アスティカシアを第四の騎士で駆ける   作:毒撒

52 / 61
どうも、ルブリスウソーンです。

いよいよ最終局面に突入!果たしてどんな結末を迎えるのか………?

では、どうぞ!




第四十二話  ぶつかり合う者達

no side

 

 

 

 

 

アルカナの周囲で、無数の光が交差している。防衛目的のSDMと、ロイド奪還を目的としたドミニコス隊らが戦闘している。

 

SDMはジーラインを、ドミニコス隊からはハインドリー・シュトゥルムが投入され、激戦を繰り広げている。

 

 

その中に、真紅と碧色の閃光が、一直線にアルカナを目指して飛んでいる。

 

グエルの乗るダリルバルデⅡが、サルネリアのリゼルに牽引されながら進んでいるのである。

 

 

グエル「ペイル、このまま真っ直ぐで良いんだな?」

 

ペイル《うん、そうすればアルカナに突入できるから、ネェル・アーガマが来るまで進路を死守するよ!》

 

サルネリア「既にネェル・アーガマは進路についてる。飛ばすから掴まっててくれよ!」

 

 

ダリルバルデⅡのコックピットにはペイルの入った端末がセットしてあり、グエルをサポートしている。

 

 

しかし、そう簡単に物事は進まない。

 

突如ビームが飛来し、慌ててそれを避ける。

 

 

グエル「サルネリアさん、先に行って下さい。この感じ、敵のエースです」

 

サルネリア「分かった。でも、絶対死ぬなよ!」

 

 

ダリルバルデⅡは掴んでいたバーを放し、スラスターを吹かせてビームを撃たれた方へ向かう。

 

 

そこには、レイラの駆るバルギルがいた。

 

 

レイラ「誘い込めた………!」

 

グエル「あの機体………ロイドを倒した奴か!」

 

 

グエルはビームコンポジットを連射し、バルギルの頭部を破壊しようとする。

 

 

グエル「頭部を破壊して、行動不能にすれば………!」

 

 

しかし、バルギルはそれを回避し、逆にコックピットを狙って射撃してくる。

 

グエルはそれを回避しつつ接近し、両者とも近接武装を展開して鍔迫り合う。

 

 

グエル「答えろ!ロイドをどうするつもりだ!!」

 

レイラ「………ロイド・エレネットを人質に、ミオリネレンブランをおびき出して殺す。それが、クライアントの望み。………だから、邪魔しないでッ!」

 

 

バルギルが押し返し、そのままバタフライ・エッジとファンネルを射出する。

 

グエルはイーシュヴァラ・リビルドを展開し、それを迎撃する。バタフライ・エッジを撃ち落とし、ファンネルと撃ち合う。

 

 

グエル「ロイドはやらせない………やらせてたまるか!!」

 

 

ダリルバルデⅡはバルギルに急接近し、接近戦を仕掛ける。

 

バルギルも応戦するが、少しずつ押されていく。

 

 

レイラ「クッ………!」

 

グエル「これでッ!!」

 

 

切り結ぶ二機の間に、イーシュヴァラ・リビルドが割り込み、バルギルの頭部をサーベルで突き刺す。

 

 

レイラ「嘘、そんな………ッ!」

 

 

動きの停止したバルギルの周囲を、イーシュヴァラ・リビルドが包囲する。

 

 

グエル「………もう、終わりだ」

 

ペイル《ロイドを、開放して………!》

 

レイラ「………またなの?」

 

グエル「………?」

 

 

レイラがこぼした一言に、グエルは疑問を持つ。

 

 

レイラ「………私達はただ、皆で当たり前の生活ができればそれでいい。なのに………なのにッ………力を持つ人達にそれすらも阻まれてッ………当たり前の日常さえも奪われてッ………生きるためにやってることさえも否定されてッ………」

 

グエル「ッ!」

 

 

レイラが涙をこぼしながら紡ぐ言葉に、グエルは驚愕する。

 

 

レイラ「私達の生きる意味って何なの………ッ?奪われて………否定されて………結局何も残らない………ッ!私がどんなに頑張って皆を守っても………結局全部壊される………ッ!………いつまで、私達は奪われ続ければいいの………?」

 

 

グエル「………」

 

 

実質的な当事者であるグエルはなんとも言えない気持ちになり、一旦放置してアルカナに向かおうとする。

 

 

 

 

 

 

 

………その瞬間、突如通信が響く。

 

 

???「アルカナ、及び周辺宙域にいる全ての者、聞こえるか!」

 

 

グエル「!?この声………ロイドか!?」

 

 

両陣営の通信に割り込んできたのは、ペイルライダー・デュラハンに乗っているロイド。両陣営の通信コードを知っているロイドにとって、割り込みなど造作もない事だった。

 

 

ロイド「ネェル・アーガマに通達する。SDMが拉致したロイド・エレネットは脱走に成功した!これ以上の戦闘行為は不要である!」

 

グエル「脱出できたのか………!」

 

ペイル《良かった………ロイド………!》

 

 

ロイドの無事に、ネェル・アーガマでも歓声が起こる。

 

 

スレッタ「生きてる!ロイドさんが生きてますよ、ミオリネさん!」

 

ミオリネ「えぇ………えぇ………!」

 

ケナンジ「全く、とんだ生命力だ………」

 

 

しかし、ロイドの通信は、思わぬ方向へと進み出す。

 

 

ロイド「また、たった今以降両陣営共に、いかなる理由であっても、戦闘行為を行った場合、自分の独断で………

 

 

 

 

 

 

 

………撃墜させてもらう」

 

 

 

 

グエル「ッ!?撃墜………!?なんでロイドが攻撃してくるんだ!?」

 

ペイル《ロイド………何考えてるの!?》

 

 

ロイド「これは最終警告だ。以降、戦闘行為を行ったものは撃墜させてもらう」

 

 

そう言って、ロイドからの割り込み通信は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

ロイドside

 

 

 

 

 

さて、どのくらい効果があるのか………?

 

正直、それなりの覚悟で通信を行ったため、ハッタリというわけではないのだが、正直殺す気はない。こちらとて人殺しなんて進んでなろうとは思っていない。

 

でも、もしそれでも戦う人がいたなら、その時は………

 

 

ロイド「頼む。どちらとも、大人しく戻ってくれ………!」

 

 

 

 

 

しかし、その願いは叶わなかった。

 

 

一瞬、モニターにビームの光が見えた。

 

 

ロイド「ッ!!」

 

 

誤射であってくれと祈りながら、その周辺をカメラをズームして確認する。

 

 

しかし、そこにはジーラインにビームを連射するハインドリー・シュトゥルムがいた。

 

それに釣られたのか、次々とビームを射撃する光が増えていく。

 

 

その時、何かが音を立てて崩れた。

 

 

 

………戦うなって、言ったのに………ッ!

 

 

………誰もが損するだけなのに………………ッ!!

 

 

 

 

ロイド「………………ッッッ、馬鹿野郎どもがァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!」

 

 

 

俺はスラスターを全力で吹かせ、戦場へ突っ込んでいった。

 

 

 

 




次回予告



第四十三話  踏み出してしまった一歩
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。