〈Infinite Dendrogram〉~2番目の少女は1番を目指して~   作:星色 空

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第2話 シュウのトラブルと用事

『それで、容姿設定のときにちょっとトラブルがあってな、リアルのままで始めることになったクマー』

 

着ぐるみを買ったシュウにリアルの容姿そのままな理由を聞いてみたが、どうやらシュウの本意ではないようだ。

 

 

大まかな経緯については、ここに来るまでにも聞いてたんだけど、改めて今説明をしてもらっている。

 

 

「あれだけ設定が多いと、触る気なくなるよねー。私は結局全部触らなかったよ」

 

 

『それはアリアだけだろうけどな、だいたいのゲーマーはそういうところにはこだわるもんだ』

 

 

「ふーん、そういうものなのね。じゃあ、もしもトラブルがなかったら、シュウも違う姿になってたってこと?」

 

 

『そりゃあな、俺は素顔で活動するのには有名過ぎる。だから、本来なら変える必要があったんだが、本当にやってくれたよ』

 

 

そうこう話していて時間が経っているが、私たち以外にプレイヤーが1人もいない。私は何も触っていないが、膨大な量の設定があったので時間がかかっているのだろうか。

 

 

それにしても、私ももう少し考えて色々な設定をしておいた方が良かったのかな。別に、後悔しているわけではないけどね。

 

『初期国家を決めるときにこの着ぐるみを売っているのが見えてな、それでアルター王国を選んだクマー』

 

「確かに、そうじゃなければ他の国選んでそうだもんね」

 

『アリアだってアルター王国を選んだのは意外だったクマ』

 

「私はそこまでこだわりはないからね。それで、こういうゲームだとモンスターを倒すんだと思うけどどこに行けばいいのかな?」

 

私はこのようなゲームにそこまで詳しくない。他人頼りのようになってしまうが、シュウならばよく知っているだろう。

 

『俺は用事があるから、一旦ログアウトするクマ。時間はかからないから、そのあとでもいいクマ?』

 

用事?シュウは今無職だって聞いてるんだけど。それに、シュウは先に用事を済ませておくタイプだと思っていたけど違ったのかな。

 

「用事なんて珍しいね」

 

『弟の分の<Infinite Dendrogram>を買いに行くクマー。このクオリティだと売り切れるのも時間の問題クマ』

 

確かに明らかにゲームだと分かるようなシステムさえなければ、ここがゲームの中だとは分からないほどリアルに近い。それに価格もかなり安かった。シュウの言う通り売り切れるのは時間の問題だろう。

 

「了解ー。私はこういうゲームには詳しくないし、シュウが戻ってくるまで待ってるよ」

 

『じゃあちょっとだけ待っててほしいクマ』

 

 

そうしてシュウはログアウトしていった。

 

 




まだまだ連続投稿は続くぜ!
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