なんか先生拾ったんだが……   作:紫彩

64 / 92
作者です。いつもお世話になっております。
アンケート、感想ありがとうございました。
アンケートや、皆様の感想を参考にして考えまして、結果はですね、
このまま続けます。意外と皆ハッピー好きなんだ……皆傷つくとこだけ好きなんだと思ってた……
ですが、このまま続けるだけでなく、ifルートとして、二の案のストーリーをこの小説のif欄に投稿したいと思っています。そちらは少し遅めの投稿になると思います。
感想は全ては返せませんでしたが、全て読んでいます。これから先もよければお願いします(批判含め)

皆様、いろいろとご迷惑をお掛けし、申し訳ございませんでした。

R-18は書きません。荒れたら怖いから。

あと本編でモブ子が傷つかないとは言ってません。


第四話

住む場所よりも高い建物が多く立ち並び、道行く人も何となく少し未来に生きているように見える。

見慣れないそんな場所にも、河川敷というのはあるそうで。

 

「やっぱり、最強武器はKARASAWAです!」

「何を言ってるんだ、とっつきなんだよなぁ……」

 

わたくしモブ子、ミレニアムの河川敷で最強論争をしております。

なーんーでー?

 

 

 

 

 

始まりは学校の授業でだった。

 

「――というわけで、ミレニアムサイエンススクールさんのところにお邪魔することになりました!」

 

担任がそう嬉しそうに言った。

何がというわけで?まあ私が話を聞いてなかっただけなんすけど。

というかなんでお邪魔?ゲヘナとトリニティとかじゃない限り、誰でも入れるでしょ学園って?

そんなことを考えてると、頭に何か当たった。

当たった物は上手に机に落ちる。何かと思えばくしゃくしゃに丸められた紙だった。

広げてみれば、文字が。

 

『ミレニアムの人の創設やらなんやらの話を聞きながら有名人や部活の紹介をするらしい。だとしてもなぜ?』

 

私はこれを投げてきたことになぜを浮かべるぞ地味子。んやまぁ助かりますけども。

忘れがちだけど、ほとんどの学園は先生捜索中で慌ただしいはず……

 

……私かぁ?

 

いやいや、考え過ぎか……アビドスの件もあったしなぁ……

 

「明日ですから、今渡したプリントに書いてあるものを準備してくださいね!」

 

前もって言えや!

 

 

そうして学校が終わり、家に帰って先生達に説明する。

ごねるだろうなぁと思いながら説明すると

 

「分かった、気を付けてね」

 

意外とさっぱり。

理由を聞いてみれば……

 

「……最近、べったりだなー、と思って、モブ子に。だから、自分を変えるためにも……どっちかっていうと元に戻るだけど、だから、頑張ってみようかなって。皆の為にも」

「ククク……今までの行動を動画にしてたのでそれを見せたら急にこんなhあぶなっ!?」

「余計なことを言うな黒服我々にも被害がくr目がぁ!?」

 

面白集団め……キヴォトス外の大人って皆こうなの?

ともかく、大丈夫そうなんで普通に行くことになった。アビドスもなんとか折り合い付けろよ。

 

 

 

 

 

そうして来たわけだけども、案内は太ももが太い女の子だった。

学校の中に入っていろいろ聞いたりするけども、実際五割も聞いていない。

だって……あんまり興味ないし……なんか凄いのは知ってる。

時々聞こえる爆発音とそれを聞いた太ももさんが死んだ目になってることは知らない聞こえてない。

数十分ほど話を聞いた後、自由行動になった。興味のある部活を見に行ってもよし、気になることを聞いてもよし、いろいろよし。

そういうことらしいので、地味子と一緒に回ろうと言うと。

 

「悪い、ちょっと気になることがあって……一人で行ってもいいか?」

 

と言われたので悲しく一人で回ることになりました。でも一人慣れてるしいいや。

 

 

私はいろいろ見て回る。

なんかおもろいものないかな~そんなことを考えながら歩いていると、いい匂いがしてきた。

焼き芋だ。秋じゃないのに?

まあそんなことはどうでもよく……どこかなと探す。

 

めっちゃ遠かった。

 

どこだどこだと探してみれば、河川敷にトラック型の屋台が。

なんで?どう考えてもそこやりづらいだろと思いつつも買いに行こうとすると、急に発進し、どこかへ行ってしまった。

うーん踏んだり蹴ったり。

どうしよっかなーと思いつつ、その場に立っていると、

 

 

「……ぐすっ、うぅ……」

 

 

近くから泣いてる声が聞こえた。

なんとなく気になって探してみると、下の方、河川敷の坂になっているところから聞こえた。

五秒考えた後、近づいてみた。

 

「……うぅ……うぇえ……」

「あのー……大丈夫ですか?」

「う……誰ですか?」

「ただの一般人、モブですよ……髪長っ」

 

ほとんどの髪の毛地面についてない?身長的に立っても付くでしょそれ。

 

「ぐず……モブ……つまり村人ですか?」

「いえ町人です。じゃなくてぇ……横、いいです?」

「はい、大丈夫です」

「よっこいしょっと……」

 

私は横に座り、遠くを見る。

話しかけはしない。

すると、彼女から話しかけてくる。

 

「……あの、アリスに何か用があったのでは?」

「別に?イベントがありそうだから近づいただけですよ」

「確かに、イベントがありそうなところにはついつい近づいてしまいます。でも、きちんと準備をしていないと、急な戦闘に対応できませんよ!」

「そう思ったんですけどね、どうやら時間制限があったみたいなんで」

「むむむ、それなら仕方ないですね……」

 

こいつおもろいな……

そんな感じで、雑談だけ、繰り広げる。

 

 

アリスさん。

口を開けばゲームみたいな言葉が出る系少女。

いい子な雰囲気を感じ取れるこの子がなぜ泣いていたのか。

ゲームが好き、かわいい。

その他一切のことは分かりません!

 

「……モブ子さんは、どうしてアリスに話しかけたのですか?」

 

アリスさんが先に聞いてきた。

 

「真実を言うなら、泣いてるのが聞こえたから。……まあ、理由は聞きには来てないですけど」

「どうしてですか?気になるなら、聞いた方がいいのではないですか?」

「大して仲良くもない、それこそ会ったばかりの奴に言う人なんてほぼいないでしょ。だから、好感度を上げに来たんですよ」

「なるほど……とてもいい考えです!」

 

さすがの私でも、泣いてる小さな子を見放せないんだよなぁ。

……え?高校生?マジ?

 

「……では、少しだけ、聞いてくれますか?」

「いいですよ」

「……アリスは、大切な人を傷つけてしまったんです」

「大切な、人?」

「はい、

 

先生です」

 

……おん。

 

「あれは……ケイが……いえ、アリスの体で、アリスにもそういう心は少しは、ありました。……謝りたいんです、先生に。でも……」

「いなくなってしまった……と」

「はい……」

 

なんだこの子、まだいい子じゃないか……聞こえるかアビドスー?

いやあいつらも反省してるから責めるつもり無いけども。

 

「……アリスは、間違いばかり起こしてしまいました……勇者になると、誓ったのに……」

「……勇者?」

「はい、アリスは勇者になりたいです!……でも……アリスは……これじゃ……魔王です……あの頃に戻ってしまう……勇者になってもいいと、先生は言ってくれたのに……」

 

……よく分からんが、多分普通の子じゃないな。

少し、彼の話をしてみようかな。

 

「……とあるところに、とある少年がいました」

「モブ子さん?」

「その少年は、親の顔も知らず、育っていきました。少年は、そんな自分に悩みながらも、普通の少年のように、ヒーローに憧れて育ちました。とある日のことです。少年の住む町に怪物が現れました。町を破壊する怪物。ですが、少年はひょんなことから戦う力を手に入れ、無事に倒しました」

「……」

 

私の突然の語りを静かに聞いてくれるアリスさん。

 

「少年は、その力を手に入れた後、とあることを知りました。……少年は、過去に消えたはずの、悪の皇帝の息子、正確に言えば、クローンでした」

「魔王……みたいなですか?」

「はい。言い換えれば魔王の子どもですね。しかも、生まれた理由は皇帝を復活させる器にすぎませんでした。怪物との戦いも、全て仕組まれたものでしかなかった」

「そんな……」

「それを知った少年は、諦めてしまいました。憧れていた、ヒーローを。ですが……彼には、仲間がいました。励まし、助け合った仲間が。彼には、子どもの頃から憧れたヒーローがいました。親がいない自分にも、勇気をくれたヒーローが。そうして少年はもう一度立ち上がり、皆を守るために。そして、悪の存在である、父から逃げず立ち向かい、その名を背負うために」

 

私はここまで話して、背筋を伸ばす。

 

「それで、どうなったのですか?」

「別に?ありきたりな話ですよ。父を倒し、世界を守った。……私が言いたいのは、あなたがどのように生まれようが、結局は行動し、どう生きるか。何を目指すか。

 

ジーッとしてても、ドーにもならないっすよ?

 

それで、どうしますか、あなたは。ここで泣いているか、それとも……」

「……一人じゃ、アリスは何もできません。でも、アリスにも、仲間がいます。アリスの罪を話して、一緒に探すのをお願いしに行きます」

「……そうですか」

 

罪に向き合い、行動しようとする……やばいやばい好きになっちゃう。

だってここまで自分で正しい道を……いやまあ多少助言したけど、それでもこんなすぐに行動できるとは……

アリスさんか私が男だったら告白してたな……

 

「モブ子さん!」

 

そんなことを考えていると、アリスさんから声を掛けられた。

 

「モブ子さんも、仲間に、なってくれませんか?」

「なるなる喜んで」

 

あったり前田のクラッカーじゃん……

 

 

 

 

 

というわけで、パンパカパーン。

モブ子は勇者アリスのパーティーに入りました。職業(ジョブ)は暗黒騎士です。コンゴトモヨロシク。

 

今はアリスさんに連れられ、彼女の所属するゲーム開発部に向かっていた。

 

「ここです。アリス達はいつもここでゲームをしています!」

「開発は?」

「いつもギリギリです!」

 

すっごくいい笑顔。

地獄を見ることにになるから直した方がいいぞその癖。

アリスさんが扉を開けて入り、私がその後ろについて入る。

中には、二人のそっくりな少女がいた。

 

「……アリス!?元気になったの?……あれ、その人は?」

「紹介します。パーティーに入ったモブ子さんです。モブ子さん、ピンクがモモイ、緑がミドリです」

「新人のモブ子です。コンゴトモヨロシク」

 

……ゲームで、赤系統と緑系統の姉妹……?妙だな……

 

「あっ、どうも……モモイです」

「ミドリです」

「後はあそこのロッカーに部長のユズがいます!」

「蛇かな?」

 

ガタガタと揺れるロッカー。どっちかってーとホラーだなあれ。

 

「それで、アリスちゃん。どうしたの、その人を連れて?」

「……アリスは、今から罪を告白します。……多分、先生が消えた理由です」

「また早速だな」

「……どういうこと!?先生が消えた理由って……」

 

 

「……アリスは先生を……襲いました」

 

 

なんかこの部屋暑くね?換気してる?




久々に楽しく書けた気がする…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。