アスティカシアを第四の騎士で駆ける   作:毒撒

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どうも、ルブリスウソーンです。

今回は、視点を変えてグエルがメインのお話です。

それと、外伝でやるとか言っておいて触れていなかったグエルの地球で捕まっていた頃の話もします。

では、どうぞ!


第三十九話  立ちあがる者達

グエルside

 

 

 

 

 

グエル「ロイドが拉致された!?」

 

ミオリネ『………えぇ』

 

 

きっかけは、ミオリネからのテレビ通話。定期連絡にしては間があまり空いていないし、何かあったのかと聞いてみれば、想像を遥かに上回る一大事だった。

 

………あのロイドに限って、まさか拉致されるとは………。

 

 

グエル「………それは、確かなことなのか?」

 

ミオリネ『襲撃の翌日、頭部とコックピットハッチを破壊されたロイドの機体が、無人で発見されたの。捜索もされたけど、痕跡すら発見されなかったから、襲撃してきた奴らがロイドを拉致した可能性が高いわ」』

 

グエル「そう、なのか………そいつらの情報は?」

 

ミオリネ『ほぼゼロよ。ロイドが無力化した機体も、全部回収されてるわ。ただ、ロイドの機体に残されてたペイルの端末から、敵機の映像とかを出せたの。送っておくから後で目を通しておいて』

 

グエル「………分かった。そっちに向かう」

 

 

そう言って通話を切り、今度はセセリアに連絡する。

 

 

セセリア『もしもし〜。どうかしました、ジェタークCEO?』

 

グエル「セセリア、数日会社を空けるから、その間会社を頼むぞ。じゃあな」

 

セセリア『は?ちょっと、説m』

 

 

セセリアが何かを言う前に通話を切り、簡単に荷造りをして、ジェターク社を出た。

 

 

 

 

 

 

シャトルで地球へと降り、株式会社ガンダムへと向かおうとすると、一人の少年が声を掛けてきた。

 

 

???「あ、本当に来た!」

 

グエル「うん………?って、セド!?」

 

 

そこにいたのは、かつてフォルドの夜明けで出会った顔見知りのセドだった。三年も経ち、身長や顔つきも少し変わったが、確かにセドだ。

 

 

セド「とりあえず、着いて来いよ。案内するから!」

 

グエル「すまない。今、時間がないから………」

 

セド「ロイド・エレネットの事だろ?」

 

グエル「ッ!?お前、なんで………?」

 

セド「それについて話したいことがあるから、着いて来い!」

 

グエル「………分かった!」

 

 

セドが何故知っているのか、話したいこととは何なのか。少しでも、情報を聞かせてくれるなら………!

 

セドに着いていくと、一台の大型車があり、セドがそれの後部へと乗り込む。

 

 

セド「乗って。株式会社ガンダムまでの道のりで、説明するから」

 

グエル「あ、あぁ」

 

 

そうして、俺も乗り込んでセドの隣に座ると、運転手が車を発進させた。

 

 

セド「………これで良いんだろ、オルコット」

 

オルコット「あぁ。助かった」

 

グエル「オルコット………!?」

 

 

運転手は、かつて世話になったオルコットだった。

 

 

オルコット「久しぶりだな。会社のことは耳にしてる。復興も順調らしいな」

 

グエル「あぁ………。って、それより、どうして二人が?」

 

オルコット「偶然、ロイド・エレネットが行方不明な事を知ってな。お前のことだから、地球に降りて株式会社ガンダムに行くだろうと予想して、張り込みをしていた」

 

セド「んで、偶々街中でオルコットと会った俺も、張り込みに協力していたらドンピシャ!って訳」

 

グエル「………それで、説明ってのは?」

 

 

そこまで予想されてたのか、と内申驚きつつ、俺は本題を切り出す。

 

 

オルコット「………ロイド・エレネットが拉致されたと予想しているなら、心当たりがある」

 

グエル「ッ!頼む、教えてくれ!!」

 

オルコット「………SDMだ」

 

 

SDM………?聞いたことのない組織だ。

 

 

オルコット「丁度、ベネリットグループが解散した頃から活発に活動している傭兵団だ。独自のモビルスーツを保有し、その戦力はドミニコス隊と同等という噂もあるほど、強力な組織だ」

 

グエル「………確かに、映像に写っていたモビルスーツも、何処の物にも一致しないものだった」

 

オルコット「だとしたら、相当厄介な事になったな。そいつらの拠点は、金星のどこかにあるという情報しかなくてな」

 

グエル「いや、その情報だけでも十分だ。でも、なんで俺に情報を?」

 

オルコット「………俺の予想にすぎないが、この騒動は、地球………いや、アド・ステラを揺るがすほどのものみなるだろう。そんなもの、解決してもらわなきゃ困るからな」

 

グエル「………任せてくれ。情報提供の分の働きはする」

 

セド「それに、グエルにはシーシアを助けてもらってるからな!」

 

 

そうだ。俺がフォルドの夜明けにいた頃、襲撃された際にシーシアという女の子を助けていた。

 

攻撃を食らって建物が倒壊した時に、自然と体が動いてシーシアをかばい、多少怪我をしつつも一緒に避難したんだったな。

 

 

グエル「シーシアは、元気か?」

 

セド「元気だぞ、今は多分宿題とかやってるんじゃないか?」

 

グエル「そうか、良かった………」

 

オルコット「………それと、お前に聞いてほしいことがあると、伝言を預かっている」

 

グエル「?」

 

 

オルコットはそう言うと、レコーダーを取り出して再生し始めた。

 

 

???『………よし、録音できてるな。よう、グエル。久しぶりだな』

 

グエル「ケレスさん………?いや、話し方が少し違う。ケレスさんの言っていた強化人士か?」

 

 

聞こえた声は間違いなくケレスさんのものだが、どことなく違和感がある話し方。俺は、以前ケレスさん自身が語った強化人士についてを思い出していた。

 

 

強化人士?『ロイド・エレネットの事については聞いてる。そっちが大変なのも心中お察しだ。だけど、あのロイドの事だ。しぶとく生き残ってるに違いないだろうよ』

 

グエル(………確かに)

 

 

そう思うと同時に、話している人物についても見当がついた。

 

 

エラン『心配しなくとも、あいつならやれるよ。だから………まぁ、なんだ………あんまり無理はするなよ。じゃぁな』

 

 

そう言って、レコーダーの再生が終わった。

 

 

オルコット「………そろそろ着くぞ。近くで下ろすからな」

 

グエル「それでいい。ありがとう」

 

セド「………死ぬなよ。シーシアが悲しむ」

 

グエル「分かってるさ………分かってる」

 

 

そして、近くで降ろしてもらい、俺は株式会社ガンダムへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミオリネ「………じゃあ、ロイドが連れ去られた奴らは金星近くにいる筈って事?」

 

グエル「あぁ。信頼できる情報だ」

 

スレッタ「………戦闘に、なりますかね」

 

サルネリア「確実になるだろうな。おまけに、こちらの戦力は無いに等しい位だ」

 

ミオリネ「………とりあえず、クソ親父を通じて、ドミニコスに連絡を取ってみる。グエルは、ジェターク社の戦力をかき集めて」

 

グエル「任せてくれ」

 

マックス「こっちは、一応ブラックライダーを修復しとくぞ」

 

ミオリネ「頼むわ」

 

 

 

目指すはロイドの奪還。

 

 

 

戦いの歯車が、再び動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回予告


ロイド「絶対に何かがおかしい………」


レイラ「バルギル、出ます」


第四十話  すれ違う者達

お楽しみに!
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