リコリス・リコイル With A Masked Rider   作:論 外之助

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作者初めてのリコリコ二次創作です。
というより、投稿自体これが初です。


One hero and a high school girl

 

1台のバイクが、夕日を背に山道を走り回っている。

傷や汚れが一切ない新品かとも思える白いバイク。

そのバイク・・・『サイクロン号』に乗っているのは高校生くらいの身長の男。

 

「・・・」

 

男がふと後ろに目を向けると、4台の黒い車が男に差し迫っていた。

その車は男を追い抜こうとするのではなく、まるで男を追跡するかのように走っている。

その車のうちの1台に、腕にハサミが生えた生物(・・・・・・・・・・・)が乗っていた。

その生物の目は、真っ直ぐに男の方を見ている。

すると、1台の車から何かが男目掛けて発射され、大爆発を起こした。

4台の黒い車は一斉に止まり、ハサミが生えた生物・・・『カニオーグ』が車から姿を現し、爆発した場所に目を向ける。

 

「・・・・・・・・・『対新型バッタオーグ用ロケットランチャー』・・・威力、扱いやすさ共に申し分は無さそうだな・・・これなら流石の奴も・・・」

 

と、不敵に笑ったが・・・

 

「!?」

 

突如背中に急激な寒気が走った。

まるで誰かに・・・殺されるような気がしたのだ。

最初は気のせいだと思った。

・・・・・・・・・いや、気のせいだと思いたかった(・・・・・・)

その正体を探るために周りに目を向けるが、一向にその正体は分からない。

そしてまさか・・・と思い、上に目をやると・・・バッタのような格好をした生物が佇んでいた。

鮮やかな緑の仮面。特徴的な赤い目。そして、赤いマフラー。

この男こそが、カニオーグが追いかけていた者の正体。

 

「・・・これでも死なんと言うのか・・・新型バッタオーグ・・・・・・いや・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダー!!」

 

そうカニオーグが叫ぶと仮面ライダーはジャンプをし、カニオーグの眼前に華麗に着地した。

それを見たカニオーグはすかさず腕のハサミを構え、仮面ライダーの前に突き出す。

 

「我らが偉大なる『SHOCKER』の裏切り者め!!私が・・・・・・この手で殺してくれるわぁ!!」

 

そう言い放ち、仮面ライダーへと攻撃を開始するカニオーグ。

それと同時に黒い車から黒服を着たカニオーグの部下たちが姿を現し、手にある武器を構え、仮面ライダーへと向かっていく。

 

「・・・」

 

しかし、仮面ライダーは焦ることなく冷静に対処していく。

突撃してきたカニオーグを躱し、まずは部下を倒すことに専念した。

ナイフを持って攻撃してきた黒服の顔面にパンチを繰り出す。

黒服からは水風船が割れて水が飛散する時のように赤い血が飛び散る。

次に襲いかかってきた黒服2人組の顔を手で鷲掴み、地面に叩きつける。

その光景を見て少し怖気付いていた黒服の腹に強烈な蹴りを食らわせる。

蹴られた黒服は後方に吹っ飛び、木へと激突した。

 

「クソォ!!」

 

目の前で部下たちが倒されていく中、カニオーグはとうとう堪忍袋の緒が切れ、全力の限り仮面ライダーに攻撃を試みる。

しかし繰り出した攻撃は全て避けられ、何一つ当たらない。

 

「裏切り者風情が!!ここでお前を殺さねば!!先に死んだオーグメントや部下たち・・・そして我らがSHOCKERに面目がたたぬ!!」

 

「・・・」

 

状況としては仮面ライダーはカニオーグの攻撃を避け続けて入るのだが、攻撃自体は出来ていない。

だからといって、攻撃出来るような隙がカニオーグにはまるでない。

ならば、と仮面ライダーはその場で大ジャンプを行い、空中で体を丸め回転する。

 

「ッ!?」

 

その行動にカニオーグは最悪の展開を思い浮かべるが・・・もう遅い。

 

「デヤァッ!!」

 

空中から放たれた仮面ライダーの強烈なキックを食らってしまい、カニオーグは地面へと叩きつけられる。

そこにはまるで隕石が落ちたかのようなクレーターが出来ていた。

 

「おの・・・・・・・・・・・・れ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ライ・・・・・・・・・・・・・・・ダー・・・・・・・・・・・・」

 

その一言を言い終えると、カニオーグの体は白い綿のような物体に包まれ、そのまま消滅していった。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

その場でただ一人残った戦士・・・・・・・・・仮面ライダーは無事だったサイクロン号に跨り、山道を駆け下りた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼が向かったのは、東京の錦糸町に位置する一軒家。

時刻は午前一時。

 

「(・・・帰ってこれた・・・・・・・・・)」

 

鍵を開けて玄関に入り、靴を脱ぐとすぐさま洗面所に向かった。

 

「ッ・・・・・・・・・・・・・・・」

 

洗面所でヘルメットを脱ごうとするが・・・・・・・・・震えで手がうまく動かない。

やっとの思いでヘルメットを脱いだのは、それからおよそ五分後の事だった。

鏡を見ると、彼の顔には所々に黒い痣のようなものがあった。

その瞬間、彼の頭の中では先程の戦闘が思い返されていた。

飛散する血。敵の事情。そして・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虐殺を平気で行う己の姿(・・・・・・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッッッッッッッッ!!!!!!」

 

そしてついに、彼は胃の中を洗面器にぶちまけてしまった。

戦っている最中は戦闘にしか集中していないが、思い浮かべてみると酷い光景だった。

 

「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・・・・・・・・・・こうなるのは・・・・・・・・・分かりきってたハズなのに・・・・・・覚悟を・・・・・・・・・決めたのに・・・・・・・・・」

 

戦う運命を背負った。そのはずだった。

自分の何がいけないのかが、彼自身にも分からない。

自分は人々の為に戦っている。それは恐らく正義なのだろう。

だが、彼自身はその正義という重みに耐えきれずにいる。

 

「ハハハ・・・・・・こんなのを背負い続けて戦ってたのかな・・・本郷(・・)さんと一文字(・・・)さんは・・・すごいなぁ・・・」

 

諦めにも聞こえるような笑いと共に、そう呟いて彼は暗いリビングにあるソファに倒れるように座り込んだ。

すると、テーブルに置いていた彼のスマホから着信音が鳴った。

相手が誰なのかは確認せずにそのまま電話を繋げる。

 

『こんな夜遅くに済まないな・・・』

 

スマホからは男の声がした。

 

「いえ・・・構いません」

 

『カニオーグは無事倒せたかい?』

 

「はい・・・・・・消滅する所もこの目でしっかりと見ました」

 

『そうか・・・よくやってくれた・・・・・・・・・君には本当に感謝しているよ』

 

「いえ・・・そんな大層なことは・・・」

 

『しているさ。君はあの二人の代わりにSHOCKERと戦い続けている。それは君のため、ひいてはこの日本に住む人々のためにもなる。大丈夫だ。君の行いは正しい』

 

「・・・・・・・・・そう・・・・・・・・・ですか・・・・・・・・・」

 

『・・・・・・疲れただろう。ゆっくり寝なさい・・・・・・また連絡する』

 

そう言い残し、スマホの先の男は通話を切った。

 

「正しい・・・・・・か・・・・・・・・・」

 

自分はその正しさというものが分からなくなっているというのに・・・そう思ったが考えるのをやめ、彼は強烈な睡魔に身を委ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局その日は一日中眠ってしまい、起きた頃には次の日の朝になっていた。

そして彼は今、町をぶらついていた。

 

「(はぁ〜あ・・・・・・・・・眠れたっちゃ眠れたけど・・・・・・なんかまだ疲れが残ってるなぁ・・・・・・こういうのが嫌なんだよね・・・・・・・・・)」

 

日頃の戦闘で溜まる疲労に少しばかりの不快感を覚えて、町の音をBGMにただ目的もなく歩いた。

そんな時、彼の目を引くものがあった。

 

「(あ・・・・・・・・・あの服・・・・・・・・・まただ)」

 

彼が見たものは、ベージュ色の制服を着た女子高生らしき二人組。

お互いに何かを探すように周りを見渡している。

すると当然二人組は走り出した。

 

「(なんなんだろ・・・・・・よくあの制服着た人たちを見かけるけど・・・おかしいな。今日は祝日でもなんでもないただの火曜日なのに・・・それにこの時間帯はもう授業中のハズ・・・)」

 

まあどうでもいいか。そう思い、走っていった二人組の姿を背に彼はまた歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外に出てどれくらい経っただろうか。

そろそろお腹が空いてきたからお昼ぐらいだろうか。

 

「・・・・・・せっかくだしここら辺でなにか食べようかな」

 

そう思い、辺りを見渡す。

困ったことに、近くにはレストランらしきものはない。

どうしたものかと俯いたその時、道端に財布が落ちていることに気づいた。

 

「財布・・・?誰のだろう?」

 

彼は少しの間困惑したが、すぐに我に返りとりあえず警察に届けようと財布を持った時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーーーーーーーーーーー!!私の財布あったーーーーーーーーーー!!」

 

突如、映画館かと思えたくらいの大声が響いた。

彼は驚愕の表情を浮かべ、声の主の方を見る。

そこに居たのは赤い制服を着た、黄色が混ざった白髪の少女だった。

 

「え?もしかして君拾ってくれたの!?」

 

「え?あっはい・・・・・・そうですけど・・・・・・」

 

「マジ!?ありがとーーーーーー!!」

 

ボブカットの少女は彼に近づき手を握ってブンブンと振り回した。

 

「ああ!!ごめんごめん!!それにしてもほんっっっっっとうにありがとう!!君が拾ってなかったらワンチャン盗まれてたかも・・・・・・・・・何かお礼させてよ!!」

 

「え?いやいや・・・お礼だなんて・・・」

 

いいですよ。そう言おうとした瞬間、グゥ〜と彼のお腹の音が鳴った。

 

「・・・・・・・・・お腹減ってるの?」

 

「・・・はい」

 

彼は恥ずかしそうに顔を赤らめてそう答えた。

 

「じゃあ私のお店に案内するよ!!」

 

「え?お店?」

 

「うん!『喫茶リコリコ』って所でバイトしてるんだ!私!!お礼に何か食べさせてあげるよ!!」

 

その言葉に僅かながら彼の耳は反応した。

口ではああ言っても、体は正直だ。

そして彼は本心に従い、

 

「はい・・・・・・よろしくお願いします・・・」

 

と答えた。

その返事を聞けてボブカットの少女は満面の笑顔を浮かべた。

 

「よっしゃ!!それじゃ着いてきて!!私は錦木千束(にしきぎちさと)だよ!!君は?」

 

「えと・・・・・・・・・星月白夜(ほしづきびゃくや)です・・・」

 

「へえ!!かっこいい名前だね!!」

 

そう褒められて、彼・・・・・・もとい白夜はまた顔を赤らめた。

 

「そんじゃ!喫茶リコリコにごあんな〜い!!」

 

ここまでのやり取りで、白夜は千束のことを不思議な子だと思った。

天真爛漫で、優しくて、面白い。

終始笑顔だった彼女につられて・・・白夜はいつぶりかも分からない笑顔をこぼした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして物語は動き出す。

 

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オリ主の紹介

 

星月白夜

 

SHOCKERによってバッタオーグに改造された17歳の男の子。

実験の為にとSHOCKERに幽閉されていたところを運良く仮面ライダー第2号(一文字隼人)に助けられた。

その後、仮面ライダー第2号はSHOCKERを壊滅させたが、オーグメントの生き残りがいることが判明。

最後の戦いで深手を負った一文字は仮面ライダーとして戦えなくなった。

その意思を継ぎ、白夜は仮面ライダー第3号としてオーグメントと戦うことになった。

 

仮面ライダー第3号

 

星月白夜が変身した姿。

一文字同様風がなくても変身が可能。

見た目は映画の最後にみせた一文字の新型スーツと同じ。

 

サイクロン号(第3号version)

 

形は第1号が使っていたものと同じだが、性能は段違い。

水陸両用などの便利な機能が付いた。

 




初めてこういうの書くけど・・・・・・こんな感じでいいのかな?(震え)
戦闘描写書くのが難しいって人が多いけど・・・全くもってその通りだわぁ・・・
というわけでいかがでしたでしょうか。
『シン・仮面ライダー』と『リコリス・リコイル』にどハマりした結果、この作品を作りました。
不定期に更新していくつもりですが、何卒よろしくお願いします!!
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