①お手々パクー
ワカモさんと買い出しに行って、帰ってる最中の事。
「最近寒くなってきましたよねー」
「ええ、温かいものが恋しくなります。おでんとか」
「あーいいっすねぇ……手がちべたい」
「手袋持ってくれば良かったのに」
「まだいけると思ったんですー。まあいいや、こうやって袖を伸ばしてっと……萌え袖、的な?」
「……危ないですわよ」
「あ、可愛いって思った?」
黙って顔を背けるワカモさん。愛い奴め。
「じゃあ、手ー出してください」
「は?外でですか?」
「そっちの手を出すじゃねーよ!普通に手を出すの!」
ばっかだなぁもう。
渋々向けてきた手に袖の穴を近づけて、っと。
「入れてーっと。ほれ、パクーっとな」
「……」
「ほれほれ、温かい?」
私の袖の中で、ワカモさんの指を触る。
にぎにぎ、さわさわ。
「ワカモさんは温かいねー」
「……」
そんな感じで触ってると、突然ワカモさんの指が私の指をひっ捕まえてきた。
「うぇ!?なに――」
ワカモさんは私の声を無視して袖から指を引っ張り出し、それを
口の中に入れた。
「くちゅ……れろ……」
「ん……ぅ……」
くちゅくちゅと音を立てながら私の指を舐める。
指がヌルヌルする。
十数秒経ってやっと解放された。
「ぷはっ……食べちゃいましたが……どうでしょうか、温かかったですか?」
「……ワカモさんのえっち」
「え!?」
え!?じゃねーよ!
②ベッドでイチャイチャするワカモブ
「寒い日って、布団の中で過ごしません?」
「ここベッドですが」
「揚げ足を取るな小娘」
「あなたの方が年下でしょうに……まあ確かに、毛布に包まって過ごすのは格別ですわね」
「ねえ、足絡めていい?」
「もちろん」
「あったけー……うで、からめていい?」
「もちろん」
「んー……しあわせ」
「……わたくしも、です」
「聞こえてんじゃん」
「あなたの言葉ならどこでも……地味子さんみたいなこと言いそうになりました」
「……」
「はいはい、他の人の名前を出しません」
「別に、嫉妬深く無いもん」
「そんなこと言ってないでしょう……どこか、様子がおかしくないですか?」
「なーにー……?」
「……眠い?」
「ねむい」
「寝ましょうか」
「うん」
「では、おやすみなさい」
「おやすみ……」
③マジでただ会話してるだけのワカモブ
「ねーワカモさん」
「なんですか?」
「性癖ってあるじゃん?」
「……ありますね」
「ワカモさんはさ、そういうの無いの?」
「えぇ……えー、無いと思いますが」
「ウッソだぁ、絶対なんかあるでしょ」
「……仮にあったとして、気になりますか?」
「気になるよ、恋人だし。逆にさ、先生にお熱だった時はそういうの気になんなかったの?」
「……まあ、気になりました」
「そういうことよ。で、無いの?」
「無いです」
「ホントぉ?胸とか、脚とか、脇とか、そういうフェチも無いの?」
「無いです」
「血とか首輪とか首絞めとか」
「急に怖くなってきた……無いです」
「ホントに?」
「ホントに」
「……そっか。それならそれでいいや」
「もう、本当に何だったんですか」
「そっかそっか~……
じゃ、このエロ本なに?」
「……ゑ?」
「『どきっ!胸・脚・脇などのフェチ大全集!』、『大大大好きな人との○液○液血液塗れプレイ!』『いつも明るく人気者のあの子は首輪を付けたらドスケベ犬に早変わり!』『息が出来なくて苦しそうな君の顔がたまらない!』……いい趣味だ」
「いっ、いやそれは知り合いから押し付けられた奴でっ」
「ふ~ん?それはそれでいいんだけど~。
シタくないの?こういうの」
「……」
「……ま、いい時間だし晩御飯作ってくるわ~」
今日の晩御飯は、 な ぜ か 精のつくものが多かったのは、別のお話……
九時から本編もあるよ!