ロイドside
ノーラ「それが、ロイ兄ぃの答え、なんだね」
ロイド「………あぁ。俺は変わるよ、今度こそ」
ノーラ「………そっか。なら、あっちに戻らなきゃね」
ロイド「悪いな、もうしばらく、そっちには行けないわ」
ノーラ「構わないよ。でも、ロイ兄ぃの決意は確かに心に届いた。私達も、手伝うよ」
ロイド「私、達………?」
そう言ったノーラは、俺の後ろを目線で追う。
俺もつられて、そちらを見る。
そこには、俺達のお袋、エミル・エレネットがいた。
ロイド「お袋………!」
エミル「本当に、手のかかる息子ね………行ってらっしゃい」
ロイド「………ありがとう」
ノーラ「もう、違うでしょ、ロイ兄ぃ」
ロイド「………あぁ、行ってきます!」
no side
スレッタ「はぁ………はぁ………はぁ………っ!」
レイラ「全然、刃が立たない………ッ!」
グエル「このままじゃ………!」
サルネリア「だけど………諦めるわけには………!」
あれから数十分、四人はシドと激闘を繰り広げるも、次第に追い詰められてしまった。
シド『オワリダ』
シドは、全てのビーム・キャノンをチャージし、照準を定める。
レイラ「させないっ!」
レイラは三機の前に出て、サイコプレートを交差させ、防御陣形をとる。
スレッタ「レイラさん!?」
レイラ「………この三人は、私が守る!もうこれ以上、迷惑をかける訳にはいかない!!」
サイコプレートの表面と、ムーンガンダム本体にあるシェルユニットの赤い光が、より一層強くなる。
そして、シドはビーム・キャノンを収束させ、一気に放つ。
レイラは、固く目を閉じた。
だが、何時まで立っても、爆発どころか衝撃も起こらず、レイラはゆっくりと目を開ける。
見ると、四機を囲うようにガンビッドが配置され、力場でビームをすべて弾いていた。
レイラ「これは………!?」
スレッタ「………まさか!?」
四機は同時に後方を見る。
そこには、シェルユニットが虹色になった、ペイルライダー・デュラハンが静かにシドを見据えていた。
(BGM:The Witch From Mercury)
スレッタ「………ロイド、さん………………!」
レイラ「どうして………!?」
デュラハンを確認したシドは、勢いよくデュラハンに向かっていく。
サルネリア「まずい!」
グエル「ロイド、避けろ!!」
グエルがそう叫ぶが、デュラハンは微動だにしない。
そして、シドがデュラハンに、思い切り体当りする
その瞬間、別の方向からビームが撃たれ、シドに直撃する。
損傷は軽微なものの、シドはそれに驚き、その方向を見る。
そこには、虹色のシェルユニットをしたペイルライダー・キャバルリーが、シェキナーをシドに向けた状態で静止していた。
レイラ「白い、デュラハン………?」
スレッタ「キャバルリー………!?なんで、キャバルリーは、三年前に………!」
突如現れたキャバルリーに、四人は困惑する
更に、動きの止まったシドに向け、下部から大量のビームが襲う。
シドは被弾しながらもそれを避け、その方向を見る。
そこには、同じく虹色のシェルユニットのトーリスリッターが、全ての銃口をシドに向けていた。
グエル「トーリスリッター!?」
サルネリア「一体、何が起きてるんだ………!?」
突如現れたキャバルリーとトーリスリッターは、スラスターを吹かせてデュラハンの近くで静止する。
そして、同時にパーメットの粒子となり、渦を巻いてデュラハンに纏わりつく。
そして、デュラハンのシルエットが変わり、纏わりつくパーメットの光が収まると、そこには全く違う機体が佇んでいた。
本体は、ペイルライダー・キャバルリー。
バックパックはトーリスリッター。
右腕にはシェキナー、左腕には、ヒートランスを装備している。
そして、機体色は純白となり、各部に、青、紺、黄土色の差し色が入っている。
虹色に光るシェルユニットから光を放出しながら、最後の騎士は顔を上げる。
ロイド「………俺は、きっと変わらない。これまでも、これからも、誰かのために自身を犠牲にしていく。それで皆が幸せになれれば、万々歳だ」
レイラ「………ッ!そんなの!」
ロイド「だけど、俺は諦めない。皆といれば、いつか、きっと自分を大事にできる。そんな気がするから」
スレッタ「ロイドさん………」
ロイド「皆の為に………俺の為に。俺は最後まで戦う。………行くぞ
………ペイルライダー・プレアー!」
ロイドの呼応するように、ペイルライダーのアイカメラが眩いた。
シド『………排除』
シドは離れながらビーム・キャノンを屈折させ、多角から攻撃をする。
が、ペイルライダーはそれを避けもせず、生成したガンビッドですべて防ぐ。
弾幕が薄くなった一瞬をついて、ペイルライダーは一瞬でシドに急接近し、ヒートランスでシドのアームを何本か切り落とす。
シドは慌てず、ゼロ距離にいるペイルライダーに突進、ある程度吹き飛ばした所に一斉にミサイルを放つ。
広がる爆炎の中から、多数のビームとミサイルが放たれ、シドの弾幕を迎撃する。
そしてその爆炎を突き抜け、ペイルライダーがランスを構えて突撃する。
シドはシド・スレイヴを展開、ペイルライダーの進路上に展開していく。
ロイド「邪魔だ、すっこんでろッ!」
ロイドは各武装を駆使し、スレイヴを撃破していくが、隙をつかれてシドが接近、ビーム・サーベルを振り下ろされる。
ロイド「ッ!!」
その瞬間、ペイルライダーは粒子へと変わり、完全に消滅する。
シド『対象ヲ撃破………?』
流石のシドもこれには動揺し、戸惑う。
が、次の瞬間周囲の粒子がシドの背後に集まり、再びペイルライダーを形成する。
ロイド「どこ見てんだッ!!」
シド『!?』
あまりの出来事にシドは対応しきれず、そのまま背後を攻撃される。
更に、復帰した他の四機の攻撃によって、完全に動きを封じられた。
レイラ「今だよ、ロイド!」
グエル「終わらせろ!」
サルネリア「行け………!」
スレッタ「行って!!」
ペイル《行っけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!》
ロイドはスラスターを最大まで吹かせて一度距離を取り、ランスを構えてシドに突っ込む。
ロイド「これで、終わりだァァァァァァッッ!!!」
そして、シドの胴体に風穴を開けた。
シド『………馬鹿ナ、アリ得、ナ………………!』
シドは、宙域全てを飲み込むほどの爆発を起こし、消滅した。
ペイルside
結局、SDMには、ドミニコス隊への反逆及び多数の隊員の撃墜、議会連合の総戦力の六割を撃破など、多数の罪が科せられたが、議会連合が使用したモビルアーマー・シドと戦闘し、現在も行方不明、とされている。そして、ロイド・エレネットはその戦闘の最中、巻き込まれて死亡した事に。
ま、もっぱら嘘なんだけどね。
基本的には新たに登録コードを発行し、全員に配布、後は色々して偽装完了。
皆、株式会社ガンダムで働いてる。
………因みに、レイラさんのコードを発行してる時に、彼女がまだ十七歳であることを知って皆でびっくりしてた。確かに背は低いほうだとは思ってたけどさ………。
それと、ミオリネさんがSDMが生まれた原因を公開、似たような所に少しながらも援助すると発表してた。
曰く、「これ以上、我々にある責任から逃げない。それと、もう我が社の副社長のような犠牲を出したくない」だってさ。ミオリネさんの泣く演技、妙にリアルだったなぁ。
また、これを機に議会連合も再編成され、宇宙だけでなく地球にも影響力を持ち始めた。
後、ペイルライダーとか諸々の戦力は、一部を除いて全部解体した。流石にワンオフ機は残してるけど。
様々な苦難を乗り越え、平和な時代へと進んでいく………。
ペイル《………それで、ロイドが眠ってる間の事で他に聞きたいことはある?》
ロイド「いや、今のところは大丈夫だ。にしても、まさか二年も眠り続けるとはな。自分でも予想外だよ」
ペイル《 割と皆で心配してたんだよ? 》
ロイド「………スミマセン」
ペイル《もう………でも、無事に帰ってきてくれて、ありがとう。すっごく嬉しい》
ロイド「そりゃ、どうも」
今は、本社の一室で、ベッドに寝ているロイドと話をしている。
ペイル《………それで、足は動きそう?》
ロイド「いや、無理っぽいな。上半身は問題ないんだけどな。いかんせん足が動かん」
ペイル《車椅子作らないとね………》
ロイド「………でも、不思議だな。皆がいるから、ちっとも不安じゃないな」
ペイル《………そっか》
ロイド「さて、上半身は動くんだし、どうせだから自分で設計するか!眠気覚ましには丁度いいしな」
ペイル《え、ロイドがするの!?大丈夫?安静にしてたほうが………》
ロイド「大丈夫だよ。だからさ………」
ペイル《?》
ロイド「………これまでの事、ゆっくりでいいから話しててくれよ」
ペイル《………分かった。少しずつ、ゆっくり話すよ。まずは………………》
人は、一人で変わるのは難しい。
けど、信じ合える仲間がいれば、きっと………。
これにて、「アスティカシアを第四の騎士で駆ける」は完結となります。読んでいただき、ありがとうございました。
ここからは、ちょっとしたあとがきを………(長いので、興味ない方はブラウザバックしていただいて結構です)。
まず、自分としてのこの小説の良かった点、反省点を書いていこうと思います。
まず、良かった点
・投稿頻度がそれなりに安定
・一話ごとに読みやすい文字数
・メインキャラの掘り下げ
こんな感じです。
逆に、反省点
・戦闘描写が単純
・キャラの深掘りが行き渡っていない
・説明、及びその説明が雑
こんな感じです。
まぁ、ぶっちゃけ自分の趣味と妄想を書きなぐってるだけなのでこんなもんかと思ってますがw
ただ、やってくうちに少しずつ読んでもらえるようになって、感想、評価、お気に入りなども増えていって。そういう所で「やってて良かった」と感じていました。
次に、今後についてなのですが、ほぼ未定です。
この小説に関しては、今回登場したペイルライダー・プレアーやレイラの設定、後日談など、書きたいことは山ほどあるので、不定期にはなりますが更新は続けます。
ですが、メインストーリーはこれで本当におしまいです。楽しんでもらっている方は、引き続きアフターストーリー等をお楽しみください。
そして、別の小説も書こうと考えてるのですが、いかんせんアイデアがなくてですね。書きたいことはあるっちゃあるんですが、そのための知識が不足している状態です。
なので、何時になるかは分かりませんが、別の小説を投稿した際には、読んでいただけると幸いです。
あまり長いと飽きてしまわれるので、ここらで終わりにしておきます。
最後になりますが、この小説を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
ロイド達の物語はここで一旦完結となりますが、これからも投稿はしていくので、気長にお待ち下さい。
では、本当にありがとうございました!外伝で、またお会いしましょう!