この話を含んで、あと2話でシーズン1編を終了します。
では、どうぞ!
ロイドside
ロイド「ペイルライダーの改修?」
マックス『ああ』
あれから二週間。会社も設立し、現在は業務中。
あ、あと、副社長になりました。
ミオリネに、「あんたくらいしか、務まる人いないでしょ」って言われて、やることになった。ちなみにリリッケが社長秘書。
んで、今は書類を書きながら、マックスさんと電話をしている。
マックス『いやな、一回整備をこっちでもしようと思って、送ってもらったけど、何したらこんなにフレームが劣化するんだよ。酷使しすぎだっつーの』
それを聞いて、俺は数週間前の、決闘ラッシュと二週間前のHADESの超軌道を思い浮かべた。が、言わないでおこう。
あと、AE社には、俺が株式会社ガンダムに就職したのは知れ渡っている。
マックス『だから、とりあえずHADESとペイルをそのままに、色々、新技術を詰め込んで、改修させてもらうぞ』
ロイド「それは良いんですけど、どのくらいかかります?」
マックス『大体、一ヶ月位』
ロイド「正気ですか?」
本当に正気か?デミトレーナーとかなら分かるけど、仮にも試作機だぞ?フレームもまとめて改修するのに一ヶ月って………。
ロイド「大丈夫なんですか、それ」
マックス『俺達だってメカニックの端くれなんだ。お前のようには出来ずとも、最善をつくすさ』
ロイド「んじゃ、頼みます。あ、それと、ディランザの方はどうなってます?」
俺は、ついでに思い出した、半年前のディランザについてを聞く。
マックス『今も保管してあるぞ。と言っても、フレームだけは交換させて貰ったけどな』
ロイド「………さいですか」
その後、マックスさんと少し話しつつ、電話を切り、書類に集中する。しかし………
プルルル………
ロイド「………ハァ、またかよ。って、この番号って………」
ジェターク寮地下 社長室
ヴィム「すまないな、急に呼び出してしまって」
ロイド「いえ、大丈夫です」
そう、俺はヴィムさんに呼び出されたのだ。
理由?俺が聞きたい。
ヴィム「なぜ、君を呼んだかについてなのだが………これを受け取って欲しい」
ヴィムさんはそう言って、俺にUSBを渡してくる。
ロイド「………何が入ってるかは、聞きませんが………。何故、俺に?」
ヴィム「………グエルから、君のお陰で決心ができた、と聞いてな」
ロイド「………!」
決心、とは、退学の話だろう。
ヴィム「別に、怒っているわけではないんだ。ただ、君になら、グエルを任せられると思ってな」
ロイド「………」
ヴィム「もし、俺になにかあった時は………グエルを、頼む」
ロイド「………分かってます」
その後、適当に世間話をして、俺は帰った。
………そのUSBに入っているデータが、いつかの未来、グエルの助けになるのは、また別の話。
それから、一ヶ月と少しが経過した。
会社も軌道に乗り始め、GUND義足なども開発している今日このごろ。
そんな中、俺は、AE社のシャトルに乗り、月面のアナハイム・エレクトロニクス本社に向かっている。
改修したペイルライダーを、受け取りに行くのだ。
ブレスレットを通じて、ペイルからどんな様子かは聞いていたのだが、実物を見たほうが手っ取り早いので、わざわざ月に向かっている。
そして、俺は椅子に座りつつ、ミオリネからのメールを読んでいる。
From:LS001 ミオリネ・レンブラン
To:KP004 ロイド・エレネット
件名:業務報告
船を買ったわ。中古の色変えだけど、十分動くし、地球寮もとい、会社の船として利用することにするわ。
定期便じゃないおかげで、いくらか早く学園に帰れそう。
んで、こっからが本題。
エアリアルの改修が終わったって、連絡が来た。船に慣れるのも兼ねて、株式会社ガンダム総出で取りに行くわよ。
でも、多分あんたが学園に帰るときには、私達はもうプラント・クエタにつく頃だと思う。
だから、社長命令。新・ペイルライダー(仮称)を持って、そのままプラント・クエタに来なさい。そこで合流するわよ。異論は受け付けない。
P、S いつもどうり、あんたの会社から廃材だの試作品だのを、持ってこれるだけ持ってきておいて。また使わせてもらうから。
社長より、クソ親父の小言に対する怒りとストレスを込めて
ロイド「んなもん込めんな。俺はこれからそれを感じに行くんだっつーの」
つい、声に出てしまった。幸い、誰にも聞かれていないようで安心した。
っていうか、ツッコミどころと理不尽が多すぎるだろ。
なんやかんやありつつ、無事に本社に到着。
知り合いの人から、歓迎を受けている。
ライア「ロイド、久しぶり!背、伸びたか?」
アルス「ロイドくん、よく来たね!お帰り♪」
イリス「ロイドくんが帰ったぞー、道をあけろー♪」
ロイド「お久しぶりです。ライアさん、測ってないけど、多分伸びました。アルスさん、ただいま。イリスさん、そこまで人はいないので、道は開けてもらわなくても結構です」
まずは、人事課のライアさん、男勝りの女性で、ペイルライダーのテストパイロットを俺にやらせてくれた人。
次に、総務課のアルスさん。イケメン。一説によれば、一週間に三回は告白されているらしい。ライアさんと付き合ってるのに、何故だろう?
最後に、経理課のイリスさん。無邪気な女性で、センスが独創的。あと、アルスさんによると、ボクっ娘っていうらしい。意味は知らん。
マックス「おう、来たか。新しくなったペイルライダーは整備ドッグにあるから、見たいときに見ろ」
ロイド「マックスさん、ありがとう」
マックスさんも来て、俺の知り合いが全員集結した。
サルネリア「………ロイド、ちょっといいか?」
皆と話をしていると、兄貴が俺に声を掛けてきた。
ロイド「………んで、話ってなんだよ、兄貴」
サルネリア「………母さんのことについてだ」
ロイド「ッ!何か、分かったのか!?」
エミル・エレネット。
俺たちの母さんであり、もう既に、この世にはいない。
物心付く前に、その頃に協力していた会社で事故に巻き込まれ、亡くなったと聞いている。
が、兄貴はそれを信じず、母さんの死の真相を調査していたんだ。
サルネリア「………どうやら、母さんは、事故死したわけじゃないみたいだ」
ロイド「………どういうことだ?」
兄貴の言葉に、俺は疑問を浮かべる。
サルネリア「ロイドは、ヴァナティーズ事変については、どのくらい知っている?」
ロイド「確か、GUNDフォーマットがデリング・レンブランによって禁止されて、オックス・アースがドミニコス隊による強制執行を受けて………まさか!?」
サルネリア「ああ。協力していた会社ってのは、オックス・アース。かあさんは、事故死した訳じゃなくて、ドミニコス隊の強制執行に巻き込まれて死んだんだ」
一週間後
兄貴から聞いた話について考えながら、俺は改修したペイルライダーとともに、プラント・クエタにシャトルで向かっていた。
ロイド「………で、四人は仕事抜け出してきてよかったんですか?」
アルス「今季は、あまり大きな仕事はないから、少しなら、ね」
イリス「ボクは、構わないよ!ロイドくんといるの、楽しいし!」
ライア「株式会社ガンダムのメンツにも、会っておきたいしな」
マックス「ほら、通信するから静かにしろ」
マックスさんの一言で、俺たちは静かになる。
マックス「管制室、こちら、AE社シャトル80便。入港許可を求む、どうぞ。………管制室?こちらAE社シャトル。入港許可を求む、どうぞ。………おっかしいなぁ」
イリス「繋がらないんですか?」
マックス「ああ、何でだ………?」
おかしい。通信が繋がらないなんて、整備もちゃんとしてるはず………。
そう考えた瞬間、プラント・クエタの近くに、二本の巨大な光が見えた。
ロイド「………ビーム!?」
イリス「まさか………」
マックス「………間違いない」
アルス「ああ………」
ライア「………戦闘だ」
裏設定その三
今回登場した三人の社員は、ロイドが編入する前から顔見知り。
次回予告
第十九話 進み続ける
お楽しみに!