アスティカシアを第四の騎士で駆ける   作:毒撒

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どうも、ルブリスウソーンです。

今回は、ロイドの決意とアナハイムとの決別の話です。

では、どうぞ!


第二十三話  決起

ロイドside

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから、どれだけ経ったのだろう。恐らく、三週間は経ったかな。

 

あの時のクソ親父………いや、アナハイムの話を聞いてから、俺はそのまま部屋に連れて行かれた。

 

今の俺は、何も考えたくない。やる気も出ない。

 

俺は昔、ペイルにこう言った。

 

 

 

 

 

ロイド「………ペイル、何かあったら、遠慮なく頼ってくれよ。俺も、何かあったら頼らせてもらうから。お前のことは、言ってもらわなくちゃ、分かんないからな」

 

 

 

 

でも、ペイルは。

 

………ノーラは、アナハイムが言ってたことを何一つ話してくれなかった。

 

気を使われてたのか。信用されてなかったのか。はたまた、言えないようにアナハイムにプログラムされていたのか。

 

………どれだけ考えても、ペイルが俺に話してくれなかった事実は変わらない。それが、とても悲しい。

 

それに、アナハイムの話が正しいなら、あいつは復讐のために娘の命を利用していることになる。

 

………俺も、あいつの命を利用して戦ってきたことになるな。

 

俺は、何もできない、ただの子供。ペイルを救うことなんかできないし、ましてやアナハイムを止めることもできないだろう。

 

 

俺は、無力だ。

 

何が死神だ。大切な妹一人救うこともできないじゃないか。

 

俺は今、ベッドの上でうずくまることしかできない。

 

………俺は、何も救うことができない。

 

 

マックス「………ロイド」

 

 

またマックスさんが来た。多分、毎日来てるのだろう。

 

 

 

ロイド「………」

 

マックス「………お前は、ずっとそのままでいいのか?」

 

 

マックスさんは、何を言ってるのだろう。俺はもう、変わりようがないのに。

 

 

マックス「………ペイルを、ノーラを助けなくて良いのか?お前は兄貴なんだろ?」

 

ロイド「………知ってたんですか」

 

マックス「いや、ただお前達の話を盗み聞きしてただけだ」

 

ロイド「………俺に、出来ることなんて無いですよ」

 

マックス「………」

 

 

マックスさんは、俺の話を静かに聞いている。

 

 

ロイド「俺は、ちょっとばかり機械いじりの得意なただの学生。そんな俺に出来ることがあるとでも?確かに助けたい気持ちはありますよ。………でも、こればっかりは、本当にどうしようもないですよ………」

 

 

俺は、口にして改めて自分の無力さを感じ、自身の足を前で抱え、縮こまる。

 

 

 

 

 

マックス「………やってもないのに、諦めるのか」

 

 

マックスさんは、俺の部屋に入り、俺の前に立つ。

 

そして、俺の胸ぐらを思いっきり掴む。

 

 

ロイド「ッ!何を………」

 

マックス「いつもは頼ってくれるのに、こんな時は頼ってくれないのか?俺たちにも解決できないだろうってか?ふざけんなよ!」

 

 

 

 

 

マックス「勝手に人を決めつけるな!!」

 

ロイド「ッ!」

 

 

マックス「出来ない事は無いなんて奴は基本いない!人間だれしも欠陥があるんだ。でも、だとしても!試したり、挑戦するのは誰だってできるはずだろ!?」

 

ロイド「………」

 

 

マックスさんの言葉を、俺は黙って聞く。

 

 

マックス「俺たちも手伝うさ。だからさ………やるだけ無駄とか考えずに………挑戦しようぜ。それで救えたら万々歳だ」

 

 

ロイド「………ッ!」

 

 

俺は、両手で自分の両頬をはたいた。

 

まったく、俺は駄目だな。思考がネガティブモードに入ってた。

 

 

ロイド「………心配掛けてすいませんでした。もう、ネガティブで考えるのはやめた」

 

マックス「ロイド………」

 

 

俺は立ち上がり、顔を上げ、今できる一番の不敵な笑みを浮かべる。

 

 

ロイド「ペイルを救う。んでもって、あのクソ野郎を一発ぶん殴ってやる!」

 

マックス「へっ、そうこなくちゃな」

 

 

マックスさんも、同じように不敵な笑みを浮かべる。すると、トランシーバーを取り出し、耳に当てた。

 

 

マックス「あー、こちらマックス。対象の元気づけに成功。これより合流地点に向かう。通信終わり」

 

 

ロイド「………誰に連絡を?」

 

 

 

マックス「俺の他の、お前が頼れるやつらだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイド「………ワォ」

 

 

マックスさんの言っていた合流地点に向かうと、そこは戦艦の製造ドッグだった。

 

 

………そして、恐らくほぼ全ての社員さんら。多分、余裕で五千人はいってる。

 

 

ロイド「マックスさん、この人たちって………」

 

マックス「社長に不信感を抱いてる奴らと、ロイドの力になりたいって奴らだ」

 

 

こんなにいんの?逆に申し訳なくなるんだがそれは。

 

 

マックス「んじゃ、景気づけにスピーチしてこい!」

 

ロイド「無茶振りが過ぎますって!?」

 

 

マックスさんに背中を押され、俺は大勢の人たちの上に流される。

 

その瞬間、すぐに話し声は聞こえなくなり、静寂が辺りを包む。なんか怖い。

 

 

ロイド「あー、えっと………ふぅ」

 

 

俺は緊張して何を話せば良いか分からなくなるが、深呼吸をし、再び向き直る。

 

 

ロイド「………正直、自分でも驚いてます。こんなにもの人が集まってくれるとは、思ってもなかったので。そこは、まず感謝を。ありがとう」

 

 

 

ロイド「………余計なことは言わずにいこう。俺は、あの野郎………アナハイム・エレネットを止めて、ペイルを、俺の妹、ノーラ・エレネットを救いたい。でも、その過程で、戦闘になって、死人が出るかもしれない」

 

 

やばい、自分で言っててビビってきた………。ま、それでも進むけど。

 

 

ロイド「死にたくない人、大切な人がいるなら、帰ってもらっても良い。………いや、帰れ。俺は、自分の大切な人を救うために、他人の命を犠牲にはしたくない。でも、それでも一緒に戦ってくれるなら………全力を尽くして欲しい」

 

 

俺はそう言い切り、敬礼をする。社員さんらも、敬礼を返してくれた。

 

そのタイミングで、兄貴が俺の隣に来る。

 

 

サルネリア「………よし、総員、発進準備!」

 

 

 

 

 

 

ロイド「盗んだバイクで走り出す、とはよく言うらしいけど、戦艦盗むのは初めてだわ」

 

サルネリア「安心しろ、僕も聞いたこと無いしこれが最初で最後だ」

 

 

やや苦笑気味に、俺たちは新造している戦艦のブリッジに座りながら話している。

 

 

艦長席:兄貴

 

副館長席:俺

 

操舵:アルスさん

 

通信管制:イリスさん

 

火器管制:ライアさん

 

その他:集まってくれた社員さんら

 

 

と言った感じだ。マックスさんはモビルスーツ格納庫で、荷物をありったけ積んでいる。

 

 

イリス「ロイド君、社長に気づかれたみたいだよ!ドッグ入り口付近にモビルスーツの反応、数は八!」

 

ロイド「それ俺に言います!?兄貴、指揮は頼む!」

 

サルネリア「ロイド、何する気だ!?」

 

ロイド「モビルスーツで時間を稼ぐ」

 

サルネリア「………死んだら、あの世から引きずり降ろして僕がもう一回殺す」

 

ロイド「兄貴ってそんな野蛮な人だったっけ?ま、最善を尽くすわ」

 

 

無重力を利用し、俺は格納庫に向かった。

 

 

 

 




裏設定その九

ロイドの性格のモチーフは、作者ベースで陽キャ方向に強化した感じ。


次回予告

第二十四話  取り戻すために

お楽しみに!
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