いよいよ最終局面に突入!果たしてどんな結末を迎えるのか………?
では、どうぞ!
no side
アルカナの周囲で、無数の光が交差している。防衛目的のSDMと、ロイド奪還を目的としたドミニコス隊らが戦闘している。
SDMはジーラインを、ドミニコス隊からはハインドリー・シュトゥルムが投入され、激戦を繰り広げている。
その中に、真紅と碧色の閃光が、一直線にアルカナを目指して飛んでいる。
グエルの乗るダリルバルデⅡが、サルネリアのリゼルに牽引されながら進んでいるのである。
グエル「ペイル、このまま真っ直ぐで良いんだな?」
ペイル《うん、そうすればアルカナに突入できるから、ネェル・アーガマが来るまで進路を死守するよ!》
サルネリア「既にネェル・アーガマは進路についてる。飛ばすから掴まっててくれよ!」
ダリルバルデⅡのコックピットにはペイルの入った端末がセットしてあり、グエルをサポートしている。
しかし、そう簡単に物事は進まない。
突如ビームが飛来し、慌ててそれを避ける。
グエル「サルネリアさん、先に行って下さい。この感じ、敵のエースです」
サルネリア「分かった。でも、絶対死ぬなよ!」
ダリルバルデⅡは掴んでいたバーを放し、スラスターを吹かせてビームを撃たれた方へ向かう。
そこには、レイラの駆るバルギルがいた。
レイラ「誘い込めた………!」
グエル「あの機体………ロイドを倒した奴か!」
グエルはビームコンポジットを連射し、バルギルの頭部を破壊しようとする。
グエル「頭部を破壊して、行動不能にすれば………!」
しかし、バルギルはそれを回避し、逆にコックピットを狙って射撃してくる。
グエルはそれを回避しつつ接近し、両者とも近接武装を展開して鍔迫り合う。
グエル「答えろ!ロイドをどうするつもりだ!!」
レイラ「………ロイド・エレネットを人質に、ミオリネレンブランをおびき出して殺す。それが、クライアントの望み。………だから、邪魔しないでッ!」
バルギルが押し返し、そのままバタフライ・エッジとファンネルを射出する。
グエルはイーシュヴァラ・リビルドを展開し、それを迎撃する。バタフライ・エッジを撃ち落とし、ファンネルと撃ち合う。
グエル「ロイドはやらせない………やらせてたまるか!!」
ダリルバルデⅡはバルギルに急接近し、接近戦を仕掛ける。
バルギルも応戦するが、少しずつ押されていく。
レイラ「クッ………!」
グエル「これでッ!!」
切り結ぶ二機の間に、イーシュヴァラ・リビルドが割り込み、バルギルの頭部をサーベルで突き刺す。
レイラ「嘘、そんな………ッ!」
動きの停止したバルギルの周囲を、イーシュヴァラ・リビルドが包囲する。
グエル「………もう、終わりだ」
ペイル《ロイドを、開放して………!》
レイラ「………またなの?」
グエル「………?」
レイラがこぼした一言に、グエルは疑問を持つ。
レイラ「………私達はただ、皆で当たり前の生活ができればそれでいい。なのに………なのにッ………力を持つ人達にそれすらも阻まれてッ………当たり前の日常さえも奪われてッ………生きるためにやってることさえも否定されてッ………」
グエル「ッ!」
レイラが涙をこぼしながら紡ぐ言葉に、グエルは驚愕する。
レイラ「私達の生きる意味って何なの………ッ?奪われて………否定されて………結局何も残らない………ッ!私がどんなに頑張って皆を守っても………結局全部壊される………ッ!………いつまで、私達は奪われ続ければいいの………?」
グエル「………」
実質的な当事者であるグエルはなんとも言えない気持ちになり、一旦放置してアルカナに向かおうとする。
………その瞬間、突如通信が響く。
???「アルカナ、及び周辺宙域にいる全ての者、聞こえるか!」
グエル「!?この声………ロイドか!?」
両陣営の通信に割り込んできたのは、ペイルライダー・デュラハンに乗っているロイド。両陣営の通信コードを知っているロイドにとって、割り込みなど造作もない事だった。
ロイド「ネェル・アーガマに通達する。SDMが拉致したロイド・エレネットは脱走に成功した!これ以上の戦闘行為は不要である!」
グエル「脱出できたのか………!」
ペイル《良かった………ロイド………!》
ロイドの無事に、ネェル・アーガマでも歓声が起こる。
スレッタ「生きてる!ロイドさんが生きてますよ、ミオリネさん!」
ミオリネ「えぇ………えぇ………!」
ケナンジ「全く、とんだ生命力だ………」
しかし、ロイドの通信は、思わぬ方向へと進み出す。
ロイド「また、たった今以降両陣営共に、いかなる理由であっても、戦闘行為を行った場合、自分の独断で………
………撃墜させてもらう」
グエル「ッ!?撃墜………!?なんでロイドが攻撃してくるんだ!?」
ペイル《ロイド………何考えてるの!?》
ロイド「これは最終警告だ。以降、戦闘行為を行ったものは撃墜させてもらう」
そう言って、ロイドからの割り込み通信は終わった。
ロイドside
さて、どのくらい効果があるのか………?
正直、それなりの覚悟で通信を行ったため、ハッタリというわけではないのだが、正直殺す気はない。こちらとて人殺しなんて進んでなろうとは思っていない。
でも、もしそれでも戦う人がいたなら、その時は………
ロイド「頼む。どちらとも、大人しく戻ってくれ………!」
しかし、その願いは叶わなかった。
一瞬、モニターにビームの光が見えた。
ロイド「ッ!!」
誤射であってくれと祈りながら、その周辺をカメラをズームして確認する。
しかし、そこにはジーラインにビームを連射するハインドリー・シュトゥルムがいた。
それに釣られたのか、次々とビームを射撃する光が増えていく。
その時、何かが音を立てて崩れた。
………戦うなって、言ったのに………ッ!
………誰もが損するだけなのに………………ッ!!
ロイド「………………ッッッ、馬鹿野郎どもがァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!」
俺はスラスターを全力で吹かせ、戦場へ突っ込んでいった。
次回予告
第四十三話 踏み出してしまった一歩