アスティカシアを第四の騎士で駆ける   作:毒撒

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どうも、ルブリスウソーンです。

今回は、再びロイド視点での話です。しかし、何やら急展開が………?

では、どうぞ!


第四十話  すれ違う者達

ロイドside

 

 

 

 

ロイド「絶対に何かがおかしい………」

 

 

このフロントに拉致されてはや数日。物理的な進展は特にないが、思う所が三つかある。

 

 

一つ、警備がザルすぎる。せめて拘束するとかしろや。

 

二つ、労働の内容が意味分からん。なんだよシステムのロックを解除しろって。

 

三つ、何故捕虜の監視役がパイロットを兼任してる。人員が足りてないのかよ。

 

以上。

 

 

ロイド「………もしかして、元々は傭兵じゃなかったりするのか?」

 

 

そうすればある程度の辻褄が合う。警備がザルすぎるのは、慣れていないから。モビルスーツがユニバーサル規格なのは、元ベネリットグループの会社だからと考えられる。人手が足りていない(予想)は………三年前の事件で会社が倒産したからとかな。

 

だけど、それでも疑問なのは二つ目。

 

あのプログラムはなんなんだ?聞いても何も答えないわ、プロテクトを解こうとしてもプロテクトが異常に硬いわ、いっそハッキングして開けさせようとしたら逆にハッキングされ返されるわ(なんとかしたがこれは俺以外知らない)、そりゃもうひどかった。どうしろって言うんだよ、あんなん。

 

 

………ほんっと。

 

 

ロイド「何なんだろうなぁ………」

 

レイラ「何が?」

 

ロイド「ヅダッ!?」

 

レイラ「………何その悲鳴」

 

 

気がついたらすぐ側にレイラがいて、俺は思わず学生の頃のような悲鳴(?)をあげて飛び退る。

 

 

レイラ「………仕事の時間だから連れて行こうとしたら、何か考え事をしてたから」

 

ロイド「あ、あぁ。すぐ行く」

 

 

俺はそう言い、思考を切り替えて部屋を出ようとする。

 

 

 

 

 

 

ヴーッ! ヴーッ! ヴーッ! ヴーッ! ヴーッ!

 

 

 

 

ロイド「今度は何だよ………!」

 

レイラ「緊急警報B-1………!?」

 

ロイド「待て、今B-1っつったか?それって実践ってことじゃ………!」

 

レイラ「………あなたは部屋にいて」

 

 

レイラはそう言い、素早く格納庫の方へと向かっていく。

 

 

ロイド「そうは言われても………じっとしてる訳にはいかないだろッ!」

 

 

俺は覚悟を決め、レイラを追いかけた。

 

 

 

 

 

 

no side

 

 

 

 

 

 

 

オペレーター「全システム、オールグリーン。バルギル、発進準備完了」

 

???「レイラ、聞こえるか」

 

レイラ「マルク隊長、敵の状況は?」

 

マルク「良いか、敵は旧世代機の寄せ集めだ。既に監視隊が交戦している。油断するなよ」

 

レイラ「はい………バルギル、出ます」

 

 

レイラの合図とともに、カタパルトでバルギルが宇宙空間へと射出される。

 

直ぐ様姿勢制御をし、監視隊へ合流すべく向かう。

 

 

少しずつ戦闘の様子が見えてきた。

 

SDM陣営は、ジーライン・ライトアーマーが六機。それに対し、敵はデミ・ギャリソンやディランザ・ソル、ハイングラなどで構成されており、その数なんと30機。

 

 

レイラ「初戦は数だけ………ファンネル!」

 

 

レイラは慌てず、ファンネルを射出し敵機に飛ばす。ファンネルは機敏に飛び回り、敵機を一機ずつ確実に仕留めていく。

 

 

パイロット「う、うわァァァァァッ!?!?」

 

レイラ「ッ!?」

 

 

しかし、隙をついて警備隊のジーラインに集中砲火され、機体が中破していく。

 

そして、一筋のビームが胴体を貫く

 

 

 

 

 

その直前に、別方向から飛んできたジシールドが割り込み、寸での所でビームを防いだ。

 

 

レイラは驚き、その方向を見る。

 

 

そこには、緑色の装甲に身を包んだ、「ジーライン アサルトアーマー」がスラスターを吹かせ、向かってきていた。

 

 

レイラ「アサルトアーマー………!?パイロットは決まっていないんじゃ………?」

 

 

完成したばかりで、パイロットも決まっていなかったアサルトアーマーが、何故出撃しているのか。呆けているレイラのバルギルに向かって、ザウォートがビーム・サーベルを構えて突っ込んでいく。

 

しかし、間合いに入る前に、突撃してきたアサルトアーマーがヒートランスを振り払い、ザウォートの両腕を斬り飛ばす。

 

そして、勢いそのまま頭部を貫き、ザウォートを行動不能においやった。

 

 

ロイド「ぼーっとするな!敵はまだいるんだぞ!!」

 

レイラ「!?ロイド・エレネット………!?」

 

ロイド「一時共闘だ!終わったら懲罰でも何でも受けてやるから、今は手を貸せッ!!」

 

レイラ「………了解!」

 

 

レイラは即座に判断し、ファンネルを回収する。

 

 

レイラ「バルギルのファンネルで援護する。あなたは何も考えずに突っ込んで」

 

ロイド「任せろ。後、俺は人を殺さないからな!」

 

レイラ「構わない。むしろそっちのほうが私達も助かる」

 

ロイド「よっし、行くぞォ!!!」

 

 

そう言って、アサルトアーマーは突貫、バルギルはファンネルを再び展開しアサルトアーマーに追従させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイドside

 

 

 

その後、一機残らず敵を蹂躙し、全員とっ捕まえた。

 

曰く、奴らは宇宙海賊で、この辺りで有名なSDMを潰しに来たらしい。

 

そいつらは全員、小型艇に乗っけて地球方面に流しておいた。救難信号を出すようにしてたから、その内発見されるだろうな。

 

んで、俺は今、格納庫でレイラと話をしている。

 

 

レイラ「………どうして、私達を助けてくれたの?」

 

ロイド「ただの自分勝手だ。手の届く限りの奴らを救いたい、っていう、ただの自分勝手」

 

レイラ「………優しいんだね」

 

ロイド「そんな事ねぇよ。実際、お前達の方が優しいだろ」

 

レイラ「………?」

 

 

そこで、俺は前から考えていた仮説をレイラに説明した。

 

 

すると………

 

 

 

レイラ「………そこまで予想できるなんて、あなたエスパーだったりするの?」

 

ロイド「その反応、YESって事で良いんだな?」

 

レイラ「………そうだよ。でも、それ以上は話せない。それと、例えあなたが何を言おうが、私達は最後まで仕事を完遂する」

 

ロイド「………そうか」

 

 

そう言って、レイラは去っていった。

 

 

………戦いたくないのは、俺もレイラ達も同じ。

 

 

だけど、戦いは避けられない。

 

 

スレッタや兄貴達は、確実に戦力を総動員して俺を救出しに来るだろう。

 

 

そうなったら正面衝突。それは避けたい。

 

 

 

 

 

………もう、これしか方法はない。

 

 

これも俺の予想だが、あのプログラムにはモビルスーツに関係する何かが隠されている。

 

 

それを何かしらの機体に組み込む。

 

 

その機体で出撃する。

 

 

 

 

………戦いを、俺が止めるんだ。

 

 

 

………………例え、どんな代償を払ったとしても。

 

 

 

 




次回予告


ロイド「これが、このプログラムに隠されていたもの………!」


ケナンジ「これより、作戦を説明します」


第四十一話  デュラハン

お楽しみに!
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