イケメン力全ブッパの転生者俺氏、チート転生者♀にフルボッコにされる。   作:たかたけ

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どうも学校が始まって憂鬱です。誰か俺を助けてくれ…!


なあ↑なあ↓

前回のあらすじ。篠宮を救った。

 

俺は少しの首の痛さと寝にくさで目を覚ました。外を見てみるとまだ少し暗い。家の時計を見ると時計の針は5時丁度を指していた。

 

─そろそろ起きるか。

 

俺は一つ小さなあくびを溢しながら洗面台に向かう。洗面台の前に立って鏡を見るとイケメンがいた。うん、今日も素晴らしいイケメンだ。俺は水を顔にパシャパシャとかけて洗う。顔についた水をタオルで拭き、備えてけているコップから歯ブラシを出して歯を磨く。

 

─そういえば歯を磨くのって朝食の前がいいのか?後がいいのか?

 

そんなどうでもいいことを考えながら俺はリビングに行きテレビを点ける。ソファに座りながら朝のニュースを聞き流し、スマホ片手で弄る。

 

そうしていると後ろの扉が突然開いた。

 

「おふぁほう、ふぃのみや(おはよう、篠宮)」

「……。おはよう、神宮寺…」

 

彼女は何やら気まずそうにそっぽを見きながら挨拶する。恐らくだが昨日のことを引きずっているのだろう。俺は軽く篠宮の頭をポンポンと撫でてまた洗面台に向かった。

 

口に残った歯磨き粉を洗面台に吐き捨てて水で歯ブラシを洗い、口を濯いだ。タオルで口周りを拭いてからリビングに戻る。

 

リビングに戻ると、さっきいた位置で篠宮が手を頭に乗せながら固まっている。こちらに気づいた篠宮は顔を少し赤くしながら「な、何でもない…!」と言いながら玄関を出て部屋に戻って行ってしまった。…?本当にどうしたんだろうか?

 

✴︎ ✴︎ ✴︎

放課後、俺は何かが胸につっかえた様なそんな気分になりながら帰路についていた。

 

何故俺がそんなふうになっているのかと言うと今日は篠宮がそばに居なかったからである。最初は篠宮が監視から離れて喜んでいたが、なんせいっつもそばにいたものだからその喜びは少しずつ物足りなさを感じる様になって行った。例えるなら最後のパズルのピースがどこ変え消えてしまった様な感じだ。

 

俺は廊下を歩いている途中に見つけた篠宮に声をかけようとしたが…、彼女は俺を見た瞬間に俺が追いつけないスピードでどこかへ行ってしまった。

 

そんな状態の俺を面白がってか、友人の赤澤樹が話しかけてきた。

 

「おいおい、今日は月光姫(げっこうひめ)は一緒じゃないのか?」

 

ちなみに月光姫とは篠宮のあだ名だ。月明かりのような銀髪とか全然喋らない事が由来らしい。

 

「ああ、何でか今日はずっと避けられてるんだ」

「へ〜、毎日一緒にいるのに珍しいな?貴公子さまは彼女を怒らせる事でもしたのか?」

「いや…していない…ハズ…」

 

え?本当にしてないよな?俺は必死に記憶を呼び起こした。あ、ちなみに貴公子ってのは俺のあだ名だ。あの王子様にちなんでつけられたらしい。

 

「…。ほんと月光姫に対しては貴公子さまも顔なしだな」

「うるさい、後貴公子って言うな」

 

樹は肩をすくめながら返事をする。

 

「で?本当に何をしたんだよ」

「いや…それが本当にわからないんだよ…」

 

本当にわからない、もしかして寝かしつけたベットがめちゃめちゃ臭かったとか?!それとも昨日のことをキモがられたとか!?考えれば考えるほど俺にダメージが入る。

 

「学校中の男子は大盛り上がりだぞ?『俺たちにもチャンスが!』みたいな感じでな」

「毎回言ってるが俺と篠宮は付き合っていない、ただの幼馴染だよ」

 

俺と篠宮は学校でも一緒にいられる(監視)様に俺たちの関係を昔からの幼馴染だと言って偽ってる。

 

「まあ、一回話してみたらどうだ?わかんないまま謝ったりしても相手の機嫌を損ねるだけだぞ」

「…。そうだな…。そうしてみるよ。さんきゅー、樹」

「ああ、今度ジュース奢れよ!千彌!」

「おい!」

 

俺が樹にツッコミを入れた時には時には彼はケラケラと笑いながら自分のクラスに戻って行ってしまった。……はあ。俺も授業の準備しよ。そして俺はこの後に篠宮と出会えないまま放課後まで過ごした。

 

「結局会えなかったな…」

 

俺はそんな独り言を溢しながら家へと歩みを進めていた。

 

帰る途中で篠宮に会う、そんなご都合主義なことが起こるはずもなく俺は無事に家へと帰ってきた。俺はもしかしたらと思って隣の部屋の呼び鈴を鳴らした。するとガチャっと言う音と共に篠宮が扉の間から頭を出した状態で出てきた。

 

「お、お前もう帰ってたのか…」

 

呼び鈴を鳴らしたものの篠宮が家にいるのはほぼ希望的観測みたいなものだったので俺は驚いた。

 

「まあよかった、俺おm「入って」は──」

 

俺は疑問を浮かべる暇もなく篠宮の家に引き摺り込まれた。

 

「ちょ、いきなり何すんだ!」

「黙って」

 

篠宮の有無を言わさぬ形相に俺は言おうとしていた言葉を喉に引っかからせてしまう。

 

「…。わ、私…言わなくちゃいけない事があるの…」

 

その後に紡がれた言葉とどこか困った様な、恥ずかしい様なそんな顔をされると、これから告白でもされるのか?みたいなことを考えてしまった。

 

「あ、あの…」

「……(ゴクリ)」

「私の…ぜ、前世の話なの!!!」

 

俺は体の力が一気に抜けたような気がした。と、とゆうか前世って、聞いてもいいのか?

 

「前世…って俺なんかが聞いても良いのか?」

「ううん、神宮寺に聞いて欲しい」

「!」

 

こちらをまっすぐ見つめる瞳に俺は吸い込めれてしまいそうな引力を感じた。俺は慌ててその目から視線を外して床に向ける。

 

「?…どうしたの」

「いや、何でもない。まあ、お茶でも出すから俺の部屋に行こう」

 

俺は彼女を連れ出して自分の部屋に連れていく。これは他からみたら事案か?俺はそんな考えを振り切って彼女をソファに座らせてお茶を用意する。

 

「ほれ、お茶はなかったからコーヒーだ」

「…ありがとう」

 

彼女は渡されたコーヒーをふーふー、と冷ましている。そういえば、今日、ちゃんと顔を合わせたのは初めてだったな。今日はずっと避けられてたからなあ。そんなことを考えていると彼女はひと段落ついたのかこちらを見つめていた。

 

「ああ、悪い話してくれ、だが無理に話す必要はないからな」

「……。うん、ありがとう」

 

そうして彼女は話し始めた、前世でのこと、親のこと、何故こんな性格になっただとか色々話された。俺は一つ思った。

 

─おっっっっっも。

 

え?何それネグレクトとかマジであったん?給食以外ご飯もらえないってどゆこと?必要以上に喋ると殴られる?唯一好きだったのがこの世界の原作?

 

マジかあ…。思ってるより5倍は酷かった。彼女は親や人との繋がりが無かったからこそ、それに憧れてそれを侮辱するのを嫌っているのだ。特にハーレムを目指してる俺は彼女にとってはその繋がりを軽んじている風に感じられたのだろう。

 

なんだかんだ、俺が一番彼女を傷つけていたのかもしれないな…。

 

「はあ…」

「…?どうしたの」

「いやあ、お前を一番傷つけてたのって、俺なのかなって…」

 

そう言うと彼女は俺をジト目で睨んできて、

 

「…いまさら」

「うぐうっ…すいません…」

 

篠宮の言葉が俺の心臓に突き刺さった。俺が少し落ち込んでいると篠宮がでも…と言って、

 

「……。でも…私の心を一番救ってくれたのは君だよ…」

「!」

 

篠宮は俺と初めて会った時から一番の笑みを見せてから、顔を真っ赤にしてソファにあったクッションに顔を埋めてしまった。お、おお…。なんか今めっちゃドキドキしたんだけど俺…。

 

「そ、そうか…」

「…」

「…」

 

沈黙が部屋を支配する。多分俺の顔は赤くなってる。前世を含めて女の子のあんな笑顔見たことない、俺はそのこっぱずしさを紛らわすために頬をぽりぽりと掻く。

 

─クウゥ

 

静かな部屋にお腹の音が響いた。俺は篠宮を見るとクッションに顔を埋めてプルプルと震えている。俺はフッと笑ってしまう。するとこちらに向かって凄い勢いでクッションが飛んできた。俺の顔面にドスっと言うクッションからなってはいけない音を立てて当たる。

 

「いっってええええええ!!!!!お前が本気で投げたら洒落にならねえんだぞ!気をつけろ!」

「っ!貴方が笑うのが悪い…!」

「……」

 

…その通りですね。これは全面的に俺が悪い。

 

「あー、悪かった。まあ、何か作ってくるよ」

「…。ん」

 

気づけばもう外は暗くなっている、夕食を食べるには良いくらいだろう。俺は彼女の腹の虫を治めるためにキッチンへ向かった。

 

俺は簡単な料理を作った。卵焼き、昨日作ったシャケのホイル焼き、後小鉢にほうれん草のおひたしなどすぐに作れるものをテーブルに並べていった。

 

「じゃあ、食おうか」

「…。うん」

「「いただきます」」

 

俺は食べながらふと思ったことを聞いた。

 

「そういえば、今日の朝って何で逃げて行ったんだ?」

 

俺何も悪いことしてないだろ?と聞くと彼女は、

 

「し、知らない…!」

 

と言ってたまた顔を背けてしまった。本当、何でだろうな…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




寝ます
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