アビドスとの激戦(笑)と鍋パから数日、私達は普通の日常に戻っていた。
いやー、大変だった……一番めんどくさかったのは学校で右手をどう誤魔化すかだった……
運悪くヤバめな不良に襲われたと言ったら何とかなったけど。今更だけどキヴォトスってヤバくね?
まあ、そんなこんなで私は、学校に行っていた。
怪我した腕で四苦八苦しながら、荷物を整理してると、声を掛けてくる眼鏡がいた。
「うーっすモブ子ー。元気―?」
「おーこの右腕を見て元気だと思うならお前が病院に行けー。頭の」
「じゃあ当分行かなくていいことが証明されたなー。で、そうじゃないんだよ。約束してたろ、遊びに行くの。その腕でも行けんの?」
「んー……行けるだろ」
そう、私は放課後、友人と遊びに行こうとしていた。
その話をする前に、朝の出来事。
いつも通り朝食やら学校の準備をしよう……としたんだけど、流石にこの腕だと、ちょいめんどいことに気付いたので、
「ん、先生。魚焼けたよ」
「ありがとう、クロコ。じゃあ、これと一緒に持っていってくれる?」
「うん、任せて」
というわけで、我が家にクロコさんがやってきました!
そうなったのは、あの鍋パの時。
『そういやクロコさんってどこ住んでるんすか?』
『ん……野宿?』
『なぜ……?地上最強にでもなるつもりっすか?』
『それはですね』
『あっ、鍋が食えないゴルコンダさん』
『……』
『ごめん』
『いえ、大丈夫ですよ……おほん、説明を続けますね。クロコさんは知っての通り、平行世界のシロコさんです。詳しい説明は省きますが、同じ人が同じ世界にいると、いろいろ問題が起こるわけで……』
『……それを何とかしようと模索してたのが、私でもあるんだけど……』
『えっ、あんたらそんな恩人襲ったの?』
『『『『『ごめんなさい』』』』』
『で、それが何で野宿に?』
『……今の私が普通の存在じゃない、って言うのもあって……同じところに居続けるのは……』
『ほーん。じゃあうちん家住みます?』
『話聞いてた?それに、この家大きくないみたいだけど……』
『ふっふっふ、いるじゃないですか、専門家達が、そこに』
『我ら』
『『『『先生大好きファンクラブ!』』』』
『クロコさんの問題をある程度解決し!』
『家の大きさも何とかし!』
『ついでに神秘もちょっと調べて見せましょう!』
『そういうこった!』
『タバスコタバスコ……』
『鍋に入らないようにしてくださいねー。……とまぁ、あいつらアホで悪人かもしんないすけど、今は、絶対裏切りませんよ』
『……』
と、あの後いろいろファンクラブがなんやかんやしてくれたおかげで、一緒に住めることになりました!
外から見たら変わんないのに中だけ形を変えるとか、凄いな。鍋パの時もやってくれてたけど。
ゲームの謎ポーチかな?
まあそれは本題じゃなくて。
ご飯を食べながら、今日の予定を二人に話す。
「今日友達と遊びに行ってくるんで帰り遅くなります」
「嘘だ!」
「うるさっ、そして失礼だな」
先生はなぜかそう言ってくる。マジで失礼だな……レナ?
「だってモブ子、前から一人だって……!」
「ほとんど一人ってだけっすからね?流石に友達くらいいるわ。じゃないとこのあだ名誰が付けたの?ってなるじゃん」
「うぅ……」
「ですから、今日は二人とも先に夜食べててください。ファンクラブの人達も来るんで」
「……分かった」
「クロコさん、後は任せました」
「うん、任せて」
とまあ、そういうわけで、クロコさんに先生を任せ、登校した。
……そして、放課後、なのだが。
逆に不安になってくるな……先生大丈夫かな……?年の離れた妹家に置いてく時ってこんな感じか。
まあ……大丈夫だろ、多分。
「おーい、モブ子。どした?」
「いや、何でも。もう着いてんじゃんゲーセン。んじゃ行こか
「おう」
友人、地味子と一緒にゲーセンに入っていく。
たまにこいつとゲーセンで遊ぶ。それが昔一番の他人との交流だったけど、今は先生やらなんやらで交流増えたんだよなぁ……
「やべっ、頭ん中が……」
「お?何?頭痛?」
「んや……別に……お、空いてるな、やるか」
「おう、私はいつも通りビルドストライク使うわ」
「私もデスティニーで行くわ」
ま、今は普通に遊びますかね……やっぱこの腕で行けっかな……右手だけだしボタンだし、行けるか……
そうして遊ぶこと数十分。
「あっやべ誤射ったw」
「なにわろてんねん!……ブースター!」
「勝ったな」
「おらゲロビ!……しゃっあ!」
「ナイスゥ!」
「おめーが誤射らなかったらもっと楽だったんだよ!」
「ごめんごめん腕がw」
「怪我してなくても誤射するじゃねーか!」
「「へへへへへw」」
いやー楽だなこいつ……私と似て淡白だからか?白身魚か?
……んー、あいつらおもろいけどなー……味濃いからな……
一度休憩して自販機でジュースを買う。
「……なぁ、モブ子」
「おん?どうした?」
「お前なんか隠してるだろ……強いて言うなら人関係」
「……えっ、急に何」
……まさか。
「勘だけど……理由付けるとそうだな、お前さん雰囲気柔らかくなったな」
「……それがまた、何で……」
「何年おめーの友人やってると思ってんだよ。……その怪我も、それ関係だろ?」
「……そうだ、な」
「お前は積極的に交流しないくせに、一度知り合ったらすぐ身を粉にしちゃうからな~?」
「そうでもねぇよ」
「あるんだよ……なぁ、お前が良かったら、教えてくれないか?」
「……んー……私の一存じゃ決められないからな」
「そっか。じゃあ無理には聞かねーよ。……だけど、いつでも頼れ。運動だけは得意だからな」
本当に、ただ運動が得意なだけかぁ……?
「……ふふっ、ありがと。助かる」
「いいってことよ。
ところでそこの二人は知り合い?」
「「!?」」
えっ、誰?
「……ごめん」
「え、えっと……」
と、出てきたのはシロコさんとアヤネさんだった。
軽くお互いの挨拶を済ませ、なぜいるのかを聞いてみた。
「なんで二人がここに?」
「えっと……頼まれて……」
「誰に……まさか……」
「ええ、あの人です。……本当は自分で行きたかったみたいなんですけど、モブ子さんがいないと難しいらしくて……」
まぁたなぜ……
「あれじゃね?誰かは知らないけど、想い人が誰と遊んでるか気になる、みたいな?」
「んなアホな……いやあいつならあり得るか……?」
「自分への自信が凄い」
「そう意味じゃねーよ」
「ま、その人が一番の理由と見たね。そして、その人が嫉妬深いってのも分かった……帰ってやれよ、寂しがってるだろうから」
「……やだよ。たまにしかお前と遊ばないからな。我慢を覚えてもらうさ」
「いつか刺されるぞお前」
「なんでだよ」
「……まだそこまで長い付き合いじゃないけど、こんなに楽しそうなのは初めて見た」
「ですね……やっぱり、ご友人だからでしょうか……」
何を話しとるんだ。好きに話したらいいけども。
……んー、しかし、先生のわがままでやってきたのに、こいつに見つかって……うーん。
「二人とも、夜は済ませたんすか?」
「いや」
「まだ……ですね、お互い」
「ちょいと早いけど……地味子、今から行ってもいいか?」
「いいぜ。私も出すよ」
「別いいけど……まあいっか」
「あの……話が見えないんだけど……」
「飯、食いに行きましょう」
んな訳で、四人でファミレスに来ていた。
「私らで出すんで、好きなもん頼んでください」
「えっ、いいの?」
「私はお世話になってますし、いいんですよ」
「いや、お世話になってるのは私達の方じゃ……」
「めんどくせーなさっさと奢られろ」
「はい……」
「ごり押し過ぎる。じゃあ私チーズハンバーグ定食~」
「ん……じゃあ、焼き魚定食」
「わ、私は……とんかつ定食で」
「じゃあ頼みますね」
店員を呼んで、注文する。で、注文が来るまで雑談することにした。
「味噌ニンニクトマトソーダ焼きそば定食って何?」
「お前いい加減変なやつ頼む癖治せよ」
「だって気になんじゃん!」
「それでいつも後悔してんだろうが!」
「……お二人は、いつからの付き合いなんですか?」
「えっとねー……小学ん時にはもう会ってたっけ」
「おん、それで、席が隣で、一人で過ごしてたらこいつが『私地味子!しくよろモブ子!』って言ってきてさ。なんだこいつと思いながら、なんか面白く感じてさ、それでズルズルと遊ぶようになった……だったよな?」
「そうそう、懐かしいな……」
「なー……」
「へぇ……親友ってこと?」
「しん」
「ゆう?……確かにそー言えるかもな、な!モブ子!」
「は?」
「は?」
そんな感じで楽しく談笑してると一つの邪魔が入った。
「お前らっ、動くな!」
そう言ったのは、ヘルメットを被った不審者だ。六人いるな。
「あれは……!?」
「ヘルメット団……!」
「割と直球な名前なんだね?」
「大人しくしてたら、何もしない!おいっ、そこの店員!金を出せ!早く!」
「は、はい!」
「……強盗?」
「またなんでファミレスを……みみっちいな」
「そ、そんなこと言ってる場合ですか!止めないと……」
流石に、「先生襲ったのにこういうのは止めるんだ」とは言わなかった。それはちょっと可哀そうだもんね……
んー、私も酔狂持ってきてるけど……でも、そう焦ったりする必要は無いだろ。
「へーいそこのヘルメットgirl?何してんのー?」
地味子がいつの間にかヘルメットの奴らに近づいてた。なんであいつら複数いるのに固まってんだ……?
「じ、地味子さん!?」
「何を……私達はともかく、一人じゃ危ない……!」
「まあまあ、見ててくださいって……私は弱いですけど……」
「あ?なんだてめぇ。ぶっ飛ばされてぇのか?」
「何してんのって聞いてるだけだけど?教えてくれたっていーじゃーん!」
「見て分からねぇのか?金を集めてんだよ金を!集めて私達のヘルメットを一新あばっ!?」
「り、リーダー!?」
「おいおい、敵かも分からん奴にペラペラ喋るなよ。後な……」
一度に五回、爆音が鳴り響いた。
「あまり強い言葉を使うな。弱く見えるぞ?」
「あいつは、そこそこ強いんで」
リボルバー……
新キャラ登場!