なんか先生拾ったんだが……   作:紫彩

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過去の自分の文見ると嫉妬してしまう。どこにそんな語彙力が…?
あ、これからなんですが、出来れば一週間更新したいと思います。
でも約束はしません。守れる気しないもの!


第十一話

私は日課とも言える銃の整備をしながら、ゲームをしているモブ子と喋っていた。

ただなんとなくの他愛のない会話の途中、急にモブ子が遮った。

 

「なー、地味子ー?」

「どうしたー?」

 

手に持っていた銃を机に置いて、モブ子の方を見る。反対にモブ子は画面を見たまま。

その状態のまま、話し始めた。

 

「明後日デートしない?」

「おーいいぜー」

 

…………

 

 

「はぁ!?」

 

 

 

私は失神した。

 

 

 

 

 

私は鏡を見る。帽子、服、ズボン、あと……

 

「……何分その状態を続けるつもりなんでしょうか」

「さっさと行きなさい。遅れますわよ」

 

じゃかーしいぞ外野ぁ!(黒服・ワカモ)

だって、だってよ!?デートよデート!?出かけたり、遊ぶことは何度もあれど、デートって言葉は初めて使ってきたんだよ!?

じゃあ精一杯おめかししなきゃじゃん!?

 

「おめかしって、はぁ……黒服」

「しょうがないですね」

「あっばっ、待てっ!」

 

私の制止も聞かず、待ち合わせ場所の近くにワープさせられてしまった。クソが。

だってぇ、ホントにデートなんて初めてだし、最近はモブ子が傷つくとこしか見てなかったし、ホントに突然だったし……

 

はあぁぁぁ…………よし、来たもんはしゃーない!女は度胸!

待ち合わせ場所のベンチを遠目から見てみると、そこにはモブ子が……

うおっ!?おっおっおっ、お!?なん、なんあの格好!?ワンピース着るのモブ子って!?というかメイクしてない!?何あれ超かわいいんですけど!?

 

「……まだかな」

 

よし行こうすぐ行こう。

走って向かう。

 

「ごめん、待たせた!」

「あ、地味子ー。私も今来たとこだよ」

「」

 

何その微笑み……心臓が止まったんだけど、私の。

 

「急に黙ってどうした?」

「……いや、綺麗で、見惚れちゃって……」

「おいおい、殺し文句のつもりかよ?まあいいや。じゃ、行く?」

「う、お、おう」

「はい、手」

「おう……」

 

私は差し出されたモブ子の手を握って、歩き出した……えっ手!?

おちちちおちおちつけ、これで慌てたら終わらないわ!よし、クルーだクールーに……

ヨシッ!(よくない)

 

 

 

とりあえず、今日の予定だ。

モブ子からデートを誘われて失神した後、起き上がって色々会話して決まったのは、デートプランはモブ子が決める、ということ。というかもうほとんど決まってたらしい。よく私に悟らせなかったな……

 

「まずは、やっぱ私達と言えばここだよな」

 

そうモブ子が言った場所は、よく遊んでいた場所、ゲームセンターだった。

もちろん、いつも行っていた場所とは違っていて、なんならそこより大きい。

中に入って、まず向かった場所は。

 

「おっ、そういや名前変わったんだっけ。オバブになってる」

「色々変わったらしいよな……じゃ、やるか」

「おう。なに使う?私デス」

「だろうな。んじゃ、いつも通りビルドストライクで」

 

いっつも遊んでたゲーム。……そういや、私はモブ子の趣味を知るために、いろいろ聞いて、沢山学んだ。

最初は、ロボットの何がいいんだ、って思ったけど……だんだん深みに嵌っていった。

昔は趣味を持てるとも思っていなかったし、本当に、モブ子のおかげだ。

 

「ねええええええたすけてえええええ!」

「おっしゃまかせブーメランがぁ!?」

「あ、さっき投げたやつだ」

「ブースタああああ勝ったあああああ!!!」

「うおおおおお!中居さぁあああん!!!」

 

そういえば、モブ子はゲームが趣味だけど、そこまで上手くない。というか結構な多趣味だけど、極めることはほとんどしない。トロコンをたまにするくらいだ。

モブ子のことを知ろうとしたりする私の方がよくして、上手くやる。

 

「ふい~、やったやった……お、どした?」

 

つい顔をまじまじと見てしまう。

うん、普通だ。多分可愛さで言ったら中の中。好みの問題もあるだろうけど、もっと可愛い人はキヴォトスではたくさんいる。

 

「いや、なんでもない。楽しかった?」

「んー?楽しいけど?」

 

でも、自分の事で怒るとこは見たことないな。顔を罵られようが、ゲームで馬鹿にされようが、笑って流せる。

そういやこいつ殴られようが斬られようが撃たれようが気にしない奴だった。

 

「じゃあ、次にやるのはー……プリクラ、やってみない?」

「珍しいな。いいぜーやろうやろう」

 

また私の手を引いて、モブ子は筐体目指して歩く。

……なんというか、らしくないような。

 

 

 

 

 

「おー撮った撮った。……目デカくね?」

「そらそういうやつだからな?そりゃデカくもなるし丸くもなるだろ」

 

プリクラのシールを二人で眺めながら、私達は次の目的地に歩いていた。

しっかし、可愛いなこいつ……私の中では上の上の上なんだよボケが。

次はどこなんだろうと思えば、目の前にファミレスが。

 

「そろそろ昼じゃん、いいだろ?」

「そうだな、確かにちょっと腹減ったわ」

「んじゃ入るか」

 

こうして二人でファミレスに入ってった。

……までは良かったんだが。

 

「ぎゃはははは!これとこれ混ぜたらクソマジかったんだけど!」

「何で黄土色してんの?どう考えても黒とかになんない?なんで黄土?」

「おい店員!早く持って来いよー!こっちはもう腹が空いてんだよ!」

「す、すいませんお客様、他のお客様のご迷惑になりますので……」

「あ”あ”!?じゃあ刀削麺!刀削麵だけでもいいから早く持って来いよ!」

「何それ?」

「片手に生地、片手に包丁を持って湯の沸いた鍋の前に立ち、生地を細長く鍋の中に削ぎ落としてゆでる奴」

 

キヴォトスだと割と珍しくない不良(アホ)四人組が騒いでいた。

モブ子に集中していたせいか気付けなかった。最近鈍ってるな……

せっかくのデートなのに、気分下がるな……どうしたもんか。

 

「あー……どうする?別んとこ行く?」

「そ、う、だな……地味子はどうする?」

「私は……ん?」

 

この店に銃口を向けてる奴がいる?外から……正実のスナイパー?

確かマシロとハスミだったか?なんで?狙いはモブ子……じゃない、これは……

 

「へっへっへ、次はコーヒーと紅茶を混ぜて鴛鴦茶をアバっ!?

「おっおい大丈夫kレっ!?

「狙撃!?隠れンっんぅん!?

「あかんこれ無理ぽジャー!?

 

……えぇ?

突然撃ったかと思えば、不良だけ撃って撤退した?いやまあ正義実現と言うぐらいだからこれが普通なのかも「失礼します」

 

「うおビックリしたぁ!?って、ミネさん?それに、セリナさんとハナエさん、あと私と同じモブガールズさん?なしてここに?お昼まだなの?」

「救護が必要な方々を発見しましたので、救護いたしに来ました」

「こんなピンポイントの位置に?」

「は、はい!たまたまなんですよ。ね、ハナエちゃん!」

「そ、そうです!先生からサポートしてあげてなんて言われてむぐむぐ!?」

「ねぇ、モブガールズだって。名誉棄損で訴えれるかな?」

「同じにしないでほしいよね、真のモブはわたし達だからね」

「普通の人は串刺しにされたら笑えないんだよなぁ……」

 

先生が……んにゃろ。

 

「まあ、静かにもなったしここでいっか、行くぞモブ子」

「狙撃による窓ガラス破壊とかぐるぐる巻きに運ばれてく不良を見てその感想出るのおかしくない?そして営業続けるの?そういやここキヴォトスだったわ……」

 

なんやかんやで二人で席について、昼食を食べることが出来た。モブ子は変わらず、ゲテモノ好きだな……美味しくは無いらしいけど。

 

 

 

 

 

「いやぁ、食った食った。食った感じしないけど」

「そらマヨネーズウナギゼリー丼とかもはや胃に対しての拷問だろ」

 

一時間ほどして私達はファミレスを出て、歩きながら喋っていた。

争いから離れ、気ままに談笑して、笑いあう。そんなのはいつ振りか……

 

「それにしても、とっつきがあんな使いやすくなるなんてなぁ」

「格闘攻撃に追尾?フロムおかしなったんか?」

「フロムは元からおかしいだろ。交信とか腐れ村とかアイルーとか」

 

あー、楽し……

 

でも、そろそろ聞かないとな。

 

「なあ、モブ子」

「お?どした」

「なんで、私にデートを誘ったんだ?なんというか、お前らしくない。少なくとも待つタイプだろ、お前」

「……よーく分かってるな。私のこと」

「そりゃそうだよ。お前は私の親友で……想い人、だからな」

「そうか、そうだな。……でも、同じように私も、お前の事は分かるさ」

 

そう言って、モブ子は立ち止まって私を見た。

 

「なあ、私を……抱きたいか「抱きたい」あれぇ!?

「なんすか(天下無双)」

「えぇ、ええと、あれぇ……?」

「……どしたん」

「いや、ええと、な?一応、いろいろ過去思い出したり、恋愛本とか読んでさ、思ったわけよ?

 

あれ、私タチだと思われてるんじゃね?みたいな」

 

「はい」

「でも私どう足掻いてもネコな訳よ、受け」

「知ってる」

「でもさ、地味子って……きっと私が攻めーみたいな感じかと思って……喋り方も元は違うし」

 

全く、ホントに恋愛に関すると凡人だなぁ……

 

「最初はそう思ってたし、喋り方も近づくためにやってた。でも、一緒に過ごして変わった。それだけだよ」

「……そう、っすか」

「じゃないとこんな格好しないだろ。というかそもそもお前が落としてみせろゆーたやろがい!」

「そういやそうだった……ごめん、私間違ってた……!(MO姉)」

「また伝わりづらいネタを言いやがって……だから今日のデートは、擦り合わせるために計画したんだな。馬鹿だな」

「否定できねぇ……」

 

恥ずかしーなんて言いながら顔を隠すモブ子に、私は愛おしさが溢れる。

モブ子は人たらしで、賢くて、オタク気質で……

 

 

誰かのために身体を張れる、優しい私の英雄。

だから、私は支えたいと思ったんだ。

 

 

でもな、正確な好意に気づかない。

まったく、そこだけがはっきりとした欠点だぞ。

 

私はモブ子に近づいて、顔から手を退ける。

きょとんとした顔で私の顔をみるモブ子に、私は祈る。

どうか嫌われませんように!

 

 

そして私は顔を近づけ、キスをした。

 

 

「……!?」

「ぷはっ……私は、本気だよ。愛してる」

「えっ、あっ……と……」

 

モブ子は今まで見たことないくらい顔を赤くして、目をキョロキョロと動かしていた。

…………なにその顔、えっ?えっ!?モブ子確かに受けみたいなこと言ってたけど、そんな女の子らしいとこあるなんて、私聞いてない!

 

「あっ、えっと、まだデートするとこってあるよな!?」

「あ、ああもちろん」

「じゃあ行くか!ほら、次はどこなんだ!?」

 

私はモブ子の手を引っ張って、そのまま駆けるようにして進んでいった。

まるで、顔の暑さから逃げるように。




ヒント:実はここで告白してたら付き合ってた。

モブ子は実は目の前でちゃんと好きとか愛してるって示せば落とせる。
つまり地味子はbiim一族
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