なんか先生拾ったんだが……   作:紫彩

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ショートネタ:ハロウィン

「ビバ!ハロウィン!」

「おせえよ!」

 

「……」

「……」

「はい」

「はいじゃねえよ、二日遅れだよ」

 

はい。

11月2日。ハロウィン三日目です。

 

「いやまず一日目をやれよ。そして二日目を経由しろよ」

「うるせえうるせえ!ハロウィンつってもゲームのイベントでしか感じたことないばい」

「どこの方言?いやまあそうだったけど。仮装とかしなかったよなぁ」

 

そう、今もこのように家でダラダラするだけでしたので。

いやだってお忘れかもしれませんが私は陰キャよりのボッチ寄りの少女ですよ。

ネットワークのマッチはいらんかね。

 

「仮装用の服があるわけでもないし、今日はごろごろでいいんじゃねえn「そう思って!」うおびっくりした」

 

待ったをかけるように扉を勢いよく開けて入ってくる先生。

ワカモさんが困った顔で後ろから続く。

 

「すいません、突然……」

「いや、それは構わんけども。えっ、何急に。暇なん?」

「暇!」

「いや暇ではないだろ」

「うるせえ!」

「堂島の龍になりたがりそう」

 

で何よ。

 

「仮装!しよう!」

「まあだよね。じゃないと来ないよね」

「やだやだと駄々をこねまして……仕事をほっぽり出して来てしまったんです。来る途中で衣装も買って……」

 

そういやワカモさんが紙袋持ってる。それかぁ。

 

「だって皆ミイラとか狼男…女?とかアイドルとかやってるんだよ!モブ子もやらなきゃ!」

「その中にアイドル入ることある?怪物くんか?」

「確かに、私もモブ子の見たことなかったからなぁ、仮装。見たいわ」

「安心して!地味子のも持ってきたから!四人でやるよ!」

「えっ、わたくしもですか?元からコスプレっぽいのに?」

「それ自分で言っちゃうんだ」

 

 

 

 

 

と、いうわけで。

 

「第一回見てみようコスプレ大会」

「仮装って言わない?」

 

どっちも一緒でしょうが。

それはともかく。

まずは先生からだそうで。

 

「じゃーん!」

 

と出てきたのは白い髪に白い和服の……

 

「雪女か。似合ってるな。先生普通に美人だし」

「え~照れる~!」

「その言い方腹立つな……でもなんで雪女?」

「え?体の傷隠せるから」

 

イッツ先生ブラックジョーク。

 

「なぜか露出の多いコスプレが多かったのです。それで肌を隠せるのはこれしかなく」

「仕事柄銃撃戦によく出会うからね!」

「なるほどなぁ……キヴォトスってクソっすよね、忌憚のない意見ってやつっす」

「あまりにも今更過ぎる」

 

しかし似合うなぁ、結構好きだな。

 

「じゃあ次は私がいこうかな」

 

地味子はそう言って、ワカモさんから紙袋を受け取って別室に向かった。

数分後には――

 

「よりにもよってこれかよ」

 

――軍服を着て戻ってきた。

 

山猫(オセロット)じゃねえか!」

「らしいでしょ?」

「らしいわ、そうだな、SAA使うもんな」

「モブ子が嬉しそうならいっか……」

「チョロすぎませんか?」

「うるせえ!」

「堂島の龍になりたがりそう」

 

天丼か。

 

「オセロットならあれしてほしいな、あれ」

「あれぇ?しょうがねえなぁ……んんっ」

「実は私も結構期待してたんだよね……!」

 

地味子はSAAを手に取り、指でくるくると回し……

 

 

「また会おう!」

「「そっちじゃねえ!!」」

 

 

 

 

「さて、次はわたくしですか……わたくしですか……」

 

ワカモさんは何とも言えない顔で紙袋を手にして着替えにいった。

なんで微妙に嫌そうなんだ?

妙に長く十数分、それぐらい経って現れたのは。

 

九つの尻尾、大きめの杖、少女らしい服……

 

スズラン(我らの光)?」

「正解っ!」

「正解っ!じゃないんです」

「あいてっ」

 

杖で軽く頭を小突かれる先生。

雪女、オセロットときてこれて、どういうラインナップ?

 

「結構恥ずかしいのですが……」

「いつもの格好の方が恥ずかしくない?割と肌出てるよ?」

「それは……そうなのですが……」

「ペンチ?」

「ともかく……似合わないでしょう?カラーも別ですので……」

「普通にかわいいと思いますけどねぇ」

「はいはい、ありがとうございます」

「ぐっ、なぜかワカモばかり優遇されている気がする……!」

「何かしらの寵愛を受けている……?もしや脳に瞳を……?」

 

何を言うとるんじゃこいつら。

 

「と、ともかく!最後はモブ子だよ!」

「ほら、あくしろよ」

「へいへい……」

 

 

 

 

 

「着替えてきたけど……なにこれ?」

「生きててよかった……」

「ふつくしい……」

 

着せられたのは純白のドレス。

いやこれ……ウェディングドレス?

 

「えっ、なんで?」

「見たかったから」

「だいぶcrazy」

「子供の足に嬉々として縋りつく私に言えるかな!」

「今だけ300ml増量」

 

く、クレイジー!

 

「まあ着ることないだろうから新鮮だけどさ……いやマジでどういうラインナップだよ」

「それならタキシードが良かった……」

「あっ!!!その手があったか……」

「えぇ……本気で項垂れるじゃん」

「馬鹿二人」

 

直球の罵倒。

ガチで残念そうに項垂れてる。

 

「しゃあねえなぁ……よし、今からパンプキンパイ作ろうぜ~」

「えっ、材料は?」

「今決めたことだから無いに決まってんじゃんアゼルバイジャン。今日はハロウィン三日目でしょ?せっかくなららしいことしよう!ほらっ、買いに行くぞっ!」

「……うん!ちょっと待ってね、着替えて……」

「ハロウィンなんだからこの格好で行こう!ほら、おっさき!」

「あっ、待って!」

「さすがモブ子、すっごいメンタルだな。私も行くー!」

「はぁ……お元気な方達ですね……ふふ」

 

私がスカートを持って走って。

その後ろを先生が必死についてきて。

地味子が笑いながら追っかけて。

ワカモさんが微笑みながら、私達の後ろを歩いていた。

 

ハロウィンっていうのも、悪くない。

来年からは、一日目から始めよう。




私です。お久しぶりです。
生存報告です。
実は、気分屋なので、今までやる気が出るまで、貯めてました。
そしたら一周年過ぎてました。だいぶ前に。
完結までの物語どころかその先も頭の中で出来てたのに、放置してました。
はい。
誠にごめんなさい。
書く気はあります。そのための命乞いです。
許して(震え)
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