アスティカシアを第四の騎士で駆ける   作:毒撒

16 / 61
お久しぶりです、ルブリスウソーンです。


テスト勉強してたら、こんなにたってしまった………。


さて、今回は、グエル君三度目の敗北です。


でも、なにやら不穏な空気が・・・?


では、どうぞ!


第十一話  デートと敗北と漆黒のガンダム

ロイドside

 

 

 

 

 

 

 

ロイド「スレッタが、エランとデートぉ!?」

 

アリヤ「ああ」

 

 

二度にも渡る俺の負傷から数日。昼食を食べながらアリヤと、ティルと話していた俺は、アリヤの口からとんでもない事を聞いた。

 

あの氷の君が、スレッタとデート、ねぇ………。

 

 

ロイド「んで、いつなんだ、そのデートって」

 

ティル「明日の朝からって言ってた」

 

ロイド「………そのデートの話を、エランがスレッタに伝えたのは?」

 

アリヤ「昨日、だな………」

 

ロイド「決めてから早すぎるだろ」

 

 

エランがそんなにスレッタにゾッコンなのか、はたまた別の理由があるのか………

 

 

ティル「あと、エアリアルを持ってきてって言ってたらしい」

 

 

はい確定。エアリアルが目的だわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

 

 

 

 

ミオリネ「ロミジュリったら、許さないからね!!」

 

 

何故か来ていたミオリネの怒声とともに、エアリアルを乗せたコンテナが、ペイル寮へ向かって発進していった。

 

 

ペイル《スレッタ、デート楽しめると良いね!》

 

リリッケ「ですねぇ。でも、氷の君とデートだなんて、羨ましいですね!」

 

ロイド「………」

 

 

スレッタ、明らかに浮かれてたな。ただ、純粋にデートを楽しもうとしてた。

 

学校に来ること自体、初めてらしいし、デートで浮かれるのもわけないか。

 

………エランの目的は知らんが、後輩を悲しませるなら、見過ごせないな。

 

 

だが、俺は動けない。エアリアルに反応して、またペイルライダーのHADESシステムが起動してしまうかもしれない。

 

………こういうときは、人脈を頼るか。

 

そう考えた俺は、端末を取り出し、とある人物に、電話をかけた。

 

 

ロイド「もしもし………突然悪い。少し、やってほしいことがあるんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

no side

 

 

 

エラン「同じだと思ってたのに………君は、僕と」

 

スレッタ「………ッ!」

 

 

エランが冷たく放ったその一言に、スレッタは目尻に涙を浮かべた。

 

スレッタは、エランがどうしてそんな事を言うのか分からなかった。先程まで、無表情ながらも、どこか優しさを感じる話し方だったのに。

 

しかし、今は違う。

 

失望した。そんな事を言うような、冷徹な眼差しを、スレッタに向けている。

 

 

すると、一台のモビルクラフトが、エランとスレッタの間に割り込むように、ドリフトしながら停車する。

 

 

グエル「ロイドから聞いた時は耳を疑ったが、まさか本当だとはな。エラン、スレッタ・マーキュリーに何をした!?」

 

 

乗っていたのはグエルだった。

 

エランとスレッタがデートをする直前、筋トレをしていたグエルに、ロイドが電話をかけた。その内容はというと………

 

 

グエル「スレッタ・マーキュリーとエランがデートだと………!?」

 

ロイド『ああ。おそらく、エランの目的は、スレッタが持つエアリアルだ。』

 

グエル「………何でそれを、俺に?」

 

ロイド『エランを止めてほしい。俺がいくと、ペイルライダーがまた反応する可能性があるからな。それに………』

 

グエル「………何だよ」

 

ロイド『スレッタに格好いいところを見せるチャンスだぞ。惚れたんだろ、スレッタに』

 

グエル「なっ!?///お、おおおお俺が、すすすすすすスレッタ・マーキュリーに!?///」

 

ロイド『………お前、分かりやすいって自覚ある?』

 

グエル「う、うるせぇ!!///………でも、確かにそれは見過ごせないな。わかった。引き受けよう」

 

ロイド『報酬は用意しといてやる。だから………スレッタを、頼む』

 

グエル「………ああ、任せろ」

 

 

と、言うものだ。ロイドから頼まれ、グエルがここに来た、というわけだ。

 

 

エラン「………………」

 

グエル「何とか言ったらどうだ!返答次第では………!」

 

エラン「決闘でもする?」

 

グエル「何?」

 

エラン「丁度いい。グエル・ジェターク。

 

 

 

 

 

 

 

 

君に、決闘を申し込む」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイドside

 

 

 

 

ロイド「まさか、決闘をすることになるなんてな。しかも、御三家同士………」

 

ペイル《グエルさん、大丈夫かな・・・?》

 

ロイド「あいつはそんなヤワじゃない。グエルを信じよう」

 

 

俺は、これから始まる決闘を観戦するため、ペイルライダーのコックピットでディスプレイを起動させている。

 

自分が言い出しっぺなんだ。しっかり見届けなきゃな………。

 

考えている内に、お互いのモビルスーツが降り立った。

 

 

ロイド「グエルのあのディランザ………ラウダのやつか?」

 

ペイル《グエルさんのは、修理だ終わってなかったりするのかな?》

 

ロイド「さぁな。んで、エランのは………ん?」

 

 

エランのモビルスーツを観た途端、俺は少し固まった。

 

 

漆黒のカラーリング。ザウォートに似た、細長い四肢。鋭いカメラアイ。背部からアームで接続されている、大型のブースター。

 

そして………エアリアルに似た、シェルユニットの配置。

 

画面には、「ファラクト」と表示されている。

 

 

ロイド「まさか………ガンダムなのか?」

 

そう、一週間ほど拘束されていた時、HADESシステムがガンダムに反応することは聞かされているので、エアリアルはガンダムである事には気づいている(パイロットは頑なに否定してるけど)。

 

それに近いシェルユニットの配置をしているファラクトは、ガンダムである可能性があるのだ。

 

 

そして、決闘が始まった。

 

ファラクトが縦横無尽に飛び回り、ディランザは低重力を生かした機動でそれに食らいつく。

 

そのまま、ファラクトは上空から大型のビーム・ライフルを放っていく。

 

それに対しディランザは、ビームを避けつつ、地面をアックスで叩きつけ、レゴリスを宙に舞わせて撹乱していく。

 

 

ロイド「ペイル社の新型なだけあって、凄まじい機動力だな」

 

ペイル《でも、グエルさんも負けてないよ》

 

 

そうこう言っていると、突如、ファラクトのシェルユニットが赤く発行し、肩部のブースターのラックから、正三角形状の物体が数個射出される。

 

射出された物体は、そのまま真っ二つに割れ、赤いレーザーを展開する。

 

 

ペイル《ガンビット!?》

 

ロイド「やっぱりガンダムか。でも、まずい。このままだと………」

 

 

負ける。そう思った瞬間、ディランザのアックスと右足を、レーザーが貫通した。が………

 

 

ペイル「………ダメージがない?」

 

ロイド「いや、あれは………電磁スタンレーザーか!」

 

レーザーが当たった周辺の、機器そのものが停止してしまっている。が、すぐにまた動くようになったため、そこまで持続はしないようだ。

 

グエルは、アックスを回転させてレーザーを防ぎながら、ファラクとに接近していく。

 

 

しかし、ビームトーチを掲げた瞬間、突如として動きが止まる。

 

 

ロイド「まずい、磁気を帯びたレゴリスが関節部に………!」

 

 

元はグエルが撹乱用に撒き散らした物。まさか自分で自分の首をしめることになるとは………!

 

そこからは、一方的な蹂躙だった。

 

ファラクトが放ったビームが、徐々にディランザを傷つけていく。

 

そして、ファラクトが止めをさそうと近づき…………

 

 

 

ディランザが、辛うじて使えるブースターを吹かせ、ファラクトに思い切り突進する。

 

崖により掛かるように体制を崩したファラクトに、ディランザが連続して蹴りを叩き込む。

 

しかし、グエルの奮闘虚しく、再びレーザーで動きを止められてしまう。

 

 

そして、そのままブレードアンテナをへし折った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グエルside

 

 

 

 

負けてしまった。

 

勝てていれば、ジェターク社のアピールができると思ったのに、また負けて、ジェタークの名に泥を塗ってしまった。

 

それだけじゃない。友人から頼られたのに、それに答えることができなかった。

 

格納庫に戻ると、そこはとても静かだった。

 

 

フェルシー「グエル先輩………」

 

ペトラ「あ、あの………」

 

ラウダ「兄さん………」

 

 

親しい者は声を掛けてくれた。でも、なんと言って良いか分からなそうにしている。

 

 

ヴィム「グエル!!」

 

 

父さんも来た。怒られてしまうな………。

 

しかし、頬をぶたれたり、殴られたりはせず、父さんはただ、俺を抱きしめてくれた。

 

 

ヴィム「馬鹿者が………また反抗して………ッ!」

 

グエル「………ごめんなさい、父さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

………また、迷惑をかけてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

俺は、本当にここにいるべきなのだろうか。

 

 




次回予告

第十二話  死神の営業 

お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。