アスティカシアを第四の騎士で駆ける   作:毒撒

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どうも、ルブリスウソーンです。

今回でシーズン1編は最終回!外伝をいくつかやって、次回からは新章です。

では、どうぞ!


第十九話  進み続ける

ロイドside

 

 

 

 

アルス「プラント・クエタが………襲撃されている!?」

 

マックス「正気か!?ベネリットの最重要開発区だぞ!?」

 

イリス「確認したけど、モビルスーツもいるみたい………」

 

ライア「ガチのテロじゃねぇか………」

 

 

ロイド「………」

 

 

四人は状況を冷静に判断する。

 

 

が、俺は言葉が出なかった。

 

 

「戦闘」

 

「テロ」

 

 

その言葉を聞いた途端、俺は体が動かなくなった。

 

 

決闘じゃない。敵が本気で殺しにかかってくる。

 

 

 

人が………死ぬ。

 

 

 

怖い。まだ死にたくない。

 

 

そう考えた時、別の思考がよぎった。

 

 

 

「仲間を、失いたくない」

 

「進んで手に入れた物を、手放したくない」

 

「もう、過ちを繰り返したくない」

 

 

 

俺は、少し前のスレッタとの会話を思い出した。

 

 

 

 

以降、回想

 

 

 

 

ロイド「スレッタ、前に言ってた、『逃げたら一つ進めば二つ』って、どういう意味なんだ?」

 

スレッタ「えぇと、例えば、決闘で、逃げたら『負けない』が手に入ります。でも、進めば、『勝利』が。たとえ、勝てなくても、『経験』とか『プライド』、『信頼』も手に入ります。二つ以上、手に入れられるかもしれません。お母さんから教わった、魔法の言葉なんです」

 

ロイド「へぇ…………」

 

 

 

回想、終了

 

 

 

 

あの時は、興味で聞いただけだったけど、まさか俺の役にも立つとはな………。

 

 

俺も、進むんだ。

 

歩き始めるのはもうできてる。

 

後は、止まらず、進み続けるだけだ。

 

 

 

ロイド「ペイル、また、力を貸してくれるか?」

 

ペイル《もちろん!お望みとあらば、いつまでも、ね♪》

 

 

ロイド「フッ………………マックスさん、このシャトルって確か、ベースジャバーも積んでましたよね?」

 

 

マックス「ロイド、お前………何するつもりだ………?」

 

 

マックスさんの問いに、俺は不敵な笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

ロイド「………ちょっくら、仲間を救いに、ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

no side

 

 

 

 

 

 

 

 

ソフィ「ノレア、邪魔しないで!」

 

ノレア「あんたがいつまでも遊んでるからでしょ………ッ!」

 

 

プラント・クエタ周辺宙域で、三つの光が入り混じっていた。

 

 

うち二つは、地球の魔女であるソフィ・プロネのガンダム・ルブリスウルとノレア・デュノクのガンダム・ルブリスソーン。

 

残る一つは、スレッタの乗るガンダム・エアリアル改修型。

 

二対一で、なおかつエアリアルのみ決闘出力という状況でも、エアリアルは互角に渡り合っている。

 

 

 

少し離れた所で、それを見守るテロリストのデスルター。うち一機に乗るオルコットが、接近する反応に気づいた。

 

 

オルコット「あれは………SFC?」

 

 

近づいてきたのは、AE社のSFCであるベースジャバー。コンテナを乗せ、一直線に戦闘に突っ込んでいく。

 

 

戦いの最中、三人もそれに気づいた。

 

 

ソフィ「なにあれ………せっかく楽しんでるんだから、邪魔しないで、よッ!」

 

 

ソフィが、ビームガトリングを連射し、ベースジャバーに直撃する。

 

ビームコーティングのおかげで、最初の数発は耐えたものの、連続して食らったせいで、そのまま爆散してしまう。

 

 

スレッタ「あっ!!」

 

ノレア「ソフィ、そんなのに構ってないで、こっちを手伝って」

 

ソフィ「分かってる。さ、続きをしようよ、スレッタ・マーキュ《pi-pi-pi-》ッ!?」

 

 

ルブリスウルが、何かをセンサーに捉えた。場所は、ベースジャバーの爆心地。

 

爆炎の中から、モビルスーツの機影が見える。

 

 

ソフィ「新手………?」

 

ノレア「こんな時に………」

 

 

 

スレッタ「………!あれって………!!」

 

 

(BGM:Aerial Rebuild)

 

 

改修前と変わらない、青色系を基調としたカラリーング。

 

より大きくなった機体。

 

武装が追加されたバックパック。

 

赤く発光しているシェルユニット。

 

………そして、バイザーに覆われた、真紅のカメラアイ。

 

 

ロイド「………スレッタ、一人でよくやった。こっからは俺達もやる」

 

 

スレッタ「!ロイドさん!」

 

 

ロイド「………行くぞ

 

 

 

 

 

 

トーリスリッター!!!

 

 

 

 

 

死の騎士が、ここに再誕した。

 

 

 

 

 

 

トーリスリッターはスラスターを吹かせ、ルブリスウルに突っ込んでいく。

 

そして、大型のビーム・ライフル「ハイパーナックル・バスター」で攻撃する。

 

対するルブリスウルも、トーリスリッターとなるべく距離を離そうとする。だが………

 

 

ソフィ「距離が離れない!?」

 

ロイド「すごい!改修前の二倍以上の推力が出てる!これなら………!」

 

 

ソフィは、距離を取るのを諦め、ビーム・サーベルを構えて突進する。

 

 

ロイド「ちょうどいい、これを使うか!」

 

 

トーリスリッターはハイパー・ナックルバスターを左腕に持ち替え、左腕の前腕部からサーベルを取り出し、ルブリスウルの攻撃を防御する。

 

 

ロイド「ペイル、頼む!」

 

ペイル《サブアーム、展開!》

 

ペイルの操作で、肩部から大型のサブアームが出てくる。そして、バックパックからハイパー・ビーム・サーベルを掴み、ルブリスウルに振りかぶる。

 

 

ソフィ「くっ!」

 

 

ルブリスウルは慌てて離脱し回避、ビームガトリングを連射してくる。

 

が、トーリスリッターは圧倒的な機動力で難なく避ける。

 

 

そのタイミングで、ルブリスソーンがルブリスウルと合流する。

 

そして、ロイドは見た。見えてしまった。

 

後方でエアリアル改修型がライフルにガンビッドを接続してチャージしているのを。

 

 

スレッタ「ロイドさん、避けて下さい!」

 

ロイド「ふっざけんなテメェ!?」

 

 

慌てて射線上から離れる。そして、そこを極太のビームが通過する。

 

遠くでは、掠めたデスルターの足が溶解しているのが見える。

 

 

ロイド「スレッタナイス!でも後で覚えておけ!」

 

 

ロイドはスレッタに感謝と怒りを通信越しにぶつけ、二機に接近する。

 

 

ロイド「こいつはどうだ、インコム、展開!」

 

 

ロイドの操作で、バックパックのバインダーから、小さな円柱にフィンをつけたような有線端末が六つ射出される。

 

 

ロイド「オールレンジは、ガンダムだけの特権じゃない!」

 

 

 

多方向からの射撃で、ガンダム二機を翻弄する。

 

 

そして、上手いこと隙を作り、ルブリスウルに接近、合計四本のビーム・サーベルを振り下ろす。

 

 

繰り出した斬撃は、ルブリスウルの左腕、フェーズドアレイキャノン、そして右腕の前腕を切り飛ばした。

 

ソフィ「そんな、私が………」

 

ノレア「よくも、ソフィを!!」

 

 

ルブリスソーンが接近するが、トーリスリッターとの間に、極大のビームが通過する。

 

 

遠くに、ドミニコス隊の艦隊が見える。

 

ソフィとノレアに、通信が入る。

 

 

ナジ「ソフィ、ノレア。他は全員帰投した。撤退するぞ」

 

ソフィ「………了解。………その顔覚えたからね、死神」

 

ノレア「了解」

 

ソフィは憎悪を込めて、ノレアは淡々と返答し、母艦へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイドside

 

 

 

ロイド「………ふぃ〜………」

 

 

一応は、どうにかなった。

 

にしても、ベースジャバーにトーリスリッターをコンテナごとくくりつけて突貫するとか、我ながらイカれた作戦だこと。

 

 

ペイル《お疲れ様、大丈夫?》

 

ロイド「別に大丈夫ではない。手、めっちゃ震えてるし。でも…………」

 

ペイル《でも?》

 

ロイド「………仲間が守れたんなら、進むのも悪くないな」

 

ペイル《………ロイド、あんまり進みすぎて、自分が罪を背負ったりしないでね》

 

ロイド「分かってる。人を殺す気なんかねーよ」

 

 

そう言って、俺はシャトルへと帰還した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペイルside

 

 

 

いつか、ロイドに謝らなくちゃ。

 

ロイドを利用していることを。

 

私も、本当はこんな事したくない。

 

でも、私は父さんの命令は聞かなければいけない。

 

だって、そういうように造られたのだから。

 

いや、造り直された、っていうほうが正しいか。

 

 

………ねぇ、ロイド。

 

私は、過ちを反省して、前に進み続けるロイドを受け入れた。

 

でも………

 

 

 

あなたは、いずれ私が罪を犯した時、私を受け入れてくれるのかな?

 

 

 

 

To Be Continued ………

 




裏設定その四

トーリスリッターの操縦担当

ロイド:機体制御、HADESシステム制御 

ペイル:機体制御補助、火器管制


次回予告

シーズン2編

第二十話  その後のお話

お楽しみに!
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