あっ、今回微妙かも……
追記:次につなげようとするとおかしくなることに気が付いたので追加しました。面倒をおかけしますが良ければ見ていってください。
「……だから、神秘の――が――なんじゃね?」
「なるほど、では――であり、――ならば」
「だが、それでは――が――ではないか?」
「ですね、――となるわけですが……」
「そういうこった!」
「ふむ、先生は、どう思われますか?」
「……なんでモブ子も参加してるの!?」
「えっ今更?」
私は今、先生と黒服さんと愉快なお仲間と面白い話をしていた。
メンバーは黒服さんを始め、双頭のタキシード仮面マエストロさん。それどうなってんの?ゴルコンダ&デカルコマニーさん。
そして私と先生の六人で行っていた。
神秘ねぇ、確かにヘイローのこととか深く考えてなかったな。
「はー、もっと早く会ってみたかったです。こんなおもろい話できるなんて」
「ええ、私も同じ気持ちです。ここまで話せるとは思いませんでした」
「……止めておいた方がいいよ、そいつら子どものこと道具にしか思ってないから」
「今は思っていませんよ」
「……」
「こんなキレてるとこ初めて見た。それって本当っすか?」
「我々にとっては目的のために最大限の事をおこなっているだけだった」
「……よし」
「よしじゃねーよやめなさい。あんたらも煽るようなことしないでください」
こいつら……問題児五人組め。
犯罪なら私でも止めるけど……今はやんないなら、まだいいんじゃない?よくないか……
今にもファンクラブの人達を攻撃しそうな先生を羽交い締めしながら、時計を見ると、もうお昼の時間だった。
「ご飯作りますけど、皆さん食べていきます?」
「食べない」
「じゃあ先生抜きね」
「あいつらが!」
「よしよし」
「……」
キレ散らかしてる先生の頭を撫でて落ち着かせる。
キレてる雰囲気出してるつもりだろうけどふにゃっとしてるぞ顔。
「それで黙るのか……なるほど」
「お前がやったらぶん殴るから」
「前から思ってましたが、マエストロは少しあh……馬鹿ですよね」
「そういうこった!」
「は?」
「ふんっ!」
「がっ、ごっ!?」
「ぐぇっ!?」
喧嘩してる三人に拳骨を喰らわせる。
が、ゴルコンダさんは写真なので無し。
「な、なぜ私だけ二回……」
「頭二個あるし……あっ確かにそれだと不憫だな。おらっ!」
「げぇっ!」
「相棒の罪は相棒に取ってもらった」
「……申し訳ありません、デカルコマニー」
「……」
凄い、頭ないのにすっげー目で見てるのが分かる。
「で、どうすんです?」
「私は少し用事がある。惜しいがまた今度にしよう」
「我々も同じです。またいずれ」
「そういうこった!」
「じゃあまたー」
そうして、三人は謎の黒い空間から帰ってった。行きも使ってたけど、凄い技術だ。
「では、食べるのは私だけですか。モブ子さん、お手伝いしますよ」
「マジすか?じゃあ今日はカツ丼に先生ステイステイ」
「帰れ!」
「先生」
「……うぅ……」
「はぁ、よしよし……守ってもらってるんだから、少しは優しくしなさい」
「だって……モブ子に何かあったら」
「しませんと約束しましたが……そもそもお守りするのはモブ子さんも入っていますよ。私は嘘はつきません」
「……ホシノ」
「それは教えなかっただけですよ、分かっているでしょう?」
「分かってるから文句言いたいんだよ」
「……とりあえず、ご飯作ってくるから待っててください」
ホントに嫌なんだな。子ども大好き先生なら、傷つける存在を許さないか。
傷つける存在と、守る存在……守ってくれる存在でもあるか。
現状逆転してるがな!ホントどうなん?
そうして黒服さんと二人で台所に向かい、ご飯の準備をしながら、会話をする。
「で、どうです?先生の様子」
「……私とあなた達で、取引を交わしたあの時のように、先生として行動する時もあり、先程のように駄々をこねる子どものような時もあり……なんとも、ちぐはぐですね」
「前の状態知らないんだけど、やっぱり違う?……あっ、お米よそっといてください」
「分かりました……ええ、違います。前の方が、先生として活動するあの姿が好みでした」
「異性として?」
「いえファンとしてはの話です」
「恋愛よりタチが悪いな」
「好きなのは完璧で究極の先生ですので。……ともかく、やはり精神面、そこが危ういのでしょう。……想像の域を出ませんが、考えうるのは精神の負荷、それがありそうですね」
「また……そりゃそうですけど」
「失礼、言葉足らずでした。先生があのように子どもになる、それは一定の精神の負荷が先生に掛かるとそうなるのではないでしょうか。今回の場合ですと、我々が押し掛けたからではないかと」
「自覚あるのかよ」
「ですから、無意識的にあなたに甘え、精神の安定を図ったのではないでしょうか」
なるほどねぇ……
「じゃあ、あんまり負荷をかけないようにした方が……」
「いえ、先生の限界以上の負荷は流石にいけませんが、かけない、と言うのも良くないでしょう。でなければ、先生が、先生で無くなるかもしれません」
「……うーむ、あー……」
黒服さんの言う通り、甘やかし続けても、それはそれで子どもになるわけで……
……なるほど。
「まさか結構危ないバランス?」
「そういうこった……ですね」
「はぁ~食った食った」
カツ丼を食べ終わり、背筋を伸ばす。
二人も食べ終わったようで、黒服さんは片付けを始めてる。……そういやどう食ってたんだ……?
「美味しかったですね……お二人とも、運びますね」
「ありがとーございやーす」
「……く、黒服」
「?どうしました?」
「あ、ありがとう……あと、ごめん……」
「……いえ、大丈夫ですよ。出来れば、あの三人にも言ってあげてください」
黒服さんはそのまま台所へお皿を持ってった。
私は先生に近付き、頭を撫でる。
「……偉いな」
「大人で、先生だし……ちゃんと、やることはやった方がいいよね……」
丁度を取って、成長を促す……本当に子どもだなぁ。
でも、絶対に今の先生に必要なことだ。……あーやだやだ、私はシリアスタイプじゃねーっての。
……あれ、考えてみたら、こんな風にした奴ら(不特定多数)がいるわけで……
いや、今は先生と遊ぶことを考えよう。行動はワカモさん達の仕事だ。
「……ゲームします?」
「うん」
「黒服さんも一緒でいいっすか?」
「……うん」
「じゃ、呼んできますね」
ということで三人でゲームすることになったのだが……
「なんか来てません?」
「後ろから走ってきてる!やばいやばい」
「先生、後ろです!」
「え?ああああああ!!」
「黒服さんカバー!」
「任せてください!……よしやりました!」
「ありがとう、助かった……」
「回復は?」
「もうない……」
「私も。黒服さんある?」
「ええ、後方で撃ってたので余ってます。使いますね」
「ありがとう……」
「ただその代わり弾が無いですね、補給ポイントはまだですか?」
「たしかもうちょいだったはず。回復もあった気がする」
普通に楽しんでる。ちなみにやってるのはゾンビゲー。いっぱい出てくるゾンビをなぎ倒しながら目的の場所やアイテムを集めたりして脱出するゲーム。今は車の部品を集めてる。
最初はギクシャクしてたけど、今では普通に話しかけてる。
「……ねぇ、黒服」
ゲームを進めながら先生が黒服さんに話しかける。
「なんでしょう?」
「ホントに、その、ごめん。いろいろ、してくれてるのに、邪険にして……」
「いえ、先生の反応が正しいです。元々、敵対していましたからね」
「それでも、前からちょっと助けてもらったことあるし……」
私は口を挟まないようにする。多分今の状態が素に一番近いのかね。
「確かに、子どもを傷つけるのは許せない。けど、それとは別だから……その……あの……」
「ゆっくりでいいですよ」
「……一つくらい、何でも言うこと聞くよ」
駄目です口を挟みます。
「何言ってんのあんた!?優しすぎるぞ!?優しさと弱さは紙一重って一文字君言ってたじゃん!」
「では一つだけ」
「しかも言うんだ……」
「早く、しかしゆっくりでも良いので、本調子を取り戻し、先生としての活動を再開してください」
「……え?」
「私達は、先生大好きファンクラブです。あなたが、先生としているその瞬間が、我々にとって最も素晴らしいのです」
黒服さんの言葉に目を丸くする先生。ごめんいい話なんだろうけど先生大好きファンクラブの語感に気を取られるわ。
「とはいえ、今戻ったとしても、ではありますが……」
「あー……」
「だからこそ、我々がいるわけです。来たるべき日まで、どうか休息を」
「……ありがとう」
「お礼を言われることではありませんよ。その間まで我々と語り合ってさえもらえれば……」
「それがメインだろ」
ゲームをクリアした後、黒服さんは用事があると言って帰っていった。
黒服さん達、やっぱ先生のこと、大好きなんだって実感した。公言してたわ……
で、現在何してるかと言うと。
「なでて」
「……へいへい」
座ってる私に向かい合わせで抱き着く先生を撫でています。
話しの!繋がり!おかしいやろがい!
今日わりと撫でてたからなぁ、癖になったか?
「で、どうしたんです?疲れました?」
「うん……なんというか……自己嫌悪……」
自己嫌悪て。どう考えても被害者側でしょあんた。
「何に、嫌悪感が?」
「……先生なのに、逃げたこと」
「逃げた、ねぇ……」
「……うん」
先生は何かを覚悟したような空気を出す。
「話すよ。私が、逃げた、その日のこと」
私がいつものように、シャーレで仕事をしていた日のこと。
いつ犯されるか分からない、誰が味方か分からない状態で過ごしていたから、神経もすり減らしてて、後ろから迫る人に気付かなかったんだ。
「……ぁ……!?」
急に目の前が真っ暗になってね……目隠しをされたんだと思う。
その状態で、私は抱えられ、運ばれた。後で目隠しが取れた時に、隣の仮眠室って分かったんだけど、その時はまたヤられるのかって、怖くなって、パニックになったんだ。すぐ、力で押さえつけられたんだけど。
その後は、普通に、犯された。
何度も何度も、私に刻み付けるように。
私は、恐怖と、快楽と、みたいな感じで、いろんなものが私の中で渦巻いてて……
終わったのは、二時間後ぐらい。
その時には目隠しは外れてたんだけど、結局誰にヤられたかは分からなくて……なんでかな、その時ポキって何かが折れる音がしたんだ。
脱がされた服を着て、逃げるのに役立ちそうなもの持って、それで、走って逃げた。
シャーレには盗聴器とかたくさんあるから、バレる心配もあったけど、そこはアロナ達に協力してもらって……
それで、誰もいない方へ走っていって、それで……
「私の家の前で倒れていた……というわけですか」
「うん……」
うわぁ……絶句が止まらんぞ……
でも、急に、なぜそれを……
先生は立って、服を脱ぎ始める。
そこには、傷だらけの上半身があった。
多分、その行為でつけられた……だから頑なに裸を見せなかった……
噛み跡や押さえつけられたような傷……
「そういう、SMみたいなことはされなかったけどね。逃げようとする私を抑える時についた傷。ほとんどそう」
「……」
「それで、聞いてほしいことがあるんだけど……今の私、二つあるんだ」
「……どんな感じですか」
「先生に戻りたいっていう私と……このまま、あなたとずっといたいって私」
「先生……」
「ねぇ、決めてくれる?先生に戻るか、戻らないか」
そう言って先生は微笑んだ。
……どぅえぇぇぇ……!?
先生に戻るか、戻らないか。
それを決めてくれと、私に言う。
えぇ……ど、えぇ……なんで笑ってるの……?モブリネ・モンブラン……
えー……?何で私ぃ……?あー……えー?
……とりあえず。
「風邪引きますよ」
「ぁ……」
先生が脱いで落とした服を取って着させる。ハイばんざいして~。
心が二つある、ねぇ……多分めっちゃ悩んでるだろうなぁ。
責任感強いんでしょ、元の先生。だからさ、ずーっと抱え込んできた。良くも悪くも個性的な子多いからねキヴォトス。
キャパオーバーに近いんじゃねーかな。それでも、私に選ばせるのは、まだ戦う覚悟があるってこと。
自分で選んだら逃げちゃうからかな。私なら公平に選ぶと思ってる。
……でも。
服を着せた後にすぐに抱きしめる。
「ぇ……?」
「ほら、よしよし……」
頭も撫でる。よーしよしよしよしよしゃよしゃ。
それも、一種の逃げだぜ?
「先生なら、なんて言う?悩んでて、決めてくれって言ってくる子に対して」
「……わたし、は……」
「なんて、教えてきた?」
「……考えを、尊重する、って……」
「じゃあ、教えるくらいなら自分でやらないとね。……はいおしまい」
先生から離れる。惜しそうな顔してる先生は見えません。
「黒服さんは戻ってほしそうだったけどさ、自分で決めていいんだよ」
「モブ子……」
「それまで、何してもいいよ。甘えても、何でも。気分によって対応するから」
……あー……慣れねぇ。ギャグキャラだっつてんだろ。
「……うん、分かった。選ぶよ、自分で。自分で、悩むよ。……だから、その時は……」
「へいへい、受け入れますよ。……はい、この話終わり!遊ぼう遊ぼう!」
「……うん!」
そう言う先生の顔は、少し晴れやかだった。
少しずつ、成長していってるんだな先生も。ソシャゲの転生システムかな?
……そういやなんかゲームで同じようなヒロインいたよね野球のゲームのポケット版のやつで。風来坊の。それやるか、今から。