今回は、スレッタ対エランのお話です。
さて、エアリアルフルバーニアンの性能やいかに?
では、どうぞ!
追記:最近、コラボを視野に入れてきていますが、誰かしてくれませんかね。
ロイドside
シャディク「これより、決闘をとり行う」
翌日、いよいよ決闘が始まろうとしている。
エアリアルフルバーニアンもできる限り調整して万全にしたし、後は勝利の女神様に祈るばかりだ。
俺は、ニカ達と小型艇でサポート役に回っている。
リリッケ「スレッタ先輩、勝てますかね………?」
ペイル《こればっかりはスレッタを信じるしかないね》
アリヤ「始まるぞ」
アリヤに声を掛けられ、俺たちはモニターに目を向ける。
シャディク「
さあ、教えてやれスレッタ。
エアリアルフルバーニアンの、性能とやらを。
まずは、お互いの遠距離武器で撃ち合う。
エアリアルはガンビッドで防御しつつ、ビーム・ライフルで攻撃する。対して、ファラクトは、攻撃を避けつつ、大型のライフルで反撃する。
互いに撃ち合いが続くが、突如、ファラクトが射撃を続けつつエアリアルに接近する。
そのままビーム・サーベルで斬りかかるが、間一髪、エアリアルもビーム・サーベルで防御する。
が、エアリアルがスラスターを一気に噴射し、ファラクトを押し返す。
リリッケ「機体の負荷、許容範囲内です」
アリヤ「上手くいったな、ロイド」
ロイド「ああ。だが、ここからだ」
ミオリネ「………あのバックパック、あんたの親の会社の?」
ロイド「それは事実だ。だが、あんな奴と俺を一緒にしないでくれ」
ミオリネ「あんたも親に苦労しているのね」
ロイド「………今度、トマトジュース飲みながら語り合おうぜ」
ミオリネ「………良いわ、あんたの奢りね」
ロイド「おい」
マルタン「ふ、ふたりとも、お互い動いたよ!」
マルタンの声で、握手をしていた俺とミオリネは現実に戻ってくる。
今は、エアリアルとファラクトが追いかけっこをしている。
そして、ファラクトのシェルユニットが輝きを増すと、肩部のバインダーからスタンビット(仮称)が出てくる。
ニカ「やっぱり来た!」
アリヤ「スレッタ、避け「その必要はない」ロイド!?」
ミオリネ「あんた、どういうつもり!?」
ミオリネが叫ぶが、俺はお構いなしに続ける。
ロイド「スレッタ、作戦を実行する」
スレッタ『了解!』
俺がスレッタに指示を飛ばすと同時に、スレッタがバックパックからミサイルを発射していく。
発射された大量のミサイルは、スタンビットの進行を防ぎ、誘爆させていく。
リリッケ「敵機のビット、ぜ、全滅………」
マルタン「す、すごい………」
アリヤ「これが、ロイドの………」
ニカ「作戦………?」
ロイド「正確には、スレッタの作戦だ。俺は、原案を聞いて、少し軌道修正をしただけだ」
ミオリネ「スレッタが………」
そう、これはスレッタが提案した作戦。最終調整をしていたときにわざわざ来て、一緒に作戦会議をしていたのだ。
そして、エアリアルはガンビットを収納し、加速してファラクトを追いかける。
エアリアルの方が速いのか、段々と距離を縮めていく。
ファラクトが、小惑星を避けてスピードが一瞬だけ落ちる。
それを逃さず、エアリアルがガンビットで猛攻を仕掛ける。
そして、ファラクトの大型ライフルを破壊する。
マルタン「やった、当たった!」
しかし、ファラクトが脚部を変形させ、そこからビームを放つ。
内一つは回避したものの、もう一つはバックパックの左舷ユニバーサル・ブースターに当たる。
そのまま誘爆する寸前で、エアリアルがバックパックをパージする。
リリッケ「エアリアル、推力損失!」
アリヤ「まずい………!」
すかさずファラクトは、バインダーからビットを射出し、そのままエアリアルにレーザーを当てる。
ロイド「しまった、予備があったか!」
そして、ファラクトがエアリアルに接近していき………
突如、エアリアルのシェルユニットが輝きを増し、衝撃波のようなものを放つ。
それが中継用のハロに当たった途端、まるで通信妨害を食らったかのように、通信が不安定になる。
ペイル《何で、回復しない………?》
ロイド「一体、何が………?」
そして、画面が復旧し、写ったのは………
ガンビットの猛攻により、ボロボロになったファラクトだった。
その後、エアリアルを回収し、今は、エランをペイル寮へ送り届けている。
ロイド「………」
エラン「………」
気まずい………
どう話せば良いのか分からん………
エラン「………頼みがあるんだ」
ロイド「………なんだ?」
エラン「………スレッタ・マーキュリーを頼む。僕は、もう会えないだろうから」
ロイド「………どういうことだ?」
俺は、エランの言葉が分からなかった。もう会えない?決闘の賭けを破るのか?
エラン「………僕はおそらく、ペイル社によって、処分される」
ロイド「………は?」
エラン「ガンダムに乗るために作られた僕が、ガンダムに負けたんだ。上は、処分するだろうね」
ロイド「………どういう事だよ」
エラン「言葉どうりだよ。僕は、本物のエラン・ケレスじゃない。顔も、声も、何もかも。ペイル社によって用意された、影武者だから」
ロイド「どうにかは………ならないだろうな」
ペイル社が、そんな事を………。
………人を何だと思ってるんだ。
エラン「だから、もし僕について、スレッタ・マーキュリーが聞いてきたら、こう答えてほしい。待ち合わせに行けなくてごめん、って」
ロイド「………分かった」
エラン「じゃあ、僕はこれで。………さよなら」
ロイド「………ッ!エラン!!」
去りゆくエランに、俺は声をかける。
エランが、顔だけこちらを向く。
ロイド「お前の、本当の名前は!?」
エラン「………○○○◯・○○○○○○。それが、僕の本当の名前」
ロイド「………〇〇〇〇。
たとえ俺だけだとしても、俺はお前の名前を忘れない!!!」
〇〇〇〇「ッ!!………ありがとう」
涙を拭きながら叫んだ俺の言葉に、エランは感謝だけを述べ、そのまま歩き去っていった。
……でも
最後に見たあいつの後ろ姿に、別の男子の影が重なったのは、きっと、涙が滲んでいたせいなんかじゃなかった。
次回予告
第十四話 インキュベーション・パーティー
お楽しみに!