〈Infinite Dendrogram〉~2番目の少女は1番を目指して~ 作:星色 空
この間の話についてはいつになるか分かりませんが作る予定です。
複合系統【神】シリーズの中身、まだ全然考えてません。そろそろどういうものかを考えておかないと……
接続話 短編集
□ 2044年2月14日
どうやらこのゲームらしからぬゲームにもイベントというものはあるらしい。
バレンタインをどう解釈したのかは知らないけど……。
「んー、誰も組んでくれそうな人がいないー……」
それも当然、まともに会って話をするのもシュウとその友人(フィガロというらしい)だけで、あとはほとんどレベル上げに勤しんでいたのだから。
そのおかげで、合計レベルはそろそろ800が見えてきたところだ。私のことではあるけれど、プレイ時間がそこまで長くない割には結構おかしいとは思ってる。
「どうしようかなー、とりあえず普通にレベル上げしつつ、組んでくれそうな人がいたら参加することにしようかな」
だが、狩場にペアを組んでいない人なんているはずもなく……。
次もこのイベントがあるのなら、こうはならないようにしないといけないと思った。でも、これは運営にも原因があると思うの。
□ 2044年7月15日
今日は1周年(デンドロ内時間では3年)のアニバーサリーイベントがあるらしい。私はそこまでお金をかけることもないけれど、せっかくのイベントだし、いつぞやのバレンタインイベントとは違って限定モンスターのドロップを稼がせてもらおう。
私のエンブリオはまだ
今の王国にいる第七形態のエンブリオを持つ《超級》(というらしい)は、シュウとフィガロ、そして扶桑月夜だ。レベルだと私の方がかなり上回っているんだけどね。
もしかしたら、何か別の条件でもあるのかもしれない。
「それにしても、今日はたくさん人がいるねー」
やはりイベントということも相まって多くの人がこの機会を逃すまいと狩りに勤しんでるようだ。
これらの人を避け、さらに奥へ進む。
「あれは……シュウ、だね」
相変わらずというか何というか。こんな大破壊が巻き起こってるとはね。
「巻き込まれると嫌だし、さっさと別のところにでも行こうっと」
今回の1周年イベントではかなり稼ぐことができた。シュウもかなり派手にやっていたようだし。
(後で聞いた話によるとシュウは【
このイベントでの稼ぎがこの後一瞬で飛ぶことになるとは、この時の彼女は想像もしていないのであった。
□ 2044年7月25日
1周年イベントから10日(デンドロ内は1ヶ月)経ち、私はいつも通りのレベル上げだ。
1周年イベントでの狩りによってレベルはそろそろ950と、4桁が見えてくるほどには上げることができた。
ただ、一つの問題が……
「あれ?このアイテムもしかして欠陥?」
最近は墓標迷宮に潜っていてその時に出てきたドロップアイテム、どうやらお金を入れると動くようになるらしいんだけど、1周年のときに稼いだ半分を投入しても動く気配がない……。
「結局9割以上持って行かれたんだけど?」
ただ、効果としてはかなり強いものだったのでその価値はあった……はずだよね。
□ 2045年3月16日
俺、
緊張している、自分でもそう実感できる。
我ながら大袈裟とも思うが、一年半越しでついにこのゲーム、<Infinite Dendrogram>をプレイできるのだから緊張もする。
「長い、道のりだった」
発売当時は高校二年の夏、これから大学受験に向けて頑張るぞと気合を入れたところで発表・発売されたこのゲーム。
恐らく当時の高校二年、三年生だったゲーム好き学生は俺のように絶望したはずだ。
高校受験のときも思ったが、どうして受験シーズンに限ってこんなに面白そうなゲームが出るのだろう、と。
しかしそれも遂に変わる。
都内の大学には無事合格。
大学入学を機に一人暮らしもスタート。
今ならば、今ならば思う存分ゲームを出来る!
引越しは昨日完了し、手伝ってくれた家族ももう帰っている。
そして今日の朝、開店直後の時間帯にゲームショップに直行し、<Infinite Dendrogram>を購入した。
発売から半年間は本当に品薄でプレミア価格もつき放題だったらしいけど、さすがに一年半も経った今は普通に買えた。
ちなみにうちの兄は発売日に買っていた口だ。
この一年半、「早く一緒にデンドロしようぜー」と電話してくる兄が恨めしいやら羨ましいやら……。
だがそんな思いも今日までだ!
「……いざ!」
意を決し、パッケージを開ける。
箱の中から現れたのは、ヘルメット型のゲーム機と解説書だった。
解説書を読んでみると、ヘルメットを被りスイッチを入れるとゲームの世界に入れるらしいと分かった。
他にも映像や時間について色々な説明が書いてあるが、凄いとしか言いようがない。
本当、どうしたらこんなゲームが作れるのだろう。今の技術水準より十年二十年単位でレベルが高い気がする。
しかし物怖じもしていられない。
解説書にあるとおりにヘルメットを頭に装着し、推奨姿勢として描かれている図に従いベッドの上で仰向けに寝転がる。
そして俺はゲームのスイッチを入れた。
瞬間、視界が暗転する。
実は主人公ちゃんは《超級》にはなっていないのです。もちろんこのままではなれない理由も考えてます。
それと、最後の短編は原作見ながら一言一句同じものを頑張って書いていたんですが書き終わった後にコピーすればよかったと気づいて何とも言えない気持ちになりました(´・ω・`)