【短編】ウルトラマントリガー~Pull the Trigger by Commonplace Alchemist~   作:???second

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光輝の焦り

 檜山の失態を経て、神の使徒一行は休憩に入っていた。

「っく…」

 光輝は、聖剣の刀身を磨きながら、さっきのメルドやミウラからの指摘を振り返っていた。さっき言われた、崩落の危険も顧みずに強力な魔法を放ってしまったこと。頭を冷やせばすぐにわかることだった。それについては反省せざるを得ない。

でも悔しいのは、ミウラから認めてもらえずにいる自分の現状。

 

脳裏に、王都からホルアドに来る前のある日のことが過った。

 

 

 

「はああああ!!」

 王都の一角にある闘技場にて、剣と剣がぶつかり合う金属音が鳴り響く。

戦っているのは、光輝とミウラ。立会人としてメルドがそれを見ていた。それを他のクラスメイトたちの幾人かと、勇者である光輝に興味を抱いたこの世界の貴族らの幾人かが野次馬のように見学していた。

 この日、光輝はミウラに模擬戦を挑み、己の力を高めようとしていた。憧れのGUTSの隊員であるミウラに、力をつけてもらう。ずっと入隊したいと思っていた光輝には嬉しいことだ。でも、浮かれてばかりもいられない。いつかは入るつもりの部隊だ。カッコ悪い所は見せられない。そう意気込み、張り切って模擬戦に臨んだ。

「〈光爆〉!」

 鍔迫り合いの中、ミウラは魔法を詠唱、0距離で魔力の爆発を起こして強引に光輝との間に距離を作った。

「っく!さすが…」

 弓使いという、おそらくGUTSの装備であるGUTSハイパーの扱いを得意としているミウラに合う天職。だから接近戦に持ち込めばこちらが一気に優位に立てると踏んでいたが、たとえ接近を許してもそう簡単にマウントを取らせないミウラ。

「行きますよミウラさん!はあああ!」

 光輝が模擬戦用の剣を振るってミウラに仕掛けてくる。対するミウラは、光輝を近づけまいと、同じく矢じりをつぶした模擬戦用の弓矢と剣のセットを装備として相対していた。

遠距離から光輝を近づけまいと矢を放ちながら距離を広げ、攻撃に加えて魔法の詠唱も同時に行う。

ちなみに光輝のステータスは…

 

天之河光輝 17歳 男 レベル:10

 

天職:勇者

筋力:200

体力:200

耐性:200

敏捷:200

魔力:200

魔耐:200

技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解

 

 

 まさにチート。この一言である。

この時点において、戦いにおいて経験豊富なメルドも光輝に勝つことができなくなった。

対するミウラはというと…

 

 

三浦勝彦 32歳 男 レベル:13

 

天職:弓使い

筋力:100

体力:130

耐性:50

敏捷:170

魔力:160

魔耐:80

 

技能:剛力・縮地・遠見・隠遁・先読・気配感知・魔力感知・言語理解

 

 

 さすがは、怪獣や侵略星人の脅威から人類を守ってきたGUTSの隊員というべきか、他の神の使徒と同様に彼もチートステータスの持ち主。

 しかしレベルこそ光輝より高いが、肝心の総合ステータスで及ばなかった。技能もやや少なめで、防御面において不安のある能力値。魔法についても、まだ初球クラス+@程度しか習得できていない。

こうしてみると光輝の方が成長率も総合的な強さにおいてもミウラ以上だとわかる。

「なぁ、どっちが勝つと思う?」

「そりゃ、天之河だろ。確かにミウラさんはGUTSの隊員だけどよ、ステータスじゃ天之河に及ばないし、今じゃメルド団長にすらも勝って見せたからな」

「そうね。光輝君だもん。負けるはずないよ。いくら相手がGUTSの人でもさ…」

だから、誰もが光輝がこの模擬戦を制すると思っていた。

「さすが光輝様ですわ!華麗に剣を振るうお姿、魔力を帯びた神々しいお姿も、いずれにおいてまさに勇者にふさわしい!」

「香織様と雫様が羨ましいわ。私たちもいっそあの方々と同じ世界の人間だったら、幼き頃からお近づきになれたのに…」

 この世界にても、光輝の甘いマスクと、女たらしにも捉えられる優しさに触れて惚れてしまった大勢の女性たちがいた。ぜひとも自分を伴侶にと思い、接近を図るも、光輝自身元の世界でも交際を一切断り続けていたこともあって誰も彼の隣の座を勝ち取れずにいる。その後も頑張って接近を試みた令嬢や、その親の名のある貴族たちもいたが、最終的に雫と香織の存在等もあっていずれもが頓挫している。とはいえ、いまだに勇者としての彼の未来の婦人の座を狙う人は絶えずにいた。

 そんな彼女たちだから、光輝の敗北を全く疑いもしていなかった。

 

だが…

 

「くそ…!」

 時間がたつにつれ、光輝の体力が先に尽きかけていた。対して、ミウラも消耗こそあるが、光輝と比べるとまだ余力を残しているのが、その不屈の精神を体現したような表情から見て取れた。

 あれから幾度も接近を試みていた光輝、放たれる矢をはじき、その合間のミウラの魔法を避けつつ自分も魔法を詠唱し、〈火球〉等の遠距離魔法も牽制や煙幕代わりに放ちつつ接近し勝負をかけようとした。

 だが…浮かぶあらゆる手を幾度も尽くし試みても、ミウラに決定的な一撃を与えることすら敵わなかった。それどころか…

「ふん!!」

「ぐあぁ!」

 弾幕にまぎれて矢の攻撃を受けることもあれば…

「ここに風撃を望む、〈風球〉!」

「っぐ!」

 ミウラの放つ矢の雨をやり過ごそうと剣で弾き飛ばすことに集中するあまり、ミウラの放つ魔法に気取れずもろに食らってしまう。

「っく…さすがGUTS…!だったら…この魔法だ!」

 次第に焦りが生まれ、光輝は一発逆転の手を狙おうと、刀身に光の魔力を帯びていく。これを放てば、流石にミウラもかなり堪えるはず。避けようにもその爆風で大きく吹き飛ばされる。そこを狙えばチェックメイトだ。

「万翔羽ばたき、天へと至れ!」

 この魔法は、光輝がこれまでメルドたち騎士団から受けた訓練において習得した、強力な威力を持つ光属性の魔法〈天翔閃〉。模擬戦だから流石に威力に加減をしているが、本気で放って食らわせれば雑魚の魔物など簡単に葬り去ることができる。

「待て光輝!その魔法は…」

「待った!このままでいい!」

「ミウラ殿!?」

 訓練だというのに、威力が高すぎるから使うべきではないと告げようとしたメルド。だが、それを他ならぬミウラ自身が声で待ったをかけてきた。なぜ!?あの魔法を食らえば、ただの怪我では済まないのだぞとメルドはミウラに視線で告げるが、対するミウラは顔色一つ変えず光輝の放とうとする魔法を待ち構えていた。

「〈天翔閃〉!」

 そして光輝は刀身に光を集めた剣を突き出し、魔力の光線をミウラに向けて放った。それに対して魔法を使おうとするミウラ。

だがその前に、ミウラに向けて一直線に放たれた魔力光線は、ミウラの足元の地面をえぐるように爆発を引き起こした。

「ふぅ…」

 光輝は天翔閃を発射し終え、改めて構えなおす。いくら防御魔法でダメージを軽減できても、あれだけの威力と効果範囲を持つ攻撃、いくらミウラとてノーダメージとはいくまい。後はこの土煙が晴れたところで彼のいるところまで接近して剣先を向ければこちらの勝ちだ。

「そこまで!この勝負…

 

 

ミウラ殿の勝ちだ」

 

 

「へ…?」

 

 そう思っていたのに、立会人であるメルドから勝敗の判定が下された。

 

…自分の敗北、という形で。

 

「メルドさん、何を言ってるんです!この勝負は寧ろ俺の…」

「後ろをよく見てみろ光輝」

 メルドは、光輝の真後ろの方角を指さす。なぜ後ろを?と思っていると、目の前のミウラを包み込んでいるであろう土煙が晴れる。そこにミウラの姿は欠片もなかった。

「!?」

 まさかと思い、メルドが指さした後ろの方へ振り返ると…

 

 額にこつんと、刃をつぶした矢の刃先が触れた。

 

「これが戦いの年季の違いってやつだ。天之河君」

 

矢をいつでも放てる態勢で、ミウラがそこに立っていたのである。

 

 

「嘘だろ…光輝が負けた…?」

「天之河君が…!?」

「いくらGUTSの隊員だからって、あいつが…」

「光輝様が負けたですって…」

「ステータスは、勇者様が圧倒していたはずだぞ!そんな馬鹿な!」

「よもや、勇者様に勝つは…あの男は一体…」

「メルド団長も経験の深さにおいては勇者殿より勝っても、結局ステータスの面もあって負けたというのに…」

 

 模擬戦を見ていたクラスメイトや、同じく観客に回っていた貴族たちも驚きを隠せずにいた。ステータスも、使用できる魔法…いずれにおいても光輝の方が上回っていたことに比べて、ミウラは初級魔法と遠距離からの矢の攻撃。接近戦を想定した剣での攻撃はほぼ光輝の剣撃を防ぐためにしか使っていない。GUTSハイパーも当然ながら一度もホルスターから引き抜かなかった。

「ど、どうして…いつの間に!?」

 その上であれだけの攻撃の中、いったいどうやって自分の背後を取ったのか理由を問うが、それは自分で見極めろとミウラは厳しいことを告げた。

「それを自分で考えられるようになるのも、一流の戦士に必要なことだぜ。天之河君。なんたって、敵は自ら手の内を明かさないのが当たり前だからな」

 そうは言うが、実はあの状況で光輝に背後をミウラが取れたことには理由がある。

 

 

 光輝は、ミウラが〈天翔閃〉を防御するために防御魔法を発動させようと思っていたのだろうが、実はミウラがあの時発動させたのは防御魔法ではなく、風属性の攻撃魔法〈風爆〉。だが当然、これを光輝の〈天翔閃〉にぶつけたところでかき消され、結局もろに食らってしまうだけだ。

 

 ならどうやったのかというと、ミウラは光輝の魔法が、彼の視線から一直線に向かってくること、おそらく人を傷つけることへの抵抗感もあって、足元を狙ってくることを見切っていた。そこでミウラは、光輝の〈天翔閃〉が足元に直撃する寸でのタイミングを狙って、跳躍と同時に〈風爆〉を、光輝の〈天翔閃〉に真上からぶつけた。

 

 その結果、〈天翔閃〉と〈風爆〉の激突によって強烈な風圧が発生してミウラを空中へと舞い上げた。後は空中で体をひねりながら、光輝の背後に向かって落下し、着陸する。そうすることで光輝の背後を取ったのである。

 

 これは侵略異星人や怪獣の目線からこちらへの攻撃の軌道を見極めるGUTS隊員の、長い戦いを経て培われた洞察力と判断力、それを実現できるだけのチートステータス、何よりそれを成功させるという勇気ある覚悟があったからこそできたことだ。…加えて、ステータスありきな光輝の未熟さと経験の浅さ、何より慢心も成功率を高めてしまったという側面もあったが。

 

 

「そんな、教えてくれたっていいじゃないですか!俺たちはこれから一緒に戦うんですよ!もしこれから戦う魔物や魔人族が同じような手を使ってきたりとかしたら…」

 もったいぶって教えようとしないミウラに、教えてくれと催促する光輝。

「教えてやりたいのはやまやまなんだが…君は、敵が『あなたの戦い方を教えてください』と尋ねられて、素直に答えると思うか?

俺たちGUTSは話し合いどころか、言葉すらも通じない怪獣とも戦うんだ。そのうえで戦い、その最中の段階から敵の能力を分析し対策を立て、そして最終的に確実に勝利を得て人々を守る。君も俺たちに憧れてくれているなら知っているはずだ」

「そ、それは…」

 ミウラからの尤もらしい厳しい指摘に、光輝は返す言葉を見失う。

「それと天之河君。おそらくだが…君は俺よりステータスと攻撃手段の全てにおいて俺を上回っていたから、俺に勝つのは当然だと驕ってなかったか?さっきの戦いでも、俺に勝った気になって完全に油断していただろ」

「う…」

 さらなる指摘に息を詰まらせる。そう、ステータスの数字から人の価値を定めてしまっているこの世界だ。低いステータスであるハジメが見下されていることと同じように、光輝は勇者という天職とオール200という自らのステータスを過信していた。

「あいにくだが、君も知っての通り俺たちGUTSは自分より強い敵とは腐るほど戦ってきてるんだ。まだ戦い方のイロハも、覚悟も定まってない君に、そう簡単に負けてやる気はない。他ならぬ君の成長のためにも、な」

「お、俺に覚悟がないって言うんですか!?」

 そう言いながら、ミウラは深くため息を漏らしつつ光輝の下へ近づくと、その肩に手を置いた。

「君は確かに才能はあるし、正義感もあるだろう。だが…まだまだ認めてやる気にはなれないのが俺の正直な感想だ。今のまま戦い続ければ、君はいずれ仲間を犠牲にしてしまう」

「そ、そんなことさせません!俺は必ず強くなって魔人族を倒し、仲間もこの世界の人々も……!」

 肩から感じる手のぬくもりを一切感じさせない、能面のような無表情と冷たい目を向けてくるミウラに、光輝はたじろいだ。

「…もし、俺が邪悪な侵略者だとしたら、さっきの戦いで君は死んでいたぞ。当然、ここにいる仲間や、守ると言っていた人々もな。

それに忘れたのか?魔人族が、あの時俺が言った通りの連中だったら、君は仲間を守るためでも奴らを殺せるのか?」

「…!」

 あの時言ったこと、それは召喚されたあの日、イシュタルたち聖教教会からの依頼で魔人族との戦争に参加してほしいと願われた時にミウラから言われた、魔人族が自分たちと同じ…『人間』だった時の場合のこと。

 光輝はそんなはずがないと、結局頭の中からミウラの言葉をかき消した。イシュタルたちの困っている姿を見て、魔人族がこれまで地球を狙って飛来した悪しき宇宙人たちと同類だと決めつけていたからだ。だからろくにミウラの言葉の重さを考えようとすらせず、結果再度の指摘に言葉を失っている。

 やはりなと、ミウラは光輝に落胆を感じながら、彼の肩から手を降ろした。

「君は甘すぎる。命を奪う覚悟も奪われる覚悟もない、まだ幼い子供から大人になり切れない今の君に、背中は預けられないな」

そう言ってミウラは、闘技場を後にした。

残された光輝の下に、雫と龍太郎、恵里と鈴、メルドら数名の騎士たちが近づいてくる。ここに香織がいないのは、檜山たちのリンチで傷ついたハジメの治療を香織が行っているためである。

「気にすんなよ光輝。相手はあのGUTSだったんだ。ステータスだけで超えた気になっちまってたってわかっただけでも良かっただろ」

そう気さくに笑いながら、竜太郎がねぎらいの言葉をかける。

「そうね。正直私もステータスプレートの数字に目がくらんでいたところがあったのを実感したわ。私もまだまだね…」

雫も、光輝とミウラの模擬戦を通して、自分の強さを数字で表されるこの世界の在り方に影響され、数字で自分と相手の本来の力量の差を見誤りつつあったことに気づいて自省していた。

「光輝、今回の反省をばねに、明日からのオルクス大迷宮での訓練を頑張ればいいさ」

「そうだよ、光輝君。GUTSの隊員さんも言っていたでしょ。光輝君には才能が………っ」

メルドに続き、恵里が励ましの言葉を賭けようとする、が…その時の光輝の顔を見て言葉を詰まらせた。

光輝の顔は、悔しさで酷く歪んでいた。

 

 

 あの時のことを思い出し、光輝は再び悔しさを顔からにじませる。

 ステータスが急激に上がって力をつけたことで、憧れのGUTSの隊員と肩を並べられると思っていた。でも、模擬戦の結果は惨敗。大技を繰り出しても勝つことができなかった。それどころか、自分の心構えの甘さ…魔人族から仲間もこの世界の人々も死なせることなく守り抜いて見せるという覚悟も『甘い』の一言で否定され子供扱いされる。

 

その時の光輝の脳裏に……過去の出来事の一端が浮かび上がった。

 

 

 

 

 

 その日は、なんてことのない平和な日常のはずであった。

 まだ小学生になったばかりの幼い光輝は、彼が慕う祖父『天乃河完治』に連れられ、自身の誕生日プレゼントを買ってもらいにデパートを訪れていた。

 じいちゃん、早く早く!と呼びはしゃぐ孫の姿に完治は笑顔を綻ばずにいられず、その後を着いて行く。行き先はおもちゃ屋、地球防衛軍の装備品を模した銃のおもちゃ欲しさに光輝は祖父を急かす。

 天乃河完治は、長年のキャリアを積んできた腕利きの敏腕弁護士であった。依頼者からの仕事はきっちりこなし、笑顔で送り返す。悪を許さず正義を成す。そんな祖父に憧れた光輝は、祖父から彼の仕事の美談を幾度も聞かされ、自分も祖父のような清廉潔白な正義の味方になりたいと、現在に至るまでの正義感を形成した。

 

 実際のところ、弁護士とは光輝が思うような正義の味方ではなく、完治も孫を喜ばせるためにわざと話を勧善懲悪ヒーローもののように盛っていたに過ぎず、当然その自覚はあった。だからいずれ、自分の弁護士としての本当の軌跡を明かし、正義とは何か?を改めて孫に教えるつもりでいた。

 

…そんな時、悲劇が訪れた。

 

 大木が枝分かれしたような大きな角、周囲へ己の力を誇示するかのように放たれる咆哮。全てを踏み潰さんばかりの巨体。周囲からは悲鳴が上がり、砂煙が立ち上る。

『じいちゃん!起きてよ!』

 ボロボロになった街の、ある一角で倒壊し瓦礫と化したビル。その足元には…

『じいちゃん!じいちゃん!起きてってば!!』

 幼き日の自分と、

 

血を流しながら下半身が瓦礫の下敷きとなっている

 

 

祖父の姿があった。

 

 

 

 

 後にこの事件は、GUTSの手で怪獣と、その裏で怪獣を操っていたとされる宇宙人が討伐されたことで解決となった。

だがその日以来、幼いながら正義感に溢れていた光輝の中に、本人も自覚していない、

 

 

 

 

影が生まれた。

 

 

 

 

 

現在に至るまでで十数年間育っていた…

 

 

 

 

憎しみという影が。

 

 

 

(甘い、幼いだって…?

 

俺は、俺は勇者なんだぞ…

 

もう子供なんかじゃないんだ…!

 

あの頃のような無力なだけの…子供なんかじゃ…)

 

憧れのはずの人から、正義に従う自分の在り方を、ひいては自分の存在そのものすらも否定されたように感じた光輝は、自分の心の中に黒いものを沸き上がらせていた。

だが、祖父の美談を糧に正義を妄信する光輝は、その黒い感情がなんなのかすすら、わからないままだった。




ありふれを書く上で、ぶっちゃけステータス表示というのは僕的に厄介な要素です。何をどう書けばいいのか、この技能はそのキャラに本当に適するものなのか。何よりちゃんと意味を理解できて、そのキャラが習得している技能なのかを覚えきれているか。
正直、技能とか魔法の名前覚えきれてないです…複雑すぎます。ミウラ隊員の能力も、結構適当な感じで降っちゃってる…。

キャラの強さって、現実と同じく、数値ではなく経験と技術とか、数値では表れないもので表す方がやりやすいと思います。
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