no side
イリス「見えました!議会連合のレーザー設備!でも、既に交戦状態にあるようです!」
ミオリネ「遅かった………ッ!」
あれから六日。応急修復を済ませたネェル・アーガマは、ドミニコスの艦を引き連れて月軌道上まで急行した。
しかし、周囲にビームや爆発の光がちらほら見えており、既に戦闘が始まっているのは明白だった。
スレッタ『それでも行きます!』
ペイル《こっちの発進準備は完了、何時でも行けます!》
レイラ『ちゃんと、終わらせる………!』
グエル『絶対に、連れ帰るぞ!』
サルネリア『そっちは、任せました!』
しかし、カタパルトデッキで待機しているパイロット達は通信でそう言い、指示を待つ。
マックス「………で、どうします、社長?」
ミオリネ「………野暮なこと、聞かないで頂戴」
マックスの問いに、ミオリネは不敵に笑いながら答える。
そして、真剣な表情になり、叫ぶ。
ミオリネ「絶対に、生きて帰りなさい!特に、スレッタ!!」
スレッタ『はい!花嫁を守るのは、花婿の役目です!!これからもずっと守っていくためにも、死んでなんかいられません!』
レイラ『………私達は二の次?後、いきなりイチャイチャしないでもらえる?』
レイラは不服そうに頬を膨らませる。
ミオリネ「そんなわけ無いでしょ、後後者は諦めなさい」
スレッタ『あ、あはは………///』
ミオリネ「………それじゃあ、これが最後よ。きっちり、終わらせてきなさい!!」
五人「「「「「応!!」」」」」
グエル「グエル・ジェターク、ダリルバルデ・Ⅲ、出るぞ!」
サルネリア「サルネリア・エレネット、リゼルC型、行きます!」
レイラ「レイラ・ウィリアム、ムーンガンダム、出ます!」
スレッタ「スレッタ・マーキュリー、ガンダム・エルピス、出ます!」
暗く輝く宇宙にて、無数の光が交差している。
ロイドの駆るペイルライダー・デュラハンが、単機で議会連合の艦隊を蹂躙しているのだ。
ロイド「………あの時、なんで撃ったんだよ?お前等が依頼したくせに、必要じゃなくなったら、まとめてゴミ箱、ってか?」
ロイドは手を止めずに、コックピットの中でふと呟く。
操縦桿を握る手の力が強まる。
撃破したカラゴールのパーメットを使い、武器を生成しながら戦い続ける。
ロイド「あいつらにはなぁ、あいつらの人生があるんだよ。俺は、それを壊しちまった。だから、少しでも罪滅ぼしをして、あいつらの未来のために戦って………!」
手にこもる力が更に強まる。
ロイド「………なのにッ!」
ロイドは力任せに、生成し直したヒートランスをカラゴールに叩きつける。
ロイド「あんたたちがそれを壊したッ!あんたたちがまた奪ったッ!」
ロイドは弾幕をかいくぐりながら、延々とカラゴールを撃破する。
ロイド「あいつらはただ、笑って暮らしていたかっただけなのにッ!!」
破壊、爆発、敵パイロットの悲鳴。
そんなものはもう、ロイドの耳には入ってきていなかった。
ロイド「もうこれ以上、あんたらに奪わせてたまるものかッッ!!!」
撃破、撃破、撃破、撃破、撃破。
ロイド「お前達全員………墜ちちまえッッッ!!!」
気がつくと、ロイドの周りには残骸が漂っているだけになっていた。
しかし、ロイドにはまだ、やることがあった。
ロイド「残るは、あの衛星兵器………ッ!」
ロイドは残骸を使って巨大なビームランチャーを生成し、チャージする。
しかし、突如として無数のビームが降り注ぎ、ビームランチャーを貫いていく。
ロイドは自機とランチャーの間に障壁を生成し、誘爆を防いだ。
ロイドが障壁を消すと、そこには立ちはだかるように四機のモビルスーツがいた。
スレッタ「ロイドさん………」
ペイル《ロイド………》
スレッタとペイルのガンダム・エルピス。
レイラ「なんとか、間に合った………!」
レイラのムーンガンダム。
サルネリア「もう、やめるんだ………!」
サルネリアの、リゼルC型。
グエル「ロイド、戻ってこい………!」
グエルの、ダリルバルデ・Ⅲ。
ロイド「………皆、どうしてここにいるんだ?」
ペイル《そんなの、ロイドを止めに来たに決まってるでしょ》
ロイド「意味が分からない。理解できない。どうして俺を止める?皆の未来のために進んでいるのに」
グエル「お前は、間違ってる!」
スレッタ「人を殺して手に入れる未来じゃ、幸せになんてなれません!」
ロイド「………………」
レイラ「自分達のことは、自分達でけりを付ける!あなたに任せっきりなんてまっぴら………!」
サルネリア「………俺たちは、もうお前に殺してほしくないんだ。もう、やめよう。ちゃんと罪を償って、また一緒に会社をやろう。な?」
ロイド「………償うべきなのは、
四人「「「「ッ!?」」」」
ロイド「さっきから言わせておけば、こっちの気も知らないで………!」
ロイドはライフルを生成し、銃口の割れたビーム・ライフルを生成し、四人に向けて構える。
スレッタ「………分かりました。そっちがその気なら、私達が、ロイドさんを止めてみせます!」
ロイド「全員、お仕置きだ。ただで済むと、思うなァッ!!」
おまけ MSざっくり紹介
X-RX0 ガンダム・エルピス
アルカナの中枢に隠されていた、ヴァナティーズが最後に開発したガンダム。すべての性能においてルブリスを圧倒、キャリバーンにも僅差で勝っている。デュラハンシステムを初めて搭載した機体である。
全高:21.3m(頭頂高は19.8m)
総重量:53.4t
総推力:114000kg(トリスタンと同程度)
製造:ヴァナティーズ
武装
ビーム・ライフル
ビーム・サーベル×2
クアッド・ウィング・レーザー×12
ウィング・ガンビッド×12
XGS-00 ムーンガンダム
原作との相違点は、頭の光るところ(サイコフレーム?調べても出てきませんでしたすみませんby作者)とサイコプレートの表面が全てシェルユニットとなっている事のみ。
RGZ-95C リゼルC型
原作との相違点なし
XMS-DⅢ ダリルバルデ・Ⅲ
ロイドとの戦闘で破損したダリルバルデをジーライン・フルカスタムやブラックライダーの部品を流用して応急で改修した機体。一見、性能が低下したかに見えるが、実際は高性能機のいいとこ取りのため、性能は若干向上している。しかし、左右がアシンメトリーとなっており、おまけに姿勢制御プログラムの修正も間に合っていないため、よりグエルでなければ操縦できなくなった。
原型機との相違点は、損傷した胸部左側、腰部左サイドアーマー、右肩部シールド、右脚部の一部をジーライン・フルカスタムの部品を、左腕部は、そのままブラックライダーの腕を使用している(装甲色は赤色に変更されている)。また、イーシュヴァラ・リビルド二機に減っている。ビーム・コンポジットが破損したため、ジーライン・フルカスタムのヘビー・ライフル、ツイン・ビーム・スピアを装備している。
次回予告
ロイド「どうして………なんで分かってくれないんだよォッ!?」
ペイル《………さよなら、ロイド》
第四十八話 ロイドの本心
お楽しみに!