今回は、再びロイドがアスティカシアに訪れます。しかし………
では、どうぞ!
P.S 今回、個人的には賛否両論だと思ってます。
ロイドside
それから、二日経った。
俺たちは、光学望遠でアスティカシアを補足できるくらいまで来た。中破したリゼルは、予備パーツを使い、なんとか修復できた。
それと、作業中、格納庫の奥に謎の扉を発見した。電子ロックがかかっていたため、何があるかまでは分からなかったが。
ロイド「………それじゃ、行ってくる」
サルネリア『気をつけろよ』
ロイド「大丈夫、用事だけ済ませて、さっさと戻るから」
俺は、リゼルに乗って、単機でアスティカシアへ行き、用事を済ませ、ベネリットグループのフロントへ向かうことになっている。
イリス『それじゃ、発進どーぞ!』
ロイド「リゼル、出ます!」
俺はリゼルのスラスターを吹かせ、ネェル・アーガマのカタパルトデッキから勢いよく飛び立った。
そして、速度を維持したまま巡航形態へと変形し、学園を目指して進んでいった。
大体、10分経った頃、フロントとの交信可能圏に入る。
ロイド「フロント管理社へ。こちら、KP004、ロイド・エレネットです。モビルスーツでの入港許可を求む、どうぞ」
しかし、何時まで経っても返答が来ない。
ロイド(なんかデジャヴュを感じる………それに、嫌な予感が………まさか!)
最悪の可能性を考え、俺はスラスターの出力を上げ、急いで学園に向かう。
フロントに近づくと、所々の外壁が破損している。時間的にも、ランブルリング時のやつがそのまま、って事は考えにくい。
ロイド「クソッ、悪い予感が的中した………ッ!」
俺は破損し、外壁に空いた穴から、学園の内部を様子見する。すると………とある物を見つけた。
ロイド「あれは………!」
no side
ロイドが急いで学園フロントに向かっている頃、学園は酷いことになっていた。
破壊され、倒壊した建物。
血を流し、倒れる生徒。
そして、撃墜されたモビルスーツの残骸。
生徒の大半は地下に避難したものの、逃げ遅れた者などは、地上に取り残されてしまっている。
そして、その上空では、モビルスーツ同士の戦闘が行われていた。
ノレアのルブリスソーンと、ドミニコス隊のべギルペンデが激闘を繰り広げていた。
ノレア「魔女狩り部隊が、今更!」
ノレアは高いスコアを活かし、三次元的な攻撃でべギルペンデを翻弄し、上昇していく。
エラン「ノレア、もう良いだろ!これ以上死に急ぐな!」
そこに、ルブリスウルに乗ったエランが近づく。
しかし、ノレアはエランに向けて攻撃を放っていく。
ノレア「じゃあ、逃げるだけのあなたは!?」
エラン「ッ!」
ノレア「ただ息を潜めてッ、見ないふりしてッ………そんなの死んでるのと同じ!!」
エラン「ノレア………」
ノレア「ソフィは生きてた!あなたとは違う!」
ソフィ「………勝手に殺さないでよ、ノレア」
ノレア「え………ソ、フィ………?」
ルブリスウルとの通信から、ソフィの声が聞こえたことに、ノレアは思考が固まる。
ノレア「………なんで」
ソフィ「ノレアが部屋から出てったタイミングで目が覚めたんだよ。ま、左腕はもう駄目みたいだけどさ」
エラン「こいつを借りて出撃しようとした時、いきなり飛び乗ってきて、私も連れてって、って言われて連れてきたんだ」
ソフィ「………ノレア、まだ死にたいと思う?」
ノレア「ッ!!私は………」
ソフィ「私、どんな理由でも、死ぬのは怖い。けど、一人ぼっちも、同じくらい怖い。ノレアだってそうでしょ?」
ノレア「………うん」
ソフィの問いかけに、ノレアとルブリスソーン、そしてガンヴォルヴァは動きを止める。
ソフィ「だったら死なないでよ………!私、これからもノレアと一緒にいたい。一人になんて、なりたくないよ……………」
ソフィの悲しげな声が、通信越しにノレアの心に響く。
動きを止めたルブリスソーンに、エランがルブリスウルを操作して近づき、その腕を掴んだ。
エラン「………ノレア、僕と来い!」
ノレア「ッ!」
エラン「生き方が分からないなら僕が教えてやる。怖いなら側にいてやる。逃げるのが嫌なら、僕をあの絵の場所につれていけ!その先の事なんて後でいい!」
エラン「生きていいんだって、証明させろよッ!!」
ノレア「………!!」
エラン「………ソフィも来い。ノレアと一緒のほうが良いだろ?」
ソフィ「勿論。ノレア、行こうよ」
先程とは違い、ソフィの声は少しばかり楽しげだ。
エランとソフィの言葉で、ノレアはパーメットスコアを解除する。
しかし、それを逃さず、ドミニコス隊のべギルペンデが、ビームをルブリスソーンのコックピットに向けて放つ。
本来なら、ノレア・デュノクの人生は、ここで幕を閉じる。
………しかし
べギルペンデが放ったビームの射線上に、別の方向からビームが撃たれ、互いが相殺し合う。
ケナンジ「何!?」
ノレア「一体、何が………?」
エラン「ノレア、今のうちに!」
その隙に、ルブリスウルとルブリスソーンは、破壊された外壁から、フロント外宙域へと離脱した。
ロイドside
ロイド「なんとか当たった………」
リゼルのコックピットの中で、俺は強張った体から力を抜いた。
俺が見たのは、ノレアのガンダムとそれに組み付くソフィのガンダム、そしてそれを狙撃しようとするべギルペンデ。
そこで、俺は狙撃しようとするタイミングと射角を計算し、それに当たるようにビーム・ライフルを撃ったのだ。
………これ、バレたら退学どころじゃない気がするけど良いや。
俺は、レバーを握る手に力を入れ直し、巡航形態へ変形、スラスターを吹かし、二人の逃げた方へと向かう。
すると、学園から離れるように、並列で移動している二機を見つけた。
俺はそれに追いつける位のスピードを出し、追いついたタイミングで変形、接触回線を開く。
ロイド「ソフィ、ノレア。俺だ、ロイド・エレネットだ」
エラン「ロイド・エレネット!?どうしてここに………!?」
ロイド「ちょっと待て、その声エランか!?」
なんでエランがソフィのガンダムに乗ってんだ………!?
ソフィ「………一応、私も乗ってるよ」
ノレア「まさか、こんなところで会うとは………」
ロイド「あ、そうなのか。なら丁度いい。これに掴まれ」
そう言って、少し離れて俺はリゼルを巡航形態へと変形させ、牽引用グリップを展開する。
二機は察してくれたようで、グリップを一本ずつ掴む。
ノレア「………私達を何処に連れて行く気ですか?」
ロイド「追手のこない、安全なところ。理論上はな」
エラン「信じて良いんだな?」
ロイド「俺は単にソフィとノレアを救いたいだけだ。嫌ならコックピットから出てくれて構わん。………ま、信じてくれ」
エラン「………ありがとう」
そうして、俺は二機のガンダムを牽引し、ネェル・アーガマへ向かった。
裏設定その十二
ソフィ、ノレアを救済するのは決まっていたが、この話を書く直前まで、読んでくれる方々に最も納得してもらえる方法を考えていた。
次回予告
第二十七話 過去じゃなく未来を
お楽しみに!