虹ヶ咲ヒーローorナイト&キング   作:コントラポストは全てを解決する

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19.本音ぶち撒けて駄々こねれば大抵のお願いは聞いてくれる茜くん(せやなー)

 

「ボクという才能神は決めました。絵師のためのイラストAIを作ると。なので手始めにプログラミング教本を購入。これからコードっていうご飯を上げて立派なシリにするんだ。そしてイラスト界隈の王道を行く絵画の王になるんだ。正直なにから手をつけたら良いか分からんけどインターネットに情報があるからとりあえずヨシ!」

 

 茜くんがまた変な事やり出した。しかも今度は死ぬほど忙しくなりそうなAIソフト制作。多分これは手伝うより止めた方が良い。やらせたら確実に過労死するから。

 

「茜くん……いきなりAIは難しい……。簡単な描画ツール作成からやるべき……」

「いやでも材料揃えちゃったし。本もそうだけどクリエイターノートPCも新しいの買ってソフトも買って」

「アイドルに関係あるの……?」

「CDのジャケ絵が作れる。特許とか権利売りつければ不労所得が手に入る。良い事尽くし。ぶい」

「茜くんの多忙さで……プログラミングはダメ……。アイドル活動、減らすとかして……私の訓練も全部中止にして……毎日0時に寝るくらいはしないと認められない……」

「無理は嘘つきの言葉だから無理すればいくらでもなんでも出来る。それがボクの信じる道」

 

 なんだろう……いつもの茜くんに比べると計画性が無さすぎる。それに20歳超えたら確実にガタが来る生き方してるのにこれ以上の負荷は見過ごせない。

 夕雲ひまり関連ならもっと警戒して行動するはずだから……今こうして動いてる理由は茜くん自身の趣味かなにか。

 不健康だからどっちみち止めるけど。

 

「自分の身体……もっと大事にしなきゃダメ……」

「大事にしろと言われましても。これがボクの当たり前ですしおすし。ああ、講師と世話係雇って監視つけろ的な?今度ネットでそういうサービス探してみるよ」

「そうじゃなくて……これ以上何かやったら……身体に悪いから……」

「元気とやる気と免疫力がボクの取り柄なので。それに若いうちに頑張れば後で楽できるんだよ」

「その言葉の若い判定は25才くらいから……。茜くんが使うには早すぎる……」

「だけどボクはもうヒラリーマンの平均生涯年収の50%分を稼いだ有能おじさんだぞ。このまま35歳までは余裕で遊んで暮らせる。この世は金と顔が全てだと過去全ての偉い人が提言し、陰キャは嘆いて来た。ならその両方を持ってるボクこそ世界の王であり何したって許される独裁法」

 

 どうしよう……茜くんの言ってる事が全然わからない……。私の気持ちも感じ取ってくれない……。このままじゃ押し切られる。別に押し切られて私が講師役になるならそれで良い。ちゃんと面倒見るから。

 

 だけど茜くんはいつも通り自分だけで解決できると思ってるしきっと解決しちゃう。そこに自分の健康が全く考慮されないから私はこうしてる。

 このまま見逃したら茜くんが過労で倒れるのは自明。でもその心配を上手く伝えられない……筆談……文字だと淡白すぎる。

 

 だとすると……璃奈ちゃんボード……これしかない。でもこれを使ったら茜くんはなんて思うのかな……こんなのがあるから表情が作れないんだとか……思われたり…………

 

 いや茜くんは絶対そんな事言わないし思わない。いくら話が噛み合わなくなったからって不信になりすぎ。焦ったって判断が鈍るだけ。

 大丈夫、茜くんならちゃんと受け入れてくれる。

 

「り、璃奈ちゃんボード……心配……」

「璃奈ちゃんボード……?なにそれ?グッズ?」

「同好会の皆と話す時に……これで表情伝えてる……。愛さん……友達が考案してくれた……」

「ほーん、ええやん。絵心と絵文字の知識養えそう。メッセージで明るい雰囲気の文送る時にも役立ちそうだね」

 

 良かった……着眼点ちょっとおかしいけど受け入れて貰えた。普通に素の笑い方だから気遣ってるとかはない……多分。さっきの悪逆王様宣言はただの冗談だったのかも。

 

 ひとまずこれで私の気持ちと話が進展するはず。茜くんと話してるのに態度も発音のペースもクラスの人と話す時みたいになってて、何故かいつもみたいに話せなかった。

 茜くんの前でここまで緊張するのは初めて。出会った時でさえもう少し落ち着いてたのに。少し焦っただけでこんなに変わっちゃう……焦らないと茜くんの無茶を容認することになるし最悪死んじゃうから必死になるのは当たり前だけど。

 

「で、心配……とは」

「茜くんが倒れちゃったら……みんな悲しい……私も……」

「ふむ、ボクのボディーはその程度で限界を迎えるものだと思われてるわけか。だったら1回この体の限界スペックを見せつけなきゃなー」

「そうじゃなくて……茜くんだってお姉さんが風邪で倒れたら、心配するでしょ……?」

「するけど。大好きな家族だし。でもボクと皆は家族じゃない。家族ほどの思い出も遺伝子補正もない準赤の他人にそんな家族と同じくらいの愛情を持てるわけないじゃん。向こうも自分の家族ほどボクに思い入れないのわかってるから、正直そこから生まれた程度の心配とか上っ面過ぎて引く。それにボクが家族以外どうでも良いってスタンスなのは璃奈りーも皆も知ってるでしょ?」

「それは……そう、だけど……」

 

 茜くんから皆への心配は軽いけど、皆から茜くんへの心配も軽い。お姉さんの気遣いに比べれば私達の気持ちなんて上辺レベル。

 家族と茜くんが同時に体壊したらどっちを看病するかってなったら皆ご家族を取るし、茜くんもそうする。家族ほどの愛情がないって言うのは多分こんな感じ……だと思う。それなのに茜くんがお姉さんを心配する時を引き合いに出すのはおかしいってことを言いたいんだよね……。

 

 そもそも大前提として家族以外に興味がない茜くんに友達以下の関係が口挟んだところで何も響かない。

 それを理解してない時点で茜くんのこと何も考えてないのがわかるから愛情もクソもないじゃん……って答えになっちゃうからダメだった……。

 

「話戻すけどさ、とりあえずフローチャートは作って来たんだ。それで改善とか修正効きそうな部分がないか見て欲しいんだけど…………璃奈りー?どったん?」

「……ううん、なんでもない……。えっと、何の話……してたっけ……」

「AIがデータ食ってそれを反映するためのソースコードから組み立てるので、そのチャートを見て欲しい」

「わかった……」

 

 どうやったら茜くんを止められるかわからない。正直心配とか何とか言ってないで私が嫌だからやめてって言った方がまだ話聞いてくれたかも。

 どんなに汚くても口先の綺麗事より心の底の本音を大事にしてる茜くんに、身体が心配とか皆も心配するとかいう大義名分はいらなかった。だって茜くんが身体壊したら私が悲しいっていうのが1番の本音だし。

 でも、今から訂正したって建前使った事実が足引っ張るし、建前擦り続けたところで言葉は届かない。建前使った時点で茜くんの性質を忘れてたわけだから結局家族以上の愛にはならない。家族ならいつもそこを考慮してくれるし。

 

 私、一番やっちゃいけない間違い犯しちゃった……。嫌われちゃったかな……嫌われたくないな……。ごめんなさいして済む話じゃないし……そもそも茜くんの解像度を知ったかぶりしたのが原因だから必要なのは反省であって謝罪じゃない。謝られたって困るだけだし。

 

 もしもこのまま関係が切れて行ったら…………それだけは絶対嫌だけど……なんて言えば良いんだろう……。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 茜丸に愚痴ろうと思ったのですが珍しくLINEに出なかったので心の内で愚痴ります。

 

 あのですね、一昨日になんかくっそ広い公園を掃除したんですよ。そりゃもうだだっ広くて無駄に吸殻だらけは多かったので掃除しがいがありましたとも。

 確かに終了後のやりがいと言うか達成感は気持ちよかったですよ?

 

 でもやっぱり吸い殻がですね、エグいんですよ。

 

 加えて面白い話を一つ。

 

 あのですね、清掃してるじゃないですか?それでもやっぱり行き届かないところがありまして、あんまり班から離れるのもダメだったので少し離れる程度で単独行動取ってたんです。

 それで西側のトイレ周りの掃除してたら、近場のベンチで化粧が鬼くそ濃いおばさんがタバコ吸ってるのを見つけたんですよ。普通にめちゃくちゃ神経を疑った。

 確かに喫煙禁止とは書いてないです。景観を守るためにゴミは持ち帰りましょうって看板はそこら中に立っていますが。

 えぇえぇ、ちゃんとその人はタバコの吸殻を捨てましたよ。地面に投げ捨てるというテンプレ展開をかまして帰って行きました。回収したのは吸殻じゃなくて王道クソババア展開でしたと。

 

 これで地獄世界のイベントcg回収フラグが立ったのでおばさんにとっても得ですね。閻魔大王様も賃金元の罪人が入って来たので満面のサムズアップ。正に両者両得。

 

 はい(賢者タイム)

 

 掃除してる人の前でゴミ出します普通?一体どんな教育を受ければあんな残念な生き物が出来上がるのでしょうか。火も消えかけで危険だと判断したので水道で消した後ゴミ袋に入れました。頭イってるとしか思えない。

 人格否定がどうこう言われる覚悟はできています。ですがあのオバサンなんて女としても人としても需要価値が終了済みですし。

 消費期限が過ぎて食品価値が終わった肉をいくらけなそうが廃棄処理されるのは確定してますし、心が痛むもクソもありません。色が変わった程度なら火を通して頑張って食べますが腐ってますのでどうしようもないですし。はい。

 というかそもそもこの変な肉を買う人がいないと思います。普通の肉とミミズ肉くらいの差がありますよ?無料でもいらない。あとミミズの方が100倍有能です。

 

 だからもうかすみんみたいなバカの知能を上げるために消費される知育食材にするしかないんですよ。

 

 っていうアンサーは準備しています。

 

 王座にふんぞり返って上から目線で子種配りおじさんみたいな態度を取るより、相手と一緒に自分も貶して周りの空気微妙にした方が被害が少ないって茜丸が言ってました。

 人から悪口言われるのは辛いけど自虐は自分を傷つける覚悟をしてから言うのでダメージが少ないとか。

 理屈としては自分で脇をくすぐっても何ともないけど、人からやられるとくすぐったいのと同じらしいです。人は外部からの刺激にクソほど弱く、そこに体も心も関係ないって。

 

 そんなわけで『人を貶すなら自分も貶せ』と言う理論は人の印象を蹴落とす時の基本装備だそうです。

 自分への被害とダメージを最小限に抑えつつ、相手の立場やプライド、存在価値さえも全否定できる上に罵倒を吐いてもヘイトを買わなくて済む究極の会話術。

 

 性格悪すぎて草どころか土中バクテリアすら生えない。

 

 でもスッキリしたので感謝はしてます。というわけで私の話はこれで終わり。問題はりな子。

 昨日か今朝になにかあったのか部室に来てからソファーで沈んでる。今はしず子と私以外いないからカウンセラーがいなくてちょっと困ってます。

 茜丸を呼ぼうとも思ったのですがりな子が呼ばないでって止めて来て。なんかすごい必死でした。多分過去1りな子の感情を感じ取れた気がします。

 

 で、原因と言うか発端は茜丸と。まーた面倒事を抱え込んでますよあの男。今度は何をしでかしたのでしょう。

 

「あ、あの、りなさん?何があったんですか……?」

「茜くんに……嫌われたかもしれない……」

「えっ、茜丸が?根っからのクズか悪党じゃない限り嫌うどころか怒ることさえしない茜丸ですよ?誤解じゃないですか?」

「なんか、昨日……茜くんの考えてる事が分からなくなって……焦っちゃって……茜くんが一番嫌いな……上っ面の建前で出来た気遣いモドキ、言っちゃって……どうしよう……」

「茜丸の心読めなくなったとか一大事じゃないですか……スランプ……?」

「わからない……何もかもがわからないから何もかもが分からない……」

「だ、だいぶ重症ですね……」

 

 りな子と茜丸は思考ルーチンが似てるって言う擬似テレパシーで会話アシストをし合ってたから、いきなりそれがなくなって焦ったらしいですね。

 その結果普段言わないことを言っちゃったと。感覚としてはカラオケのガイドボーカルがなくなったと言うのが近いかも。一応頑張れば歌えるけどいつもの調子が出せない状態。

 

 だとすると茜丸も…………別に茜丸にとってはりな子も私もせつ菜先輩ですらも縁切れビンタノーダメージって感じですし。

 だから対話アシストが無くなったくらいじゃ焦る理由にはなりません。多分向こうは『よく分からないけど関係が続いてるから一緒にいるだけで嫌われるならそれで良い』って思いながら生きてるはずです。

 

 だって茜丸にとっては私達にそこまでの思い入れとかありませんし。いやあるにはあると思いますがひまり先輩で脳の大半を焼け野原してる茜丸に取って、私達との出来事なんて10倍の水で薄めた麺つゆ程度の価値しかないでしょう。

 正直ひまり先輩と同じくらい強い気持ちを抱かれてるって思う方が不自然と言うか。

 

 しかし曲がりなりにもりな子を家族以外のアイドルでは最推しとしてますし、とりあえずクラスで軽く話す程度の関係は残す可能性も…………そういうイメージが湧きませんね。バッサリ切る未来が記憶として捏造出来る。

 別に茜丸って危害を加えなければ優しいだけですし、怒るまでのゲージが高いだけでちゃんと怒れます。全然普通に聖人とかじゃないです。

 

 多分ひまり先輩は言わずもがなとして、ご家族の誰かに少しでも危害が入ったら監視カメラハッキングとか逆探知、SNSストーカー術などで犯人突き止めてそいつのアジトにオオスズメバチの大軍放つくらいはしますよ。

 最低でもこれくらいって具合なので状況によっては地球人とは思えないレベルの倫理観欠如した方法を取って来るはずです。絶対に。

 

 クロゴキブリ100匹をミキサーにかけたあと10日間常温と日光の元で成分を凝縮させたコックローチ汁を犯人にぶっかけて、巨大化アシダカグモに食わせるとかはやってのけます。

 そのあとゴキ汁背負って全世界の刑務所回りながら死刑囚食わせてそう。それくらいはしそうな信頼がある。

 

 サイコパスとか殺しを楽しんでるとかではなく、ただ純粋に憎き相手を自分の求める報復スッキリゲージに沿って処罰した結果たまたま死んじゃったってだけです。

 

 それにあの男、少々人種も種族も超えて生き物見てる節がありまして、この間特別授業ダルいです的な相談した時も回口一番に『元を辿ればみんな意思のないタンパク質の塊だったのに、マナーも障害もジェンダーもクソもないよね』とか言って来たんですよ。戻ってもせいぜい猿人時代が関の山だと思うのですが。

 

 自分の感情に囚われずに俯瞰で物を考えるのは理系の基礎スキルらしいですが、いつも天から覗く感覚で状況を見てるせいで1人の人間として物事を考える力がなくなってます。

 そこまで行くと食事1つでメンタル病みそうだなってちょっと心配になった。

 

 そういうわけで茜丸には人間関係とかどうでも良いですし、ワンチャンりな子と疎遠になって人生40年に割く時間リソースが増えたとか呑気に喜んでる可能性すらある。

 

 あれ、これ結構まずいのでは……?

 

「とりあえずりな子の心の内をぶつけて少しでも好感度回復を」

「茜くん……昨日帰ってからずっとPCいじってるらしくて……LINEに出てくれない……電話も応答ないから多分マナーモードにしてる……」

「えっと……その、茜丸さんはパソコンで何をしてるんですか……?内容によっては先方の家に出向いてお話やお手伝いを……それで仲を戻すとか……?」

「イラスト作成AI作ってて……私は反対姿勢取っちゃったし……言っちゃいけないこと言ったからダメ……あと、今の私が言ってもまた同じ失敗する……これ以上嫌われたくない……」

「詰んでる……」

 

 なんですかその素人目でもわかるバカ時間かかりそうな作業。こんなにたくさん美少女に囲まれてると言うのになんでそんな死に急ぐのでしょうか。意味がわからない。

 過労死ENDを受け入れたようにしか見えなくて落ち着けない。余命宣告された恋人見る気分ってこんな感じなんですね。一生知らなく良い感情だったのですが。

 

「というか待ってください。茜丸って学校来てないんですか?」

「うん……。先生には欠席の連絡、入れてるらしいけど……」

「も、もうすぐテストですよね?茜丸さん大丈夫なんですか……?」

「茜くん……特別推薦のやつ使えるから、最悪それで成績貰える……」

「それってあれですよね?単位くれるテスト受けるより真面目に学校来て定期テスト受けて成績貰った方が楽って言われてるやつ。逆に時間食いそうで首絞めてません?」

「茜くんからすると……助かってるって……」

 

 クラスの少し頭良い人がこれ受けるから中間テストの自習週間全部遊びに捨てて例のテストでボロボロになってました。

 とりあえずちょっとやそっとの秀才じゃ知識があっても無理っぽいです。だから範囲とか場合によっては『テストにこの問題絶対出すよ』って教えてくれる先生もいる定期テストの方が効率良いって結論になってます。

 なんというか、教えて貰うより自分1人で学ぶのが合ってる生徒用って扱い。茜丸の一匹狼気質がこんなところにまで……。ちゃんと進学できるので文句は言えませんが。

 

「はぁ……茜丸って秀才ですし才能もありますが天才では無いですいしね。努力がいりますからやる事増えれば増えるだけ寿命が縮む。でも限界って言葉を知らなさそうですし」

「かすみさん……茜くんの事、お願いして良い……?」

「えっ、実力的に無理なので嫌です。りな子じゃなきゃ茜丸は止められません」

「でも……」

「ごちゃごちゃ言わず頭空っぽにして本音ぶちまければ何とかなりますよ。りな子の駄々なら脳死で聞くはずです。あの男りな子にはやたら甘いですからね。とりあえず場だけは作りますので少し待っててください」

 

 まさか過去に後悔した茜丸に鬼電の経験がここで活きるとは。やってて良かった茜丸ゼミ。スマホがマナーモードなら家電にかければおそらく出るでしょう。

 

『あっ、かすみさん?どったん?』

「明日か明後日なにか予定ありますか?」

『出かけるの?今めちゃんこ忙しいねん』

「りな子と話す時間を作って欲しいです。今すぐ」

『璃奈りー?話ってなんかあったっけ……まあいいや、明明後日辺りに学校行くから帰りにそのまま家上がらせて欲しいって伝えといて。かすみさんの要件は終わった?』

「えぇ、はい。生存確認できたので大丈夫です」

『りー。じゃっ、明明後日よろしくね』

 

 なんか、思ってたよりピンピンしてますしりな子のこと微塵も気にしてないですね。10回かけ直したら普通に出ましたし。最初は76……78回かけてやっと出たので関係の成長を感じる。

 それにりな子の考えすぎって事も分かったのでだいぶ状況は良くなりました。

 

「明明後日りな子の家行くって言ってましたよ。ちゃんと自分の気持ち伝えてくださいね」

「うん……ありがと……」

「似た者同士とはいえ2人共手が掛かりすぎです。しっかりしないと侑先輩かせつ菜先輩辺りに茜丸取られちゃいますよ?」

「そ、そういうのじゃ、ない……」

 

 2人を見て学びましたが、見た目が良ければ第一印象が良くなって親密度ブーストがかかり、さらに性格の相性も良いと1ヶ月2ヶ月でスピード交際ができる。

 性格が似てるから相手の中身を普通の男女より数倍の速度で理解できて話が早く終わります。

 

 恋愛=ゆっくり時間をかけるものだと思ってましたが案外そうでも無いらしいですね。電撃婚って相手の事よく知れるのか甚だ疑問でしたが、初見と相性さえ良ければいくらでも可能でした。

 これはかすみん的にも大満足の良い知識。

 

 茜丸が言ってた知識の種やネタの素材はどこに転がってるか分からないし気を抜いてる時ほど襲われるって言葉、本当だったんですね。

 友達の恋愛事情支えてたら私が求めてるタイプの知識が勝手にやって来ましたし。あれですかね?物欲センサーってやつ。

 

 

 

 

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