今回は、グラスレーとの対決で。
では、どうぞ!
ロイドside
ミオリネ「シャディク・ゼネリ………あんたに、決闘を申し込む!」
シャディク「………」
さて、分かりやすく、現状を説明しよう。
①シャディク、校則を書き換えて株式会社ガンダムを吸収しようとする。
②校則を書き換えたのはシャディクだと看破したミオリネが、シャディクに決闘を申し込む。
③それを見ながら、お茶を啜る俺。
………最早、安心感すら覚えるトントン拍子。
いや、シャディクに決闘で挑むのは良い。俺も賛成。
でもさ、グラスレーは集団戦特化だぞ?俺等そんなにモビルスーツ持ってないのにどうするのさ?
っていうか、そもそも決闘そのものはやらないだろ、ミオリネは!?
後日、マルタンから、6対6の集団戦になったと報告を受けた。やっぱりかよチクショウ。
アリヤ「で、どうするんだ?うちにはパイロット科は3人しか居ないぞ?」
オジェロ「………マルタン乗れよ。寮長だろ?」
マルタン「やだよ!?ガンダムに乗ったら死ぬんだろ!?」
スレッタ「し、死にません………!」
リリッケ「私、出ろって言われたので、出ま〜す!」
俺たちは、休み時間を利用して、誰が決闘に出るか話し合っていた。
パイロット科のスレッタ、チュチュ、俺。そして、何故か立候補してるリリッケを含め、あと2人。
ミオリネ「一旦、解散。助っ人になってくれそうな人、探してきて」
それで、放課後。今は、助っ人を探して、あてもなく歩いている。
ペイル《にしても、この学園も変わったよねぇ………》
ロイド「そうだな。全体的に、少しにぎやかになった気がするな。ランニングする人も増えたし、アーシアン差別も弱まってきたし、キャンプしてるやつも………待て、キャンプ?」
ふと、テントが見えた。何故?ミオリネじゃあるまいし、一体誰が………?
グエル「よう。どうした、ロイド?」
ロイド「お前かい!!」
ロイド「………んで、何でぼっち生活してるんだ、グエル?」
グエル「せめてソロキャンプと言ってくれないか!?」
グエルのテントのそばの椅子(切り株)に腰を掛け、グエルの淹れたコーヒーを飲みながら、グエルに質問する。
グエル「………自主退寮したんだ。あのまま居ても、父さんだけじゃなく、皆に迷惑をかけてしまうと思ってな」
ロイド「………」
グエル「これは俺一人の問題じゃない。あのまま居座っても、父さんに………ジェターク社に泥を塗ってしまう」
ロイド「………知らないことが、多すぎたんだよ。俺たち、子供には」
グエル「ああ。父さんのお陰で学園に入れて、少しでも父さんの、ジェターク社の助けになれたら、と思ってやっていたことが………こうまで、空回りしてしまうとはな」
ロイド「………俺も、似たようなもんだな。あいつがいなかったら、ペイルも造られてなかったし、今の仲間に出会うこともなかった。………いっつも気に食わないし、育児放棄したクソ野郎だけど………それでも、俺を産んでくれた親なんだな」
ペイル《………》
グエル「………よし、決めた」
ロイド「………?」
グエル「俺、退学する。子会社に入れてもらって、父さんの仕事を学びたい。もう、これ以上、ジェターク社の御曹子としてのプライドを、無くさないために。父さんに孝行するのは、その後だ」
………お前は、凄いよ。どんなに過ちを犯しても、それでも、親と会社のために、自分の身を削れる。
でも、俺は違う。あいつに感謝はしている事は分かった。でも、あいつは、ヴィムさんと違って、俺を道具としか見ていない。ペイルも、道具である俺の道具として造られた。
俺と、あいつの間に、ジェターク親子みたいなものはない。
俺は…………
ロイド「お前が羨ましいよ………グエル」
グエル「?なにか言ったか?」
ロイド「………いや。何でもない。………応援してるぞ、グエル。頑張れよ」
グエル「!………ありがとう」
それから一週間後、決闘の日。
ラウダ「これより、決闘をとり行う」
アリヤ『全機、発進を許可』
アリヤの合図によって、地球寮のコンテナが、発信していく。
コンテナは、全て無事に戦術試験区域にたどり着く。
アリヤ『MSコンテナ、開けるぞ』
スレッタ『はい!』
チュチュ『やってやんよッ!』
リリッケ『頑張ります!』
ティル『………』コクッ
マルタン『乗りたくなかった………』
ロイド「………」
アリヤ『………ロイド?大丈夫か?』
全員が返事を返す中、俺はただ一人、グエルのことを考えていた。
あの後、手続きに2日、ヴィムさんの説得に3日かけ、グエルは退学していったらしい。
………あいつは進んだんだ。俺も、前に進んでみせる………!
ペイル《ロイド………》
ロイド「………大丈夫だ。………ペイルライダー、出るぞ!」
そして、全機の発進が完了した。
今回、ペイルライダーは陸戦重装パックで出撃している。
そして、ティル、マルタン、リリッケは、ペイル社のベルメリアとかいうおばさんに貸してもらった、ザウォートに乗っている。
スレッタはいつものエアリアル、チュチュは、半年間続けてきた改修の末に完成した、デミ・ストライカーに乗っている。
そして、管制室のミオリネと、シャディクが、宣誓をする。
ラウダ「
決闘が始まった。
俺たちは、リーダー機であるエアリアルを中心とした、矢じりの陣形で進行していく。
スレッタ『ミオリネさん、私、本当に前衛でいいんですか?』
ミオリネ『私を信じて。もし何かあったらマルタン達を盾にして』
スレッタ『はい!』
ロイド「血も涙も無ぇ………」
ミオリネのパワハラ(?)を聞きつつ、俺たちは敵がいるであろう所に突っ込んでいく。
突如、マップに、俺達のど真ん中に敵機の反応が現れる。
全員『『『『『!』』』』』
ロイド「上だ!」
シャディク『まずは、露払いだ』
俺が叫ぶも、最後尾のチュチュに、敵機のビーム攻撃が向かっていく。
そして、そのまま分断されてしまう。
っていうか、今の、シャディクの機体じゃね!?
そう考えるも、前方からも敵機が迫ってくる。
サビーナ『ここで止めさせてもらうぞ、死神!』
ロイド「やれるもんなら!」
敵機とビーム・サーベルを交わらせつつ、俺は、前線を維持するように立ち回る。
サビーナ『中々やる………だが!』
アリヤ『ロイド!パイロット科以外が、全員やられた!』
ロイド「流石に早すぎやしないか!?」
足止めを食らっている時間は、そう長くなかったはず………予想はしてたけど、よっわ!
………待て、あいつらがやられたってことは………
レネ『こっからはあたしらも相手だよ、死神様ァ!』
ペイル《1対4、かぁ………》
不味い、パイロット科のエース4機相手は、流石にキツイぞ………!
4機が放つビームの雨を避けつつ、ミサイルで牽制しながら、スレッタとは一定の距離をc保つ。
しかし………
アリヤ『不味い、チュチュもやられた!』
ロイド「うっそだろオイ!?」
流石は集団戦最強のグラスレー………どんどん追い詰められてる。
サビーナ『今だ!全機、フルブラスト!』
3機『『『コピー!』』』
相手の4機は、一斉にビームを放つも、俺はスラスターを吹かせ、ジャンプして避ける。
ペイル《ロイド!!》
ペイルが必死に声をあげた。それと同時に、警報。
そして、後ろから倒されるように、ペイルライダーは地に落ちた。
その衝撃で、俺の体は前方のコンソールに打ち付けられる。
ロイド「グッ!………残骸を……倒して、足止め、か………ちょっと、ドジ………った………」
ペイル《…イド!しっかり…てロ……!ロ…ド……………》
ペイルの必死の叫びを聞きながら、俺の意識は、暗闇に落ちていった。
次回予告
第十七話 覚醒
お楽しみに!