アスティカシアを第四の騎士で駆ける   作:毒撒

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外伝  それぞれの道

1:エラン・ケレス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エラン「………ここが」

 

ノレア「はい。この絵の場所ですよ」

 

ソフィ「ここも久しぶりに来たね〜。相変わらず静かできれいだなぁ」

 

 

クワイエット・ゼロ事件から半年ほど、エランとノレア、ソフィは遂に、ノレアの手帳に描かれてあった絵の場所へとたどり着いた。

 

規制や厳重な検査などを避けるために時間を置き、数ヶ月経ってようやくある程度の活動が可能となり、ここにたどり着いたというわけだ。

 

 

エラン「………」

 

 

エランは、景色に感動していた。

 

 

きれいな湖。

 

鬱蒼とした森。

 

水が流れる音や、小鳥のさえずりが景色をより引き立てる。

 

 

エラン「………こりゃ、すごい。絵で見たものより、ずっと壮大だ」

 

ノレア「そうですか。まぁ、満足できて良かったですね」

 

ソフィ「………それで、これからどうする?お金はロイドからもらったのがまだ腐る程あるけど」

 

 

活動できるまで、AE社の地球支店にて匿ってもらっていたのだが、出発する直前、大量の金を渡されたのだ。

 

曰く………

 

 

ロイド「この金なら家一軒建ててもいくらか残るようにはなってるから、その金が残ってる間に仕事探して生活してろ」

 

 

との事。

 

 

エラン「そうだね………近くの町で家を買って………仕事を探して………ま、今考えられるのはそれくらいかな」

 

ノレア「先の事なんて後でいい………でしたっけ?」

 

エラン「まぁ、そうだね。これからたっぷりと生き方を教えてやるから、二人共弱音吐いても引きずってくからな」

 

ノレア「少なくともあなたよりはマシだと思いますけどね」

 

 

そして、三人は景色に背を向けて町へと歩いていった。

 

 

ソフィ「そう言えば、エランの本当の名前、まだ教えてもらってないよねぇ?」

 

ノレア「そう言えばそうですね。さっさと教えてもらっていいですか?」

 

 

エラン「………そうだね。俺の、本当の名前は………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2:サルネリア・エレネット

 

 

 

 

 

 

アルス「………よかったんですか?」

 

サルネリア「何がです?」

 

アルス「資産の七割を売却したことですよ。株式会社ガンダムに吸収合併されるなら、残したままでも良かったんじゃないですか?」

 

 

事件から一年、AE社の社長室にて、社長代理を務めるサルネリアと秘書代理のアルスが話をしていた。

 

 

サルネリア「いいんですよ。売ったのは大体のモビルスーツと月面本社、あとは各地の工場くらいですから。………ネェル・アーガマと所属するモビルスーツ、地球支店は残してありますから」

 

アルス「………ネェル・アーガマとモビルスーツは、自衛のために?」

 

サルネリア「もちろん。どっかを攻める訳ではありませんよ。………これで終わるとは思えない」

 

アルス「えぇ。ミオリネさんは、連合を大人しくさせるために、ベネリットグループのほぼ全ての企業を倒産させていますから。恨まれないわけがありません」

 

サルネリア「その時のために取っておくんです。指を咥えて見てるのは、もう沢山だ」

 

アルス「………そうですね。では、行きましょうか。会見」

 

サルネリア「えぇ。今までの努力は無駄にはしませんよ」

 

 

二人は会話しながら、社長室を出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

3:ラウダ・ニール

 

 

 

 

 

 

医師「手術は無事終わりました。面会はもうしばらくお待ち下さい」

 

ラウダ「ありがとうございました」

 

 

事件から二年、地球のとある病院に、ラウダはいた。ペトラのGUND義足の手術のためだ。

 

手術が無事終わったという知らせを聞き、ラウダは安堵する。

 

待合室にて待っていると、松葉杖を使い、ロイドが歩いてきた。

 

 

ロイド「手術、無事に終わったんだってな」

 

ラウダ「ロイドさん!ありがとうございます。お陰で、ペトラはもう一度歩ける………!」

 

ロイド「面会したら、沢山労ってやれ。一番頑張ったのは、俺じゃなくてペトラだからな。早いとこリハビリ終わらせて、沢山デートに連れてってやれ」

 

ラウダ「はい………///」

 

 

ロイドはそう言い、ラウダの肩を軽く叩き、松葉杖を使って歩いていった。

 

そこに、ドタドタと走る音が聞こえてくる。

 

 

フェルシー「ラウダ先輩〜!!ペトラは!?」

 

ラウダ「フェルシー!手術なら無事終わったよ」

 

フェルシー「よ、良かったぁ〜………」

 

 

フェルシーは力が抜けたのか、へなへなと座り込む。

 

 

ラウダ「………大丈夫?」

 

フェルシー「だ、大丈夫っス………ちょっと、安心して力が抜けちゃって………」

 

医師「ペトラ様が目覚めました。面会を許可します」

 

ラウダ「フェルシー、行くよ」

 

フェルシー「は、はいっス!」

 

 

そうして、二人は病室に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

4:???

 

 

 

 

 

 

 

宇宙のどこか。とあるフロントの周辺に、モビルスーツの光があった。そのモビルスーツは、各部のスラスターを駆使し、宇宙空間を駆けていく。

 

コックピットには、薄紫のパイロットスーツを来た小柄な少女が乗っていた。

 

そこに、通信が入る。

 

 

???②『調整した愛機の調子はどうだ?』

 

???①「凄く良い。流石はうちのメカニック」

 

???②『よし、次はファンネルだ。射出して、設置した的を撃ち抜いてみろ』

 

???①「了解」

 

 

そう言って、少女は機体のバックパック後方に装備されたラックから、六基のファンネルを展開する。

 

ファンネルは少女の思考によって宇宙を駆け巡り、的確に的を撃ち抜く。

 

 

???②『サイコミュも良さそうだな。よし、これにて、バルギルの調整テストを終了する。帰投してくれ』

 

???①「………それで、襲撃は何時になりそう?」

 

???②『他の機体の調整、地球への輸送………諸々合わせて一ヶ月後位だと思うぞ。それまでに、コンディションは完璧にしておけよ』

 

???①「分かってる」

 

 

そして、パイロットスーツと同じ薄紫色の機体「バルギル」は、金星近くのフロント「アルカナ」へと飛び去った。

 

 

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