アスティカシアを第四の騎士で駆ける   作:毒撒

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どうも、ルブリスウソーンです。

今回は、決戦に向けての準備回、前編です。

………すいません、長くなりそうなんで前後編に分けさせてもらいました。

では、どうぞ!


第二十九話  決戦前夜 前編

ロイドside

 

 

 

 

 

 

 

その後、俺はリゼルで一度ネェル・アーガマに帰還、地球寮の船と並走して、ベネリット・グループフロントに行くこととなった。

 

何でも、知らぬ間に総裁になったミオリネや知らぬ間にCEOになったグエル、知らぬ間に捕まったシャディクがそこにいるらしい。

 

………ほんと、スレッタが話してくれなかったら大変だった。

 

 

入港したら、スレッタはやることがあると言ってグエルと共に何処かへ行ってしまった。

 

なので、俺はやりたかったことをやることにした。

 

 

 

 

ロイド「まさかお前がテロの首謀者とはな、シャディク」

 

シャディク「………言いに来たのは嫌味だけかい?」

 

 

そう、俺のやりたかった事。それは、テロを計画した首謀者と話すこと。

 

………最も、シャディクだとは思ってなかったし、顔見知りだから喋りやすいわ。

 

 

ロイド「………お前と、目指してる物は同じだと思ってた」

 

シャディク「………」

 

ロイド「でも、お前は急ぎすぎた」

 

シャディク「じゃあ、他にやり方はあったのか?このやり方を超える、一番のやり方はあったのか?」

 

 

シャディクは、相変わらず薄ら笑いを浮かべながら、俺に問いかける。

 

 

ロイド「………俺は政治家じゃないんだ。俺が知るか。でも………」

 

シャディク「何だい?」

 

ロイド「………お前は、もう少し人間という生物を理解すべきだったと、俺は思うよ」

 

 

俺はそう言って、椅子から立ち上がり、出口へと向かう。

 

 

シャディク「………君の父さんの事は聞いた。君がそう言うなら、君も成し遂げてみせろよ」

 

 

部屋から出ていく直前、シャディクはそんな事を言っていた。

 

 

 

………分かってるさ。俺は変わる。変えてみせる………ッ!

 

 

 

 

 

その後、廊下でたまたまグエルと会った。

 

 

グエル「………お前の事は聞いている。大変だったんだな」

 

ロイド「お前にだけは言われたくねぇ」

 

 

グエルが苦い表情で言葉を掛けてきたので、俺はそう返し、グエルが苦笑する。

 

 

ロイド「………今、時間あるか?」

 

グエル「作戦会議まではまだ時間があるが………どうした?」

 

ロイド「………渡したいものがあるんだ」

 

 

 

そして、グエルを連れてきたのが、ネェル・アーガマの格納庫。

 

 

グエル「おい、何処に連れて行く気だよ」

 

ロイド「もう着いたさ」

 

 

そして、俺たちは、俺が前見つけた謎の扉の前に立つ。

 

 

俺は、事前にマックスさんから預かったカードキーで、その扉を開ける。

 

その先は、真っ暗闇だったが、俺とグエルが入った瞬間、照明がつく。

 

 

そこには、一機のモビルスーツがあった。

 

 

グエル「………これは………」

 

 

ディランザに似つつも、よりスマートになったボディ。

 

 

ダリルバルデに似た武装構成。

 

 

そして、燃え盛る炎の様な、真紅のカラーリング。

 

 

その時、スピーカーから、とある人物の声が聞こえてきた。

 

 

???『グエル、ラウダ。これをお前が聞いているという事は、俺が死んだ、ということになるな』

 

グエル「!?………とう、さん………?」

 

 

そう、声の正体はヴィムさんだ。最も、これは録音した物なのだが。

 

 

ヴィム『グエル、ラウダ。本当に済まなかった。俺は、お前達に父親らしい事をできなかった。お前達が、俺と会社の為に力を尽くしてくれていたというのに………』

 

グエル「そんな事………そんな事無い!父さんは、父さんは………ッ!」

 

 

グエルは、既に泣いている。もう聞けないと思っていた親の声が聞けたんだ。泣くのもしょうがない。

 

 

ヴィム『三つ。三つだけ、お前達に言っておきたいことがあるんだ。まず一つ、俺がいなくなった後も、ジェターク社は大変だろう。だから、ジェターク社を頼む。二つ、俺の遺品は、好きにしてくれて構わない。酒も、金も、全てお前達のものだ』

 

 

そろそろ俺も泣きそうになってきた。目頭が熱くなっているのが、自分でも分かる。

 

 

ヴィム『そして、三つ。これが最後だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、お前達の父親で、本当に幸せだったよ。ありがとう』

 

 

 

グエル「あ、ああァァァァァッ!父さんッ………父さん………ッ!俺はッ………!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!」

 

 

俺は、グエルが落ち着くまで、肩を抱いてやっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイド「………もう、大丈夫か?」

 

グエル「あぁ、ありがとう。………それで、この機体は?」

 

 

グエルは、先程から目の前にあるモビルスーツが気になっているようだ。

 

 

ロイド「XMS-Dダリルバルデ・(ツヴァイ)。お前から決闘で勝ち取ったディランザ、生前にヴィムさんが託してくれたメモリに入っていたダリルバルデの全データ、AE社の技術で開発した、お前の専用機だ」

 

 

グエル「………俺の」

 

ロイド「こいつは、お前にやる。だから、絶対に死ぬなよ」

 

グエル「………その様子じゃ、俺がディランザで出ようとしてたこともバレてるようだな」

 

ロイド「ったりめーだろ。何年の付き合いだと思ってんだよ」

 

 

 

 

 

 

グエル「………ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




裏設定その十五

本作品内では、度々オマージュが入っているが、それらは全て、作者が良かれと思ってやっている事。


次回予告

第三十話  決戦前夜 後編

お楽しみに!
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