あーコッペパンうめー。
不肖私め、お金を使いすぎて金欠です。
やはりプレバンは悪い文明……ジャム欲しいなこれ。
「こんにちは先生」
「あ、ユウカさん。こんちは」
パンをむしりながらぼーっとしてると、ユウカさんがやってきた。
あれだ、書類の雛形を持ってきてもらったのだ。
「あ、お食事中でしたか、お邪魔してすいません」
「んぐんぐ……むぐ。いや、お気になさらず」
「……このまま待っているのもあれですし、せっかくなら、先生がお食事の間、机を片付けておきましょうか?」
「いいすか?じゃーおなしゃす」
やっさしー。じゃあパパっと食べちゃおっと。
「ところで……先生、お昼はそれだけですか?」
「ん?ああ、最近使いすぎて。一か月はパン生活ですね」
「そこまでの買い物をしてしまうなんて……どれくらいの買い物をしてしまったんですか?」
私は机の上にある領収書を指差す。
「え……っと……じゅ、十万!?」
「ベルトにガンプラにクソゲーに……いやー今月は豊作ですねぇ……」
「……せ、先生!」
「うるさっ。なんすか?」
「これだけあれば、一か月の食事代は余裕にあるじゃないですか!?」
「ありますが?」
「おもちゃなんかのために、食事を抜くなんて、言語道断です!」
「人の趣味に口を出すのはどうなんすかね……」
「ご飯を食べて、元気だからこそおもちゃで遊べるんです!」
「くっそ論破された」
正論過ぎて何も言えねぇ。
「これではいけません!先生の支出記録を確認させてください!家計簿はどこですか!?」
「家計簿……?」
「まさか……つけてないんですか!?」
「駄目なん?」
「だからこんな衝動的な買い物をしてしまうんです!……はあ」
えー、私の趣味なのにー。
「……しょうがないですね、先生、手伝ってあげますから先月の領収書を全部集めてください。私がチェックします!」
「えー」
「えーじゃありません!」
そうして家計簿をつけることになりました。めんどくさいな……
でも、元んとこでは普通につけてたんだけどね、余裕なかったんですよ、急に飛ばされたからね……
「まったく……いい大人なんですから、お金の管理くらい計画的にしてください」
「……」
「何で黙るんですか」
こっちは学生気分から抜けてないんだが?
「もう、お小遣いをもらって、パーって使っちゃう子どもじゃないんですから……こんなこと手伝ってくれるのは私くらいなんですからね……次はありませんよ!」
「へいへい、ありがとうございます」
「ちゃんと感謝してください!……あれ、これって……」
「どうしました?」
「『ぬきたし』……!?先生、なんですかこれは!?」
「ぬきたしの領収書」
「そうじゃありません!生徒の模範となる教育者が、こんな、い、いかがわしいお店に行くだなんて……!」
何言ってんだこいつ……
「ユウカさんユウカさん」
「な、なんですか!」
「それゲーム」
「……え?」
「いかがわしいのは合ってるけど、ゲームだぜ?逆にいかがわしい店ってなんだよ」
「そ、それは……べ、別にいいじゃないですか!」
「よかねーよ。教育者として未成年がそういうとこ行ってるの見つけたら止めなきゃいけねーの」
「……そ、それは……み、ミレニアムに同じ名前のお店があって……」
「えぇ……作った奴絶対頭おかしいだろ……」
「そ、そんなことより!このゲームもいい値段するじゃ「あと一つ聞きたいんすけど」なんですか!」
「なんで行っちゃ駄目なん?いかがわしいお店」
「そ、それは、教育者として……」
「いや、教育者も普通に性欲はあるだろうし、そういうのを収めるためにあるじゃないですか。逆に溜めすぎて子どもとか襲うよりよっぽどいいじゃないですか?なんでです?」
「……それ、は……」
「それ以上虐めるのは良くないですよ」
急な第三者が現れたと思ったら、扉にワカモさんがいた。
「どうしたんです、何か急用?」
「どうせあなたが散財してるでしょうからお弁当買ってきました。まだお腹空いてるでしょう?」
「助かる~」
「休憩室で食べてきなさい。これはわたくしがお手伝いしますから」
「ありがとざいやーす。じゃ、すぐ戻ってきますねー」
ワカモさんにお礼を言って私は休憩室に行った。
……ところで、何で駄目なん?
「……朴念仁ですね」
「な、何が!?」
「分かりやすいですよ、あなた。……ふふっ」
モブ子先生編はモブ○○じゃなくて実質モブワカ編かも。多分恋愛要素は(本人らには)ないけど。