テスト勉強してたら、こんなにたってしまった………。
さて、今回は、グエル君三度目の敗北です。
でも、なにやら不穏な空気が・・・?
では、どうぞ!
ロイドside
ロイド「スレッタが、エランとデートぉ!?」
アリヤ「ああ」
二度にも渡る俺の負傷から数日。昼食を食べながらアリヤと、ティルと話していた俺は、アリヤの口からとんでもない事を聞いた。
あの氷の君が、スレッタとデート、ねぇ………。
ロイド「んで、いつなんだ、そのデートって」
ティル「明日の朝からって言ってた」
ロイド「………そのデートの話を、エランがスレッタに伝えたのは?」
アリヤ「昨日、だな………」
ロイド「決めてから早すぎるだろ」
エランがそんなにスレッタにゾッコンなのか、はたまた別の理由があるのか………
ティル「あと、エアリアルを持ってきてって言ってたらしい」
はい確定。エアリアルが目的だわ。
翌日
ミオリネ「ロミジュリったら、許さないからね!!」
何故か来ていたミオリネの怒声とともに、エアリアルを乗せたコンテナが、ペイル寮へ向かって発進していった。
ペイル《スレッタ、デート楽しめると良いね!》
リリッケ「ですねぇ。でも、氷の君とデートだなんて、羨ましいですね!」
ロイド「………」
スレッタ、明らかに浮かれてたな。ただ、純粋にデートを楽しもうとしてた。
学校に来ること自体、初めてらしいし、デートで浮かれるのもわけないか。
………エランの目的は知らんが、後輩を悲しませるなら、見過ごせないな。
だが、俺は動けない。エアリアルに反応して、またペイルライダーのHADESシステムが起動してしまうかもしれない。
………こういうときは、人脈を頼るか。
そう考えた俺は、端末を取り出し、とある人物に、電話をかけた。
ロイド「もしもし………突然悪い。少し、やってほしいことがあるんだ」
no side
エラン「同じだと思ってたのに………君は、僕と」
スレッタ「………ッ!」
エランが冷たく放ったその一言に、スレッタは目尻に涙を浮かべた。
スレッタは、エランがどうしてそんな事を言うのか分からなかった。先程まで、無表情ながらも、どこか優しさを感じる話し方だったのに。
しかし、今は違う。
失望した。そんな事を言うような、冷徹な眼差しを、スレッタに向けている。
すると、一台のモビルクラフトが、エランとスレッタの間に割り込むように、ドリフトしながら停車する。
グエル「ロイドから聞いた時は耳を疑ったが、まさか本当だとはな。エラン、スレッタ・マーキュリーに何をした!?」
乗っていたのはグエルだった。
エランとスレッタがデートをする直前、筋トレをしていたグエルに、ロイドが電話をかけた。その内容はというと………
グエル「スレッタ・マーキュリーとエランがデートだと………!?」
ロイド『ああ。おそらく、エランの目的は、スレッタが持つエアリアルだ。』
グエル「………何でそれを、俺に?」
ロイド『エランを止めてほしい。俺がいくと、ペイルライダーがまた反応する可能性があるからな。それに………』
グエル「………何だよ」
ロイド『スレッタに格好いいところを見せるチャンスだぞ。惚れたんだろ、スレッタに』
グエル「なっ!?///お、おおおお俺が、すすすすすすスレッタ・マーキュリーに!?///」
ロイド『………お前、分かりやすいって自覚ある?』
グエル「う、うるせぇ!!///………でも、確かにそれは見過ごせないな。わかった。引き受けよう」
ロイド『報酬は用意しといてやる。だから………スレッタを、頼む』
グエル「………ああ、任せろ」
と、言うものだ。ロイドから頼まれ、グエルがここに来た、というわけだ。
エラン「………………」
グエル「何とか言ったらどうだ!返答次第では………!」
エラン「決闘でもする?」
グエル「何?」
エラン「丁度いい。グエル・ジェターク。
君に、決闘を申し込む」
ロイドside
ロイド「まさか、決闘をすることになるなんてな。しかも、御三家同士………」
ペイル《グエルさん、大丈夫かな・・・?》
ロイド「あいつはそんなヤワじゃない。グエルを信じよう」
俺は、これから始まる決闘を観戦するため、ペイルライダーのコックピットでディスプレイを起動させている。
自分が言い出しっぺなんだ。しっかり見届けなきゃな………。
考えている内に、お互いのモビルスーツが降り立った。
ロイド「グエルのあのディランザ………ラウダのやつか?」
ペイル《グエルさんのは、修理だ終わってなかったりするのかな?》
ロイド「さぁな。んで、エランのは………ん?」
エランのモビルスーツを観た途端、俺は少し固まった。
漆黒のカラーリング。ザウォートに似た、細長い四肢。鋭いカメラアイ。背部からアームで接続されている、大型のブースター。
そして………エアリアルに似た、シェルユニットの配置。
画面には、「ファラクト」と表示されている。
ロイド「まさか………ガンダムなのか?」
そう、一週間ほど拘束されていた時、HADESシステムがガンダムに反応することは聞かされているので、エアリアルはガンダムである事には気づいている(パイロットは頑なに否定してるけど)。
それに近いシェルユニットの配置をしているファラクトは、ガンダムである可能性があるのだ。
そして、決闘が始まった。
ファラクトが縦横無尽に飛び回り、ディランザは低重力を生かした機動でそれに食らいつく。
そのまま、ファラクトは上空から大型のビーム・ライフルを放っていく。
それに対しディランザは、ビームを避けつつ、地面をアックスで叩きつけ、レゴリスを宙に舞わせて撹乱していく。
ロイド「ペイル社の新型なだけあって、凄まじい機動力だな」
ペイル《でも、グエルさんも負けてないよ》
そうこう言っていると、突如、ファラクトのシェルユニットが赤く発行し、肩部のブースターのラックから、正三角形状の物体が数個射出される。
射出された物体は、そのまま真っ二つに割れ、赤いレーザーを展開する。
ペイル《ガンビット!?》
ロイド「やっぱりガンダムか。でも、まずい。このままだと………」
負ける。そう思った瞬間、ディランザのアックスと右足を、レーザーが貫通した。が………
ペイル「………ダメージがない?」
ロイド「いや、あれは………電磁スタンレーザーか!」
レーザーが当たった周辺の、機器そのものが停止してしまっている。が、すぐにまた動くようになったため、そこまで持続はしないようだ。
グエルは、アックスを回転させてレーザーを防ぎながら、ファラクとに接近していく。
しかし、ビームトーチを掲げた瞬間、突如として動きが止まる。
ロイド「まずい、磁気を帯びたレゴリスが関節部に………!」
元はグエルが撹乱用に撒き散らした物。まさか自分で自分の首をしめることになるとは………!
そこからは、一方的な蹂躙だった。
ファラクトが放ったビームが、徐々にディランザを傷つけていく。
そして、ファラクトが止めをさそうと近づき…………
ディランザが、辛うじて使えるブースターを吹かせ、ファラクトに思い切り突進する。
崖により掛かるように体制を崩したファラクトに、ディランザが連続して蹴りを叩き込む。
しかし、グエルの奮闘虚しく、再びレーザーで動きを止められてしまう。
そして、そのままブレードアンテナをへし折った。
グエルside
負けてしまった。
勝てていれば、ジェターク社のアピールができると思ったのに、また負けて、ジェタークの名に泥を塗ってしまった。
それだけじゃない。友人から頼られたのに、それに答えることができなかった。
格納庫に戻ると、そこはとても静かだった。
フェルシー「グエル先輩………」
ペトラ「あ、あの………」
ラウダ「兄さん………」
親しい者は声を掛けてくれた。でも、なんと言って良いか分からなそうにしている。
ヴィム「グエル!!」
父さんも来た。怒られてしまうな………。
しかし、頬をぶたれたり、殴られたりはせず、父さんはただ、俺を抱きしめてくれた。
ヴィム「馬鹿者が………また反抗して………ッ!」
グエル「………ごめんなさい、父さん」
………また、迷惑をかけてしまった。
俺は、本当にここにいるべきなのだろうか。
次回予告
第十二話 死神の営業
お楽しみに!