イケメン力全ブッパの転生者俺氏、チート転生者♀にフルボッコにされる。 作:たかたけ
2023/5/8 19:21少し変えました
前回のあらすじ!!!!俺は縦に穴に埋まると言う普通の人生じゃで出来ないことをしたぞ!!!!
「はっ、今、天音くんと真昼ちゃんが一緒にご飯食べてる気がする…」
またかよ、なんか最近デジャブ感じる事多いな。ん?埋まる?…穴?…土?うっ、頭が…。
「またか?とゆうかよく気づくよな」
俺は口に含んだものを飲み込んで言う。あ、ちなみに今日の食事はシャケのホイル焼きだ。あのアニメ見て何回か前世で作ったことがあったが今世では初めてだな。うまい。
「私が、あのカップルのことで気づかない事はない」
「怖えよ、とゆうかまだ恋人ではないだろ」
こいつ、本当に特典って二つなんだよな…?直感とか千里眼とかもらってるんじゃねえの?
「そんなわけないでしょ?」
「心読むなよ、何で分かったんだ」
「神宮寺は…結構わかりやすい。…それに毎日一緒にいたら分かるようになる」
「うっっっっそだろ」
俺ってそんなわかりやすいの?俺は愕然とした。ミステリアスな男とか憧れてたんだけどなあ…。
「あ、そういえば、そろそろ期末試験だけどお前勉強してるのか?」
「…」
俺はふと思いついたことを口にする。すると篠宮は突然箸を止めて俺と目を合わせないようにフイっと横を向いた。……。こいつ、まさか…?
「お前、もしかして勉強してないのか…?」
「……。勉強なんて…やらなくても生きていける」
「いや、それ勉強できない奴の常套句だろ…。できるやつは片手間で出来るんだよ」
篠宮はそれっきり黙ってしまった。俺は「はあ…」とため息をつく。
「で?どのくらいできないんだ?」
「……全部」
「…そうか」
何となく予想ができていたが、本当にそうなのか…。
「食い終わったら勉強の用意しろ、教えてやる」
「え…?いや、大丈夫…」
「何が大丈夫だ、何も大丈夫じゃないだろ」
一応東大生だったんだ、高校生の範囲を教えるくらいなら出来るだろう。
「……。でも」
篠宮の顔は何故か恐怖が滲んだような、悲壮感の感じる表情だった。まあほとんど変わっていないので分かりにくいが。
恐らくだが、彼女のこんな様子には前世の事が絡んでいるんじゃないかと思っている。何かを怖がっている、いや染み付いてしまっていると言うべきだろうか…。食事のこと然り今回の勉強のこと然り、これらが関係するのは親によって生み出された生活環境…、まあ考えれるのはそんなところだろう。
まあ、結局俺がするべき事は決まっている。なんだかんだといって俺たちは初めて会ってから結構過ごしてきたからな、友達…と言うにはもう少し深いくらいの関係にはなっているだろう。
「篠宮」
「…?何ですか…」
俺は、彼女を前世と言う鳥籠から解放してあげたい。
「お前、いつまで昔のことを引きずるつもりなんだ?」
「─ッ!!!な、何を」
「分かってるだろ?前世のことだよ」
まずは彼女の殻を全て砕く。それから、やっと俺たちは本当の意味で話し合える。
「お前はずっと縛られている。前世からの鎖にな、初めて俺の飯食った時も、今回も。お前は「うるさいっっっ!!!」…」
俺は篠宮に押し倒される。首にグッと力を入れられつ少し息苦しくなるが俺は続ける。やっと聴けた本気の声、絶対に逃さない。
✴︎ ✴︎ ✴︎
篠宮葵side
─前世での私の親ははっきり言ってクズだった。
まともなご飯なんてくれなかったし、愛も何もくれなかった。義務教育分お金は出してくれたもののそれ以外には何もなかった。ただ育児放棄で捕まることを恐れてのことだったのだろう。母は朝からずっと酒を飲むし、父はギャンブル中毒者だ。
平日は給食に水をがぶ飲みして空腹を誤魔化していた。休日は何も無かったので本当に辛かったのを覚えている。
私が物静かになった理由は、私が無駄なことを喋ると親に叩かれるからだ。だから私は自然と必要最低限のことだけを喋るようになった。外で毒舌になるのも、私自身を守れるのは私しか居なかったからだ。チートをもらってからは比較的マシになったのだが。
勉強が怖くなったのも、親が私が自分より偉くなるのを恐れたのか、勉強をしようとすると殴られる。そんな事が続いたからだろう。
そんな私が唯一楽しみだったのが「いつの間にかお隣の天使様に駄目人間にされていた件」と言う小説だった。真昼と周のような信頼関係、そんなものが羨ましかった。家族と繋がっているのは血だけで何もない私にはいっそう鮮明に映ったのだ。
だから彼が嫌いだった。ハーレムなんて私の理想とする繋がりを侮辱されたような気がしたからだ。容姿で判断したりするのも嫌いだ、表面だけの薄っぺらいものだからだ。
そんな彼に私の前世のことがバレていただなんて、私はいつのまにか声を荒げて彼の首を絞めつけていた。それでも彼は続けた。
「いつまで、お前は前世を気にしているんだ?」
─うるさい 力が籠る。
「お前は、今、どこで生きてるんだ?」
─黙れ さらに籠る
「お前が、誰も、信用、できないなら」
─おねがい つよくなる
「俺がお前を支えてやる!!もう、お前は安心していいんだ!!!」
─だまってよ なにかがこぼれる
「俺がお前の、そばにいてやる!お前が離れていくまで、守ってやる!!!」
─涙が、こぼれる…
「だから、お前は好きに生きていいんだよ。お前はよく頑張ったよ…」
気づけば私は泣いていた。彼の腕の中で、ワンワン声をあげて。まるで生まれたての赤子のように、私は…今日、初めて……。
グスグスと声をあげながら、私は聞いた。
「何で、貴方は、私のためにこんなことをしてくれたの…?」
彼はいつも浮かべている軽率そうな笑みでこう言った。
「そりゃあ、美少女の心を救ってこそ、ハーレムの主ってもんだろ?」
私は呆れて声も出ない。でもどこか変わらない彼に安心した。
それと気づいたことがある。彼は料理が上手で、とても賑やかで、隠し事が下手で、一緒にいるのは楽しくて、そばにいるのは安心できて、憎たらしいほどかっこいい。でも、ハーレムが好きって言うところはとってもきらいで
だから、私は彼のことを好きになるはずなんてない、そう、ぜーったいに、ないのだ。
✴︎ ✴︎ ✴︎
神宮寺千彌side
彼女はいつのまにか俺に泣きついた状態で眠っていた。用意した食事も食べ終わってないし、勉強もできていない。
俺は、はあ…とため息をついて彼女をお姫様抱っこで持ち上げた。持ち上げた彼女はどこか幻想的で、まるで魔女に眠らされた白雪姫の様に神秘的だ。だがよく彼女の顔を見ると目は少し赤くなって腫れているのが伺えた。
俺はそれに軽く笑い、俺の部屋のベットで寝かしつけた。俺はその部屋の電気を消して、そっと部屋から出る。
─おやすみ。
今日のことはまた明日決めることにした。俺は残った食事を処理して、皿を洗ってから風呂入ったり、歯を磨いたりしてすぐにリビングのソファで寝た。
今日も頑張った、おやすみなさい。
今日でgw終わりって、マ?
死んだわ、乙