リコリス・リコイル With A Masked Rider 作:論 外之助
久しぶりの投稿(必死)
白夜が喫茶リコリコに初めて来てから二週間が経過した。
あのコーヒーとパフェの味がどうしても忘れられず、彼はリコリコに頻繁に来るようになった。
結果、他の常連さんとも顔なじみになり、閉店後のボドゲ大会にもたまにだが参加するようにもなった。
そんなある日のこと。
彼はいつものようにリコリコにやって来た。
「こんちには〜」
「あ!白夜くん!!いらっしゃ〜い!!今日も来てくれたんだね!!ご注文は?」
「コーヒーセットを一つ」
「あいよ!!センセー!!コーヒーセット一丁!!」
「了解した。それと、ここは居酒屋じゃなく喫茶店だぞ、千束」
「でも一人居酒屋みたいなやついるじゃん」
とカウンターで酒瓶片手に座っているミズキを指さす千束。
「・・・・・・それを言われるとなんとも言えないな・・・」
「ちょおいおっさぁん!!もうちょっと擁護してくれよー!!」
「ミズキ、早く働け」
「ぐぬぅ・・・・・・・・・」
残念ながら、今この場にミズキの味方は誰一人としていなかった。
哀れミズキさん。白夜はそう思い、ミズキの隣に腰をかけた。
「アンタ最近よく来るようになったわよね〜」
「ここのコーヒーの味の虜になっちゃって・・・ミカさんの入れるコーヒーは絶品ですから」
「ハハハ、褒めても何も出ないよ」
とミカは言うが、白夜の言葉が嬉しかったのかコーヒーセットには付いていない羊羹を白夜の前に置いた。
「なんか出たじゃないか」
その場に和服姿のクルミも合流した。
「ミカもなんだかんだ甘いところあるよな」
「誰だって褒められたら嬉しいからな、はい。コーヒーセットだよ」
「ありがとうございます」
コーヒーセットを受け取った瞬間、白夜の持っていたバッグから着信音が鳴った。
その音を聞いた瞬間、白夜の表情は今までとは打って変わって険しいものになった。
だが、それも一瞬のことであり、すぐさまいつもの表情に戻った。
ちなみに、千束たちはこのことには全く気づいていない。
「・・・・・・すみません。トイレ借りてもいいですか?」
「ん?ああ・・・いいとも」
「ありがとうございます」
返事を聞くと、足早にトイレへと向かっていった。
そして数分後、用を足したのかコーヒーセットをそそくさと食べてそのまま店を出て行った。
その日の深夜
東京の海の近くにある廃工場で、四つの人影があった。
そこに居たのは・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・なーんでフキなんかと一緒に任務に行かなきゃ行けないんですかね〜っと!!」
「それはこっちのセリフだ!!私だってお前なんかと好き好んで任務に行きたくねーっつーの!!」
「やっぱあんたら仲良いっすね〜!!」
「「良くない!!」」
「・・・任務に集中しましょう・・・二人とも・・・サクラさんも・・・」
なんと、千束とたきなの二人、そしてフキ、サクラと呼ばれた少女が居た。
なぜ千束とたきながこの場にいるのか。それは数時間前に遡る。
白夜がコーヒーセットを食べて、店を出て行ったあと、店に客は居なくなった。
なので今日は早めに店じまいにしようとミカが提案したことで喫茶リコリコの面々は世間話に花を咲かせていた。
「いや〜!!最近結構平和なんじゃな〜い?」
「いい事じゃないですか。その平和を守るのが私たち『リコリス』の役目なんですから」
とたきながレジのお金を確認しながら呟く。
リコリス━━━━それはDA(Direct Attack)という日本の治安維持の為に結成された秘密組織。
女子高生ほどの年齢をもった者のみで構成されている。
世間にバレないようテロリストや犯罪者などを犯罪が起こる前に始末するのが主な行動理由だ。
日本が八年連続犯罪率の世界で最も低い国であることに一役買っているのもリコリスである。
しかし、ここ喫茶リコリコだけは少し訳が違う。
表向きはただの和風喫茶店だが、その正体はリコリスの支部のひとつ。
主な目的として、錦木千束を隔離するための施設と言っても大方問題ない。
千束は史上最強のリコリスとも言われているほどの実力の持ち主なのだ。
そんな時、ミカのスマホが鳴った。
「はい、喫茶リコリコ」
『楠木です。千束とたきなはいますか?』
「・・・・・・千束、たきな。楠木からだ」
「え〜?・・・・・・いないって言っといてよ」
「司令からですか?」
「いいから変われ」
そうミカに言われ、千束はブーブーと文句を言いながら、たきなはそそくさと電話に出た。
すると千束は声色を変えて
「すみませ〜ん。千束という超絶美少女は現在おりませ〜ん」
と言い放った。
たきなの方はと言うと、
「司令、お久しぶりです」
と千束とは正反対の返答をした。
『冗談を言うな、クソガキ・・・お前たちに依頼だ』
「え〜?依頼ぃ〜?」
『まあ聞け。今日の深夜、海の近くにある廃工場でとある取引が行われるとの情報を入手した。お前たちにはその取引の阻止、及び犯罪者の始末を頼みたい』
「そーゆーのはフキたちに頼んだ方が早いんじゃないですか〜?」
と千束は文句を言うが、
『・・・・・・・・・お前だから、頼みたいんだ』
と楠木から今まで聞いた事のないような重さの声が発せられた。
そのことに千束もたきなも小さく身をすくめた。
『・・・・・・実はここ二週間、数名のリコリスが行方不明になっているんだ』
「!!リコリスが・・・・・・ですか!?」
その内容にたきなは酷く驚いた。
『ああ・・・私も最初は信じられなかったんだが・・・行方不明になったものたちとは連絡が取れずにいる。なので今回の任務はなるべく少人数で行うことにする。そして、我々はリコリスを使って行方不明になったものたちが最後にいた現場を調査したんだ。そこで、我々はある物を発見した』
「ある物・・・・・・ですか?」
『ああ・・・・・・全ての現場には必ず
すると、楠木はなぜか言いににくそうにする。
「ん?どしたのー?楠木さーん?もしもーし?」
『・・・・・・・・・一応言っておくが、今から言うのは事実だ。いいな?』
「「?」」
『いいか?何故か・・・・・・
「「・・・・・・・・・はい?」」
そして、今に至る。
「正直あれ最初に聞いた時はとうとう楠木さんおかしくなったのかなって思ったよ〜」
「それ聞かれたらお前殺されるぞ・・・でもまあ私も最初聞いた時はなにかの間違いかと思ったんだがな・・・」
「ドリルなんて武器として使うには少し難しいんじゃないんすか?それこそサイレンサー付けた銃とかの方がいいと思うんすけど・・・」
「その通りです。ドリルしかまともな武器が無いのか・・・あるいはドリルを使わざるを得ない理由があるのかの二択でしょう」
これから出会うであろう道の脅威の考察をしながら、四人は目的地である廃工場の中へと入り、物陰に潜んだ。
バレないように顔を少しだけ出すと、武器を所持した男たちが集まっていた。
人数にして、およそ十数人。
「(うーん・・・割と人数いるね。結構大掛かりな取引だ。でもなんの取引だろ?麻薬かな?)」
と、千束が考えていると青い帽子をかぶった強面の男が口を開いた。
「なあ、本当に来るのか?もう十分ほど予定の時間を過ぎてるぞ?」
「まあ落ち着けよ。この取引が終わったら莫大な金が手に入るんだ。それでしばらくは豪遊でもしようや」
「そうだな・・・でもなんでこんなに人が必要なんだ?」
「さあな・・・なにか実験でもするんじゃねえの?」
男がそう口にした瞬間、
「ねーえ、そのお話ちょーっと聞いてもいーい?」
突如として千束が物陰から出てきて男たちの話題に割って入った。
「「!?」」
男たちが千束に驚いている瞬間をつき、残るフキ、サクラ、たきなは一斉に発砲。
周りにいた十数人の男たちの眉間や肩に次々と穴が空いていく。
「うーん・・・『いのちだいじに』なんだけどね〜」
その光景を見て、千束は顔を少ししかめて呟いた。
「私はきちんと殺してませんよ?」
「それはよし!・・・でもぉ・・・」
千束はなにか言いたげそうな目でフキとサクラの方を見た。
「それはお前の勝手な思想だ。そんなんに私らが一々構ってられるか」
「そもそも犯罪者を殺すのが元々のウチらの仕事でしょ?そんなんしたら意味ないじゃないっすか〜」
「ブーブー」
ついさっきまで一方的な銃撃戦が行われていたと言うのに、4人ともいつもと変わらぬ口調で話す。
「・・・そういえば取引相手とやらはどうします?まだ来てないようですが・・・」
「殺すに決まってる。それが司令の命令だ」
「このままここで待ち伏せしときます?」
「ん〜・・・ま、それが一番成功率高いしね〜そうしましょそうしましょ」
サクラの案に全員が納得したのか再び物陰に隠れようとしたその時、突如として大きな音が響いた。
その音に気づいたのは、その場にいる全員。
「ちょいちょいちょい!?なになになに!?」
「なんの音です!?」
「地震っすか!?」
「いや・・・それにしては何か違う!これは・・・」
何かが近づいてきている音。
そうフキが口にしようとした瞬間、四人の前方5メートル先でなにかが勢いよく地面から飛び出してきた。
そのなにかは空中で回転し、地面に着地。
四人は突然の事で唖然とするが、瞬時に気を取り直して銃を構える。
するとそのなにかは
「・・・・・・・・・リコ・・・・・・リス・・・」
そう呟いた。
この言葉に四人に戦慄が走った。
リコリスの事を知るのはこの日本においてDAに関係する者、及び政府上層部のみだ。
その言葉に真っ先に反応したのは、フキだった。
「てめぇ!!なんでリコリスのことを知ってやがる!!」
「・・・貴様らに答える義理はナイ」
なにかはそう答え、前に出ると月の光に照らされてその姿が露になった。
「「「「!?」」」」
その姿に、四人は驚愕の表情を浮かべた。
茶色の体、ドリルが着いたかのような腕、ドリルのような口。
その姿はまるで・・・・・・
「・・・・・・・・・モグラ・・・?」
千束がそう答えると、そのなにか・・・『モグラオーグ』は3つのドリルを回転させながら四人に突撃してきた。
「わわわわ!?」
「千束!!」
突然のことで動揺していた千束は反応に遅れたが、たきなが発砲を行いそれをカバーする。
だが、モグラオーグにはまるで効果がない。
「くそ!一旦引くぞ!!」
フキが三人にそう指示し、四人は物陰へと隠れた。
「ちょちょちょ!?何!?アイツ!?モンスター!?」
「落ち着いてください千束!」
「落ち着けるかってーの!!」
「モグラっぽい見た目してたっすよね?」
「まさかとは思うが・・・司令から聞かされたドリルって・・・あいつか!?」
「あ!確かに!モグラだからドリルか〜・・・・・・・・・ってアホかァ!!どこのどいつだ!あんな物騒なもん両腕に装着させたのはァ!!」
「騒がないでください!!気づかれますよ!?」
たきなの言う通り、モグラオーグは一歩、また一歩と四人の元に近づいていた。
「(うっわ〜・・・さっき見たけどたきなの銃は効いてなさそうだし・・・かといってグレネードとか使ってもここじゃ私たちにも被害がくるし・・・どうする・・・?)」
千束が打開策を考えようとするが、どれもモグラオーグには通用しなさそうな策ばかりだ。
その時、
ダパァン!!
と激しい音が鳴り響いた。
「「「「!?」」」」
音がしたのは四人のすぐ側の壁からだった。
見ると壁には見事な穴が空いている。
そして、そこには一人の人間が佇んでいた。
その姿が、月の光に照らされてハッキリと見えるようになる。
それは、千束たち四人にとっては、バッタの姿をした人間の様に見えなかった。
「グギギ・・・・・・・・・・・・・・・来たか!ライダー!!」
「え・・・・・・?ライ・・・ダー・・・?」
モグラオーグがそう叫ぶと、乱入者、仮面ライダー第3号はモグラオーグに向けてファイテングポーズをとった。
日本の平和を守るエージェント『リコリス』
人類を襲おうとする巨悪『SHOCKER』
人々の平和を守るために戦う戦士『仮面ライダー』
これが、三者邂逅の瞬間であった。
オリ主今回全く喋ってないの控えめに言って草ァ!!
あとミカさんのキャラが難しい・・・