虹ヶ咲ヒーローorナイト&キング 作:コントラポストは全てを解決する
天下無敵の日照天女、宮下愛。またの名をギャル子先輩。彼女は現在あることに困っていた。
親友である璃奈の彼ぴっぴ(事実上の彼ぴ)が彼女の水着を褒めに来ないのだ。勝手な予想だが姉の水着を称える経験は確実にしてるはずなので、海辺の女性に魅力を感じてないわけではないと思う
親友は特に気にしてない……風を装ってめちゃくちゃソワついている。というより菜々が茜の部屋を予約したと知ったその日に新しい水着を一緒に買いに行った。
そして当日、璃奈は5分に1回程度の頻度で茜のいるパラソル下に目線を向ける。しかし1人黙々とイカとラムネと餅巾着を貪っている彼ピッピを見る度ほんの少しむくれて終わってしまう。これで12回目。
分かり易すぎて逆に可愛かった。
そう、分かり易いのだ。今までの璃奈に比べれば何千倍も。過大表現でもなんでもなく1000倍レベルで分かり易いのだ。
この状態の方が茜には馴染み深いのだろうけど、栄誉りなりー准将をやって来た愛には変化の大きさがビッグすぎて内心ビビり散らかしていた。ビッグすぎてビックリドンキーだった。
だから水着を見て初々しいやり取りをすれば絶対いい顔をすると確信し、愛も頑張って弟くんを誘おうとしていたのだが……1つ問題があった。
普通にこいつの方が可愛いのだ。水着姿が。
夕雲オタクガチ勢をやってる菜々が選んだ水着なのだから、当然ひまりそっくりの夕雲ブラザーにだって似合うのは理解出来る。男が女の水着着てる概念には一瞬違和感を覚えるが、絵面で強引に誤魔化して来るので気になったりはしていない。
そもそもよく考えたらあれだ。姉が1番可愛いと思ってるし実際世界も認めてる夕雲ひまりと長年一緒に過ごして目が慣れたこの弟が、姉に比べれば質が低い女の水着姿を可愛いとか思うわけがなかった。なんなら自分の方が可愛いと思ってる節すらある。
実際問題その姿を正しいと思わせるビジュアルと説得力があるせいで余計に悲しかった。
これが筋骨隆々スキンヘッド兄貴なら1回職質が入っていただろう。場合によっては公然わいせつ。こうして見ると同じ男なのに対応の差があるのは不思議ポイントである。
しかしまさか菜々が茜にオソロの水着を用意していたのは計算外だった。璃奈が『茜くん……水着ないって……』と言っていたので海に引きずり込めばこっちのものだとタカをくくっていたが……それが仇になるとは誰が予想出来ようか。
女からのナンパ防止としての女装らしいが、もう少しこう男女併用な感じのデザインはなかったものかと愛は考える。
まじまじとじっくり見たのは初めてだが、男であるのがもったいないくらいには可愛い。可愛いし幸薄そうだし病弱そうで男というか人の庇護欲を暴走させる見た目をしている。璃奈曰く『劣情煽りフォーム』……とのこと。
璃奈は表情が薄いだけで感情が豊かだ。しかし、実際に表情筋を動かした方が頭の体操になるので出来るに越した事はない。要は感情薄い人の中じゃ感情がめちゃ高いだけで、一般の表情人間からすれば普通ちょい上くらいしかなかった。
しかし、茜と愛と侑から3度の改造手術を受け、璃奈は中間形態である"りなVすりー"に進化したのだ。即ちそれは小さいが表情からの刺激を受け取れるようになり、感受性が豊かになった事を意味する。
そうして彼女が最初に覚えたのは名称のない愛情だった。レベルが上がって武具も揃えて、セカンドステップに進んだ結果覚える事が出来た新スキル。
友達への愛も増して以前よりも気遣い上手になった。茜への特別な感情も生まれて正に順風満帆。青春の大謳歌で璃奈は春を迎えた。色々獲得したのだ。
そう、色々。性欲も合わせて。
補足すると寝顔が可愛いから発情とかそんなファンタジーみたいなレベルで強い訳では無い。3日に1回処理すれば済む程度の一般的な普通の性欲。
しかし一般以前だった璃奈からするとどんどん劣情が大きくなっているようで怖いらしい。あまりデリケートな話題なので今まで聞かなかった愛だけど、非常事態故にやんわりと尋ねた。
そして返って来た答えが一ヶ月に1回、または2ヶ月に1回だった。何回か性愛機能が麻痺しているのでは?とか思ったりもしたとか。
それが今では4日に1回のぺース。確かに困惑もしちゃうよね、と愛は理解を示した。相手もその気になってくれたらもう幸せしか残らないのにと少し残念に思ったが、そこは人それぞれなので。
璃奈も合宿に茜が来るからと計画自体は立てていた。サンドキャッスルを作ったり塩水の電気分解をしたり、スイカ割りをしたり。あとは海水を顕微鏡に通したりと色々。
しかし当の茜は荷物番になってしまったし、今の姿は璃奈特攻を持っているらしく話すと緊張してしまうらしい。水着は別として、シングルの三つ編みおさげとメガネをかけた姿は璃奈の性欲を目指させた伝説のスタータースイッチだから何とかしたいとの事だった。
正直なにも反応せずに至近距離で密着して写真撮れてる菜々の性的情緒を疑ってしまうレベルで璃奈はダメダメにされていた。危ない領域に入っているらしい。
しかし、それでも1人の乙女として気になる男から可愛いという一言は貰いたい──と璃奈は願いを語る。そして愛も同意見だった。
別に好きという気持ちが明確になった訳では無い。だが自覚はできなくても何となく自分の行動から分析して客観的な認識はできてしまうのだ。自分は相手のことが気になっていると。
そもそも目覚める前の璃奈が死ぬほど茜の身体を気遣かってた時点でリーチが掛かっていたわけだし、いわゆる定められた運命というやつなのだ。
ただ、それはそれとしてあの性欲をスクランブルGOさせる姿はどうにかしたい。あれを見る度に璃奈のココロの犯ぴゲージがキチゲ領域にコネクトしそうになるのだ。おそらく10分以上一緒にいたらツナガルバーストが発動して足の間にうつ伏せで突っ込むだろう。確実に。
髪型さえどうにかすれば何とかなるのだが、あれが1番ナンパされない髪型らしいから口を出せないジレンマ。
髪型とナンパを同時に解決する方法。
自分が盾になるか──と思い至った所で遠目から茜を見た璃奈はふと気づいた。
あれ、普通に男寄って来てね?──と。
浜の入口の階段や海の家周りにそれっぽい男はいた。その内の数人が茜に声をかけている。
いつもの茜なら施設の責任者を呼んで終わりだけど、今は茜でもひまりでもないただの一般荷物番美少女。全然普通にぶち犯される可能性があった。
それが意味する未来の道筋──即ちホモ堕ち。
しかし心配ゴム用。こんな事もあろうかと急ピッチで作った人が気絶するスタンガンを持ってきた。頭に当てれば確定クリティカル。身体に当てれば当てた瞬間一瞬だけその部位が麻痺。あとついでに催涙ガスも出せるようにしておいた。
負ける要素などない。ノーマル恋愛の間に挟まる下等生物なんか男女関係なく滅びれば良いのだ。
ウラヌス璃奈りーは純愛派だった。茜で病弱幸薄美少女に目覚めただけの純愛派だった。ただでさえ生気薄いのにこれ以上不幸を与えるとかストレスフル過ぎて無理。
別に追っ払えなくても良い。その時は相手に電極シール射出したあとスタンガンのリミッター解除して600W流し込むから。ゴム手袋と絶縁マットはあるしこっちはモーマンタイ。死ねどす。
◇
中須かすみはバカである。しかし可愛さが関わるとIQが10倍になる特殊スキルがあった。
数式を覚えるのは無理だが、推しの美容液と流行りの品の内容量とラベルに書いてある成分、成分の大まかな効能なら全部把握している。
7歳の頃から延々と化粧品をググって良さそうなのをメモに記載し、中学では小遣いを全ブッパしブツの購入を何度も繰り返した。そしたら覚えた。
だがしかし、過去から現在まで死ぬほど可愛さ研究に熱を燃やし夢を追い求めていたある日のこと、ふと気がついた。
彼女は青春を生きる女の子っぽいキラキラした何かを全く経験してなかったのだ。部活のマネージャーをしたり女子グループでカラオケに行ったり、ちょっとぎこちないデートをしたり。その他諸々。
めちゃくちゃバカみたいに可愛いって言って貰いたいから頑張ったのに、肝心の可愛いと言う言葉をかけてくれる人がいなかった。いなかったというか作り忘れた。
いや確かに「可愛い」と一言声をかけてくれる人はいる。何人もいっぱい。しかしかすみの中では何かが満たされなかった。やっぱり女の子なら自分の良いところ100個あげてくれる男と付き合いたいという在り来りな願いを持っていたせいか、やはり何かが足りなかった。
そうしてこうしてJKになり、なんかやたら喪失感と亡霊感があるフィクションみたいな可愛さの権化に出会った。
男どころか並一般の女じゃ確実に作り物だと気づけないレベルで完成された養殖産の可愛さ。そこでかすみは自分の可愛さが平凡の範疇だったことを分からされた。井の中の蛙どころか水槽の中のヤドクガエル。
この人の要素をなにか一つでも超えれば、自分は1歩無敵に近づけると確信した。
しかし本人にたどり着くどころかその弟に雑対応で躱される始末。もうなりふり構ってられないので弟をライブ観賞デートに連行した。確実にバックれて来るのはわかっていたため待ち合わせ当日は時間を1分過ぎた瞬間に鬼電しまくった。合計78回。
感想を聞いても『あー……衣装が安っぽかったかもしれない。知らんけど』と雑な答えしか返って来ず呆れたのは良い思い出。
初手エンカから半月経った頃に確信したが、この男は姉以外の女が等しくどうでも良いシスコン蛮族だった。だからデートだろうとバックれようとするし、姉以外の女に価値を見出していない。こいつが一般女性に可愛いって言うことはないんだろうなと何故かガッカリした。
そんな諦めに近い心持ちで接していたからか、茜が自分の努力を8割方察してくれた上にその苦労を何となく感じ取ってくれた時はかすみん司令官のエレクトロパルスが強くなった。
ここで彼女は気づいたのだ。『可愛い』『優しい』『家庭的』『一途』『将来は良い嫁さんがウンタラカンタラ』、組み合わせれば自分だけの強みに見えそうな言葉達。
しかし可愛い女を100人集めれば絶対被る程度のあっっっさいセリフなど意味がなくて、自分が欲しかったのは『これ』なのだと。100の定型文より1のオーダーメイド。量より質が大事なのだと。
思えば璃奈と茜を見ていてもそうだった。時間の量など関係なく、肝心なのはその時一緒に何をしたのか。ただ自分の想像で片付けたお節介を焼いただけでは誰の心も開けない。相手の生態を知り、理解し、そこから最善策を打つ。難しいけどこれが1番手っ取り早いのだ。
それからはもう茜からの『かすみの可愛さレポート』を奪取するために奮闘している。そしてやってきたのだ。女として茜に負けているかすみが女として優位を取れるイベントが。
海。圧倒的海。己のB乳を当てつける時が来た。
精神や仕草で負けてるなら身体を売れば良いじゃない。かすみはそう思い至り水着を一新した。下乳が出る色気水着も見つけたが、あの男に色仕掛けなぞ効くわけがないので自分の可愛さが最大限活かせる攻撃力で攻めた。
しかしその攻防も一瞬で幕を閉じた。マリトッツォの流行った期間よりも旬の閉幕が早かった。
原因は単純。茜の水着の方が可愛かったから。
男に女水着が似合ったらもう女の価値ないじゃん……とパチンコで負けた絶叫男みたいな崩れ方をしたあと悔しさで絶唱をした。
普通にズルだろと胸ぐらを掴みに行きかけたが、あの胸を触るのは何だかセンシティブを感じてしまい動けなかった。
なので今は鬱憤をスイカに叩きつけている。おい誰だウォーターメロンをメロンにすり替えたやつ。同じウリ科だからってやって良い事と悪い事があるだろ。
ここまでの璃奈とかすみを見ればお分かりだと思うが、あり得ないほどめちゃくちゃに優木せつ菜が戦犯だった。
片や乙女的に可愛いと言われたい願い。
片や自分の脳汁のために可愛いと言われたい欲求。
片や好きな人の水着が見たいのと友達っぽい事がしたいワガママ。
三者三葉。それそれの欲がすれ違った結果生まれた地獄絵図。みんな違ってみんなダメ。
しかし誰も菜々ちゃんを咎める事は出来なかった。茜を誘ったのは菜々だし、こんなゴリ押しがまかり通るのはこの人だけだったから。なんだかんだ生徒会長も気にかけているのだ、夕雲茜という男は。
具合悪い時と両親の確執周りで電話をかけたらどこにいようと飛んでくる。そんな肝心な時にしか役に立たない一流アイドルを摂取し続けた結果、菜々の脳はブレインクラッシュしてしまった。
やれやれとか超えて場合によっては傍観や見捨てる事すら厭わない人間が、ビジネスを建前になんでもしてくれる。そりゃ勘違いの一つもしてしまうと菜々は開き直っていた。
茜にとっては子守りをしているだけの感覚だが彼女がそれを知ることはない。
功罪のバランスと推しへの感情がめんどくさい女が一匹。
可愛さマウントが出来ず嘆きのCRフィーバーをする殴る拳が手持ちポケモンの女が一匹。
突撃したいけど実行した勢いで天心のオシコーンが子種絶滅タイムに入ってマジ犯ぴしないか不安な女が一匹。
心象フレームの共鳴でサバンナフィールドが張れそうなほど野生に生きる女達。それぞれのパートナーは相方を宥めるので手一杯だった。
一方その頃、完成された虹色可能性侑コーンは『なんかすごいトキメキがキテる!!!』とパラケルススりりぃに突っ込もうとしていた。しかし幼なじみのポムポムディフェンスによって阻まれている。
今の茜を吸ったら有能な侑脳が確実にエンドマークしてしまう。歩夢にはそれが見えていたので全力で阻止した。それと何となく侑を取られたようで寂しかった。
そうしてどんな水着の美女よりも可愛かった夕空の男は、現在絶賛ナンパをされていた。
金髪メッシュで円型のピアスを耳につけ、多分そのうち口横にもピアスを開けそうな男。イカ串で鼻の間にピアス穴空けてやろうかなとか何度か考えたけど不都合が多いので耐えた。
その隣には生真面目そうだが今回のためにイキって貼ったのが見てわかるタトゥーシールを装備した男もいる。二重シールもつけてなおこの顔面偏差値とビジュアルなの終わってると思うぞ。
女に近づくなら相応の外見偏差値は欲しい。ランボルギーニが来るなら喜んで付き合うけど、対コンビニ用自動車型有人ミサイルが出てきたってトキめくことなんて出来ない。身の程を弁えて結婚相談所にでも行って欲しい。
見た目が女っぽく可愛い水着をつけてれば後先考えず突っ込んでくるネオンの蛾虫。海辺ならダツだろうか。
最近は世間体が厳しいためかあんまりベタベタ触るとかはして来ないが、執拗に一緒に飯行かん?と繰り返してくる。多分『うちでXEPBやらん?』と同義と見て良いだろう。鳴き声と言っても過言ではない。
ちんこの寄生先になった哀れな人型劣等種に不名誉な学名をつけたいが、生憎ボッキディウムチンチンナブリフェルムの席は埋まっている。ツノゼミ先輩は前世で何をやらかしたのだろうか。
Mr.ヨツコブよりボッキディウムしてる自立型精液貯蔵タンク。こんなか弱き美少女を狙うなど男の風上にも置けぬ……とも思ったが、そもそもそんな常識があるなら髪なんて染めないよねと1人理解しテキトーにあしらった。
誘いに乗っても良かったのだが、どこかの中小企業で万札12枚と自身の身体をモンエナで漬けられてそうな腐臭物と一緒にいて何を楽しめば良いのか分からなかった。畑の肥料になるかさえ怪しい。
とは言っても璃奈やかすみ、菜々達に手を出されるよりかはマシなので屋台デリバリーのお湯とみかんゼリーを奢ったあと5分間だけ話し相手になった。そしたら帰って行った。
ちょっと病弱のフリをしたら気まずそうに去ったので、あれは心の部屋お子ちゃまルームだったんだなと結論づけお湯を飲んだ。やはり茹でた水道水ほど美味いものはない。コンビニのホットケージにもお湯を入れて欲しいところ。
こいつらに限らず男ならもう少し粘って欲しい気持ちが茜にはある。しかし所詮ザコはザコ。大人しく結婚相談所にでも登録して将来を謳歌して欲しい。
それから1分も経たずして璃奈が来た。手に持つその棒はやたら強そうで、スイカ割りで使うにしても大分メカニカルすぎるし殺意の高い形をしていた。ゴジラとでも交戦していたのだろうか。
自分の問いを尋ねようとしたが、そんな暇も与えず一心に"大丈夫だったか"とか"変な事されなかったか"と質問攻めして来る我が君主。
何だか健気なそれを見てると昔の自分と姉を思い出してしまい笑いがこぼれた。さっきは昔の癖を利用して本気の病弱演技をしたからか、それに釣られたのと璃奈の様子も相まって昔の態度で接してしまった。かなり無意識に出てきたので茜自身もびっくり。
これは失態になるかもだが……璃奈以外は遠くでビーチバレーをしてるから大きな問題では無いと判断し気にしない事にした。
それに璃奈はこれくらいじゃ……と思っていたけど、何故かフリーズしている。ポムより遠い宇宙にいる目だ。正に虚無。
仕方ないのでイカ焼きの匂いを至近距離で嗅がせて脳を目覚めさた。少しは脳の刺激になったと思いたい。
何故璃奈がここに来たのかは分からないけど、運動が苦手な璃奈の事だしバテたから日陰で涼みたいのだなと察した。なのでいそいそと膝枕を準備する茜。
砂と水分が酷いため耳かきは出来ないが少しでも助けになれればと思いお誘いをした。しかし対する璃奈は『おか……ぴ……』とただキリン一科の名前を出したあと走り去って行くのみ。
彼女が何をしたかったのかさっぱりだった茜だが、璃奈と同じで性欲が薄い一族なので察せないのも無理は無い。
再び暇になったので置き土産のスイカバットマシンを振り回したが、いきなり海に向かってエクスペリアームスみたいな勢いの放電を開始。音割れポッターになった。
慌てて電源を切ったが残念な事に近場にいたスナガニらしき甲殻類が悪こげになってしまった。なのでこうして責任を持って食すのだ。やむを得ずといえど殺してしまった責任は果たさなければならない。それが生物のルールだから。
というか既に色々な虫を殺して来たのだから既に地獄堕ちは確定している。閻魔大王には人や虫やカニとか種族なんて関係ないんだし、今更善行媚びしたって無意味。
天国に行きたいなら食うか食われるかの野生世界で他の動物と一緒に平等な生活してれば良いんじゃね。とかなんとか考えながら、茜はアレルギー対抗ヤク物をキメる。まあ、茜は天国も地獄も信じてないのだが。
うがいをして飲み込むのが難しいほど小さい甲殻を流し込み、茜はエレキトリックブレードのバッテリーを抜く。こんな危険な杖は封印しなければならない。
そしてそこをしずくに見られ示談乞いを開始。スタンガンどころかナンパの段階まで話を遡ってグチグチ刺されること1時間。回収班(かすみ)に回収されやっと話が終わった。
最後はパラソル下で休みに来た愛にポカリと話題をあげてその日は終了。騒がしすぎて全然景色を楽しめなかったが、飯は美味かったので星4評価で閉幕。
そしてこのあと高咲とかいう百合ハーの王に風呂へ連行され水着混浴をさせられたが、歩夢にチクったら侑の悲鳴LINEが聞けたのでスッキリジャポン。アイドルサークルの姫を嘗めるな。
どうせ1人部屋だからとタカをくくってパソコンをカタカタしていた茜だが、10分後に1連の行動が璃奈にバレれたあげくパソコンを封印され、終いには自身も布団に封印され強制就寝させられる羽目になった。母親かよ。
翌朝、璃奈はYogiboお姉さんというママに進化していた。なにこれデジモン?