ぶるあかの(倒置法)
うんち♡
心の俳句
突き立てられた木の板に、私は水をかける。
「……結構、長い付き合いだったのにな」
その下には、相棒が埋まっていた。
長い、長い付き合いだった。
「本当に、長かったんだけどなぁ……!」
ぽたぽたと、塩味の雨を降らせてしまう。
どれだけ頑張っても、耐えられない。
思っていたより、私は弱かったらしい。
「……モブ子何やってるの?」
「ソシャゲのデータ飛んだんだって。バックアップ取ってたはずなのに消えてたらしい」
「へー…………ん?じゃああの墓?には何が入ってるの?」
「スマホ」
「……」
墓は先生達に掘り起こされました♡
「壊れるよ!?」
「私の心は壊れてるが?」
「そういうこっちゃねーよ」
クッソぉ~……限定とかもいたんですけど~?
「というか、何で飛んだの?何もしなかったら消えないでしょ」
うーん「とね、アプデしたら何回起動しても真っ暗で」、しゃーないから一回落としたの。そしたらこれよ。
「かぎかっこの位置間違えてるぞ。結構ダメージ喰らってるな……」
「消えちゃったものはしょうがないし、最初からやり直したら?」
「あー……別にコンシューマーとか、そういうのだったら別構わないんだけど……」
「何か問題でも?」
「ソシャゲは思い出が消えた感じがすんだよね、だから最初からやるってのは、なんというか……」
「へぇ……」
「意外とめんどくさい考えしてんだなお前」
「そりゃそうよ、お前達だって今この瞬間が大好きだし。過去に戻って変えたいこととか一切考え無いもん」
「「……でへへへへ」」
「笑い方キモ」
言葉を慎めよ!(自己批判)
「何してるんですか……」
「あ、ワカモさん」
声が聞こえたから振り向くと、そこには買い物袋を持ったワカモさんが。
「スマホ死んだ」
「は?それは困りましたね、丁度わたくし時間あるのでミレニアムまで持っていきましょうか?」
「正確にはスマホの中のソシャゲのデータが飛んだから死んだに等しいだけど」
「……」
脛をめっちゃ蹴られる。いてえ。
「痛い痛い、私弱いんだからやめちょくれ」
「心配して損しました。危うく蹴るところでした」
「まったく……それで?その様子だとバックアップも取っていなかったんでしょう?ミレニアムに任せれば元通りでは?」
「犯罪の片棒を担がせる気か?」
「キヴォトスでは今更でしょうが」
「それは……そうなんですが」
「今調べてたんだけど、割と運営に言えば何とかしてくれるって」
「IDとかも憶えてないけどダイジョブそ?」
「……今日は焼肉にしよっか!奢るよ!」
ダメみたいですね(諦め)
「はーあ、まあ無理なもんは無理か」
「年末に変な事件に遭うなお前」
「そういえば、もうそんな時期なんだね」
「なんだかまだ事件が残っている気がするんですが……」
「何言ってんすか。まるで「今年中に書いてる小説本編完結するじゃろガハハ」って言って終わってないみたいじゃないっすか」
「ピンポイント過ぎる……」
「レッドウィンターの知り合いがそんな感じになってたよ」
「ピンポイントな奴がいるもんだな……」
「うーん、ま、言えるのは一つ。
来年もよろしく」
おう。うん。ええ。
いい感じに終わりそうだけど何にも解決してないんだよね。
データがねぇ、石もねぇ、データがそこらでぐーるぐる、連携は、してたけど(多分)、起動したらどこにもねぇ。