夏休みたのちぃ。
今回は、ランブルリングのお話です。いつもよりかなり長めになっています。でもPROLOGUEよりは短いというね………。
そして、トーリスリッターにも何かが………?
では、どうぞ!
ロイドside
アリヤ「………入寮希望?」
ノレア「アーシアンならここを当たれ、と」
地球寮のラウンジで、俺たちと編入生(ソフィ・プロネとノレア・デュノクというらしい)が話している。
エラン「随分と半端な時期に編入してきたもんだね」
………あと、何故かエランも。
チュチュ「てめーはさらっと輪に入んなし!」
アリヤ「……マルタン、ロイド。どうする?」
アリヤに聞かれ、俺は考える。
エランの言う通り、編入にしては中途半端な時期だ。オープンキャンパスの後ならまだ分かるが。
でも、そんな事は拒む理由にはならない。
マルタン「アーシアンなら、うちは歓迎だよ」
ロイド「賛成だ。」
アリヤ「なら、決まりだな」
ノレア「よろしくお願いします」
そう言って、マルタンとノレアは握手をした。
そして、夜が明け、オープンキャンパス当日となった。
俺は、ヌーノ、アリヤ、リリッケと共に、屋台で売店をやっていた。
リリッケ「搾りたての、ヤギミルクはいかがですか〜?」
ヌーノ「………予想はしてたけど、全然売れねぇな………」
アリヤ「大丈夫だ。今調合し終わった、この薬も売れば………」
ロイド「ヤギミルクが生理的に無理なスペーシアンが、アーシアンの薬を買うわけがねぇんだよなぁ………」
会話しつつ、俺は簡易レジに代金を入れ、ミルクを一杯飲む。
サルネリア「一杯もらえるかい?」
ロイド「ゴフッ!?ゲホッ、ゲホッ!!」
ペイル《ちょ、ロイド!大丈夫!?》
いるはずのない兄貴にいきなり声をかけられ、俺は飲んでいたミルクが思わず変なところに入って盛大にむせた。
アリヤ「ロイド、知り合いなのか?」
ロイド「………兄貴だよ。ってか、なんでいんの!?」
サルネリア「せっかくのオープンキャンパスだから来たんだが、駄目だったか?」
ロイド「駄目じゃねぇけど!後一杯でいいのな?お会計90円だよまいどあり!」
勢いそのまま、兄貴から金を受け取りコップを渡す。
ヌーノ「そういや、そろそろ時間じゃね?」
ロイド「おっ、そうだな。んじゃ、行くか」
リリッケ「ペイルさんも頑張りましょうね!」
ペイル《頑張る〜♪》
そう言って、俺達は閉店中の看板を出し、地球寮の格納庫に向かっていった。
セセリア『これより、オープンキャンパス特別イベント、ランブルリングを開催しま〜す』
ペイル《機体動作、問題なし。火器管制、良好。全システム、オールグリーン。発進準備完了!》
アリヤ『よし、全機発進!』
地球寮の船から、モビルスーツコンテナ四機が一斉に発信していく。
そして、戦術試験区域に到着し、コンテナのハッチが開けられる。
スレッタ『LP041、スレッタ・マーキュリー。エアリアル!』
チュチュ『MP039、チュアチュリー・パンランチ。デミ・ストライカー!』
エラン『KP002、エラン・ケレス。ファラクト』
ロイド「KP004、ロイド・エレネット。トーリスリッター、出るぞ!」
各機がコンテナから飛び出して着地し、臨戦態勢に入る。
ロイド「兄貴がいるんだ。カッコ悪いところは見せらんねぇ。行くぞ、ペイル!」
ペイル《うん!》
サリウス『ランブルリング、スタート!』
俺たちは、四機で固まって移動する。が、敵機は戦うどころか一斉にこちらに向かってくる。
ロイド「敵さんは一時休戦して、俺たちを先に倒そうとしてるみたいだな………」
スレッタ『ど、どうしましょう………?』
エラン『僕達三人で囮になるよ。その代わり、何かご褒美が欲しいな。二人っきりの時間とか………さ』
ロイド『ナンパしてねぇで、行くぞ!』
チュチュ『ちょ、勝手に決めんなし!』
エランは空中から新装備のライフルで、俺は低飛行しながらハイパー・ナックルバスターとシールドの三連ビーム砲、背部ビーム・キャノンで敵機を攻撃していく。
………よく考えたら、トーリスリッター遠距離武器が充実しまくってんな。
チュチュは突撃して剣ぶん回したり殴りかかったりして撹乱、スレッタはラウダのディランザに追いかけられている。
その時、地面のハッチが突如爆発し、ラウダのディランザに攻撃を仕掛け、そのまま押し倒した。
ロイド「………なんで………あの機体が学園に………ッ!?」
その機体は、プラント・クエタを襲撃した、ガンダムの一機だったのだ。
ソフィ『さ、決闘を始めようよ、スレッタお姉ちゃん。それと………』
リベンジマッチだよ。死神さん』
ロイド「………ソ………フィ………………?」
瞬間、上空からビームを撃たれ、間一髪でかわす。
そこには、プラント・クエタを襲撃したもう一機のガンダムがいた。
ノレア『ソフィ、さっさとやるよ』
ロイド「そっちはノレアかよ………ッ!」
ソフィ『さぁ、戦おうよ。お互いの、暴力マシーンでさぁッ!!!』
そう言って、ソフィはビームガトリングと、肩のバルカンらしきものを、フロントの外壁に乱射する。
直撃した部分から、外壁のホログラムが崩れていく。
セセリア『緊急事態宣言!ランブルリングは直ちに中止、戦術試験区域にいる者は、全員退避!』
流石にまずいと考えたのか、決闘委員会から、緊急事態宣言が発令される。
が………
退避しようとするクリバーリの改造機に、ノレアのガンダムがビームを放ち、正確にコックピット部分の装甲に直撃した。
そして、ノレアはそのままビームを照射し続ける。
………まさか
ノレア『スペーシアンは………皆死ね………ッ!』
ペイル《まずい!》
ロイド「頼む、間に合えぇぇぇぇぇぇッ!!!」
ビームがコックピット前の装甲を貫通する直前、間一髪で俺が割り込み、シールドで防御する。
ロイド「無事か!?」
パイロット『あ、あぁ………何とか………』
直ぐ様味方が駆けつけ、動かなくなった機体を放棄し、避難していった。
………ソフィ………ノレア………………ッ!
………お前達は………………ッ!!
ロイド「自分たちが何してんのか、分かってんのかよッッ!!!」
そして、俺の声に呼応するかのように、HADESシステムが発動した。
no side
ノレア「時間がない………ソフィ、始めるよ」
ソフィ「分かってる!」
ソフィ、ノレア「「パーメットスコア、3!」」
ソフィとノレアは、機体のスコアを3まで上げる。
それと同時に、戦術試験区域の地面のハッチがいくつか爆発し、そこから無人MS型ガンビット、ガンヴォルヴァが出てくる。
ソフィ「今度は私もガンビット持ってきたよ。暴れろ、ガンヴォルヴァ!!!」
ガンヴォルヴァは、各機に向かって一斉にビームカービンを連射する。
チュチュ「チッ!」
エラン「クッ………!」
スレッタ「止めて下さい、皆が死んじゃう!」
ソフィ「モビルスーツに乗ったら人は死ぬって、学校で習わなかったのォ!?」
スレッタは説得を試みるが、ソフィは聞く耳を持たず、スレッタのエアリアルに攻撃を仕掛ける。
スレッタもガンビットで応戦するが、相手がソフィと分かっているため、直撃はさせない。
スレッタ「ソフィさん、どうして人殺しなんて………!」
一方のノレアも、ガンヴォルヴァを駆使して、エランと戦う。
ノレア「ハァ………ハァ………スコアを上げないと、あなたも死にますよ………!」
エラン「この顔に変えてまで生き延びたんだ」
そう言って、エランはライフルを合体させる。
エラン「ガンダムで死ぬなんて、ごめんだね」
ライフルを撃ち、ノレアと交戦する。
ノレアは数体のガンヴォルヴァに射撃させようとするも………
突如下から撃たれたビームが、一機のガンヴォルヴァの胴体を貫き、爆発する。
ノレア「一体、誰が………?」
エラン「………来たか」
ロイド「ノレアァァァァァァァァァァァッッッ!!!」
ロイドの駆るトーリスリッターが、一気に加速してノレアのルブリスソーンめがけて突っ込んでいく。
そのままお互いビーム・サーベルを構え、鍔迫り合う。
ロイド「なんで人を殺そうとする!なんでテロなんか起こす!!」
ノレア「あなたには、関係ない………ッ!!」
互いにヒット&アウェイを繰り返していく。
ノレア「クッ、ガンヴォルヴァ!」
ノレアはガンヴォルヴァに援護させようとするが、ガンヴォルヴァは一向にこない。
ペイル《そのガンヴォルヴァとやらは、先に潰しておいたから、後はソフィさんの近くにいる奴しかいないよ!》
ノレア「………チッ!」
ノレアは一時離脱し、エアリアルとルブリスウルが開けた穴から、フロント外に出ていく。
ロイド「待てッ!!」
エラン「よせ、深追いしすぎるな………って、聞いてないし」
エランの忠告虚しく、ロイドもそれを追いかけて、フロント外へと出ていった。
ロイドside
フロント外へ出ると、遠くに巨大な青い半透明の球体ができていた。
ペイル《あれって、エアリアルの………》
ロイド「あそこにいるのか!」
向かっていくと、エアリアルと二機のガンヴォルヴァが、ソフィのガンダムに攻撃しているのが見えた。
だが、様子がおかしい。エアリアルはガンガン直撃させに言ってるし、ソフィのガンダムも、シェルユニットが紫色に染まっている。
ペイル《ロイド!今計測してみたんだけど、ソフィさんのガンダム、許容値をオーバーするとか言うレベルじゃないくらいのデータストームが流れてる!このままじゃ、ソフィさんが………ッ!》
ロイド「なんだと!?」
非情にまずい。あいつらに怒ってないといえば嘘になる。あいつらはテロリストだ。犯罪者なんだ。
でも、だからってあいつらが死んで良いわけじゃない。あんなでも俺の後輩なんだ!
ロイド「スレッタ、やめろ!ソフィが死ぬぞ!!」
スレッタ『ロイドさん!エアリアルが、急に操作を受け付けなくなって………!』
ロイド「な………ッ!?」
まさかの想定外。エアリアル自身がソフィを殺そうとしてるのか………!?
スレッタ『エアリアル、やめて!ソフィさんが死んじゃう!!』
俺は、ソフィにもノレアにも死んでほしくない
スレッタに人殺しの重荷を背負わせたくない
………救いたい!
………救ってみせる!!
………だからッ!!!
ロイド「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉッッッ!!!!」
その時だった。
トーリスリッターのカメラアイとシェルユニットの色が、明るい水色へと変わったと思えば、エアリアルの半透明で水色の球体が急速に薄れていき、最終的に完全に消え去った。
スレッタ『こ、コントロールが戻った!』
ロイド「止………まったか………良かっ………た」
ペイル《ロイド!?ロ…ド!!し………して、ロ……!!》
そのまま、俺の意識は薄れていった。
エアリアルside
嘘だ。
ありえない。データストーム空間を、中和してかき消すなんて………。
そもそも、データストーム空間は、スコア6の僕しかできないはずなのに………。
………ありえないけど、可能性は一つ。
トーリスリッター。
………君は、
裏設定その七
基本的に、この小説で描かれていない描写は、作者が原作との相違点無し、もしくはストーリーに反映されないようなところ。だから、株ガンでの義足のシーンも、本編と同じ。
次回予告
第二十二話 真実
お楽しみに!