今回でシーズン1編は最終回!外伝をいくつかやって、次回からは新章です。
では、どうぞ!
ロイドside
アルス「プラント・クエタが………襲撃されている!?」
マックス「正気か!?ベネリットの最重要開発区だぞ!?」
イリス「確認したけど、モビルスーツもいるみたい………」
ライア「ガチのテロじゃねぇか………」
ロイド「………」
四人は状況を冷静に判断する。
が、俺は言葉が出なかった。
「戦闘」
「テロ」
その言葉を聞いた途端、俺は体が動かなくなった。
決闘じゃない。敵が本気で殺しにかかってくる。
人が………死ぬ。
怖い。まだ死にたくない。
そう考えた時、別の思考がよぎった。
「仲間を、失いたくない」
「進んで手に入れた物を、手放したくない」
「もう、過ちを繰り返したくない」
俺は、少し前のスレッタとの会話を思い出した。
以降、回想
ロイド「スレッタ、前に言ってた、『逃げたら一つ進めば二つ』って、どういう意味なんだ?」
スレッタ「えぇと、例えば、決闘で、逃げたら『負けない』が手に入ります。でも、進めば、『勝利』が。たとえ、勝てなくても、『経験』とか『プライド』、『信頼』も手に入ります。二つ以上、手に入れられるかもしれません。お母さんから教わった、魔法の言葉なんです」
ロイド「へぇ…………」
回想、終了
あの時は、興味で聞いただけだったけど、まさか俺の役にも立つとはな………。
俺も、進むんだ。
歩き始めるのはもうできてる。
後は、止まらず、進み続けるだけだ。
ロイド「ペイル、また、力を貸してくれるか?」
ペイル《もちろん!お望みとあらば、いつまでも、ね♪》
ロイド「フッ………………マックスさん、このシャトルって確か、ベースジャバーも積んでましたよね?」
マックス「ロイド、お前………何するつもりだ………?」
マックスさんの問いに、俺は不敵な笑みを浮かべた。
ロイド「………ちょっくら、仲間を救いに、ね」
no side
ソフィ「ノレア、邪魔しないで!」
ノレア「あんたがいつまでも遊んでるからでしょ………ッ!」
プラント・クエタ周辺宙域で、三つの光が入り混じっていた。
うち二つは、地球の魔女であるソフィ・プロネのガンダム・ルブリスウルとノレア・デュノクのガンダム・ルブリスソーン。
残る一つは、スレッタの乗るガンダム・エアリアル改修型。
二対一で、なおかつエアリアルのみ決闘出力という状況でも、エアリアルは互角に渡り合っている。
少し離れた所で、それを見守るテロリストのデスルター。うち一機に乗るオルコットが、接近する反応に気づいた。
オルコット「あれは………SFC?」
近づいてきたのは、AE社のSFCであるベースジャバー。コンテナを乗せ、一直線に戦闘に突っ込んでいく。
戦いの最中、三人もそれに気づいた。
ソフィ「なにあれ………せっかく楽しんでるんだから、邪魔しないで、よッ!」
ソフィが、ビームガトリングを連射し、ベースジャバーに直撃する。
ビームコーティングのおかげで、最初の数発は耐えたものの、連続して食らったせいで、そのまま爆散してしまう。
スレッタ「あっ!!」
ノレア「ソフィ、そんなのに構ってないで、こっちを手伝って」
ソフィ「分かってる。さ、続きをしようよ、スレッタ・マーキュ《pi-pi-pi-》ッ!?」
ルブリスウルが、何かをセンサーに捉えた。場所は、ベースジャバーの爆心地。
爆炎の中から、モビルスーツの機影が見える。
ソフィ「新手………?」
ノレア「こんな時に………」
スレッタ「………!あれって………!!」
(BGM:Aerial Rebuild)
改修前と変わらない、青色系を基調としたカラリーング。
より大きくなった機体。
武装が追加されたバックパック。
赤く発光しているシェルユニット。
………そして、バイザーに覆われた、真紅のカメラアイ。
ロイド「………スレッタ、一人でよくやった。こっからは俺達もやる」
スレッタ「!ロイドさん!」
ロイド「………行くぞ
トーリスリッター!!!」
死の騎士が、ここに再誕した。
トーリスリッターはスラスターを吹かせ、ルブリスウルに突っ込んでいく。
そして、大型のビーム・ライフル「ハイパーナックル・バスター」で攻撃する。
対するルブリスウルも、トーリスリッターとなるべく距離を離そうとする。だが………
ソフィ「距離が離れない!?」
ロイド「すごい!改修前の二倍以上の推力が出てる!これなら………!」
ソフィは、距離を取るのを諦め、ビーム・サーベルを構えて突進する。
ロイド「ちょうどいい、これを使うか!」
トーリスリッターはハイパー・ナックルバスターを左腕に持ち替え、左腕の前腕部からサーベルを取り出し、ルブリスウルの攻撃を防御する。
ロイド「ペイル、頼む!」
ペイル《サブアーム、展開!》
ペイルの操作で、肩部から大型のサブアームが出てくる。そして、バックパックからハイパー・ビーム・サーベルを掴み、ルブリスウルに振りかぶる。
ソフィ「くっ!」
ルブリスウルは慌てて離脱し回避、ビームガトリングを連射してくる。
が、トーリスリッターは圧倒的な機動力で難なく避ける。
そのタイミングで、ルブリスソーンがルブリスウルと合流する。
そして、ロイドは見た。見えてしまった。
後方でエアリアル改修型がライフルにガンビッドを接続してチャージしているのを。
スレッタ「ロイドさん、避けて下さい!」
ロイド「ふっざけんなテメェ!?」
慌てて射線上から離れる。そして、そこを極太のビームが通過する。
遠くでは、掠めたデスルターの足が溶解しているのが見える。
ロイド「スレッタナイス!でも後で覚えておけ!」
ロイドはスレッタに感謝と怒りを通信越しにぶつけ、二機に接近する。
ロイド「こいつはどうだ、インコム、展開!」
ロイドの操作で、バックパックのバインダーから、小さな円柱にフィンをつけたような有線端末が六つ射出される。
ロイド「オールレンジは、ガンダムだけの特権じゃない!」
多方向からの射撃で、ガンダム二機を翻弄する。
そして、上手いこと隙を作り、ルブリスウルに接近、合計四本のビーム・サーベルを振り下ろす。
繰り出した斬撃は、ルブリスウルの左腕、フェーズドアレイキャノン、そして右腕の前腕を切り飛ばした。
ソフィ「そんな、私が………」
ノレア「よくも、ソフィを!!」
ルブリスソーンが接近するが、トーリスリッターとの間に、極大のビームが通過する。
遠くに、ドミニコス隊の艦隊が見える。
ソフィとノレアに、通信が入る。
ナジ「ソフィ、ノレア。他は全員帰投した。撤退するぞ」
ソフィ「………了解。………その顔覚えたからね、死神」
ノレア「了解」
ソフィは憎悪を込めて、ノレアは淡々と返答し、母艦へと向かっていった。
ロイドside
ロイド「………ふぃ〜………」
一応は、どうにかなった。
にしても、ベースジャバーにトーリスリッターをコンテナごとくくりつけて突貫するとか、我ながらイカれた作戦だこと。
ペイル《お疲れ様、大丈夫?》
ロイド「別に大丈夫ではない。手、めっちゃ震えてるし。でも…………」
ペイル《でも?》
ロイド「………仲間が守れたんなら、進むのも悪くないな」
ペイル《………ロイド、あんまり進みすぎて、自分が罪を背負ったりしないでね》
ロイド「分かってる。人を殺す気なんかねーよ」
そう言って、俺はシャトルへと帰還した。
ペイルside
いつか、ロイドに謝らなくちゃ。
ロイドを利用していることを。
私も、本当はこんな事したくない。
でも、私は父さんの命令は聞かなければいけない。
だって、そういうように造られたのだから。
いや、造り直された、っていうほうが正しいか。
………ねぇ、ロイド。
私は、過ちを反省して、前に進み続けるロイドを受け入れた。
でも………
あなたは、いずれ私が罪を犯した時、私を受け入れてくれるのかな?
To Be Continued ………
裏設定その四
トーリスリッターの操縦担当
ロイド:機体制御、HADESシステム制御
ペイル:機体制御補助、火器管制
次回予告
シーズン2編
第二十話 その後のお話
お楽しみに!