アスティカシアを第四の騎士で駆ける   作:毒撒

57 / 61
第四十七話  これが最後の

no side

 

 

 

 

 

イリス「見えました!議会連合のレーザー設備!でも、既に交戦状態にあるようです!」

 

ミオリネ「遅かった………ッ!」

 

 

あれから六日。応急修復を済ませたネェル・アーガマは、ドミニコスの艦を引き連れて月軌道上まで急行した。

 

しかし、周囲にビームや爆発の光がちらほら見えており、既に戦闘が始まっているのは明白だった。

 

 

スレッタ『それでも行きます!』

 

ペイル《こっちの発進準備は完了、何時でも行けます!》

 

レイラ『ちゃんと、終わらせる………!』

 

グエル『絶対に、連れ帰るぞ!』

 

サルネリア『そっちは、任せました!』

 

 

しかし、カタパルトデッキで待機しているパイロット達は通信でそう言い、指示を待つ。

 

 

マックス「………で、どうします、社長?」

 

ミオリネ「………野暮なこと、聞かないで頂戴」

 

 

マックスの問いに、ミオリネは不敵に笑いながら答える。

 

そして、真剣な表情になり、叫ぶ。

 

 

ミオリネ「絶対に、生きて帰りなさい!特に、スレッタ!!」

 

スレッタ『はい!花嫁を守るのは、花婿の役目です!!これからもずっと守っていくためにも、死んでなんかいられません!』

 

レイラ『………私達は二の次?後、いきなりイチャイチャしないでもらえる?』

 

 

レイラは不服そうに頬を膨らませる。

 

 

ミオリネ「そんなわけ無いでしょ、後後者は諦めなさい」

 

スレッタ『あ、あはは………///』

 

 

 

ミオリネ「………それじゃあ、これが最後よ。きっちり、終わらせてきなさい!!」

 

 

 

五人「「「「「応!!」」」」」

 

 

 

グエル「グエル・ジェターク、ダリルバルデ・Ⅲ、出るぞ!」

 

 

サルネリア「サルネリア・エレネット、リゼルC型、行きます!」

 

 

レイラ「レイラ・ウィリアム、ムーンガンダム、出ます!」

 

 

 

スレッタ「スレッタ・マーキュリー、ガンダム・エルピス、出ます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗く輝く宇宙にて、無数の光が交差している。

 

ロイドの駆るペイルライダー・デュラハンが、単機で議会連合の艦隊を蹂躙しているのだ。

 

 

ロイド「………あの時、なんで撃ったんだよ?お前等が依頼したくせに、必要じゃなくなったら、まとめてゴミ箱、ってか?」

 

 

ロイドは手を止めずに、コックピットの中でふと呟く。

 

操縦桿を握る手の力が強まる。

 

 

撃破したカラゴールのパーメットを使い、武器を生成しながら戦い続ける。

 

 

ロイド「あいつらにはなぁ、あいつらの人生があるんだよ。俺は、それを壊しちまった。だから、少しでも罪滅ぼしをして、あいつらの未来のために戦って………!」

 

 

手にこもる力が更に強まる。

 

 

ロイド「………なのにッ!」

 

 

ロイドは力任せに、生成し直したヒートランスをカラゴールに叩きつける。

 

 

ロイド「あんたたちがそれを壊したッ!あんたたちがまた奪ったッ!」

 

 

ロイドは弾幕をかいくぐりながら、延々とカラゴールを撃破する。

 

 

ロイド「あいつらはただ、笑って暮らしていたかっただけなのにッ!!」

 

 

破壊、爆発、敵パイロットの悲鳴。

 

そんなものはもう、ロイドの耳には入ってきていなかった。

 

 

 

ロイド「もうこれ以上、あんたらに奪わせてたまるものかッッ!!!」

 

 

撃破、撃破、撃破、撃破、撃破。

 

 

 

ロイド「お前達全員………墜ちちまえッッッ!!!」

 

 

 

 

 

 

気がつくと、ロイドの周りには残骸が漂っているだけになっていた。

 

 

しかし、ロイドにはまだ、やることがあった。

 

 

ロイド「残るは、あの衛星兵器………ッ!」

 

 

ロイドは残骸を使って巨大なビームランチャーを生成し、チャージする。

 

 

 

 

 

 

しかし、突如として無数のビームが降り注ぎ、ビームランチャーを貫いていく。

 

ロイドは自機とランチャーの間に障壁を生成し、誘爆を防いだ。

 

 

ロイドが障壁を消すと、そこには立ちはだかるように四機のモビルスーツがいた。

 

 

スレッタ「ロイドさん………」

 

ペイル《ロイド………》

 

 

スレッタとペイルのガンダム・エルピス。

 

 

レイラ「なんとか、間に合った………!」

 

 

レイラのムーンガンダム。

 

 

サルネリア「もう、やめるんだ………!」

 

 

サルネリアの、リゼルC型。

 

 

グエル「ロイド、戻ってこい………!」

 

 

グエルの、ダリルバルデ・Ⅲ。

 

 

 

ロイド「………皆、どうしてここにいるんだ?」

 

ペイル《そんなの、ロイドを止めに来たに決まってるでしょ》

 

ロイド「意味が分からない。理解できない。どうして俺を止める?皆の未来のために進んでいるのに」

 

グエル「お前は、間違ってる!」

 

スレッタ「人を殺して手に入れる未来じゃ、幸せになんてなれません!」

 

ロイド「………………」

 

レイラ「自分達のことは、自分達でけりを付ける!あなたに任せっきりなんてまっぴら………!」

 

サルネリア「………俺たちは、もうお前に殺してほしくないんだ。もう、やめよう。ちゃんと罪を償って、また一緒に会社をやろう。な?」

 

 

 

ロイド「………償うべきなのは、お前達(・・・)だろ?」

 

四人「「「「ッ!?」」」」

 

 

ロイド「さっきから言わせておけば、こっちの気も知らないで………!」

 

 

ロイドはライフルを生成し、銃口の割れたビーム・ライフルを生成し、四人に向けて構える。

 

 

スレッタ「………分かりました。そっちがその気なら、私達が、ロイドさんを止めてみせます!」

 

ロイド「全員、お仕置きだ。ただで済むと、思うなァッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

おまけ MSざっくり紹介

 

X-RX0 ガンダム・エルピス

 

 アルカナの中枢に隠されていた、ヴァナティーズが最後に開発したガンダム。すべての性能においてルブリスを圧倒、キャリバーンにも僅差で勝っている。デュラハンシステムを初めて搭載した機体である。

 

全高:21.3m(頭頂高は19.8m)

総重量:53.4t

総推力:114000kg(トリスタンと同程度)

製造:ヴァナティーズ

武装

ビーム・ライフル

ビーム・サーベル×2

クアッド・ウィング・レーザー×12

ウィング・ガンビッド×12

 

 

XGS-00 ムーンガンダム

 

原作との相違点は、頭の光るところ(サイコフレーム?調べても出てきませんでしたすみませんby作者)とサイコプレートの表面が全てシェルユニットとなっている事のみ。

 

 

RGZ-95C リゼルC型

 

原作との相違点なし

 

 

XMS-DⅢ ダリルバルデ・Ⅲ

 

 ロイドとの戦闘で破損したダリルバルデをジーライン・フルカスタムやブラックライダーの部品を流用して応急で改修した機体。一見、性能が低下したかに見えるが、実際は高性能機のいいとこ取りのため、性能は若干向上している。しかし、左右がアシンメトリーとなっており、おまけに姿勢制御プログラムの修正も間に合っていないため、よりグエルでなければ操縦できなくなった。

 原型機との相違点は、損傷した胸部左側、腰部左サイドアーマー、右肩部シールド、右脚部の一部をジーライン・フルカスタムの部品を、左腕部は、そのままブラックライダーの腕を使用している(装甲色は赤色に変更されている)。また、イーシュヴァラ・リビルド二機に減っている。ビーム・コンポジットが破損したため、ジーライン・フルカスタムのヘビー・ライフル、ツイン・ビーム・スピアを装備している。




次回予告


ロイド「どうして………なんで分かってくれないんだよォッ!?」


ペイル《………さよなら、ロイド》


第四十八話  ロイドの本心

お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。