なんか先生拾ったんだが……   作:紫彩

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セリア……本編が思いつかなかったらワカモブに逃げる私を……許してくれ……


ワカモブで見てみたい奴集③

⑦中身のない話をするワカモブ

 

「ワカモさんってさ」

「はい」

「意外と……太いよね」

「……もう少し瘦せた方が好みですか?」

「ごめんそういうことじゃない。いい意味でね?デカいんだよ、胸と太もも」

「はあ」

「胸は巨乳枠でしょ、太もももあの格好だともろ出しでさ……スケベじゃん?」

「……はあ」

「私は全体的に平凡だからなぁ、羨ましーってじゃないんだけど」

「確かに、意外と折れそうですものね、モブ子さんって」

「もしかしてクソ雑魚って言われてる?」

「はい」

「否定せぇや!いや事実だけどさぁ」

「別にいいではないですか。わたくしが守ればいいですし」

「……きゅん」

「何がきゅん、ですか……」

「やばいやばい女の子になっちゃう」

「元から女の子でしょうが」

「そう言えば何の話だっけ?」

「……なんでしたか」

「実のねえ会話~」

「ああ、わたくしの体の話です。太いって言われました」

「そういやそんなだっけ。でも締まるとこは締まってるよね。お腹とか」

「まあ……昔はよく暴れまわっていましたし、そういうのででしょうね。どちらかと言えば、目立った運動をしていないのに太らないモブ子さんの方が不思議な気が」

「食べ過ぎなかったら太らなくない?」

「どこかの数学とかが聞いたら怒りそうなことを……」

「でもワカモさんもさ、私のーこう、痩せてほしいとかある?」

「は?あるわけないでしょう。逆に、どんなあなたでも愛せます」

「まー、だよねー。好きだもんね私の身体」

「……は?」

 

「だって私のおっぱいよく揉んで吸うもんね」

「ぶふっ!?っ、ごほっ、げほっ」

「お茶取ってくる~」

 

 

 

 

 

⑧ナンパされるワカモと嫉妬するモブ子

 

「ごめん、ちょっとトイレに」

「分かりました。ここで待ってますね」

 

……さて、少しスマホでも……

 

「あ、あの!」

 

うん?誰でしょうか、見たことのない学生ですが……

 

「ちょっといい、ですか?」

「?どうかしましたか?」

「お名前、伺っても……」

「ええっと、ワカモ、と言います」

「そ、そうですか……いい、お名前ですね」

「ありがとう、ございます?」

 

なんなんでしょうか、顔も赤いですが……

 

「そ、その、お一人、でしょうか?」

「いえ、恋人と……」

「そ、そうですか……」

 

急に暗い顔に……まさか。

 

「ナンパ……でしょうか?」

「どぇっ!?……そ、その、広義的には、そうかもしれません……」

「広義的には……」

 

なるほどなるほど……

 

えぇ?いや、ナンパは何度かされたことはあれど、女性にされるのは初めての事……

意外と悪い気はしない……というのは、気持ちが分かるから、でしょうか。

昔のわたくしならキレて追い返したでしょうが、今のわたくしはびっくりするほどユートピ……丸くなっていますし。

この方も頑張って声をかけてくれたようですし、無下にもできません。こっちの気持ち的にも。

でも既にモブ子さんがいますし……

 

「じゃ!じゃあ……その、モモトークの連絡先だけ、でも」

「ああー……ええっと、どうしましょうか……」

「お、お願いします!」

 

……うぅぅん……

 

まあ、これくらいなら、いい、でしょうか。

 

「分かりました。連絡先だけですからね」

「ありがとうございます!宝物にします……!」

「連絡先をですか?」

 

連絡先を交換した後、すぐさま彼女はどこかへ消えていきました。

……そういえば名前を聞いていませんでしたね。後で確認しましょう。

 

そう考えた瞬間、袖が引っ張られました。

 

「……」

「あ、モブ子さん。遅かったですわね、大丈夫ですか?」

「別に」

「……えーっと、怒っ、てます?」

「べっつにー!」

「怒ってますね!?」

「鼻を伸ばしてたのを見ただけですけどー!」

「いっ、いやいや、ただ連絡先を交換しただけですから!わたくしの一番はあなただけですから!」

「ふーんそうなんだ!そうなんですね!」

「信じてください!本当なんです!」

「さっきの子とよろしくしたら!?」

「ああ、もう!」

 

スタスタと早歩きでどこかへ行こうとするモブ子さんを急いで引き留め、すぐさまお姫様抱っこをしました。

 

「……なに」

「これで、どこを見てもあなたが目に入るようになりました。あなたも、わたくししか見えなくなりました。これでは、ダメですか?」

「…………真上見たら私見えないじゃん」

「見ません、あなたしか」

「……最初からそう言えちゅーの」

「はい、申し訳ありませんでした」

「心籠ってなーい」

 

その後は、わたくし達は笑いあいながら、並んで歩きました。

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