SAOの世界に入り込めたので、キリトくんについて行くことにします 作:annkoromochi_
2層まで来たわけですが、この後恐らくキリトがアルゴに体術スキルクエストの受注場所を聞くイベントが発生するので、キリトが主街区でアルゴを追いかけ始めたら、キリトに任せて自分だけ主街区にいることにします。
「転移門をアクティベートしたら、すぐあの建物の2階に入ろう」
曰く、ビーターの自分達がいることがバレたら何をされるかわからないからとのこと。
恐らくこれを止めると体術イベントが発生しないので、了承しましょう。
「じゃあ、アクティベートするぞ」
キリトがアクティベートした瞬間に、敏捷力ステータスを駆使して全速ダッシュをする。
キリトよりも俺の方が敏捷力が高いので、先に登りきった。
「流石にAGI型は速いな」
「いや、でも、多分アルゴの方が素早いと思うぞ」
そう言いながら窓辺にさりげなくキリトを誘導する。
「アルゴ・・・って、あの追いかけられてるのアルゴじゃないか?」
途轍もないスピードで一人の女性プレイヤーと二人の男性プレイヤーが主街区を走っている。
「そうだな。確かにアルゴっぽい。キリトはアルゴに用事あるんだったか?」
「まあ、急ぎってわけじゃないが一応・・・」
「じゃあ、あれ行ってこいよ。俺は主街区で色々見て回っとくから」
キリトは少し悩んだ後に、頷いて窓から飛び降りてアルゴを追いかけていった。
「さて、買い物しますか・・・」
俺もキリトを追いかけるように窓から飛び降りて、商業エリアを目指す。
アイアン・ピックが残り少ないと言うのと、1層店売りであるアイアン・ピックで2層を戦うのは厳しいと言う理由から、2層でスチール・ピックを購入しておきたい。
本当はMOBドロップやプレイヤーメイドが一番良いのだが、MOBドロップは3本ずつでしかドロップしないしレアドロップのため数が確保できないし、プレイヤーメイドに関してはまだ鍛冶屋ができていない。そう言うわけで残るはNPCメイドか店売りになり、材料費が惜しいので必然的に店売りピックに頼らざるを得ないと言うわけだ。
そうしてスチール・ピックを買い終わると、キリトからメッセージが届いた。曰く。
アルゴからこの層にあるというエクストラスキル《体術》の情報を貰った。
ただ、そのクエストが少し難点があって、クエストを達成するまであまり人里を出歩けない。そして恐らく長時間かかるので、もしモチが攻略を進めたいなら俺を置いて先に行ってくれ。それと、《体術》スキルが欲しいなら俺のところに来てくれ。地図は添付しておく。
まあ、もちろん行くよね、《体術》。
そうだ、ついでに強化詐欺についてアルゴに伝えておくか。
と言うわけで、キリトに以下のメッセージを送った。
わかった。俺も《体術》スキルが欲しいから、クエストを受けにそっちに行く。それと、もしアルゴがそこにいるんだったら、その山の近くで待ってくれるように言ってくれないか。少しアルゴに伝えたいことがある。
よし。それじゃあ、キリトのいる山を目指しますか。
「デ、何の用ダ?モッチー」
「そのモッチーって言うのやめようぜ・・・」
俺が言うと、アルゴは笑いながら言った。
「ニャハハハ。あだ名で呼ばれたくなかったラ、オネーサンより凄腕の情報屋になってミナ!」
はぁ、とため息をつく。
「まあ、本題に入ると――」
俺は、強化詐欺のやり方について話した。自分で考えたことではなく、路地裏で黒ポンチョの男が誰かに向かって言っていたことだと言うことにして話した。
「フゥム、なるほどナ。その方法を考えたヤツはすごいケド、間違いなくオレンジプレイヤーに類するヤツラだろうナ・・・」
そう言いながら俺に情報代を払おうとしたアルゴの手を払ってから俺は言った。
「金はいらないよ。犯罪に関わることだしな・・・。ただ、このことを俺がアルゴに伝えたってのを誰にも言わないでほしい」
「・・・マァ、当然の心配だよナ。分かったヨ、金を取らない代わりに、このことは自分で聞いたことにするヨ」
恩に着る、と言ってから俺はキリトの方へ歩き出しながらアルゴに別れを告げる。
「じゃ、またどっかで」
「アア、ありがとナ。次はサービスしとくヨ!」
そしてキリトと合流した俺は、二人で三日三晩かけて石を割り、無事《体術》スキルを手に入れた。
〜現在のステータス〜
レベル:7
主武装:アニール・ブレード
副武装:スチール・ピック
スキル:《片手用直剣》《投剣》《体術》
パーティーメンバー:キリト