なんか先生拾ったんだが……   作:紫彩

61 / 92
第一話

アビドスとの激戦(笑)と鍋パから数日、私達は普通の日常に戻っていた。

いやー、大変だった……一番めんどくさかったのは学校で右手をどう誤魔化すかだった……

運悪くヤバめな不良に襲われたと言ったら何とかなったけど。今更だけどキヴォトスってヤバくね?

 

まあ、そんなこんなで私は、学校に行っていた。

怪我した腕で四苦八苦しながら、荷物を整理してると、声を掛けてくる眼鏡がいた。

 

「うーっすモブ子ー。元気―?」

「おーこの右腕を見て元気だと思うならお前が病院に行けー。頭の」

「じゃあ当分行かなくていいことが証明されたなー。で、そうじゃないんだよ。約束してたろ、遊びに行くの。その腕でも行けんの?」

「んー……行けるだろ」

 

そう、私は放課後、友人と遊びに行こうとしていた。

 

 

 

 

 

その話をする前に、朝の出来事。

いつも通り朝食やら学校の準備をしよう……としたんだけど、流石にこの腕だと、ちょいめんどいことに気付いたので、()()に任せる。

 

「ん、先生。魚焼けたよ」

「ありがとう、クロコ。じゃあ、これと一緒に持っていってくれる?」

「うん、任せて」

 

というわけで、我が家にクロコさんがやってきました!

そうなったのは、あの鍋パの時。

 

 

『そういやクロコさんってどこ住んでるんすか?』

『ん……野宿?』

『なぜ……?地上最強にでもなるつもりっすか?』

『それはですね』

『あっ、鍋が食えないゴルコンダさん』

『……』

『ごめん』

『いえ、大丈夫ですよ……おほん、説明を続けますね。クロコさんは知っての通り、平行世界のシロコさんです。詳しい説明は省きますが、同じ人が同じ世界にいると、いろいろ問題が起こるわけで……』

『……それを何とかしようと模索してたのが、私でもあるんだけど……』

『えっ、あんたらそんな恩人襲ったの?』

 

『『『『『ごめんなさい』』』』』

 

『で、それが何で野宿に?』

『……今の私が普通の存在じゃない、って言うのもあって……同じところに居続けるのは……』

 

『ほーん。じゃあうちん家住みます?』

『話聞いてた?それに、この家大きくないみたいだけど……』

 

『ふっふっふ、いるじゃないですか、専門家達が、そこに』

 

『我ら』

『『『『先生大好きファンクラブ!』』』』

『クロコさんの問題をある程度解決し!』

『家の大きさも何とかし!』

『ついでに神秘もちょっと調べて見せましょう!』

『そういうこった!』

『タバスコタバスコ……』

 

『鍋に入らないようにしてくださいねー。……とまぁ、あいつらアホで悪人かもしんないすけど、今は、絶対裏切りませんよ』

『……』

 

 

と、あの後いろいろファンクラブがなんやかんやしてくれたおかげで、一緒に住めることになりました!

外から見たら変わんないのに中だけ形を変えるとか、凄いな。鍋パの時もやってくれてたけど。

ゲームの謎ポーチかな?

まあそれは本題じゃなくて。

ご飯を食べながら、今日の予定を二人に話す。

 

「今日友達と遊びに行ってくるんで帰り遅くなります」

「嘘だ!」

「うるさっ、そして失礼だな」

 

先生はなぜかそう言ってくる。マジで失礼だな……レナ?

 

「だってモブ子、前から一人だって……!」

「ほとんど一人ってだけっすからね?流石に友達くらいいるわ。じゃないとこのあだ名誰が付けたの?ってなるじゃん」

「うぅ……」

「ですから、今日は二人とも先に夜食べててください。ファンクラブの人達も来るんで」

「……分かった」

「クロコさん、後は任せました」

「うん、任せて」

 

とまあ、そういうわけで、クロコさんに先生を任せ、登校した。

 

 

 

 

 

……そして、放課後、なのだが。

逆に不安になってくるな……先生大丈夫かな……?年の離れた妹家に置いてく時ってこんな感じか。

まあ……大丈夫だろ、多分。

 

「おーい、モブ子。どした?」

「いや、何でも。もう着いてんじゃんゲーセン。んじゃ行こか()()()

「おう」

 

友人、地味子と一緒にゲーセンに入っていく。

たまにこいつとゲーセンで遊ぶ。それが昔一番の他人との交流だったけど、今は先生やらなんやらで交流増えたんだよなぁ……

 

「やべっ、頭ん中が……」

「お?何?頭痛?」

「んや……別に……お、空いてるな、やるか」

「おう、私はいつも通りビルドストライク使うわ」

「私もデスティニーで行くわ」

 

ま、今は普通に遊びますかね……やっぱこの腕で行けっかな……右手だけだしボタンだし、行けるか……

 

 

そうして遊ぶこと数十分。

 

「あっやべ誤射ったw」

「なにわろてんねん!……ブースター!」

「勝ったな」

「おらゲロビ!……しゃっあ!」

「ナイスゥ!」

「おめーが誤射らなかったらもっと楽だったんだよ!」

「ごめんごめん腕がw」

「怪我してなくても誤射するじゃねーか!」

「「へへへへへw」」

 

いやー楽だなこいつ……私と似て淡白だからか?白身魚か?

……んー、あいつらおもろいけどなー……味濃いからな……

一度休憩して自販機でジュースを買う。

 

「……なぁ、モブ子」

「おん?どうした?」

「お前なんか隠してるだろ……強いて言うなら人関係」

「……えっ、急に何」

 

……まさか。

 

「勘だけど……理由付けるとそうだな、お前さん雰囲気柔らかくなったな」

「……それがまた、何で……」

「何年おめーの友人やってると思ってんだよ。……その怪我も、それ関係だろ?」

「……そうだ、な」

「お前は積極的に交流しないくせに、一度知り合ったらすぐ身を粉にしちゃうからな~?」

「そうでもねぇよ」

「あるんだよ……なぁ、お前が良かったら、教えてくれないか?」

「……んー……私の一存じゃ決められないからな」

「そっか。じゃあ無理には聞かねーよ。……だけど、いつでも頼れ。運動だけは得意だからな」

 

本当に、ただ運動が得意なだけかぁ……?

 

「……ふふっ、ありがと。助かる」

「いいってことよ。

 

ところでそこの二人は知り合い?」

 

「「!?」」

 

えっ、誰?

 

「……ごめん」

「え、えっと……」

 

と、出てきたのはシロコさんとアヤネさんだった。

軽くお互いの挨拶を済ませ、なぜいるのかを聞いてみた。

 

「なんで二人がここに?」

「えっと……頼まれて……」

「誰に……まさか……」

「ええ、あの人です。……本当は自分で行きたかったみたいなんですけど、モブ子さんがいないと難しいらしくて……」

 

まぁたなぜ……

 

「あれじゃね?誰かは知らないけど、想い人が誰と遊んでるか気になる、みたいな?」

「んなアホな……いやあいつならあり得るか……?」

「自分への自信が凄い」

「そう意味じゃねーよ」

「ま、その人が一番の理由と見たね。そして、その人が嫉妬深いってのも分かった……帰ってやれよ、寂しがってるだろうから」

「……やだよ。たまにしかお前と遊ばないからな。我慢を覚えてもらうさ」

「いつか刺されるぞお前」

「なんでだよ」

 

「……まだそこまで長い付き合いじゃないけど、こんなに楽しそうなのは初めて見た」

「ですね……やっぱり、ご友人だからでしょうか……」

 

何を話しとるんだ。好きに話したらいいけども。

……んー、しかし、先生のわがままでやってきたのに、こいつに見つかって……うーん。

 

「二人とも、夜は済ませたんすか?」

「いや」

「まだ……ですね、お互い」

「ちょいと早いけど……地味子、今から行ってもいいか?」

「いいぜ。私も出すよ」

「別いいけど……まあいっか」

「あの……話が見えないんだけど……」

 

「飯、食いに行きましょう」

 

 

 

 

 

んな訳で、四人でファミレスに来ていた。

 

「私らで出すんで、好きなもん頼んでください」

「えっ、いいの?」

「私はお世話になってますし、いいんですよ」

「いや、お世話になってるのは私達の方じゃ……」

「めんどくせーなさっさと奢られろ」

「はい……」

「ごり押し過ぎる。じゃあ私チーズハンバーグ定食~」

「ん……じゃあ、焼き魚定食」

「わ、私は……とんかつ定食で」

「じゃあ頼みますね」

 

店員を呼んで、注文する。で、注文が来るまで雑談することにした。

 

「味噌ニンニクトマトソーダ焼きそば定食って何?」

「お前いい加減変なやつ頼む癖治せよ」

「だって気になんじゃん!」

「それでいつも後悔してんだろうが!」

「……お二人は、いつからの付き合いなんですか?」

「えっとねー……小学ん時にはもう会ってたっけ」

「おん、それで、席が隣で、一人で過ごしてたらこいつが『私地味子!しくよろモブ子!』って言ってきてさ。なんだこいつと思いながら、なんか面白く感じてさ、それでズルズルと遊ぶようになった……だったよな?」

「そうそう、懐かしいな……」

「なー……」

「へぇ……親友ってこと?」

「しん」

「ゆう?……確かにそー言えるかもな、な!モブ子!」

「は?」

「は?」

 

そんな感じで楽しく談笑してると一つの邪魔が入った。

 

「お前らっ、動くな!」

 

そう言ったのは、ヘルメットを被った不審者だ。六人いるな。

 

「あれは……!?」

「ヘルメット団……!」

「割と直球な名前なんだね?」

 

「大人しくしてたら、何もしない!おいっ、そこの店員!金を出せ!早く!」

「は、はい!」

 

「……強盗?」

「またなんでファミレスを……みみっちいな」

「そ、そんなこと言ってる場合ですか!止めないと……」

 

流石に、「先生襲ったのにこういうのは止めるんだ」とは言わなかった。それはちょっと可哀そうだもんね……

んー、私も酔狂持ってきてるけど……でも、そう焦ったりする必要は無いだろ。

 

「へーいそこのヘルメットgirl?何してんのー?」

 

地味子がいつの間にかヘルメットの奴らに近づいてた。なんであいつら複数いるのに固まってんだ……?

 

「じ、地味子さん!?」

「何を……私達はともかく、一人じゃ危ない……!」

「まあまあ、見ててくださいって……私は弱いですけど……」

 

 

「あ?なんだてめぇ。ぶっ飛ばされてぇのか?」

「何してんのって聞いてるだけだけど?教えてくれたっていーじゃーん!」

「見て分からねぇのか?金を集めてんだよ金を!集めて私達のヘルメットを一新あばっ!?

「り、リーダー!?」

「おいおい、敵かも分からん奴にペラペラ喋るなよ。後な……」

 

一度に五回、爆音が鳴り響いた。

 

「あまり強い言葉を使うな。弱く見えるぞ?」

 

 

「あいつは、そこそこ強いんで」

 

リボルバー……シャイニングスター(SAA)をクルクル回してる地味子を指しながら、私は言った。




新キャラ登場!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。