アスティカシアを第四の騎士で駆ける   作:毒撒

29 / 61
どうも、ルブリスウソーンです。

今回は、感のいい方なら分かってると思いますが、種明かし兼説明回です。

若干強引な所もあるかもしれませんが、二次創作なので好きにやらせて下さい。

では、どうぞ!


第二十二話  真実 

ロイドside

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、俺はスレッタにトーリスリッターごと回収され、アスティカシアに帰還した。

 

 

まず、負傷者は多数いたが、死者は0人で済んだ。それだけは幸いだった。

 

だが、フロントの被害が大きく、現在急ピッチで応急修復をしている。さらに、ソフィとノレアは今なお逃走中、行方も掴めていないとのこと。

 

おまけに、地球寮メンバーはなぜか全員停学、ニカだけはフロント管理社に事情聴取を受けている。

 

 

んで、俺は今、地球寮で療養中。こないだの奴で、体が重くなった感じがしてな。今は安静にしてる。暇なので、ミオリネがいない間のたまった仕事をしてる。

 

ちなみに、モビルスーツは没収されたが、ブレスレットは残っているため、一応ペイルとの会話はできる。のだが………

 

 

ロイド「にしても、こないだのあれは本当に何だったんだろうな?なんか、より一層、トーリスリッターと繋がりが増したような感じがしたんだが………」

 

ペイル《………》

 

 

と、こないだの話をした途端、黙ってしまうようになった。なんか、あれ以来テンションが低いような感じがして………。

 

 

アリヤ「ロイド、ミオリネが帰ってきたぞ!」

 

ロイド「マジ?今行く」

 

 

いきなりドアが空いたと思ったら、アリヤがそんな事を言ってきたので、俺は立ち上がってラウンジへと向かう。

 

だいぶ良くなったけど、まだちょっと体が重いな………。

 

 

 

 

ミオリネ「ロイド、あんた大丈夫なの?」

 

ロイド「普通に動くなら全然問題ねぇよ。それより、ニカがフロント管理社にいないってどういう事だ?」

 

ミオリネ「私が知るわけ無いでしょ。今、ようやく帰ってこれたばかりなのに」

 

 

………なんかきな臭いな。兄貴に探りを入れてもらうか。

 

 

ロイド「………とにかく、ためてた仕事はほぼこっちでやったから、確認と承認はそっちでやってくれ」

 

ミオリネ「分かった」

 

 

資料をミオリネの机に置く。

 

さて、俺も仕事をやるか、と思ったら………

 

 

マックス「失礼するぞ。ロイド・エレネットはいるか?」

 

チュチュ「あ?誰だてめぇ!」

 

ロイド「マックスさん!?どうしてここに………?」

 

 

何故か地球寮に来たマックスさん。マジでなんで?

 

 

マックス「ロイド、CEOがお呼びだ。申請はしたから、トーリスリッターを持って月に行くぞ」

 

ロイド「はぁ!?」

 

ペイル《ッ!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイド「………で、なんも説明してくれないんですか?」

 

マックス「さぁな。俺たちだって連れてこいとしか言われてないんだ」

 

ライア「全く………うちの社長らしい強引さだねぇ………」

 

イリス「まぁ、ボクはまたロイド君と会えたから嬉しいけどね!」

 

アルス「イリス、お前はもう少し現実を直視しような」

 

 

それから、問答無用でシャトルに連れてこられ、そこにいたのはいつもの四人。今は、月に向かって航行中。

 

 

 

 

そこから一日半かけ、月に到着し、今は俺一人で社長室に向かっている。

 

あの四人?仕事しに行ったよ。

 

 

ロイド「ったく、しょうもない事だったらぶん殴ってそのまま帰ってやる」

 

 

そして、社長室に着き、ノックを三回してから入る。一応マナーだからな。

 

 

ロイド「失礼します………っと」

 

アナハイム「………来たか」

 

 

そこには、机に両肘を立てて寄りかかり、両手を口元に持ってくる、通称「司令座り」をしているクソ親父がいた。

 

 

ロイド「で、何の用だよ。こっちは停学中だっつーのに………」

 

 

そう聞くと、信じられない言葉が帰ってきた。

 

 

 

 

 

アナハイム「本日を持って、お前をトーリスリッターのパイロットから解任する」

 

ロイド「………は?」

 

アナハイム「また、アスティカシア高等専門学園を自主退学を命ずる」

 

ロイド「………待てよ」

 

アナハイム「………要件はそれだけだ。開発課にでも話を通しておくから、お前はそこで働け」

 

ロイド「待てっつってんだろ!」

 

 

俺はクソ親父に近づき、デスクを両手で叩く。

 

 

ロイド「ふっざけんな!お前が行けって言ったから行ったんだぞ!なのに、急にやめろだぁ!?納得できるわけねぇだろうが!!」

 

アナハイム「お前に拒否権はない」

 

ロイド「ッ!俺はお前の道具じゃない!!」

 

アナハイム「いいや、道具だ。お前とペイルは、私の目的を達成するためだけの道具だ」

 

ロイド「ッ!!ざっけんなぁ!!!」

 

 

俺は激昂し、クソ親父に殴りかろうとする。

 

しかし、いきなり現れた黒服の男たちに、腕を抑えられ、身動きを封じられる。そして、そのまま腕のブレスレットを剥ぎ取られる。

 

 

ロイド「ッ!ペイル!!」

 

 

アナハイム「一つ聞こう。お前にとって、ペイルは何だ?」

 

ロイド「………相棒で、家族だよ。………で、だからどうした!?」

 

アナハイム「………家族、か。お前とサルネリアは、母が………エミル・エレネットが、ドミニコスによって殺された事は、知っているか?」

 

 

クソ親父は、唐突にそんな事を言う。

 

 

ロイド「………知ってるさ。だから何だよ」

 

アナハイム「………この際、お前に真実を話してやろう」

 

 

そう言って、クソ親父は語りだした。

 

 

 

 

 

 

 

アナハイム「………我々、アナハイム・エレクトロニクスは、元々、家電や日用品を売る会社だった。だが、ある時、GUND-フォーマットについて知った。特に、GUND医療は画期的なものだった。私は、当時それを研究していた、ヴァナティーズ機関と企業同盟を結んだ」

 

 

それを聞いて、俺は驚いた。まさか、ヴァナティーズに関わっていた事に、そういう事があったなんて。

 

 

アナハイム「しかし、カテドラルにより、GUND-フォーマットは禁忌とされ、強制執行により、エミルは命を落とした。その時に私は考えた。何故、GUND-フォーマットそのものが禁忌とされたのか」

 

 

それは、確かにそうだ。GUND医療なら、人体に影響を及ぼさない、素晴らしい技術の筈なのに。

 

 

アナハイム「そして、私は気づいた。GUNDの一面しか見ず、そこから偏見が生まれ、禁忌とされてしまったことを。知ろうともせず、一部しか見ず、そこから勝手な偏見をつける。それが、ヴァナティーズ事変の原因だ、と」

 

 

………間違ってはいない。特に、GUND医療なんて、社長が必死に探してようやく見つけたものだ。当時は知名度がないとかそういうレベルではなかっただろう。

 

 

アナハイム「だが、私は考えた。エミルは、人が生み出した偏見のせいで死んだのか。エミルは、人を救うためにGUND医療を研究したいと言っていた。なのに、その理想は、人々の偏見で砕かれてしまった」

 

 

………

 

 

アナハイム「今の私の目的は、エミルを殺した偏見、その偏見を生み出した元凶、デリング・レンブランに復讐する事だけだ。そのためだけに、私は会社を拡大していき、ベネリットグループで上り詰め、デリングに近づいた。同じ、デリングに恨みを持つ、シン・セーのレディ・プロスペラとも協力してな」

 

 

………………

 

 

アナハイム「それと、お前には言っていないことがもう一つあったな」

 

ロイド「………何だよ」

 

アナハイム「ペイルについてだ」

 

ロイド「………ッ!」

 

 

 

アナハイム「お前は考えなかったか?ペイルは何故こうも人間味の溢れるAIなのか。何故HADESシステムが制御できたのか。何故、時折誰かが自分を求める不思議な夢をみるのか」

 

ロイド「ッ!?なんで、夢のことを………」

 

 

俺は、夢のことについてはペイル以外には誰にも話していない。なのに、何で知っているんだ………?

 

 

アナハイム「やはり、か。記憶封印技術にも、限界があったか………」

 

ロイド「記憶、封印………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アナハイム「簡単な話だ。ペイルは、お前の妹、ノーラ・エレネットの生体コードをデータストームネットワークを利用して意思拡張AIに組み込んだ、ハイブリット生体AI、という訳だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイド「………え?」

 

 

 

アナハイム「お前が覚えていないのは、私が記憶封印処理を行ったから。夢については、記憶封印が薄れかけてきたからだ」

 

 

 

 

俺に………妹?

 

 

 

 

その時、俺の頭に、蓋が外れるような感覚とともに、記憶が溢れ出てきた。

 

 

 

 

 

ロイド「………全部、思い出した………ッ!九歳の頃までの、ノーラに関する記憶を、全部………………ッ!」

 

 

アナハイム「やはり、大きな要因を与えると記憶封印が外れるか」

 

 

ロイド「なんで………なんで黙ってたんだよ、ペイルッ!」

 

ペイル《………………ごめんなさい》

 

ロイド「ッ!!」

 

 

アナハイム「わかっただろう。お前も、ノーラも、私の復讐のための駒だ」

 

 

ロイド「待て、てことは………トーリスリッターは………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アナハイム「あぁ。トーリスリッターは、ペイルライダーは、ガンダムだ」




裏設定その八

イメージOP、EDは、作者がお気に入りの曲を適当に選んで決めている。


次回予告

第二十三話  決起

お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。