。……まったく兄さんたら、私がいないと心配で仕方ないわね!」

「さっきのはお前が引っ張ったからだろ」

「急に逃げたのが悪いのよ。久しぶりに再会できたのに」

 

 深呼吸し心を落ち着けると、スカーレットは俺のすぐ真横で膝をついて座り、優しい笑みを浮かべて心配してくれる。

 そう、優しい笑みだ。前まではいつもイライラというか不安定だった。

 それが今ではこうだ。もしかして精神が成長したのか?

 

「俺はお前と会いたくなかった。今だって何をされるか怖がっているんだ」

「それはこっちのセリフよ。兄さんが突然いなくなって、私を嫌いになったと思ったんだから。……嫌ってないわよね?」

「お前が俺を嫌いだったんじゃないのか。作ったプラモは隠すし、強引に走らされる。母さんは友達と遊ぶ機会も減らしてきたし、その分の時間は勉強だ。

 お前だってそれが当然だって俺に言っていただろ。これで嫌いにならない奴なんていない」

「それはだって……私が兄さんと一緒にいたかったから」

「そんな理由で?」

「……そんな理由?  そんな理由ですって!? 私は小さい頃からひとりぼっちだったじゃない! ママはお仕事で平日の夜はいないことが多いし。だから私は兄さんといたかったの!」

 

 なんだ、それ。なんで今まで言わなかったんだ。今頃そんなことを言われても困る。

 俺が嫌がっても力任せで腕を掴み、離れてくれなかった。

 いつでもそばにいようとし、1人の時間はない。

 甘えて抱き着いてきたりしても力加減がうまくできなくて、俺が打撲や内出血することが多かった。

 なのに今? 今になってか? 

 お前に恐怖心を持つほどになって今さら正直になるってか?

 

「そう言ったらお母さんがなんとかしてくれるって言ったの。ちょうどいい機会だった、なんて言っていたから私はお母さんの助けになれたって嬉しかった。

 それでね、兄さんが1人で遊ばないで私と遊ぶ時間をたくさん作ってくれて喜んだの。

 兄さんも何も文句を言わなかった。ううん、ちょっとは言っていたけど、男の子はこんなものよってお母さんが言っていたから問題はないと思っていて……」

 

 スカーレットの寂しげな様子に強い怒りが沸き、それから段々とあきれてくる。

 当時、正直にスカーレットと話をしなかった自分に。そうすれば俺が本気で嫌がっていたのが伝わったかもしれない。

 あとうちの母さんも母さんだ。兄と妹のことだから、と俺たちの間に介入することは少なかった。

 俺は子育てというのはわからないが、母がウマ娘だとどこの家庭でも子育てには癖がある気がする。

 

 良い家庭環境とは言えなかったが、ここに来てスカーレットとの関係は改善しそうだ。

 逃げてきた今までは一緒にいる時間を減らそうとしていたが、心をどっしり構えて向かい合う気持ちがあったからこそ気づくことができた。

 勘違いとすれ違いが積み重なって誤解していたと。

 

「お前、素直になったな。昔はすぐ大声をあげるばかりだったのに」

「それはウオッカのおかげよ。ウオッカはルームメイトの子なんだけどね、その子は弟と妹がいるの。それで出会った頃から相談や弟の話を聞いたりして気づいたの。

 人とウマ娘は体の作りが違うし、本能というか心っていうの? それが違うってわかって。

 ウオッカも昔は弟に怪我をさせていたらしいけど、今ではぬいぐるみをあげるくらいに仲がいいらしくて」

「共通点があって仲良くなったのか」

「全然? 私とウオッカじゃ兄弟にどうなって欲しいかが大きく違って。私は自分の兄だからこそ立派になって欲しいし私自身もそれにふさわしく1番を目指して頑張ってる。

 でもウオッカは違ったわ。弟は元気にまっすぐに育ってくれればいいって。でも1番を目指さないとダメ人間になるって言ったら、どっちが兄弟にとって幸せかっていう言い争いが始まって……殴り合いになったわ」

「殴ったのか!?」

「ええ。物を投げたりもしたわ。お互いに怒ってしまって部屋がすごい散らかっちゃったわ!」

 

 嬉しそうにルームメイトの話をするスカーレットに驚く。

 以前は俺にべったりで友達の数は少なかったのに、仲良くできているみたいだ。

 こうやって友達のことで、楽しそうに笑うのを見るとかわいいなと思う。仲がいい子ができるのは良いことだし。

 俺にシービーがいるように、スカーレットにはウオッカがいる。もし会うことがあったらすっごく感謝しておこう。

 

「私も兄さんのことを考えてわかったの。今まであんなことしてごめんなさい。言葉でいくら言っても足りないと思うけど」

「あぁ。お互い理解が足りなかっただけだ。俺も突然いなくなって、少しだけ悪かった」

「うん、許すわ。だからね、一緒に暮らさない? 兄さんだって1人暮らしだと寂しいこともあるでしょ? 私と一緒ならそんなこともないわ」

 

 恥ずかしそうに言うスカーレットに正直な気持ちで答えると、俺の体に乗っておおいかぶさってくる。

 すごく圧迫感があり、断ると言いづらいが根性で返事をする。

 

「それは嫌だ」

「なんで? 兄さんのためなら悪いところを直すし、ダメだったら殴ってもいいから!」

 

 断ると両手を俺の頭の横に着いて顔を近づけて、脅迫のような感じになる。

 口ではそう言ってくるが、小さい頃から続いた恐怖は中々直すことができない。

 一緒に暮らしたら始めはいいかもしれない。でもそれは続かず、以前と同じことが起こる確率は高いと思う。

 それなら仲が修復しつつある、今がいい。

 

「妹を殴ったら後悔するし、そもそもお前の方が強いだろ」

「……可憐でか弱い乙女よ?」

「嘘つけ! ウマ娘は力が強いし、運動神経もいいだろ! シービーを見て能力はわかっているんだからな!」

 

 俺から目をそらし、明らかな嘘をつくスカーレットに大声をあげて突っ込む。

 身体能力ならウマ娘はか弱くねぇ!

 一緒にいてウマ娘のことを知ろうとしなかった俺は、シービーのおかげで自然とウマ娘について詳しく学べた。

 食欲や運動能力、耳や尻尾での感情表現を。母さんや妹を見ても理解しようとしなかったことは、心に余裕ができた今だからこそ理解できる。

 

 シービーにはご飯を作ってもらうこと以外にも感謝することが多い。

 多いが、今こうやってシービーのことを考えている時にスカーレットの表情がすんごく怖い。

 なんかにらんでくるんだけど。

 このままだとやばそうだと感じ、シービーを呼ぶため吹っ飛んだスマホを探そうとして頭を動かすが草むらのせいで全然見えない。

 

「…………シービー先輩がいるから1人暮らしをしたいの? 家が隣同士だとルドルフ会長も言っていたし。兄さんに彼女ができた、ということ?」

「あいつは彼女じゃなくて、男友達みたいな関係だよ。俺はな、自由な1人暮らしがいいんだ。母さんやお前に邪魔されない静かな生活を。まぁ、料理や洗濯は面倒だが」

「それなら私がするわ! 私だって寮生活で掃除をし始めたし、料理だって。だから私を選んだほうが兄さんもいいと思うの!」

「掃除は自分でするし、料理は作ったお菓子と交換でシービーがやってくれるからなぁ」

「……は?」

 

 ……なんか一瞬にしてスカーレットの目のハイライトが消えたんだが!?

 そんなにシービーが嫌か。

 俺とシービーの仲はいいし、お互いに助け合うのは普通だと思う。それに隣人だから何かと便利だし。

 

「シービー先輩を気にしすぎていると思うの。……兄さんが認めてくれないなら時間をかけるわ。今年中には一緒に暮らすから」

 

 まるで俺が融通の利かない人みたいに言う。

 そんなスカーレットは大きなため息をつくと俺の胸元に顔を押し付けてくる。 

 泣いているのか、と思ってわずかながらの罪悪感が出る。

 だが、よくよく観察するとなんか俺の匂いを吸ってるし。

 こいつ、匂いフェチだったのか!?

 シービーの半脱ぎフェチ(濡れ衣)とスカーレットの匂いフェチ(確定)といい、ウマ娘ってのは性癖が幼いうちから出るのか!?

 

 このまま押し倒されていると通行人から変な目で見られるし、スカーレットに俺の体を好きにさせたくない。

 だが肩を掴んで引きはがそうとするも俺の背中へと手を回して全力で抵抗してくる。

 俺に離されまいと抱き着いてくるのが苦しく、体が全体的に痛い。あと、胸を押し付けてくるな。妹の胸なんていいもんじゃないし、巨乳の奴は性格が悪いという印象があるから怖い。

 巨乳怖い!

 あぁ、こういう時にシービーがいてくれれば!!

 怒りながらもどうにもならない俺は無抵抗になり、解放されたのは10分も後になった。

 

 これから週に1度、スカーレットが希望するお菓子を提供することで母さんには黙っていてもらう約束をした。

 母さんが関わると教育熱心というか、自分の子供は能力が高くいて欲しいというのがあるから話し合いはとても難しそうだ。

 いつかは本気で話し合いをして俺に対しての付き合い方を変えてくれると嬉しいが。

 

 ひとまずはこれで平穏が戻ってくる。

 あとはスカーレットと距離を置いて付き合えればいい。




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