今回は外伝!ロイドとグエルのお話です。
では、どうぞ!
これは、本編では描かれなかった、半年間の物語………
外伝 〜俺とグエルと、時々、兄貴〜
ロイドside
夕方、地球寮の全員で、夕食を食べていた時………
チュチュ「そういや、ロイ先パイって、ジェタークのやつとはいつ出会ったんだよ?」
と、チュチュが言ったのが、事の始まりだった。
リリッケ「確かに………気になります!」
ニカ「結構仲も良さそうだったし………」
アリヤ「どんなことがあって、二人は出会ったんだ?」
と、地球寮メンバー(主に女子)に問い詰められ、俺は皆にそれを話すことになった。
ロイド「あれは今から36万・・・いや、1万4000年前だったか。まあいい。
俺にとってはつい昨日の出来事だが、お前達にとってはたぶん、明日の出来事だ。
………そんなジト目で俺を見るな。少しふざけただけじゃないか。
まあいい、話を始めるぞ。
あれは、五年ほど前の、ベネリットグループ十周年記念のインキュベーションパーティーの時の話だ……………」
以下、ロイドの回想
会場は人と沢山の料理で埋め尽くされた、それはもう大きなパーティーだった。
そんなパーティーに、俺は兄貴と一緒に参加していた。
ロイド「すっげえ………」
サルネリア「ベネリットグループの全社が集まってると言われる程だからな。料理も知らない物ばかりだ………」
その時の俺と兄貴は、初めてのインキュベーションパーティーに呆然としていた。なんせ、工場より人は多いし、料理も多い上にどれも美味くてな…………。
………これ以上はただの自慢話になる。止めよう。
で、ある程度胃袋を満たした俺と兄貴は、俺が見たかったモビルスーツの展示場に行ったんだ。
そこで目に止まったのがディランザだった。
当時のジェターク社は、主力機がまだデスルターの頃だったから、新型の量産機だと一目で分かった。
兄貴も興味を示したみたいで、暫く眺めていたんだ。
すると…………
???「あ、あの!」
ロイド・サルネリア「「?」」
声をかけられ、振り返ると、当時の俺と同じくらいの男子がいた。
癖のある長髪にピンクのメッシュ。
そう、当時のグエルだった。
サルネリア「えっと、グエル・ジェターク君、だよね?」
グエル「は、はい。あの、俺たちを助けてください!」
ロイド「……え?」
???「グエル!」
そこに、ふくよかな体型のおじs………男性が走ってくる。
そう、ジェターク社CEO、ヴィム・ジェタークだ。
グエル「父さん!」
ヴィム「駄目だろう!人様に迷惑をかけて!」
グエル「でも、広報の人が今日いなくって、ディランザのプレゼンが失敗しちゃうって………」
グエルのその言葉に、当時経営などに限ってオツムがパァだった俺でも理解ができた。そして、同じく理解できた兄貴と目線で会話する。
サルネリア(ロイド)
ロイド(分かってる。助けようよ)
サルネリア(ああ、そうだな)
ヴィム「だとしても、人に迷惑を………」
サルネリア「あの………」
ヴィム「あ、はい。何でしょうか?」
サルネリア「よかったら、私どもに、手伝わせてもらえませんか?」
プレゼンまで、残り2時間の事だった。
ロイド「楽勝だったな」
整備員「………」
サルネリア「いつ見てもイカれてる………」
その後、ヴィムCEOから承諾を受け、舞台裏でディランザの予備機を俺が30分で分解し、構造とスペックデータを頭に叩き込んでた。
………ん?30分でモビルスーツを分解したのは異常?普通に朝飯前なんだが?
まぁ、時間がなくて急いでやったから、多少の傷はついてしまっただろうけど。
で、手配してくれたジェターク社の制服に袖を通し、プレゼン用の台本を読んで待機していた。
ロイド「兄貴…………」
サルネリア「大丈夫。誰だって緊張する。俺だって緊張してる。…………成功させるぞ」
ロイド「………あぁ」
司会『それではいよいよ、御三家、ジェターク社のプレゼンです!』
サルネリア「行くか」
ロイド「おう!」
で、結果から言うと大成功。
なんと総裁からも好評(他に比べれば)で、無事ジェターク社のプレゼンを成功させた。
ヴィム「本当にありがとうございました!おかげで助かりました!」
ヴィムCEOからもお礼を言われたし、良かった良かった。
その後、グエルと二人で話してたんだ。
グエル「お前すげーよ!ディランザをああも簡単に解体した上、プレゼンも上手かったし!」
ロイド「どうってことねーよ、この位」
実際どうってことなかった。解体は言わずもがな、プレゼンに関しては、直前に兄貴から短期集中プレゼンレッスンを受けてたし。
ロイド「んじゃ、そろそろ帰るわ。やることやったし、飯も食ったし」
そう言って、立ち去ろうとすると………
グエル「グエル!グエル・ジェターク!」
ロイド「は?」
グエル「俺の名前!お前は!?」
ロイド「………ロイド。ロイド・エレネット」
グエル「ロイド!またな!!」
そう言われて、俺も言った。
ロイド「おう、またな!」
回想終了
ロイド「………で、その後、ヴィムCEO経由で連絡先を交換し、以降俺たちは友達になったんだ。」
ニカ「へぇー、そんな出会だったんだ」
アリヤ「というか、ロイドはその頃からオーバースペックだったんだな………」
ロイド「んな事無いぞ。実際、今でも兄貴には勝てないし」
オジェロ「兄弟揃ってチートかよ………」
そんな話をしながら、夜は更けていく…………
…………ちなみに、夜ふかしして話したため、一部メンバーが遅刻したのは、また別のお話。