あるTS転生者は千刃学院にて最強の剣士を目指す 作:星色 空
大五聖祭の出場選手が決定した翌日、1年A組の生徒は実技試験を受けるために体育館に集合していた。
全員が集合したところで、レイア先生による実技試験の説明が始まる。
「まず第一に魂装の使用は禁止だ。これは純粋な剣術の熟達度合を測定するのが目的だからな! 次に流派の技についてなんだが、これは全て使用可能とする。君たちが磨き上げた剣術をぜひ私に見せてくれ!」
一通りの説明を終えた彼女は、
「それじゃみんな、体育準備室からそれぞれのサイズにあった適当な剣を借りてくるように!」
最後にそう指示を出すと、少し楽しそうにホイッスルを「ピーッ!」と吹き鳴らした。
どれだけホイッスルが好きなんだか……。
さて、私の使っているものとほぼ同じサイズのものを見つけたので、体育館に戻った。
「さて既にみんな知っている通り実技試験は、居合斬り・十本斬り・連撃の三種目。まぁ、中等部の頃にやっているものと同じだな。それじゃ最初は、居合斬りから行こうか。――おーい、準備を始めてくれ」
「「はい!」」
レイア先生に頼まれた若い二人は、すぐに専用の台座を準備して、そこに適当な長さの竹を一本セットした。
そうして試験準備が完了したところで、レイア先生が口を開く。
「まぁみんなもう知っているとは思うが、一応念のため簡単に流れを説明しておこう。――まず生徒は納刀状態のまま、ここにセットされた竹の前に立つ。その後、任意のタイミングで抜刀し、竹を両断する。抜刀から竹を両断するまでに要した時間が、この試験の記録となる」
「参考記録として伝えておくと、うちの一年生の平均は毎年0.8秒前後となっている。まぁ頭の片隅にでも置いておいてくれ」
さて、私の番が回って来たけれど、最初にアレンくんが色々とやらかしてくれたおかげでそこまで記録に驚かれることもなさそうだ。
ちなみに記録は居合切りが0.2秒、十体斬りが2.6秒、連撃が1.5秒と、どれもアレン君には届かなかった。
少し加減したことは、気付かれていなかったらしい。とりあえず一安心かな。
「よし、これで本日の実技試験は全て終了だ。みんなよく頑張ってくれたな。この後、体育館は終日開放される予定だ。素振り、模擬戦、型の確認――何でも好きに使うといい。では――解散!」
そう言ってレイア先生は、体育館を後にした。
私は少し確認と素振りをした後に帰ろうと思ったのだが、アレン君は人気者なようで、さっき使っていた技について教えてもらおうとする生徒が殺到していた。
――楽しそうだな。
だけど、あの中に混ざることはできなかった。
(私には、まだ……)
結局、私は何もせずに帰ってしまった。
流派とか、なんにも考えていなかった……。そうですよね、技の名前とかも考えておかないと(;'∀')
ちなみに、主人公がそのまま帰っちゃった理由はちゃんとあります!声に出して喋ってないのも理由あります!面倒だからとかじゃないです!w