魔法科高校にチート的美少女が新入生としてくるようです 作:リョカ
…私が何をしたっていうんだ…私はただ廊下を歩いていただけなのに…摩利に内容を説明されないまま生徒会室に連れてこられたのだけど…帰りたいです(切実
「どうぞ、掛けて。お話は食事をしながらにしましょう」
よく見渡すと達也君と深雪もいた…あぁ、気の毒に…まぁ、私もなんだけど
「お肉とお魚と精進、どれがいいですか?」
なんともまぁ…いっぱいメニューがあり、自配機もあり…もうメチャクチャね…とか思いながら私は、適当にメニューを選んだ
「入学式で紹介しましたが、改めて、私の隣が会計の市原鈴音、通称リンちゃん」
「私のことをそう呼ぶのは会長だけです」
「その隣は知ってますよね?風紀委員長の渡辺摩利」
「それから、書記の中条あずさ、通称あーちゃん」
「会長、お願いですから下級生の前で『あーちゃん』はやめてください。私にも立場というものがあるんです」
なるほど、つまり下級生の前でなければあーちゃんって呼んでもいいのね……
「もう1人、副会長のはんぞーくんを加えたメンバーが今期の生徒会役員です」
「私は違うがな」
「そうね。摩利は別だけど。あっ、準備ができたようです」
ダイニングサーバーのパネルが開き、無個性ながら正確に盛り付けられた料理がトレーに乗って出てきた。
合計六つ。
あれ?一つ足りない……とかなんとか考えてると、摩利は弁当箱を取り出していた、なるほど、手作りなのね。
「そのお弁当は渡辺先輩がご自分で作られたのですか?」
と、深雪が聞いている、これは、会話を円滑にするためだけのセリフで他意はないと思う。
「そうだ、意外か?」
と、摩利がうなずき、少し意地の悪い口調で答えにくい質問をした。私は苦笑をしたが、達也君が
「いえ、少しも」
と本人が狼狽する前に間髪入れずに言葉を発した
「……そうか」
達也君は、摩利の手元—―指先を見ている。流石、達也君、今、摩利は、機械任せか、自分で料理をしているのか、どのくらい料理ができるのか、できないのか……すべてを見透かされているような気分になっているだろう。
「私たちも、明日からお弁当に致しましょうか?」
深雪のさりげないセリフ一言で、達也君も自然に視線を外す。
「深雪の弁当は魅力的だが、食べる場所がね…」
「あっ、そうですね……まずはそれを探さなければ……」
やれやれ…これだからこの二人は…と思っていると鈴音がとんでもないことを言った
「…まるで恋人同士の会話ですね」
…しかも、にこりとも笑わず…すごいよ鈴音さん…まぁ、そこに痺れもしないし憧れもしないけど……そして達也君が、もう一つ爆弾を投下していった
「そうですか?血のつながりがなければ恋人にしたい、と考えたことはありますが」
ゴフッ…な、なんだって…と、内心思いながら私は盛大に机に突っ伏してしまった…
「……もちろん冗談ですよ」
本気で赤面してるあーちゃんに、これまたニコリともせず淡々と告げる。そして、まったくもって焦ってない…
「面白くない男だな、君は」
と、つまらなさそうに評する摩利に
「自覚しています」
棒読みで回答する達也君…
「はいはい、もうやめようね、口惜しいのはわかるけど、どうやら達也君は一筋縄じゃいかないようよ?」
「……そうだな。前言撤回、君は面白い男だよ、達也君」
ニヤリと笑う…その笑顔に私は美人な女子生徒なのに随分な男前な笑みだった。
「そろそろ本題へ入りましょうか」
少し唐突だが、時間的には仕方ないね。
「当校は、生徒の自治を重視しており、生徒会は学内で大きな権限を与えられています。これは、当校だけでなく、公立高校では一般的な傾向です」
達也君は相槌の意でうなずく
「当校の生徒会は伝統的に、生徒会長に権限を与えられています。大統領型、一極集中型といってもいいかもしれません」
このセリフを聞いて不安に駆られたのは真由美にたいして失礼だ、私は、心の手綱を引き絞る
「生徒会は選挙でえらばれますが、他の役員は生徒会長が選任します。解任も生徒会の一存にゆだねられています。各委員会の委員長も一部を除いて会長に任免権があります」
「私が務める風紀委員はその例外の一つだ。生徒会、部活連、教職員会の三者が三名ずつ選任する風紀委員の互選でえらばれる」
と、摩利が説明し
「というわけで、摩利はある意味私と同格の権限を持っているんですね。さて、この仕組上、生徒会長には人気が定められていますが、他の役員には任期の定めがありません。
生徒会長の任期は十月一日から翌年九月三十日まで。その期間中、生徒会長は役員を自由に任免できます」
そろそろ話が見えてきたね、そう考えながら私はうなずいた
「これは毎年の恒例なのですが、新入生総代を務めた一年生は生徒会の役員になってもらっています。趣旨としては後継者育成ですね、そうして、役員になった一年生が全員生徒会長に選ばれる、というわけではありませんが、ここ五年間はこのパターンが続いています」
「会長も主席入学だったんですね?流石です」
「あ~、まぁ、そうです」
目を泳がせ、微かに頬を染め、歯切れ悪く答える真由美。
「コホン……深雪さん、私は、貴女が生徒会に入ってくださることを希望します」
この場合の生徒会に入る、とは、言うまでもなく、生徒会の役員になるという意味ね。
「引き受けていただけますか?」
深雪は一呼吸おき、達也君に視線を向けると、達也君は背中を押す意味を込めて小さくうなずいた。そして
「会長は兄と涼香さんの成績をご存知ですか?」
「ちょっ!深雪!?」
私はあまりにも予想外の事態につい、声を上げてしまった。
「—――っ?」
危うく達也君は叫び声をあげそうになるが何とか留めた
「えぇ、知っていますよ。すごいですよねぇ……正直に言いますと、先生にこっそり答案を見せてもらったときは、自信を無くしました」
「成績優秀者、有能の人材を迎え入れるのであれば、わたしよりも、兄と涼香さんの方がふさわしいと思います」
「おいっみ…「デスクワークならば、実技の成績は必要ないと思います。むしろ、知識や判断力のほうが重要なはずです」」
相手の言い終わる前に自分の言葉を被せて発言するのは深雪には滅多にないことだった、それが達也君相手ならなおさらだ
「私を生徒会に加えていただけるというお話については、とても光栄に思います。喜んで末席に加わらせていただきたいと存じますが、兄と涼香さんと一緒というわけにはまいりませんでしょうか?」
私は耐え切れなくなって
「ふざけないで!私は生徒会なんて入る気はないから!それに私はもともと風紀委員に…あ…」
し、しまったぁ~!つい怒りを爆発させた上に風紀委員に入りたいって本音が…モウダメダ、オシマイダー
「ほう?風紀委員に入りたいのか?」
お疲れ様でした、まだCP募集してます
次回ははんぞーくんが出ます、ではまた次回会いましょう~